Corporate Profile...『Brighten Your Future』には「明、...

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http://www.shinmaywa.co.jp Printed in Japan ’18. 04. 14000 Catalog No. 131B 〒665-8550 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)56-5000 FAX(0798)56-5001 E-mail: [email protected] 本 社 航空機事業部 / 甲南工場 〒658-0027 兵庫県神戸市東灘区青木1-1-1 TEL (078)412-9151 FAX(078)431-3695 宝塚分工場 〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)57-5610 FAX(0798)57-5620 徳島分工場 〒771-0215 徳島県板野郡松茂町豊岡字豊岡開拓226 TEL (088)699-4365 FAX(088)699-4368 播磨分工場 〒675-1322 兵庫県小野市匠台30 TEL (0794)64-0625 FAX(0794)64-0635 海外営業企画部 〒658-0027 兵庫県神戸市東灘区青木1-1-1 TEL (078)412-9203 FAX(078)412-2029 E-mail: [email protected] 防衛営業部 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)575-7900 FAX(045)575-7901 E-mail: [email protected] (自動電線処理機) 線処理システム本部 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)584-1321 FAX(045)584-1320 E-mail: [email protected] (DDモータ) 線処理システム本部 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)584-1321 FAX(045)584-1320 E-mail: [email protected] (薄膜・表面改質関連装置) PB部 〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)54-1880 FAX(0798)54-1805 E-mail: [email protected] 航空機事業部 特装車事業部 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)581-4711 FAX(045)581-4719 佐野工場 〒327-0816 栃木県佐野市栄町2 TEL (0283)23-2220 FAX(0283)24-8307 寒川工場 〒253-0114 神奈川県高座郡寒川町田端1591 TEL (0467)75-2142 FAX(0467)74-1756 広島工場 〒739-0147 広島県東広島市八本松西7-1-13 TEL (082)428-8000 FAX(082)428-8622 特装車事業部 流体事業部 / 小野工場 〒675-1322 兵庫県小野市匠台14 TEL (0794)63-8060 FAX(0794)63-8066 流体事業部 パーキングシステム事業部 〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5 新明和上野ビル TEL (03)3843-3230 FAX(03)3843-1060 (機械式駐車設備) 営業本部 〒110-0005 東京都台東区上野7-12-14 TEL (03)3842-6101 FAX(03)3842-6102 E-mail: [email protected] (航空旅客搭乗橋) 空港施設グループ 〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5 新明和上野ビル TEL (03)3843-3410 FAX(03)3843-3271 E-mail: [email protected] パーキングシステム事業部 国内グループ会社 (環境システム) 環境システム本部 〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5 新明和上野ビル TEL (03)3842-6332 FAX(03)3842-6335 E-mail: [email protected] (真空・超低温冷却装置) メカトロ部 〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)54-2156 FAX(0798)54-1881 E-mail: [email protected] 営業本部 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)575-9907 FAX(045)575-0805 E-mail: [email protected] 営業本部 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)575-6411 FAX(045)575-2286 E-mail: [email protected] 産機システム事業部 / 製造本部 〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)52-1234 FAX(0798)54-1897 産機システム事業部 新明和岩国航空整備株式会社 〒740-0017 山口県岩国市今津町1-8-21 TEL (0827)22-1621 FAX(0827)22-7427 イワフジ工業株式会社 〒023-0872 岩手県奥州市水沢字桜屋敷西5-1 TEL (0197)23-3111 FAX(0197)25-3177 新明和オートエンジニアリング株式会社 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)582-1522 FAX(045)582-1593 新明和オートセールス株式会社 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)580-0150 FAX(045)580-0151 東邦車輛株式会社 〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43 TEL (045)575-9901 FAX(045)575-5247 東邦車輛サービス株式会社 〒595-0814 大阪府泉北郡忠岡町新浜2-5-10 TEL (072)433-2401 FAX(072)433-2403 新明和アクアテクサービス株式会社 〒659-0022 兵庫県芦屋市打出町7-18 TEL (0797)25-0723 FAX(0797)25-0724 アイタック株式会社 〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)54-1802 FAX(0798)54-1805 新明和ウエステック株式会社 〒665-8550 兵庫県宝塚市新明和町1-1 TEL (0798)56-5046 FAX(0798)30-5588 大亜真空株式会社 〒276-0046 千葉県八千代市大和田新田495 TEL (047)459-5311 FAX(047)459‐3628 新明和パークテック株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4-3-4 TEL (03)5439-1090 FAX(03)5439-1091 株式会社明和工務店 〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町7-4-3 TEL (078)940-1000 FAX(078)940-1182 新明和商事株式会社 〒663-8204 兵庫県西宮市高松町4-8 TEL (0798)65-1115 FAX(0798)65-1117 新明和ソフトテクノロジ株式会社 〒663-8001 兵庫県西宮市田近野町6-84 TEL (0798)51-5922 FAX(0798)51-6040 株式会社ゴードーソリューション 〒435-0028 静岡県浜松市南区飯田町471 TEL (053)465-0711 FAX(053)465-0714 新明和ハートフル株式会社 〒658-0027 兵庫県神戸市東灘区青木1-1-1 (新明和工業株式会社 甲南工場内) TEL (078)436-0661 FAX(078)436-0662 製品に関するお問い合わせ 製品に関するお問い合わせ 製品に関するお問い合わせ 製品に関するお問い合わせ 製品に関するお問い合わせ Corporate Profile 会社案内

