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㊦けm,つ 社会福祉法大 小羊学園 圃〒433-8105 静岡県浜松市北区三方原町2709-12 匿二重喜053-584-3337 [重畳053-585- [email protected] [重亘] http://www.kohitsuji.or 圏稲松義人 園が・ア-ル株式会社 _ 2020年12月20日(隔月20日発行) 小さい書の〇人が滅びることは天にいますあなたがたの父のみ心ではない。 2020年12月20日 篤431号 12月になるとアドヴ工ントカレンダ-をめくり主のご降誕を持ち望む -つばさ静岡- 今年は、世界的 毎年楽しみにしている 事も例年どおりにはできな 私たちの楽しみは、クリスマス ず、皆で集まり、一緒に歌ったり べたり、でかけたりということが多い と感じた。私たちの心は、誰かと一緒 にいて、分かり合い、分かち合うこと で支えられているような気がする。 しかし、すべての人に本当の意味で 分かち合える人や機会があるかという ときっとそうではない。毎日の生活の 中で、誰にも分ってもらえない悲しみ や怒りを覚えることは、誰でも経験が あるのではないだろうか。伝える言葉 (手段) をもっていても、真意を伝え るのは案外難しいOもコミュニケ-シm ンにハンディのある人たちはなおさら であろう。いつも悲しくて悔しい思い をしているのではないかと思う。 「神さまは共におられます」 これが 聖書が伝えるクリスマスのメッセージ である。私たちほぞのメッセ-ジをこ の人たちにどのように伝えることがで きるだろうか。 稲松義人

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㊦けm,つ の ぶ え

社会福祉法大

小羊学園圃〒433-8105

静岡県浜松市北区三方原町2709-12

匿二重喜053-584-3337 [重畳053-585-8488

[email protected]

[重亘] http://www.kohitsuji.or.j p/

圏稲松義人園が・ア-ル株式会社

_ 2020年12月20日(隔月20日発行)

小さい書の〇人が滅びることは天にいますあなたがたの父のみ心ではない。

2020年12月20日   篤431号

12月になるとアドヴ工ントカレンダ-をめくり主のご降誕を持ち望む -つばさ静岡-

今年は、世界的な感染症の影響で、

毎年楽しみにしているクリスマスの行

事も例年どおりにはできない。今回、

私たちの楽しみは、クリスマスに限ら

ず、皆で集まり、一緒に歌ったり、食

べたり、でかけたりということが多い

と感じた。私たちの心は、誰かと一緒

にいて、分かり合い、分かち合うこと

で支えられているような気がする。

しかし、すべての人に本当の意味で

分かち合える人や機会があるかという

ときっとそうではない。毎日の生活の

中で、誰にも分ってもらえない悲しみ

や怒りを覚えることは、誰でも経験が

あるのではないだろうか。伝える言葉

(手段) をもっていても、真意を伝え

るのは案外難しいOもコミュニケ-シm

ンにハンディのある人たちはなおさら

であろう。いつも悲しくて悔しい思い

をしているのではないかと思う。

「神さまは共におられます」 これが

聖書が伝えるクリスマスのメッセージ

である。私たちほぞのメッセ-ジをこ

の人たちにどのように伝えることがで

 

 

 

 

 

 

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第431号_

二重轟・書の畠。を蔓る

つばさ静岡は医療管理の必要な超重症のお子様も含めた医療・生活

~支援の施設です。医棲体制の中で より豊かな生活ができるよう

医師・看護師・生活支援員・栄養士・リハビリが連携してたゆまな

1 い努力をしています。今回はその一部ですが、紹介しますね-・

c

t

 

 

 

 

