第1章 H27.ppt [互換モード] - 筑波大学abe/ohp-cfd/cfd-1_H27.pdfCheers Final filling...
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数値流体力学
筑波大学システム情報工学科
構造エネルギー工学専攻
阿部 豊
講義概要
学期: 秋AB学期
曜日・時限: 金曜日・3・4時限(12:15-15:00) 教室: 3B402号室
単位数: 2単位
講義担当者: 阿部豊、田中誠三
参考書: 「応用数値解析」、高橋亮一著、朝倉書店
講義予定
1. 第1回目 10/2 阿部 数値シミュレーションの手続き
2. 第2回目 10/9 阿部 差分方程式と差分スキーム
3. 第3回目 10/16 田中 方程式の代数化,連立1次方程式の解法
4. 第4回目 10/23 田中 並列計算法
5. 第5回目 10/30 阿部 MAC法など差分の計算方法
6. 第6回目 11/13 田中 有限要素法
7. 第7回目 11/20 田中 有限要素法
8. 第8回目 12/4 田中 有限要素法,N-Sプログラムによる実習
9. 第9回目 12/11 阿部 乱流・熱流体・多相流
10. 第10回目 12/18 田中 津波解析など事例紹介
11. 第11回目 12/25 (試験予定日)
数値流体力学(CFD)の実例
Cheers Final filling
課題(1) 各自が行ったことのある数値解析(流体解析に限定
しない)について、その対象となった物理、基礎方程式、境界条件、数値解析手法、解析結果、(もしあれば)実験との比較、等に関して、簡潔に纏めなさい。
もし、数値解析の経験がない場合には、数値解析に関して考えるところを述べなさい。
微分方程式の差分解法
微分方程式の差分解法例ー 孤立波の衝突問題 -
4
42
2
2
2
2
2
2
2 xuu
xxu
tu
Boussinesq方程式:
初期条件:
)20(876.0sec048.0)10(073.1sec072.0 22 xhxhu
境界条件:
)( x03
3
2
2
xu
xu
xuu
差分(代数)方程式への変換
基礎方程式:
n
jnj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
uuuuud
uuuc
uuucuuu
21122
21
221
2
1111
464
2/2
22
)1223( j
xtc / 2/ xtd 25.0t 25.0x境界条件:
20)3(876.0sec048.0
10)3(073.1sec072.02
210
xjh
xjhuu jj
)1223( j01223 nn uu nnn uuu 321 nnn uuu 124123122
変数の定義: ntjxuunj ,Program: SOLTN
差分スキームを吟味するための数学的概念
適切性(well-posed) 適合性(consistency) 安定性(stability) 収束性(convergency)
Laxの同等定理
「初期値問題が適切であるとき、差分スキームの差分要素が適合条件を満たしていて、安定であれば収束する。」
変換 ー変化する方程式の定性的性質ー
物理現象(熱流体挙動)
計算モデル(差分方程式)
厳密解
代数方程式数学モデル(偏微分方程式)
差分解 数値解
工学への応用(開発、設計、性能評価)
仮説(定式化)
変換(差分近似)(離散化)
数値計算
適切性 安定性
収束性
適合性
Laxの同等定理
モデル問題: 線形問題に対する解析例
axeyxy 0)( 0)0( yy
前進差分による差分表現:
微分方程式: aydxdy
厳密解:
,1i
ii ayxyy
),,2,1,0( ni
より
21 1 ii yaxy
(適切性)
(適合性)
ii yaxy 11
12 1 yaxy 01 1 yaxy
i=0,1,2,・・・,n に対して記述すると、
11 ii yaxy
辺々掛け合わせることによって、 01 yaxy ii
初期条件:
モデル問題: 線形問題に対する解析例
1)1(0 xa
(安定性)
0i
i yax1y
有界 iax1
のとき
i に対して
10 xa とすると ixx であるから
一方
axeyxy 0)( をx=0のまわりで級数展開すると、
ixaxaxayxy
!3!2!1
1)(32
0 i0 ax1y (収束性)
プログラム例