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Catalog No. 131B

〒665-8550 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)56-5000 FAX(0798)56-5001E-mail: [email protected]

本 社

航空機事業部 / 甲南工場〒658-0027 兵庫県神戸市東灘区青木1-1-1TEL(078)412-9151 FAX(078)431-3695

宝塚分工場〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)57-5610 FAX(0798)57-5620

徳島分工場〒771-0215 徳島県板野郡松茂町豊岡字豊岡開拓226TEL(088)699-4365 FAX(088)699-4368

播磨分工場〒675-1322 兵庫県小野市匠台30TEL(0794)64-0625 FAX(0794)64-0635

海外営業企画部〒658-0027 兵庫県神戸市東灘区青木1-1-1TEL(078)412-9203 FAX(078)412-2029E-mail: [email protected]

防衛営業部〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)575-7900 FAX(045)575-7901E-mail: [email protected]

(自動電線処理機)線処理システム本部〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)584-1321 FAX(045)584-1320E-mail: [email protected]

(DDモータ)線処理システム本部〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)584-1321 FAX(045)584-1320E-mail: [email protected]

(薄膜・表面改質関連装置)PB部〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)54-1880 FAX(0798)54-1805E-mail: [email protected]

航空機事業部

特装車事業部〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)581-4711 FAX(045)581-4719

佐野工場〒327-0816 栃木県佐野市栄町2TEL(0283)23-2220 FAX(0283)24-8307

寒川工場〒253-0114 神奈川県高座郡寒川町田端1591TEL(0467)75-2142 FAX(0467)74-1756

広島工場〒739-0147 広島県東広島市八本松西7-1-13TEL(082)428-8000 FAX(082)428-8622

特装車事業部

流体事業部 / 小野工場〒675-1322 兵庫県小野市匠台14TEL(0794)63-8060 FAX(0794)63-8066

流体事業部

パーキングシステム事業部〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5 新明和上野ビルTEL(03)3843-3230 FAX(03)3843-1060

(機械式駐車設備)営業本部〒110-0005 東京都台東区上野7-12-14 TEL(03)3842-6101 FAX(03)3842-6102E-mail: [email protected]

(航空旅客搭乗橋)空港施設グループ〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5 新明和上野ビルTEL(03)3843-3410 FAX(03)3843-3271E-mail: [email protected]

パーキングシステム事業部

国内グループ会社

(環境システム)環境システム本部 〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5 新明和上野ビルTEL(03)3842-6332 FAX(03)3842-6335E-mail: [email protected]

(真空・超低温冷却装置)メカトロ部〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)54-2156 FAX(0798)54-1881E-mail: [email protected]

営業本部〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)575-9907 FAX(045)575-0805E-mail: [email protected]

営業本部〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)575-6411 FAX(045)575-2286E-mail: [email protected]

産機システム事業部 / 製造本部〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)52-1234 FAX(0798)54-1897

産機システム事業部新明和岩国航空整備株式会社〒740-0017 山口県岩国市今津町1-8-21TEL(0827)22-1621 FAX(0827)22-7427

イワフジ工業株式会社〒023-0872 岩手県奥州市水沢字桜屋敷西5-1TEL(0197)23-3111 FAX(0197)25-3177

新明和オートエンジニアリング株式会社〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)582-1522 FAX(045)582-1593

新明和オートセールス株式会社〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)580-0150 FAX(045)580-0151

東邦車輛株式会社〒230-0003 神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43TEL(045)575-9901 FAX(045)575-5247

東邦車輛サービス株式会社〒595-0814 大阪府泉北郡忠岡町新浜2-5-10TEL(072)433-2401 FAX(072)433-2403

新明和アクアテクサービス株式会社〒659-0022 兵庫県芦屋市打出町7-18TEL(0797)25-0723 FAX(0797)25-0724

アイタック株式会社〒665-0052 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)54-1802 FAX(0798)54-1805

新明和ウエステック株式会社〒665-8550 兵庫県宝塚市新明和町1-1TEL(0798)56-5046 FAX(0798)30-5588

大亜真空株式会社〒276-0046 千葉県八千代市大和田新田495 TEL(047)459-5311 FAX(047)459‐3628

新明和パークテック株式会社〒108-0023 東京都港区芝浦4-3-4TEL(03)5439-1090 FAX(03)5439-1091

株式会社明和工務店〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町7-4-3TEL(078)940-1000 FAX(078)940-1182