【療育-課】

の利用者について伝え合う「語ろう

会」を実施しています。ケース担当か

ら出されたテ-マに沿って職員一人一

人が感じているその利用者についてお

互いに話をします。

医療を必要とするユニットの『つく

しA』は、⊥ 6名の利用者が生活してい

ます。人工呼吸器使用、酸素吸入、経

管栄養等の医療的なケアを必要とされ

る方が半数以上います。毎日の生活の

中では、季節を感じられる掲示物を皆

で作ったり、利用者に合った個別の活

動を考えて取り組んだりしています。

2年程前より会議の中で、毎月2名

情がよいから活動中は他の人が見える

場所に移動した方がよいのでは、等。

日常生活の中での反応、表情等を小さ

をことでも何でも語り合いながら、よ

りよい支援方法を職員皆で考えていき

ます。数年前の外出での出来事や学生

の時に女性の高い歌声で笑っていた

等、数年前の様子を聞くことができる

のも今後に生かされる大切な情報にな

ります。

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_ 2020年12月20日(隔月20日発行)えぶのつ圏

のがほとんどで読んでいくと以前の様

子が目に浮かびます。

日々の利用者との関わりの中で、選

択する場面が多くあります。本人の気

持ち、意思をできるだけ尊重できるよ

う、『語ろう会』 での話、保護者から

のアンケ-トの大切を情報等を手掛か

りに利用者さんの今後の生活が充実し

ていくよう一緒に歩んでいきたいと思

います。

主任輔佐 増井留美子

【棲育2課】

ることは出来ません。食事も手伝うこ

とで食べられる方もいますが殆どの方

が介助で食べています。その中の一人

の方は二昨年胃塵を造殺しました。

つばさ静岡ができてユ5年。利用者も

ご家族も、そして職員もその分だけ年

を重ねてきました。入所当初は出来て,

いたことが出来なくなってきたり、体

調を崩すことが増えたり利用者自身に

も変化が見られるようになりました。

また入所前の家での生活の様子を聞き

たくても家族から聞きとることも難し

くなり、どのように育ってきたのかが

段々と薄れてきてしまいました。

『その方の物語を振り返り、未来に

繋げていく』今年の目標はそんな中、

これからもつばさ静岡で生活していく

であろう利用者の為に生まれたものだ

と思います。

う予定でしたが、コロナ感染のことも

あり実施できませんでした。-そこで本

人のアセスメントシ-トと家族からの

アンケ-トを踏まえ、会議の場で話を

していくことにしました。利用者一人

ひとりについて深めたい事を出し合

い、最終的にはその人に合った自分史

を作るというものです。

にしていくかを話しました。

いつもは甘えん坊で寂しがりや、で

も家族の中ではお兄ちゃんの立場を良

く解っていて責任感があり、適所でお

給料をもらってきた時には達成感を感

じられるという利用者に何が提供でき

るのか考え、コロナ感染予防でなかな

か人と触れ合えをい中でもできるお手

伝いを探していこうという話になりま

した。

かえではつばさ静岡の一番奥にある

ゾーンです。男性6名、女性2名の利

用者が生活しています(ショ-トステ

イを含めると⊥ 0名です)。車椅子で自

走したり転がったりして移動できる方

もいますが、半数の方は自分で移動す

かえででは御家族から話をしてもら

その人に合った自分史って何だろう

と考えた時、大事なことは『○○さん

らしさ』を共有する事でした。家族か

らのアンケ-トは楽しい思い出ばかり

ではありませんでしたが、それを乗り

越え自分の子どもがそれぞれ背負った

状況の中でその子らしく生きて行くた

めに大事にしてきたことがたくさん書

かれていました。会議の中ではスッタ

フが思う『○○さんらしさ』と家族の

思う『○○さんらしさ』を共有し、そ

の人らしく生活していく為に何を大事

今回『○○さんらしさ』という点に

おいてスッタフも同じようなイメ-ジ

を持っていました。しかし今後スタッ

フが入れ替わり、情報が埋もれてしま

うとそこにずれが生じてくるかもしれ

ません。ずれは利用者の生活にも影響

します。そうならない為にも、その人

らしさを理解し、その人ならではの自

分史が必要をのだと感じています。

主任 浦野あき子

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第431号_えぶのつ園

コロナ禍で大きなイベントが中止と優。ましたが、.利用者に楽し:"。

んでもらおうと各施設で感染症対策を講じながらミニイベントを誼

ー三二-イペ

めるイベントにしていきたいと思いま

す。

行いました。

一=己

□」

三方原スクエア

今年はコロナ禍の影響で、年度始め

から殆どの行事やイベントが中止に

なってしまいました。楽しみがなく

なって不安や失望に駆られている利用

者の心を思い、何かできる事がないも

のかと考えた未、小グル-プ単位のミ

ニ運動会を実施することに承りまし

た。(8名×2回)

