RHIZOME Takezono Quality...“RHIZOME-Takezono Quality”...

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一人一人が輝く活力ある学校づくりの取組(平成27年度~平成29年度) 「ハイブリッド型グローバル人材の育成事業RHIZOME - Takezono Quality~多様性が生む,しなやかな知の力~ 茨城県立竹園高等学校 国際的な研究学園都市に立地する環境を活かし,大 学・研究機関との連携を通して,学術的文化的資源積極的に活用し,国際社会をリードする人材の育成図る学校。 目指す学校像 地域社会や他の諸機関との交流や接触が,「竹園クオリティ」の深化と 発展の原動力であると考える。リゾームを構成するキーワードは,関 係・関連(Relation),混合・混成(Hybrid),個性(Individuality),強い関 心・熱意(Zest),組織(Organization),変容・変身(Metamorphosis),進 化(Evolution)であり,これらの頭文字をつなげるとRHIZOMEになる。 科学教育,国際理解教育及び質の高い授業のさらなる充実と,それぞ れの組織や取組の連携と融合のもとで深化した教育プログラムを実施 することで,「ハイブリッド型グローバル人材」の育成を目指す。

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一人一人が輝く活力ある学校づくりの取組(平成27年度~平成29年度)

「ハイブリッド型グローバル人材の育成事業」

“RHIZOME - Takezono Quality”~多様性が生む,しなやかな知の力~

茨城県立竹園高等学校

国際的な研究学園都市に立地する環境を活かし,大学・研究機関との連携を通して,学術的文化的資源を積極的に活用し,国際社会をリードする人材の育成を図る学校。

目指す学校像

地域社会や他の諸機関との交流や接触が,「竹園クオリティ」の深化と発展の原動力であると考える。リゾームを構成するキーワードは,関係・関連(Relation),混合・混成(Hybrid),個性(Individuality),強い関心・熱意(Zest),組織(Organization),変容・変身(Metamorphosis),進

化(Evolution)であり,これらの頭文字をつなげると「RHIZOME」になる。科学教育,国際理解教育及び質の高い授業のさらなる充実と,それぞれの組織や取組の連携と融合のもとで深化した教育プログラムを実施することで,「ハイブリッド型グローバル人材」の育成を目指す。

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探Qゼミ(筑波大学院生がTAとして来校)

【文系】心理,言語,国際,社会,経済,地域調査

【理系】物理,化学,生物,数学情報

1年次の探Q基礎(全員)

自分の将来に向けて育成したい様々な能力の基礎を固める!

2年4月探Q開始

2年1月

探Q成果発表会(つくば国際会議場)

2年3月

論文集完成

2年9月中間発表

2年6月 筑波大図書館研修

2年夏休み筑波大学等研究室訪問(筑波実験植物園・高エネ研)

2年10月 海外スタディーツアー

1年次探Q基礎

1年3月国際科オリエンテーション

Qualia:クオリア(ラテン語:質)

探Q とは かけがえのないクオリア探し ,本質を追究する学びと活動 を意味する

【地域と連携した授業】( クロスカリキュラム & カリキュラムマネジメント )

●異文化理解ワークショップ JICAとの連携(世界史A)●社会学ワークショップ つくば市との連携(現代社会)

1年生全員

探Q(課題研究)の取組~グローバル人材として未来に生かす力に~

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本校の教員と筑波大学等の先生が連携して理科の授業内容を深化・発展させた講義や観察,実験等を行っています。

スーパーサイエンス部

先端科学講座

大学・研究機関との連携

分野ごとの課題研究

(物理・化学・生物班)

国際科学オリンピック(2016)に

107名がチャレンジ!

筑波大学での研究室体験学習

土木研究所のポスターセッション

JAXA職員による特別授業

SSHの継承~科学教育の推進~

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NHKの語学番組の講師でお馴染みの松本茂先生(立教大学教授)がアドバイザーです。*ACE=Approach to Communicative English

1学年 英語の授業はすべて英語で!レシテーション(暗唱),プレゼンテーション,多読活動 (年間5万語目標)

2学年スピーチ,自由多読,英語ディベート

3学年ディスカッション,模擬国連,エッセイライティング

学年別プロジェクト

ALTによる授業の様子

JICAの研修員とSDGsについて討論模擬国連で国際問題を考察

論理的思考力や英語による表現力を鍛えます

JICAの一般公開日に研究成果を発表

特色ある英語教育(ACEプログラム)

& 国際理解教育

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【成果と課題】(平成27年度~平成29年度)・筑波大学,つくば市,JICAなど,地域との連携を深化させることができた。・探Q(課題研究)の充実を図り,研究内容の面で向上が見られる。・科学コンクール・学会などでの発表,科学オリンピック・科学の甲子園等に積極的に参加し,科学教育活動の成果を挙げている。・GTEC・英検等の外部テストの結果において上昇傾向にある。(*GTECで入学時から2年間で95点以上上昇,英検1級3人・準1級11名・2級145名)・1年生の探Q基礎における自由研究の取組が充実し,探Q(課題研究)に向けての基礎力養成につながっている。・国立医学部は増加傾向にあるが,難関大学(旧帝大等)合格者数は現状維持の状態であり,難関大学を志望する生徒の意欲を喚起する指導が今後の課題である。(H29)

【今後の展開】・他者と協働しながら主体的な深い学びにつながる進学校型アクティブラーニング型授業の実践

・地域と連携したクロスカリキュラム(教科横断型)による授業実践のさらなる充実

・国際科学都市の学術的文化的資源とのさらなる連携の強化・大学入学共通テストに対応できる能力の育成・探Q(課題研究)における論理的・科学的思考の深化と他校との連携

他者と協働しながら主体的な「深い学び」へ

3年間の成果と課題・今後の展開~ハイブリッド型グローバル人材の育成に向けて~