新明和商事株式会社〒663-8204 兵庫県西宮市高松町4-8TEL(0798)65-1115 FAX(0798)65-1117

新明和ソフトテクノロジ株式会社〒663-8001 兵庫県西宮市田近野町6-84TEL(0798)51-5922 FAX(0798)51-6040

株式会社ゴードーソリューション〒435-0028 静岡県浜松市南区飯田町471TEL(053)465-0711 FAX(053)465-0714

新明和ハートフル株式会社〒658-0027 兵庫県神戸市東灘区青木1-1-1

(新明和工業株式会社 甲南工場内)TEL(078)436-0661 FAX(078)436-0662

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Corporate Profile会社案内

『Brighten Your Future』には、「明るい未来」「輝かしい明日」のために貢献するという私たちの決意と、新明和グループが社会にとってかけがえのない存在であり続けたいという想いが込められています。私たちは、グループ基本理念の精神である「応え」「創り」「挑み」続けることで、世の中をもっと便利で快適にすることを約束します。手書き風のデザインは新明和グループの熱意、情熱、行動力、実行力がもつ躍動感を伝え、『Future』に加えたアクセントは「明るい未来」

「輝かしい明日」に対する強い意志を表しています。

ブランドステートメント

グループ基本理念

CSR経営方針

新明和グループは、和の精神と本質を見極める姿勢を大切にし、「応え」「創り」「挑み」続けることで社会に貢献します。

●世の中の変化を確かな視点で捉え、顧客と株主、社会の期待と 信頼に応えます。●技術と品質を追求し、独自のモノづくりとサービスの提供を 通じて、豊かな生活環境と社会基盤を創ります。●一人一人が高い志を持って自己の成長に努め、人々の喜びと 夢の実現に挑みます。

応える

創る 挑む

新明和グループの理念体系

右の理念体系図は、新明和グループ共通の価値観を示したものです。根底を支える

「社是」は1964年の制定以来不動の地位にあり、「グループ基本理念」は、今の姿から導いた私たちの目指す企業像をうたったものです。

新明和グループは、すぐれた製品・サービスの提供と経営品質の維持・向上を通じて社会的責任を果たします。

【顧客と株主、社会の期待に応える】・透明性が高く、相互牽制の効いた経営の実践・公正かつ適切な関係に基づく取引の遂行・ステークホルダーに対する適時的確な情報発信及び情報管理の実践

【豊かな生活環境と社会基盤を創る】・社会に有益な製品・サービスの継続的な創出・環境負荷の低減を前提とした事業活動

【人々の喜びと夢の実現に挑む】・自身と仲間の安全を最優先に考えた職場環境の確立・懸命に、かつ前向きに取り組む社員の尊重

理念体系図

 当社の歴史は、1920年に川西機械製作所に飛行機部を

設置したことから始まります。「自分たちの手で航空機を

つくる」という強い決意から、川西航空機株式会社が誕生し、

そして、現在の新明和工業株式会社へと、その技術力と技術者

魂は脈々と受け継がれてきました。

 現在では、航空機、特装車、流体、産機システム、パーキング

システムの5つの事業を柱に、「和の精神と本質を見極める

姿勢を大切にし、『応え』『創り』『挑み』続けることで社会に

貢献する」ことを根幹とするグループ基本理念を定め、幅広い

分野で事業を展開しています。

 社会インフラを支えるさまざまな製品を日本国内はもと

より、これまで世界170カ国以上に供給し、高い評価を得て

います。特に日本国内では、グループ各社と一体となって

開発、製造、販売、メンテナンスまでの一貫体制を構築し、

お客さまとの対話の中から得られた幅広い要望を実現する

ために、新たな製品やサービスを提供し続けてきました。

社会にとってかけがえのない存在であり続けることを使命に。 人として、企

業としての揺るぎない精神志向する企業像、

企業として目指す姿

CSR経営方針に

基づいた

中期経営方針

グループ基本理念が示す

理想形に近づくための、

長期的な視点に立った経営方針

社是「清潔・誠心・堅実・進取」

グループ基本理念

中期経営方針CSR経営方針

新明和グループ行動基準(社員の取り組む姿勢)

[社長あいさつ]

 当社は2020年には、創業100周年を迎えます。「世の中

から必要とされる製品を最先端の多様な技術でカタチに

し、提供する」という企業姿勢は、創業当時から変わらない

ことであり、現在も、CSR経営方針に「新明和グループは、

すぐれた製品・サービスの提供と経営品質の維持・向上を

通じて社会的責任を果たします」と宣言しています。私は、

これこそが当社グループの使命だと考えています。

 この使命を胸に、日々変化する社会環境やお客さまの

ニーズを確かな視点で捉え、世の中の役に立つ製品・サービス

を一歩先んじて創出できる企業グループを目指します。

そして、社会にとってかけがえのない存在であり続けるべく、

『Brighten Your Future』に込めた「明るい未来」「輝かしい

明日」のために貢献するという決意とともに、熱意と実行で

皆さまのご期待にお応えしてまいります。

取締役社長

01 Corporate Profile 02

[新明和の歴史]

