MLC Transmissionの変更方法 - Elekta...12. “MLC Tran”と表示されている値が、MLC...

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MLC Transmission の変更方法 【変更する前に】 MLC transmission MLC 透過率)と Collimator Transmission(コリメータ透過率) は、 MLC による IMRT 専用ビームをモデリングする際に必要になるノンスキャンデータで す。光子線の通常ビームをモデリングする際は、ご提出頂いたプロファイルの裾の部分を 合わせるように調整するパラメータですが、 IMRT 専用ビームの場合は実測した透過率を入 力します。さまざまな要因があって、登録されている MLC Transmission は適切な値でな い場合があります。この場合、照射野外の線量計算値が実測値からずれますので、XiO 登録している MLC Transmission を調整することを検討してください。 ※通常ビームの MLC transmission は既に十分調整されているため、この作業を行なう際 には MLC による IMRT 専用ビームであることをご確認ください。 MLC transmission を変更しますと、ビームの Validation が外れてしまいます。同じ Machine ID で作成された計画については再計算となりますのでご注意下さい。 Telethrapy ビーム作成画面において、 Minimum TERMA extents を設定することができ ます。(Conv/Super のみに対応する項目であるため、通常ビームの Clarkson では当該項目 はありません) Collimator のエッジから Minimum TERMA extents で設定した範囲、ある いは Calculation Region Dimensions で指定した範囲の、いずれか小さい方まで TERMA の計算が行われます。照射野外の計算をどこまで考慮するかによって Minimum TERMA extents の設定数値を変更してください。Default 値は 4cm となっており、4~10[cm]の範 囲で変更可能です。Default 値を変更するには、SFM にて行います。 Minimum TERMA extents 4~10[cm]の範囲で 0.1[cm]間隔で設定可能であり(上左図)、 4[cm]未満ではエラーとなり項目欄が赤く表示されます(上右図)。

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MLC Transmission の変更方法 【変更する前に】

MLC transmission (MLC透過率)と Collimator Transmission(コリメータ透過率)は、MLCによる IMRT専用ビームをモデリングする際に必要になるノンスキャンデータです。光子線の通常ビームをモデリングする際は、ご提出頂いたプロファイルの裾の部分を

合わせるように調整するパラメータですが、IMRT専用ビームの場合は実測した透過率を入力します。さまざまな要因があって、登録されているMLC Transmissionは適切な値でない場合があります。この場合、照射野外の線量計算値が実測値からずれますので、XiO に登録しているMLC Transmissionを調整することを検討してください。 ※通常ビームの MLC transmission は既に十分調整されているため、この作業を行なう際にはMLCによる IMRT専用ビームであることをご確認ください。 ※MLC transmission を変更しますと、ビームの Validation が外れてしまいます。同じMachine IDで作成された計画については再計算となりますのでご注意下さい。

Telethrapyビーム作成画面において、Minimum TERMA extentsを設定することができます。(Conv/Superのみに対応する項目であるため、通常ビームの Clarksonでは当該項目はありません)CollimatorのエッジからMinimum TERMA extentsで設定した範囲、あるいは Calculation Region Dimensionsで指定した範囲の、いずれか小さい方まで TERMAの計算が行われます。照射野外の計算をどこまで考慮するかによって Minimum TERMA extents の設定数値を変更してください。Default 値は 4cm となっており、4~10[cm]の範囲で変更可能です。Default値を変更するには、SFMにて行います。

Minimum TERMA extentsは 4~10[cm]の範囲で 0.1[cm]間隔で設定可能であり(上左図)、4[cm]未満ではエラーとなり項目欄が赤く表示されます(上右図)。

Minimum TERMA extentsを 4[cm](デフォルト値)に設定した場合

Minimum TERMA extentsを 10[cm]に設定した場合

Minimum TERMA Extents(cm)の Default値変更箇所 SFM→Telethrapy→Machine ID→Enter/Edit→Conv/Super

→Algorithm Parameters→Default Minimum TERMA Extents(cm)

【流れ】 ①MLC Transmissionを変更したいビームのコピーを作成します。 ②コピーした新しいビームのMLC Transmissionを変更します。 ③新しいビームを Validateします。 ④プラン作成時は、新しいビームを使用して計算してください。 1. XiO初期画面で“Source File Maintenance”をクリックします。

XiO4.33.03以降の画面 XiO4.3.1以前の画面

2. 下記のような画面表示になりますので、“Teletherapy”をクリックします。

3. 次に表示される画面で“Machine ID”の空欄を真ん中クリックします。MLC Transmissionを変更したいビームを選択し、“Done”をクリックします。

4. 次のような画面が表示されます。“Copy/Duplicate”をクリックします。

5. “Copy to Create New Machine”(新しくビームを作成)をクリックします。

6. “Copy to Machine ID”に新しく作成するコピービームの名称を入力します。“Description”はメモを入力することができます。(空欄のままでも問題ございません)“Energy[MV]”にエネルギーを入力します。

7. 『新しくコピーして作成したビームの画面に移ります』という警告がでます。“ACKNOWLEDGE”をクリックして進みます。

8. 下記の画面が表示されます。“Machine ID”が新しくコピーして作成したビームであることを確認し、“Enter/Edit”をクリックします。

9. “Conv/Super”をクリックします。

10. 数値の変更は計算値に影響を与えるため、『モデリングの知識を持って変更して下さい』という警告です。下記の手順に従って、他のファクターを変更されないようにご注意くだ

さい。

11. “Algorithm Parameters”をクリックします。

12. “MLC Tran”と表示されている値が、MLC Transmissionとなります。この数値以外は変更しないようにご注意ください。白い欄にマウスを持っていくと、その欄に数値を入

力することができます。欄をクリックされる必要はありません。変更後、“DONE”をクリックします。

もしも他の項目を変更してしまった、もしくは、消してしまった場合は、“CANSEL”をクリックすれば、数値を変更せずに前の画面に戻ることができます。

13. 変更が完了すると、前の画面に戻ります。“CANSEL”をクリックします。

14. “CANSEL”をクリックします。

15. “CANSEL”をクリックします。

16. “Validate”をクリックします。

17. プランでビームを使用するにはこの Validateという作業が必要になります。『Validateしてプランを作成し照射を行う前に、計算値と実測値の比較(コミッショニング)を十分

に行ってください』という警告です。MLC Transmission を変更された後は、コミッショニングを必ず行い、ビームの使用に関してはご施設でご判断ください。

18. “Validate Machine”をクリックします。

19. Validateが完了すると、下の画面になります。“Machine Status”が“VALIDATED”になっていることを確認してください。“CANSEL”をクリックします。

20.“CANSEL”をクリックします。

21. “CANSEL”をクリックします。

22. 元の画面に戻ります。