x(1)=0.0y(1)=y0yex(1)=y0*exp(a*x(1))error(1)=(y(1)-yex(1))/yex(1)*100do 10 i=2,nmax+1x(i)=deltax*float(i-1)y(i)=y(i-1)+deltax*a*y(i-1)yex(i)=y0*exp(a*x(i))error(i)=(y(i)-yex(i))/yex(i)*100
10 continueyfin=(1.0+deltax*a)**nmax*y0
計算結果
i x Numerical Solution Exact Solution error(%)1 0.00000e+00 1.00000e+00 1.00000e+00 0.00000e+002 1.00000e-01 9.00000e-01 9.04837e-01 -5.34621e-013 2.00000e-01 8.10000e-01 8.18731e-01 -1.06638e+004 3.00000e-01 7.29000e-01 7.40818e-01 -1.59529e+005 4.00000e-01 6.56100e-01 6.70320e-01 -2.12138e+006 5.00000e-01 5.90490e-01 6.06531e-01 -2.64466e+007 6.00000e-01 5.31441e-01 5.48812e-01 -3.16514e+008 7.00000e-01 4.78297e-01 4.96585e-01 -3.68284e+009 8.00000e-01 4.30467e-01 4.49329e-01 -4.19776e+0010 9.00000e-01 3.87420e-01 4.06570e-01 -4.70994e+0011 1.00000e+00 3.48678e-01 3.67879e-01 -5.21938e+00
数値解析結果と理論値との比較
0.00
0.20
0.40
0.60
0.80
1.00
1.20
0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00
X
YTheory
Numerical
数値流体解析の基礎方程式
流体運動を記述する基礎方程式ー 対流方程式 -
cu
cu
変位 の波が一定の速さcで移動している
モ デ ル 化
cxu xxu
xx x
断 面 積 : A
モ デ ル 化
cxu xxu
xx x
断 面 積 : A
変位(波)の伝播のモデル化
tuActuAcuxA xxx
txuxuActuAc xx
txuxAc
xuc
tu
小の極限においてt
xuc
tu
からの流出量からの流入量における変位の蓄積量
間内の時間体積xxx
tAx
)(
対流速度 で変位 が移動している物理を記述
:対流方程式
対流方程式の解
ctxFtxu ,を任意の関数として、F
(証明)ctx とおくと
cFt
FtF
tu
FF
xF
xF
xu 1
xucFc
tu
より
対流方程式の解の性質ー 対流方程式上の波の伝播 -
0xx xxx 0'
tcx
t
x
t
0tt
ttt 0'
0 0xx xxx 0'
tcx
t
x
t
0tt
ttt 0'
0
ttcxFctxF 0''' tcctxF 0' 00 ctxF xxx '0
時刻t‘ のときの波形と、時刻t0 のときの波形とは同じであることを示している。
対流方程式が記述する物理とは、変形しない波の速度 での伝播である。
波動方程式との関係
2
22
2
2
xuc
tu
波の伝播を記述する波動方程式は、以下の解(ダランベールの解)を有する。
ctxgctxftxu ,
0
u
xc
txc
t
波動方程式は、以下のようにも記述できるが、
微分が可換であることを考慮すると、
0
xuc
tu
あるいは 0
xuc
tu
対流方程式が波動方程式と同値なものであることが分かる。
対流方程式の厳密解の挙動
0
xuc
tu
対流方程式:
初期条件と境界条件:
)15/2(0)5/25/1(1
)5/10(00,
xx
xxFxu
0,0 00 ggtu 0,1
xtu
(解) ctxFtxu , Program: ADVEX
流れの中のインクの振舞い
1
1
0x
u(x,0)=u0
c
浅くて狭い長さ1の流路が水平に置かれ、水が流速cで流れている。流路の底と側壁の水との相互作用はなく何の摩擦も働かない理想的な流路とする。流路の上流にインクを落とすと、それは下流に移動する。t=0のときのインク濃度u0が時間ともにどのように変化するか。
問題の定式化
i. 1次元流れを仮定。