1949いつの時代も、技術力で社会に貢献してきた新明和。これからも市場の声に応え、豊かで明るい未来を創るため、人々の喜びと夢の実現に挑み続けます。

1950 1960

1956ワイヤーストリッパー完成

1962グラマン・アルバトロス機の「UF-XS」への改造工事が完成

1949ダンプトラック第1号完成

1954自吸式ポンプ第1号完成

1955ミキサ車第1号納入

1958荷台固定式クラムパッカー生産開始

1964垂直循環方式駐車設備「ロータリパーク」納入

1955テールゲートリフタ生産開始

技術は時代を越えて受け継 がれ進化し、そして未来へ。

1920年に設立された川西機械製作所。その飛行機部が、新明和の起源です。当時の日本では考えられなかった性能の航空機を独力で作り上げたスタッフの技術と情熱は、航空史に残る数々の名機を生み出しました。しかし、第二次世界大戦後は航空機製造が全面禁止に。「いつかこの手で再び航空機をつくる!」という熱い思いを胸に、これまで培った技術と経験を基盤に、モノ不足や食糧難という時代の抱える課題に応えるべく、生活用品などの製造を開始。アメリカ陸軍の車両整備も行ったことがきっかけで、「自動車ならダンプトラックが面白い」と、1949年にはダンプトラック第1号を創出し、同年に「新明和興業」を設立しました。高度成長期に突入した1950年代には、この「モノづくり力」を基盤に、小

型エンジンを活用した自吸式ポンプや、自動電線処理機の開発に成功するなど新市場に挑みました。その後、航空機製造解禁を受け、機体と発動機のオーバーホールから航空機事業を再開、1960年代には好景気を背景に、機械式駐車設備や航空旅客搭乗橋、さらに都市の廃棄物処理問題に対応するため、塵芥車やごみ中継施設などを世に送り出し、今日につながる事業を確立しました。

人々の生活をより豊かに、便利に、そして快適にしたい ―いつの時代も大切にしてきたのは「モノづくりへの思い」です。技術は時代を越えて受け継がれ、進化し、現在もさまざまな製品とサービスで社会に貢献しています。そしてこれからも、わたしたちは「モノづくりへの思い」を守り続けます。

ウェブサイトでは歴史映像をご覧いただけます

03

Future1970 1990

<社名の由来>

<ロゴマークについて>(1992年4月に制定)

1964ステンバーグ・フリクト社(スウェーデン)と電動水中ポンプの製造に関して技術提携、生産開始

1971天突きダンプ架装開始

1967「PX-S飛行艇」試作第1号機(PS-1)完成、初飛行

1974全自動端子打機、全自動線より機開発

1974開発センター内にごみ中継基地モデル・プラント建設

1974「PS-1改(US-1型救難飛行艇)」第1号機初飛行

1973脱着ボデートラック「ロールオン」開発

1990エレベータ方式駐車設備「エレパークⓇ」開発

1978ごみ貯留排出機「ダストスクリューⓇ」第1号納入

新明和興業株式会社(1960年に新明和工業に社名変更)は「明るく和していく」、「前途洋々とした、若々しいエネルギーにあふれた会社」という意味から名付けました。

青春の爽やかさを感じさせる5月にちなみ、つづりには「May」を取り入れています。また、「May」はラテン語で成長の女神を表す「Maia」にも由来しています。ロゴの色は、コーポレートカラーでもある「シンメイワブルー」という当社オリジナルの配合色を採用。一流企業らしい「品格」、「高品質な」製品を連想させ、人々に「親しみやすく」、「信頼感」のある企業 ―これらのイメージにふさわしい環境、空、海、広がり、気品、テクノロジーを連想し、好感の持たれる青の中から厳選しました。

技術は時代を越えて受け継 がれ進化し、そして未来へ。

川西一型機 海軍紫電改局地戦闘機

海軍九七式飛行艇 海軍二式飛行艇

Corporate Profile 04

くらしのそばで社会を支える社会インフラを支える新明和あらゆるシーンで社会に貢献しています

05 06「スマートウイング」は東邦車輛株式会社の商標または登録商標です。

07 Corporate Profile 08

リヤダンプトラック

作業性と積載性能を両立。各所に使う人への細やかな配慮を標準装備している。

軽四輪ダンプから大型まで、業界トップクラスを誇る豊富なボデー仕様で、さまざまな用途に対応。

トラックミキサ「ミックスエース®」

特装車事業200種類を超える「はたらく車」で輸送の効率化を図る

このクラスの旅客機として初めて主翼および関連部品に複合材料を適用。主翼の内部を支える「スパー」も複合材料を加工・成形して生産。

ボーイング社 中型航空機「787」向け「主翼スパー」

飛行中の空気抵抗を減らすために機体の下部を覆っている部品。主な材料は炭素繊維やガラス繊維を組み合わせた複合材料。

ボーイング社 大型航空機「777」向け「翼胴フェアリング」

「G550」は少人数の長距離輸送に適した機体。当社担当部位は複合材料やアルミ合金製部品で構成されている。

ガルフストリーム社ビジネスジェット機「G550」向け

「主脚扉・動翼」など

高さ3mクラスの高波でも離着水が可能な水陸両用飛行艇。「US-1A」の能力や機内環境を大幅に向上・改善した機体。

US-2型救難飛行艇航空自衛隊にて輸送および訓練目的で運用されている機体。当社はIRAN(定期修理)作業を担っている。

多用途機「U-4」

航空機事業高い技術力で航空機産業の一翼を担う

流体事業快適な生活環境の維持・向上に貢献

新型ノンクロッグタイプの羽根車を採用。高いポンプ効率の実現で、省エネルギー化に貢献。吸い込み流路の工夫により高い異物通過性を実現し、維持管理費の低減にも貢献。建設技術審査証明を取得。