会場は地元の協働センタ-体育館を

借り切って、2-3時間で収まるプロ

グラムとしました。運動着に着替えて

ラジオ体操から始まり、徒競走、ボ-

ルを使ったレ-ス、輪投げなど、グ

ル-プの特性に合わせて種目を選びま

した。利用者の皆さんは初めての会場

だったので最初は少し緊張気味でした

が、競技が進むにつれとてもハツラツ

と身体を動かしていました。特にサッ

カーボ-ルをドリブルしながらパイロ

ンをクリアしていく様は感動ものでし

た。「パン食い競争」 は袋に入ったパ

ンをつかみ取る形とをOまし*たが

(コロナ対策の為)、真剣な表情をする

方、大笑いしながらいくつもパンを取

ろうとする方など、いつもの運動会さ

ながらの気合が入ったようです。競技

が終わった後は公園に移動し、おやつ

にパンを食べて楽しかった時間を振り

返りました。今回は地元の公共施設を

使う機会を得て、改めて地域のコミュ

ニティ-の大切さを感じました。また

低料金でいろいろなサービスが使える

ことを知ることができ、今後のイベン

トの在り方についても地域の社会資源

をどう活用するかというヒントになっ

たような気がします。

支援センタ-わかざでは、毎年3大

イベントとして夏祭り・秋祭り・クリ

スマス会を盛大に行ってきました。利

用者・保護者・職員をはじめ、地域住

民の方や学生ボランティア、関係施設

の方にご協力して頂きながら行なって

きましたが、今年度は新しいイベント

み楽しみ方を模索しながらの-年とな

りました。日常の楽しみとなる外出や

旅行も縮小開催となる中で、季節を感

じる事のできる3大イベントだけはな

んとか形にしていきたい、という思い

の中で、利用者皆様のお力をお借りし

てとりおこなう事ができました。⊥0月

に開催した秋祭りでは、3密対策を講

じながら、くじびきゃお菓子釣り、カ

ラオケ、落書きせんべいと、例年とは

趣向を変えてお祭りを楽しみました。

また、毎年行列のたこ焼きは、今年も

大好評で、皆様の笑顔をたくさん見る

ことができました。普段生活している

環境を大きく変更する事なく開催した

事で、安心して行事に参加する事がで

きた方も増えました。

ユ2月中旬にはクリスマス会が控えて

います。催しや会食、クリスマスプレ

ゼント配布等、普段通りの行事は難し

いかもしれませんが、感染症対策に配

慮し海がら、利用者全員が心から楽し

つばさ静岡

焼津ふいつしゆ-なでの海釣り体

験。今年度は新型コロナウィルスの蔓

延で、御家族の面会制限や大きをイベ

ントの中止等、利用者の生活も大きな

影響を受けました。施設内でも感染を

予防する対策を講ずる必要もあり、何

となく全体的な閉塞感を感じながら生

活を送っていました。その中でどの

ゾ-ンも頭を悩ませたのは外出企画で

す。テ-マは「3密を回避した外出」。

試行錯誤した結果、企画したのは海釣

り体験でした。外出日は前日までの雨

もあがり、外にでるには気持ちの良い

7月の陽気でした。海の横に公用車を

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_ 2020年12月20日(隔月20日発行)えぶのつ圏

つけタ-プを張りシ-トを用意しまし

た。周囲には2-3人の釣り人がちら

ほら。ソ-シャルディスタンスも確保

できるベストを環境.さびき釣り体験

では利用者は不思議そうに釣竿を職員

と持ち、釣竿がブルブルと震えアタリ

が来てはしゃぐ職員を見て呆れるよう

に笑っていました。利用者はバケツの