ii. インクは濃度勾配に比例して拡散すると仮定し、インクの物質流束 j はFickの拡散則に従うとする。
0
xuj
iii. インクの質量に対する質量保存則より(インク濃度の変化率)x
=(対流による正味のインクの流入)+(拡散による正味の流入)
ここで、u はインク濃度
この物理現象を記述する数学モデルは、
2
2
xu
xuc
tu
モデル問題
対流・拡散方程式
102
2
x
xu
xuc
tu
を次の初期条件
10
100
0,
2
21
1
0
xxxxxxx
uxu
と次の境界条件
0,1,0
tu
xtu
x
を与えて解き、インク濃度u(x,t)の振舞いを求めよ。
Burgers方程式
線形である対流・拡散方程式の定数cを、従属変数uに置き換えると非線形のBurgers方程式となる。
Burgers方程式は、Navier-Stokes方程式と同様の非線形性
2
2
xu
xuu
tu
モデル問題
次のBurgers方程式
202
2
x
xu
xuu
tu
に、次の初期条件
xxu cos10, と次の境界条件
0,2,0
tu
xtu
xを与えて数値的に解け。
Program: BURG
分散性もし波の移動速度が波の変位の関数であるとすると、
0
xuu
tu
この式の意味するところは、変位 が大きいところでは、移動速度も大きくなることを示している。すなわち、
u
x
u
x
変位が大きい所で移動速度大 波が切り立ってくる
衝撃波となる
u
x
u
x
u
x
u
x
変位が大きい所で移動速度大 波が切り立ってくる
衝撃波となる
対流拡散方程式変位の大きい部分が小さい部分へ移動する性質“拡散”を考慮すると、 を拡散係数として、
2
2
xu
xuu
tu
体系が2次元の場合、
2
2
2
2
yu
xu
yuv
xuu
tu
“変位の拡散”を物理的な意味の応力テンソルとみなし、圧力による変位を考慮すると、
xp
yu
xu
yuv
xuu
tu
2
2
2
2
上式は流体の挙動を記述するNavier-Stokes方程式に他ならない。すなわち、対流方程式は流体挙動を記述する最も基本となる関係式であることが分かる。
モデル問題
対流・拡散方程式
102
2
x
xu
xuc
tu
を次の初期条件
10
100
0,
2
21
1
0
xxxxxxx
uxu
と次の境界条件
0,1,0
tu
xtu
x
を与えて解き、インク濃度u(x,t)の振舞いを求めよ。
差分スキーム
対流・拡散方程式を、陽スキーム、対流項は風上差分、拡散項は中心差分として差分方程式に変換する。
nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj uuu
xtuu
xtcuu 1121
1 2
ここで、変域を50分割する。(x=1/50)内点をj=2, 3,……, 51とし、
境界点をj=1, j=52とする。そのため、境界条件の離散化近似を、
nnnn uuuu 515221 , とおくことにする。
Program: INK
)2()(2 11211
1 nj
nj
nj
nj
nj
njn
jnj uuu
xtuu
xtu
uu
)2(2)( 1121111 n
jnj
nj
nj
nj
njn
jnj uuu
xtuu
xtu
uu
)2(2)(3
)(11211
1111 nj
nj
nj
nj
nj
nj
nj
njn
jnj uuu
xtuut
xuuu
uu
)2()( 11211 n
jnj
nj
nj
nj
njn
jnj uuu
xtuu
xtu
uu
風上スキーム:
FTCSスキーム:
蛙とびスキーム:
修正した蛙とびスキーム:
差分スキームによる安定性の比較
数値流体解析の基礎方程式のベクトル・テンソル表示
Navier-Stokes方程式
gpDtvD
ここで
zyxzyxzyx
zyx
zp
yp
xpp
vvtvvv
tv
DtvD
v,v,vv
zzyzxzzyyyxyzxyxxx
zzzyzx
yzyyyx
xzxyxx
zyx
せん断応力テンソルの成分
zv
xv
yv
zv
xv
yv
v32
zv
2
v32
yv
2
v32
xv2
xzxzzx
zyzyyz
yxyxxy
zzz
yyy
xxx
速度勾配のテンソル表現
zv
zv
zv
yv
yv
yv
xv
xv
xv
v
zyx
zyx
zyx
zv
vyv
vxv
vzv
vyv
vxv
vzvv
yvv
xvv
zv
zv
zv
yv
yv
yv
xv
xv
xv
vvvvv
zz
zy
zx
yz
yy
yx
xz
xy
xx
zyx