産機システム事業 高度な技術と確かな品質で産業をサポート

両端端子打機「TRD301」シリーズは主に自動車市場向け。

TRD301シリーズ

フラットで開放的な入出庫スペース。連続入出庫もスピーディーに行う。

平面往復方式駐車設備「T-Sips®(Tシップス)」 土地・駐車設備をオーナーさまから賃借

し、最適なホスピタリティとオペレーションを付加した駐車スペースを提供。

「パークネット®」

低重心と軽量化を図り“地震に強い新明和”をこれまで以上に追求。超高層マンションやビル内設置対応もラインアップ。

エレベータ方式駐車設備「エレパーク®」

収容車の大型化や最新仕様の装置を追加することで、お客さまのニーズに応え、既設設備の安全性・利便性を向上。

多段方式駐車装置「TPK型」小型から超大型機まで多機種にわたる旅客機と空港ビルとのスマートかつ安全な接続を実現。旅客に快適な乗降を提供。

航空旅客搭乗橋「パックスウェイ®」

パーキングシステム事業人と街に最適なパーキングシステムを提供

新製品誕生。前面スペースを自由にレイアウトでき、これまで難しかったロケーションへの設置など駐車場の課題を解決。

「Loop Park®(ループパーク®)」

ダンプとスライドボデーを融合。土砂運搬も建機運搬もこれ一台でこなせる。

スライドボデー付ダンプトラック「ローダダンプ」 環境美化をはじめ、工事現場での

砂塵防止など、クリーンな環境づくりに欠かせない散水作業車。

散水車

すぐれた作業性や積込性能はもちろんのこと、メンテナンス性・安全性にも配慮。高い完成度を誇る。

圧縮 / 回転板式塵芥車「G-PX/G-RX」

電力により駆動できるので作業中のCO2排出量がゼロ、低騒音も実現。

電動塵芥車「G-PX/G-RX イーキューブ」

小型から大容量輸送車まで豊富なラインアップで、多様化する物流・輸送のニーズに応える。

脱着ボデートラック「アームロール®」

真空吸引装置で液体流動物から固形物まで強力に吸引して運搬。

強力吸引車「クリーンキューム®」 ボデーをダンプアップすることな

く、床面のスライド機構によって積荷を排出。バラ物の大量輸送に最適。

スライドデッキ

シャシフレーム下面にゲートを格納できるため、荷役作業の時間短縮に有効。

テールゲートリフタ「かくのうゲート®」

タンクローリ物流システムに対応する豊富なラインアップで、地域に密着した輸送を支える。

軽くて強い高張力鋼製タンクを搭載。炭酸カルシウム・石灰をはじめ、特殊な粉粒体の運搬に適している。

粉粒体運搬車「バルクZ®」業界トップクラスの排出性能と低残量化で、飼料運搬を支える。

飼料運搬車「ファームパック®」森林において木材を伐採する機械。伐木・搬出といった各工程の機械を幅広くラインアップ。

林業機械

高効率・高通過性水中ポンプノンクロスクリュ®水中ポンプ「CNWX」

「高機能樹脂」と「ステンレス」を組み合わせることにより、設備用水中ポンプに求められる「強靭」「軽量」「防錆」の3拍子が揃った製品。

軽量水中ポンプ「ノーラス®」

フライホイールを水中ポンプに内蔵しポンプの慣性力を高めることで、運転停止時のウォータハンマ現象を防止。管路の破損防止やポンプ場設備のコスト節減に効果を発揮。

災害による水没時でも継続運転が可能で、省メンテナンスと省スペースも実現。長年、水陸兼用ポンプとしてさまざまな分野で活躍し、多くの稼働実績を誇る。

立軸槽外型(耐水型)ポンプ

フライホイール付水中ポンプ プロペラ効率とモーター効率

を大幅にアップした新型機。従来機に比べ最大40%の省エネルギー化を実現。据付角度や深さを調整でき、小さなエネルギーで最適な撹拌効果を発揮。メンテナンス性も向上。

高効率水中ミキサヘリカルロータを採用することで、低周波音を大幅に減音して低騒音化を実現したARHシリーズと、高効率・省エネを追求し、80kPa標準対応を実現したスパーロータ採用のARSシリーズをラインアップ。

陸上ブロワ

減速機を内蔵した軽量・コンパクト・低騒音の容積型の粘性物移送ポンプ。モルタル・汚泥・固形物の圧送など幅広い用途に威力を発揮。

スクイズポンプ

「空気軸受」「高効率インペラ」「永久磁石同期モータ」等の技術を集結。省エネ、省メンテナンス、低騒音、省スペースを実現し、消費電力の削減および環境負荷の低減に貢献。

