LOREM IPSUM 布ができるまでチャプタ 1 G型自動織機 ~糸から布へ~...
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布ができるまで~G型自動織機とその周りの機械~
DOLOR SET AMET
LOREM IPSUM
チャプタ 1
G型自動織機~糸から布へ~
この本ではG型自動織機とその周り機械について説明します。
キーワード
1. 経通し
2. 筬
3. ヘルド
4. ドロッパ
5. ビーム
6. リーチングマシン
セクション 1
①経糸の準備
2
3
糸を用意しなくては布を織ることはできません。
まずは、経糸の準備である『経通し』について説明します。
『経通し』とは大きな糸の塊である『ビーム』から糸を一本
ずつ『筬』『ヘルド』『ドロッパ』という 機械が布をおるた
めに必要な ものに通していくことをいいます。
経通し
これらの行き先は・・・・・・
④①②③
次に、『筬』『ヘルド』『ドロッパ』『ビーム』がどの位置
に置かれるのか説明します。
上の写真の①~④に筬、ヘルド、ドロッパをおくと、隣のペ
ージのようになります。
筬、ヘルド、ドロッパにはそれぞれひとつずつ穴が空いてい
るのでその穴に1本ずつ通していきます。
4
①筬(おさ)
②ヘルド
③ドロッパ④ビーム
①の方からみたようす
5
1本ずつ穴に通していけばいいからカンタンだと思うかもし
れません。しかし、糸の塊であるビームはなんと糸が257
0本もあるのです。
そのため、最初の頃は糸を分ける人と、糸を通す人が必要で
した。
ですが、1949年になると『リーチングマシン』が誕生し
ました。これは糸を1本1本分けてくれる機械です。この機
械のおかげで作業が1人でもできるようになったので効率良
くなりました。
1本1本分けるのは大変だったため、このお陰でとても楽になりました。
↑リーチングマシン↓
キーワード
1. 管巻
2. チーズ
3. シャトル
4. 木管
セクション 2
②横糸の準備
6
7
管巻によって糸を木管に巻きつけます。
管巻
木管に糸を巻く機械のことです。織機のシャトルに入れる木管に横糸を巻きつけます。
この糸の行き先は・・・・・・
【管まき前(チーズのじょうたい)】
【管まき後(木管にまいたじょうたい)】
【管まきの様子】
木管に巻いていく様子(1)
【糸を木管に巻いていく様子】
木管に巻いていく様子(2)
木管に巻いた後は、織機のマガジンボックスに入れます。
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マガジンボックス
マガジンボックスとは
ここにシャトル、または木管を入れます。
これは木管を入れる織機の写真です。
【シャトルと木管の大きさ】
場所 長さ
横の長さ 360ミリ
縦の長さ 39ミリ
幅 32ミリ
場所 長さ
横の長さ 180ミリ
キーワード
1. パンチングマシン
2. モンセン
セクション 3
③模様を作る
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パンチングマシンによってモンセンに穴を空けます。
穴の空いたモンセンは織機の枠とヘルドがどう動くのか
を決めます。枠とヘルドの動き方によって模様が決まり
ます。
これは毎回行う必要はありません。同じ模様を作るとき
は同じモンセンを使います。 モンセン
穴を空けた後の状態です。モンセンの穴は織機の枠とヘルドがどう動くかを決めます。
パンチングマシンにある赤色の○のところから織機の青色の○のところにモンセンを移します。ここにモンセンを填めることにより模様ができます。
キーワード
1. 織機
2. モンセン
3. オサ
4. ヘルド
5. ドロッパ
6. シャトル
セクション 4
④糸から布へ
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モンセン
モンセンの穴は織機の枠とヘルドがどう動くかを決めます。
ビーム、筬、ヘルド、ドロッパを織機にはめます。そのと
き、ヘルドは枠にはめます。
そして木管をマガジンボックスに入れておきます。
そしてレバーを引いたら動き出します。
↑レバーです
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【織機の表側の様子】
布が織られていく様子⑴
布が織られていく様子⑵
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布が織られていく様子⑶
織機で布を織るとこのように棒に巻きつけた状態に
なります。
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この赤色の部分が『ビーム』で、青色の部分が枠です。。
織機の裏側の様子(1)
【織機の裏側の様子】
織機の裏側の様子(2)
【どうやって布を織っているの?】
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経糸を通しているヘルドとヘルドについている枠が上下
し、その上下する間に横糸であるシャトルが通ることによ
って織ることができます。
下の動画はその様子を表したものです。
青色が経糸、オレンジ色が横糸、赤色がシャトルを表して
います。
シャトルが横に動くことにより、横糸が経糸と交わりま
す。
左の動画の動きを高速で行うことにより布を織ります。
シャトルが高速で移動する様子
おもてがわ
【どうやって模様を決めるの】
模様を決めているのは
モンセン
ヘルド
筬 です。
モンセンが回る様子
②
②が回ることにより①を動かしています。
①の下部
①の上部
①
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前のページにあったモンセンによって布の柄が決めることは
分かりましたね。
ではそのモンセンがどのように織機の動きを決めているので
しょうか。
モンセンの穴によって枠はさまざまな動きをします。そして
枠が動くのとともに糸を通してあるヘルドも動きます。
この動きで布の模様が決まります。
では、さまざまな動きをする枠とヘルドを見てみましょう。
枠・ヘルドの動く様子
この色々な動きがもようをつくるんだ
この青色の部分が枠です。
キーワード
1. 検反
2. 検台
3. 検反機
セクション 5
⑤確認
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検台
布に汚れがないかチェックし、布の大きさを見たりする台です。
最後に布に汚れがないか確認します。
汚れていては売ることができません。そのため、汚れがな
いかチェックします。
検反機
このように光に透かして虫眼鏡でじっくり見ます。
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検反機
裏側の様子
キーワード
1. 鋸屋根
2. ガチャマン
セクション 6
おまけ
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鋸屋根
鋸のようにギザギザした屋根のこと。工場などたく
さん光が必要な場所でこの屋根が使われていること
が多い。
クイズへ
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ガチャマンガチャマン景気のことです。1950年ごろ、日本で景
気が大きくなったことをいいます。
「(織機を)ガチャンとおれば万の金がもうかる」とい
ったことから「ガチャマン」といわれるようになりまし
た。
この音がお金になったんだよ
チャプタ 2
クイズ
この本に書いてあることがクイズになっています。がんばろう!!!
セクション 1
31
②
①
③
①ここにクイズの問題が書いてあります。
②3つ選択肢があるのでその中から正しいと思うものの横にある丸いボタンを押してください。
③②でこ答えを選んだらこのボタンを押して答えを確認してください。
④ヒントがあるセクションに飛びます。
次のページからクイズが始まります。
ヒント④
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答えを確認
織機の工場の屋根は三角のギザギザです。何でギザギザしているんだろう?
A. 工業の人がギザギザが大好きだから。
B. 光をたくさん取り込むことができるから。
C. とくに理由はない。
ヒント ヒント
答えを確認
これは何でしょう?
A. シャトル
B. ビーム
C. ドロッパ
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答えを確認
経糸のかたまりであるビーム。そのビームには何本の糸がまかれているでしょうか?
A. 2570本
B. 5680本
C. 15000本
答えを確認
経通しの作業を昔は2人で行っていましたがとある機械が誕生したため、1人でもできるようになりました。その機械の名前は何でしょう?
A. パンチングマシン
B. 織機
C. リーチングマシン
チャプタ 3
参考・謝辞
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石塚あや様
石塚忠佳様
本電子書籍作成にあたり、撮影、取材等ご協力いただきまことにありがとうございました