zyx
zyx
zyx
速度勾配のテンソル表現
vv
vzv
yv
xv
zvv
yvv
xvv
vzv
yv
xv
zv
vyv
vxv
v
vzv
yv
xv
zvv
yvv
xvv
zvv
yvv
xvv
zvv
yvv
xvv
zvv
yvv
xvv
vvvvvvvvvvvvvvvvvv
zyxvv
T
zzyxz
zz
yz
x
yzyxy
zy
yy
x
xzyxx
zx
yx
x
T
zzzyzx
yzyyyx
xzxyxx
zzyzxz
zyyyxy
zxyxxx
せん断応力のテンソル表現
0
zv
yv
xv
vvvzyx
v
zyx
zyx
だから T
yxzzz
zxyyy
zyxxx
zyv
xzv
zv
yv
xv
zyv
yxv
z
v
y
v
x
vxzv
yxv
zv
yv
xv
22
2
2
2
2
2
2
22
2
2
2
2
2
2
22
2
2
2
2
2
2
2
2
2
速度の2階微分テンソル
T
zzz
yyy
xxx
zzz
yyy
xxx
T
T
zzz
yyy
xxx
zyx
zyx
zyx
zv
zyv
xzv
zyv
y
vyxv
xzv
yxv
xv
zv
yv
xv
zv
yv
xv
zv
yv
xv
zyxv
zv
yv
xv
z
v
y
v
x
vzv
yv
xv
zv
zv
zv
yv
yv
yv
xv
xv
xv
zyxv
2
222
2
2
22
22
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
せん断応力のテンソル表現
T
zzzyx
yyzyx
xxzyx
T
zyv
xzv
zv
y
v
xv
zyv
yxv
zv
y
v
xv
xzv
yxv
zv
y
v
xv
vv
22
2
2
2
2
2
2
22
2
2
2
2
2
2
22
2
2
2
2
2
2
2
2
2
Tvv
よって
gpDtvD
課題(2) 以下のテンソル表現で記載されているNavier-
Stokes方程式の各項の成分を書き下しなさい。
ただし、
提出期限は、次回(10/9)までとする。
gpDtvD
Tvv
vv
tvvv
tv
DtvD
v,v,vv zyx
変換 ー変化する方程式の定性的性質ー
物理現象(熱流体挙動)
計算モデル(差分方程式)
厳密解
代数方程式数学モデル(偏微分方程式)
差分解 数値解
工学への応用(開発、設計、性能評価)
仮説(定式化)
変換(差分近似)(離散化)
数値計算
適切性 安定性
収束性
適合性
Laxの同等定理
境界条件と初期条件
工学の問題では、
偏微分方程式の性質そのものよりも、
現実に与えられた境界条件ならびに初期条件の下で、
現象を記述する偏微分方程式の解がどのような挙動をとるのか、が求められる。
偏微分方程式の分類
0
xuB
tuA
0det BA
•すべての固有値が実数のとき方程式は: 双曲型•すべての固有値が0のとき方程式は: 放物型•すべての固有値が複素数のとき方程式は: 楕円型
一階の連立方程式
固有方程式:
線形二階の偏微分方程式: ),( txu ),( yxuまたは
拡散方程式あるいは熱伝導方程式
02
2
xu
tu
固有方程式
xuuuu
21 ,
変数uを次式のようにおく
00
det
すべての固有値は0 放物型
波動方程式
0xuc
tu
2
22
2
2
固有方程式
xuu
tuu
21 ,
変数uを次式のようにおく
0det
c
c
固有値
(c:波動の伝播速度)
c 双曲型
Laplace方程式
02
2
2
2
yu
xu
固有方程式
yuu
xuu
21 ,
変数uを次式のようにおく
01
1det
固有値 i 楕円型
境界条件
uxu
uxu
xu
u
0,0
0,0
α,βによって継の3種類に分けられる
Neumann条件
Robin条件
Dirichlet条件
初期条件
utu
0,0,0utu
0,0tu
0,0u
α,βによって継の3種類に分けられる
Cauchy条件
偏微分方程式とその解析解-数値解のための物差しとしてー
工学機器の設計のためには、あらかじめ
偏微分方程式を数値的に解き数値解を得ることが極めて有効な手段となる。
仮に数値解が得られたとして
数値解の精度を吟味することが必須。
その際の尺度となるのが、厳密解。
数値解析結果と理論値との比較
0.00
0.20
0.40
0.60
0.80
1.00
1.20
0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00
X
YTheory