空気軸受式可変速単段 ターボブロワ「TurboMAX®」

「TurboMAX」は、TURBOMAX Co., Ltd.の商標または登録商標です。

超硬合金製工具や金型に成膜されたDLC、TiAINなどの被膜を除去できる装置。

イオンエッチング装置各市町村のごみの質に応じて、最適なシステム設計を通じ、リサイクル率を向上。

リサイクルセンター

ダイヤモンドライクカーボンと呼ばれる薄膜を工具など各種機械部品の表面に成膜することで、対象物の耐摩耗性・耐腐食性を向上させる装置。

DLCコーティング装置

自動車ランプの反射膜や保護膜を形成。

装飾膜市場向け真空成膜装置

水分子を吸着するクライオコイルを冷却し、真空成膜装置の排気時間を短縮。

軽量化により積載量を大幅アップ。サイドパネルをフラットにした美しい外観が特長。

ウイングセミトレーラ「スマートウイング®」

自動電線処理機電線をワイヤーハーネスに加工する過程で使用される装置。

かくはん

業界最高クラスの速度で加工する両 端 端 子 打 機

「TR500」シリーズ。

TR500シリーズ

ごみ処理の広域化に適応した効率的な圧縮・積替え施設。

ごみ中継施設(サテライトセンター)

いつでもごみが捨てられる衛生的かつ効率的なごみ貯留・排出装置。

ごみ貯留排出機「ダストドラム®」

コンパクト制御盤

SV27

一般公衆回線方式

SV27LT

携帯電話網方式

デジタル無線方式

SV27WDデータセンター

ポンプ場クラウド管理システム「マンポネット®」

真空排気用超低温冷却装置

「NeoCold®」RCTシリーズ

独自のセルフクリーニング機構で、目詰まりの発生を抑え、排水処理で発生する汚泥の脱水を、省エネルギーかつ少量の洗浄水量で実現。

多重板型スクリュプレス汚泥脱水機

両端端子打機「TRD401」シリーズは多品種小ロットに最適。

TRD401シリーズ滑らかな回転制御ができる同期型モータ。多彩なラインアップとモータ単品からスピンドルモータまで、さまざまな納入形態に対応。

フレームレスモータ

外洋で離着水できる水陸両用の「US-2型救難飛行艇」は、20世紀初頭から航空機の製造に携わってきた新明和の技術の結晶。世界の航空機メーカーへの部品供給でも実績を重ねています。

海で、空で、果たす使命世界に誇る技術で、救難と輸送効率の向上に貢献

上は飛行機、下は船世界で唯一、外洋での離着水可能な救難機

世界で唯一、波の高さ3mの外洋でも離着水できる「US-2型救難飛行艇」は、防衛省海上自衛隊が運用する後方支援機。海難救助や離島からの救急患者の搬送などに活躍し、2016年7月現在、海上遭難救助件数は「US-1」から数えて1000件を超えています。また、消防飛行艇として約20秒の水上滑走で15トンの水を汲み上げ、火災消火や延焼防止に活用する研究も進めています。

海外民間航空機メーカーのサプライヤーとして高い評価を獲得

新明和岩国航空整備株式会社での「US-2」整備の様子

人々の命を守るという思いを胸に整備で機体の運用を支える

新明和は防衛省向け航空機の保守にも携わり、「US-2」のオーバーホールをはじめ、訓練支援機「U-36A」や多用途機「U-4」の改造・整備などを担っています。また、新明和岩国航空整備株式会社は豊富な知識と経験を有した整備のプロ集団として、機体や部品などの整備を通じて日々の安全な運用を支えています。

ボーイング社「777X」の生産プログラムでグローバルTier1に認定

ボーイング社が開発中の次世代大型機「777X」の生産プログラムでは、これまでの同社の機体生産プログラムにおける実績が評価され、当社として初めてTier1(1次下請け)に認定されました。これを機に海外民間航空機向け事業の拡大を目指します。

消防飛行艇イメージ

[航空機事業]

Topics

777

翼胴フェアリング

787

ボーイング社をはじめ世界の航空機メーカーに向けて、機体部品の開発・製造を行っています。ボーイング社の「787」「777」には、すべての機体に新明和が製造するコンポーネントが使われています。翼胴フェアリングと主翼スパーには、炭素繊維などの複合材料を採用。軽量・高剛性の複合材料は、燃料消費量の削減にも貢献するなど、経済性や地球環境問題の面からも高い評価を得ています。

主翼スパー「777X」の製造工程の一部を担う播磨分工場

09 Corporate Profile 10

208mm 210mm

[特装車事業]

技術の組み合わせで個別のニーズにきめ細かく対応

ニーズを先取りした開発と改良で時代に即した製品づくりを常に追求し続ける

インフラ更新により、今後、増加が予想される都市型廃材(コンクリート殻等)の運搬需要に応え、これらの効率的な運搬・排出作業を実現した軽量タイプのエフゲート付リヤダンプトラックの開発、バイオマス発電の普及を見込み、燃料用チップの運搬に適したスライドデッキの新モデル投入などニーズを先取りした開発・改良を行うなど、特装車のトップメーカーとして時代を先読みした製品で社会を支えています。

特装車の中古車販売、買取を行っている新明和オートセールス株式会社

全国に500カ所以上のサービス網さまざまな街で、現場で、はたらく車をサポート

新明和オートエンジニアリング株式会社と東邦車輛サービス株式会社は、メンテナンスサービスや部品供給を行っています。全国500カ所を超えるサービス網は、お客さまの声を聞き、開発に結びつけるためのアンテナの役割も果たしています。また、新明和オートセールス株式会社は、特装車の中古車販売と物流エンジニアリングを柱に特装車周辺でビジネスを展開するなど、新明和はグループ一体となってさまざまなかたちではたらく車を支えています。