中で泳ぐ釣れた2匹の小魚をジ-ツと

目を丸くして見ていたのが印象的でし

た。その後楽しみにしていたお弁当を

食べ、海の潮風を感じながらのんびり

と皆でシ-トに寝転がり、きざ波の音

に耳を傾けて過ごしました。開放的な

その環境はコロナ禍ということを一瞬

でも忘れさせてくれる貴重なひととき

でした。

オリーブの樹

春秋に行う日帰り旅行は利用者の皆

さんにとって大きなイベントです。こ

れまでのように県をまたいでの外出は

難しく丁市内での外出に変更し計画、,

弼打続羅誰

食事に↓しばし日常を忘れ旅行気分を

味わうことが出来ました。

酒乱では、さつま芋、ブロッコ

リー、大根と立て続けに収穫を迎え畑

は大忙しでした。収穫に感謝し、さつ

ま芋を皆さんで味わうのがデイケア

ホ-ムの恒例行事です。調理への配慮

等例年以上に気をつけながら、さつま

芋のモンブランやスイ-トポテトを作

り秋の実りを味わい楽しむことが出来

ました。

イ,,?㍑紅塁諾票絡

塁誤罷塁窪謹

生白は、利用者一人ひとりのかけがえ

のない日。規模は縮小していますが、

歳を重ね、家族や仲間たちと築き上げ

た思い出を振り返る大切な時間。惑染

症の拡大を受けて、心や身体に余裕が

ない今だからこそ、この時を共に平穏

に過ごせられる喜びを分かち合いたい

のです。今年から新たなアイテムのく

す玉が加わりました。利用者一人ひと

りの誕生日の歌を唄った後は、気持ち

は盛大に、くす玉の紐を引きます.見

て下さい、この笑顔を三。コロナ禍で

なければ見過ごしかねない日常の中で。

‖月2日に静岡広野海浜公園に日帰

り行楽へ行って来ました。今年はコロ

ナ禍で自粛する事が多く楽しみが減っ

てしまっている中で、浜松バスの方と

コロナ対策を考え安心して利用者さん

も楽しんで頂けるプランを計画しまし

た。皆さんが大好きな大型バスに乗る

際は消毒等こまめに行い、3グル-プ

に分かれてバスを3台借り密を避ける

などの工夫をし、コロナ対策を徹底し

た中でも楽しんで行く事ができまし

た。まだまだコロナが心配される中で

の生活になりますが、利用者さんが安

心して楽しめる事を今後も考えたいと

思います。

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図日

「種講義議言義蒜F∵ 1i¥

軍ee切も辞夢許8F諺赤口幽

童     画適土日  7ツキー作りや、畑へ木工、貼り絵などの 8

日 活動に取り組んでいます。季節ごとの行事や

日 社会参加にも力を入れています。個々の利用 国

選 者が舌動選択できる機会を多く取り入れ、意 囲

□ 恩の尊重を大切にしています。

右 地域の方にいただ

いた杉木片を使っ

た作品

周囲の環境は

学校や様々な し」

福祉施設に緩 さ

しています 話

下 共同作品貼り絵「鬼瀬の刃」

201与隼人職 温心寮

サ-ビス管理責任者

"昨今、頭の体操を兼ね、規則に従い

9×9のマスに--9までの数字を当

てはめる「ナンプレ」 をやっていま

す。最初から気を抜かず解いていかな

ければ、最終的に全てのマスに数字を

当てはめることはできません。すぐに

気が散ってしまう自分にはとても過酷

なパズルですが、何度か解いていくと

一つの思いが頭に浮かび上がりまし

た。それは「解こうとしているその問

いは適切か」ということです。最初に

立てた問いが適切でないと得たい解に

辿り着けない。故に解こうとしている

その問いが適切かを見極めることは重

要だなと改めて思った次第です。

(M)