Numerical
axeyxy 0)(
,1i
ii ayxyy
aydxdy
Burgers方程式の厳密解
熱伝導方程式
02
2
xt
に、次の関数
udx
21exp
を代入すると、Burgers方程式
となる。
2
2
xu
xuu
tu
Cole-Hopf変換
先の関係式
udx
21exp
を書き改めると、
xu
12
となる。熱伝導方程式を解くことによって、
この関係式はCole-Hopf変換と呼ばれる。
が求まれば、上式に代入することによって、
u が求まる。
課題(3) 熱伝導方程式
に、次の関数を代入すると、
以下の式が導かれることを示せ。
02
2
xt
udx
21exp
2
2
xu
xuu
tu
解析解のための準備
偏微分方程式の各型毎に、
工学の問題として、直感の働きやすいものを選択し、
初期条件や境界条件を与えて、
あらかじめ解析解を求めておくことにする。
通常、解析解の多くは、関数列で展開される
関数展開の原理
関数F(x) が既知関数
1
2211
)(
)()()()(
kkk
mm
xc
xcxcxcxF
)(,),(),( 21 xxx m
線形結合によって記述されるとする。
係数 mccc ,,, 21 が適切に算出されれば、
任意関数F(x) は、既知関数 )}({ xm
によって記述できたことになる。
関数展開のために望ましい性質
nmdxxxba nm 0)()(
1.直交条件(orthogonal):
)()( xx nm のときノルム(norm)が定義できる
ba mm dxx)(2
2.正規化条件(normalize):
正規直交関数
正規直交関数による展開係数の決定
ba mkkm dxxx )()(正規直交関数
)(0)(1kmkm
mk クロネッカのデルタ関数
dxxxcdxxFxba
k
ba kmkm
1)()()()(
m
b
a
b
a mmm cdxxcdxxFx )()()( 2
ここで
}{ mc
長方形のsin波による展開
101)( xxu区間[0 1]における関数
10)12sin(1)(1
xxmcxu
mm
を正弦波で展開すると、
ここで、展開係数cm は、
124
m
cm
長方形を展開するのに十分な展開項数は?
Program: ORTHG
偏微分方程式の厳密解(1/3)
102
2
x
xu
tu
熱伝導方程式
初期条件
1)0,( xu境界条件
0),1(),0(
tux
tu
偏微分方程式の厳密解(2/3)
u(x,t)を で展開 (m=1,2,3,…..)
212sin xm
2
12sin)(),(1
xmtctxum
m
原方程式に代入
1
2
1 212sin
212
212sin
mm
m
mxmmc
dtdcxm
mm cmdtdc 2
212
直交条件より
よって、 tmm
m
ecc2
212
0
偏微分方程式の厳密解(3/3)
初期条件より
10 2
121m
m xmc
よって解析解は
1
2
0 212sin
212exp,
mm xmtmctxu
124
0
mcm
展開係数は
双曲型方程式とその厳密解波動方程式:
1002
22
2
2
x
xuc
tu
初期条件と境界条件:
121122102
0,xx
xxxu
00,
txu
(解)
0 2 12cos12sin
1281,
m
m
ctmxmm
txu
弦の振動を記述するのに十分な展開項数は?
Program: WAVEXVB
)10(02
22
2
2
x
xuc
tu
波動方程式の厳密解
初期条件と境界条件:
0),1(),0()sin()0,(
tutuxxu
(解)
txtxu cossin),(
弦の振動の物理(1/2)
弦の微小部分Sに作用する力
xxx TTF
sinsin
釣合いの位置より弦の位置が小さいとしたら
xu
tansin
従って、
xxuT
xxu
xu
xuT
xuT
xuTF
x
xxxxxx
2
2
2
2
弦の振動の物理(2/2)
弦の単位長さ当りの質量をとすると、
02
22
2
2
xuc
tu
2
2
2
2
xu
tu
T
あるいは
/Tc :弦の変位が伝播する速度
この方程式に減衰効果を加えると、電信方程式となる。
0112
2
2
2
2
xu
tu
tu
c 損失のある電線を伝わる電波はこの方程式に従う。
初期条件による波動方程式の解の違い
1002
22
2
2
x
xuc
tu
初期条件と境界条件:
xxu sin0,
0,1,0 tutu(解)
txtxu cossin,
波動方程式:
弦の振動を記述するのに十分な展開項数は?