お客さまの声を聞き、ニーズに応える

■ 納入実績

世界150カ国以上で活躍する新明和の特装車塵芥車やダンプトラックなど新明和の特装車事業は、国内市場のみならず、アジア、アフリカ、オセアニア、中南米など、世界150カ国以上でグローバルに展開しており、高い評価を得ています。Thai ShinMaywa Co., Ltd.では東南アジア全域にダンプのホイストキット販売を展開しています。

Business field

スライドデッキ エフゲート付きリヤダンプトラック

架装部分を軽量化し、より多くの積載量を確保したダンプトラックをはじめ、作業音を抑え、周囲の環境に配慮したテールゲートリフタや塵芥車、ダンプトラックとスライドボデーを融合し1台で土砂と建設機械の運搬が可能な「ローダダンプ」など新明和は多様な技術を組み合わせた製品を豊富に取りそろえています。積載性能や作業性など、お客さまの求めるニーズに対応した製品は、土木・建設・物流や廃棄物回収など多岐にわたる分野で活躍しています。

ダンプトラックや塵芥車など、新明和が手掛ける特装車は多種多様。日々の営業活動やメンテナンスを通じて多くのお客さまの声を聞き、形にしていくなかで、現在のラインアップは200種類以上。お客さまの作業に最適な「はたらく車」を提供しています。

快適な明日を築くお手 伝いお客さまのニーズに応えたモノづくりで、輸送・作業の合理化に貢献

11 Corporate Profile 12

新明和は水中ポンプや水中ミキサ、ブロワなど水処理に必要な数々の関連機器やシステムを提供。汚水を処理場に送る、ゲリラ豪雨時に洪水を防ぐ― 普段は目にすることのない場所で、快適な生活環境と水資源の再生に貢献しています。

快適な生活環境を守る培ってきた技術力で、水資源の循環や水害対策に貢献

不可能を可能にした技術で社会のインフラを支える

下水処理や排水処理施設などで汚水を移送するのに欠かせない水中ポンプ。「異物が詰まらない」ことが大前提で、通過粒経に比例してポンプ効率が落ちることが常識でした。新明和の水中ポンプ

「CNWX」は、羽根車の形状を工夫し、吸い込み流路をらせん形状にしたことで高効率性と高通過性の両立を実現しています。従来型の水中ポンプよりも電気使用量も大幅に削減するなど省エネルギー性に優れ、異物除去など保守点検費用の低減と稼働停止の減少にも貢献しています。

ゲリラ豪雨など、自然災害に対応するラインアップを拡充

近年、頻発しているゲリラ豪雨。ゲリラ豪雨で下水道関連施設が浸水しても稼働し続けるために、施設の耐水化を中心とした浸水対策が課題でした。新明和では、水中ポンプで培った技術をベースに、水没しても運転可能な立軸槽外型ポンプ(耐水型)の品揃えを拡充。自然災害に対応しながら、社会の安心・安全を守る技術開発に注力しています。

効率性の追求で人と環境に優しい製品を提供

24時間稼働し続ける下水処理場。その工程の省エネルギー化は今や社会的な課題です。新明和は汚泥の沈降防止や撹拌のために、下水処理水槽内で休まず稼働している水中ミキサに着目し、従来型の水中ミキサの構造や素材を見直し、全面改良。高効率化により最大40%の省エネルギー化を実現したほか、メンテナンス性も向上させました。水中ミキサのみならず、これからも高い性能を維持しながら、省エネルギー化も実現する製品の開発で社会に貢献していきます。

高効率性と高通過性の両方を兼ね備えた「CNWX」

立軸槽外型ポンプ(耐水型)は「下水道展’16名古屋」にも出展し、注目を集めた

2016年10月1日から発売を開始した高効率水中ミキサ

[流体事業]

なくてはならない社会インフラだからこそどこまでも高い信頼性を

ポンプやブロワは、社会になくてはならないもの。安定した品質の製品を提供し続けることが使命です。お客さまの声を製品開発に反映するとともに、納 品 後 は 全国130カ所におよぶサービス拠点を持つ新明和アクアテクサービス株式会社がきめ細かな巡回サービス・メンテナンスを行っています。

Business field

13 Corporate Profile 14

さまざまな産業分野を縁の下で支えること、それが産機システム事業が担う役割です。モノづくりや廃棄物処理の現場のニーズ、そして求められるクオリティーを知り尽くし、技術で社会に貢献しています。

高品質と高効率を支える

[産機システム事業]

多彩な製品でモノづくりや廃棄物処理に、グローバルに貢献

加工品質が世界で高評価ー自動電線処理機ー

さまざまな種類の電線を高速・高精度に自動切断し、端子を圧着する自動電線処理機。家電製品やスマートフォン、膨大な量のワイヤーハーネスを実装する自動車など、多くの分野で作業スピードと加工後の品質に高い評価を得ています。中南米、中国、東南アジアなど世界のモノづくりの現場でも活躍しています。

廃棄物の中間処理のパイオニアとしてー環境システムー

新明和は、廃棄物の中間処理施設のパイオニア。収集・貯留・輸送からリサイクルまで、効率的なシステムを提案し、廃棄物処理インフラの省エネ・省人化を通して循環型社会の実現に貢献しています。国内はもとよりインドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国など、広く海外市場へも展開しています。