Program: WAVEXVB
(MEX = 5)
対流方程式についての厳密解
0
u
xc
txc
t
波動方程式
0
xuc
tu
対流方程式 (advection equation): 双曲型
1002
22
2
2
x
xuc
tu
対流方程式の厳密解の挙動
0
xuc
tu
対流方程式:
初期条件と境界条件:
)15/2(0)5/25/1(1
)5/10(00,
xx
xxFxu
0,0 00 ggtu 0,1
xtu
(解) ctxFtxu , Program: ADVEX
対流の物理
tux (境界xにおけるインクの流入量)
- (境界x+xにおけるインクの流出量)
2
22
xxx
xxx
xucx
21
xuxcucuc
ucuc
よって、
xuc
tu
2
2
xu
xuc
tu
濃度拡散の効果を考慮すると、対流・拡散方程式:
放物型方程式とその厳密解
熱伝導方程式: 102
2
x
xu
tu
初期条件と境界条件: 10, xu 0,0 tu
0,1
xtu
(解)
1
22
212sin
412exp,
mm xmtmctxu
展開係数
124
m
cm Program: HEATX
熱伝導の物理
ける熱の流出
にお境界
熱の流入
における境界
熱発生
の中での ΔxxxΔxtuΔx
xxxx
xx x
uqxuq
2
3
3
2
2
21 xxux
xu
xu
xuq
xxxxxxx
α=1とする。
2
2
xuΔxΔxg
tuΔx
gxu
tu
2
2
拡散方程式
gxuD
tu
2
2
xuDjx
Fick則
拡散方程式(diffusion equation)
熱伝導方程式と拡散方程式は同じ放物型方程式となる
熱伝導方程式の厳密解
102
2
x
xu
tu
初期条件と境界条件: xxu sin0,
0,1,0 tutu
(解)
xetxu t sin,2
Program: HEATX
熱伝導方程式:
楕円型方程式の厳密解Poisson方程式:
10,1002
2
2
2
yxg
yu
xu
境界条件:
(解)
1,2
0 12cos12sin12
212
24,nm
ymxmnm
gtxu
1001,
1000,100,1100,0
xxuxxuyyuyyu
(Dirichlet条件)
Program: POLAX
Poisson方程式が代表する物理
2次元非定常熱伝導方程式
02
2
2
2
gyu
xu
tu
定常状態とすると
02
2
2
2
gyu
xu
一様加熱される平板上の温度分布、その変化
楕円型方程式の厳密解Laplace方程式:
10,1002
2
2
2
yx
yu
xu
境界条件:
(解)
1sinsinh
sinh112,
m
m
xmymmm
txu
1011,
1000,100,1100,0
xxuxxuyyuyyu
(Dirichlet条件)
Program: POLAX
変係数の1次元Laplace方程式の厳密解
定数σ(σ>0)として変係数の1次元Laplace方程式:
1001
x
dxduu
dxd
境界条件:
(解)
xxu
211
2
,11,00 uu
Program: LAP1X
Laplace方程式の物理
比例定数αが温度uの関数であるとする:
01 uu
変係数の1次元Laplace方程式が得られる。
01
xuuq
より
1001
x
dxduu
dxd
高温であるほど熱伝導係数が大きくなる
高温領域ほど温度勾配が緩やか低温領域ほど温度勾配が急峻となる
一次元Laplace方程式の解
一次元Laplace方程式:
1002
2
xdxud
境界条件: 11
00
uu
(解)
10 xxxu
対流方程式の数値解の挙動~スキームの選択
以下の対流方程式を
以下の境界条件と初期条件の下で、
以下の各スキームを用いて数値的に解析しなさい。• FTCS
• 蛙とび法
• 風上差分
0
xuc
tu
)15/2(0)5/25/1(1
)5/10(00,
xx
xxFxu
0,0 00 ggtu
0,1
xtu
Program: ADVEC
課題(4) 前ページに指定する微分方程式を、与えら
れた境界条件の下で、指定する差分スキームを用いて数値的に解析しなさい。
提出期日: 10月30日(金)
提出物は、・内容の説明したレポート
・プログラムリスト
・解析結果(数値出力、作図結果)
以上の全てを、A4レポート用紙ならびに電子媒体(CD)の両方により提出すること。