あらゆる分野で高品質な薄膜形成を実現ー真空成膜装置ー

自動車ランプの反射膜・保護膜、化粧品ケースの装飾膜など高い品質が求められる薄膜形成に豊富な実績があり、バッチ装置や自動量産対応のインライン装置など、幅広いラインアップで、多様な分野の生産形態に最適なシステムを提案しています。また、真空槽内部の水分を効率的に除去する超低温冷却装置「NeoCold®」は、国内で最初にオゾン破壊係数ゼロの冷媒のみを使用するなど環境にも配慮しています。

ラオスで稼働中の「ごみ中継施設」

アフターサービスや施設運営など製品のライフサイクルをサポート

新明和は、装置や設備を製造し、提供するだけでなく、その運用面でも社会に貢献しています。新明和ウエステック株式会社は、環境設備に精通し、効率的な環境施設の運営をサポート。また、自動電線処理機をはじめとするメカトロニクス製品はグローバルなネットワークでメンテナンスを行うなど、アフターサービスにも注力しています。

Business field

リサイクルセンターなどの環境施設の運営をサポートする新明和ウエステック株式会社

さまざまな機器の配線に使用される各種電線の加工に対応

加工した電線

超低温冷却装置「NeoCold®」

真空成膜装置

15 Corporate Profile 16

土地の高度利用が求められている日本の都市において、空間を有効活用した豊富なラインアップで駐車設備を提供する新明和のパーキングシステム事業。導入コンサルティングから設計、メンテナンス、リニューアル、そして運営管理まで、一貫したサポートで、最適な都市環境の構築を支えています。

最適な都市環境を築く都市部での駐車場ニーズに高い耐震性とメンテナンス力で貢献

ロケーションや用途に対応した多彩なラインアップ

省エネ・省資源にも配慮し、耐震性を追求した先進のエレベータ方式駐車設備「エレパーク®」、スムーズでスピーディーな入出庫を実現した平面往復方式駐車設備「T-Sips®」など、多様な機種をラインアップ。多段方式駐車装置で豊富な実績を持つ新明和パークテック株式会社とともに、あらゆるニーズに対応した機種を提供しています。

お客さまに喜んでいただけるサービスを提供し、設備の安全と快適性を追求

全国の営業所に質の高いサービス力と技術力を兼ね備えたサービス員を配置し、設備の点検・修理を行うとともに、「お客様センタ」では専門のオペレーターが365日24時間体制でお客さまからの緊急の出動の要請や各種問い合わせ等に対応しています。また、既存の駐車設備に安全性や利便性を付加するリニューアルも実施するなど、お客さまに喜んでいただけるサービスを提供します。

有効な土地の活用と利用者目線でのコインパーキングの提供

土地の有効活用と安心・安全な駐車場の確保。その両方のニーズを実現するため、コインパーキング「パークネット®」の運営・管理を行っています。「パークネット®」では、ロックレス方式の採用を進めるなど、利用者目線で安心・安全に利用できる駐車環境を実現しています。

[パーキングシステム事業]

安全、迅速な旅客の乗降をサポート航空旅客搭乗橋の開発

航空旅客搭乗橋「パックスウェイ®」。空港ビルと旅客機を結ぶ通路で、機体ドア位置の50cm手前まで自動走行が可能。当社の航空旅客搭乗橋は国内では成田国際空港、中部国際空港、大阪国際空港など全国に設置されています。海外では東南アジアでトップシェアを誇り、シンガポールのチャンギ空港や、タイのスワンナプーム空港などに設置されています。

Business field

ロックレス方式を採用した「パークネット®」

業界トップクラスの拠点網と「お客様センタ」が連携し、お客さまに安心、安全、快適性を提供

「エレパーク®」や多段方式駐車装置など多彩なラインアップ

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デザインレビューの様子

■ 流体事業部における品質保証体制

流体事業部では、設計・開発の段階で不具合を未然に防ぐ「源流管理」と、お客さまが求めるニーズに

応えた「顧客志向」を品質保証の方針として定め、営業・設計から製造まで一体体制で品質を管理して

います。新製品開発時には必ずデザインレビュー(設計審査会)を実施し、不具合を出さない仕組み

や製造しやすい構造などを検討しているほか、過去の不具合について記した「QAシート」を活用し、

設計部門内でこれまでの事例の情報を共有することで、設計品質の向上につなげています。製造現場

では、技能伝承と技能者のスキルアップに注力し、製造品質の維持・向上を実現しています。

また、品質保証部門と連携し、製造工程をチェックする「品質パトロール」を定期的に行うなど、安定した

品質保証の実現に取り組んでいます。

営業・設計・製造まで一体となって、確かな品質を届ける

「ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」を2年連続受賞

新明和は、2013年度と2014年度の2年連続で「主要構造(Major structures)部門」で「ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これは、世界中のボーイング社のサプライヤー約13,000社のうち、品質や納期順守、価格等が特に優れていると同社が認めたサプライヤーに贈られる大変名誉な賞で、新明和は同部門で初の2年連続受賞という快挙を成し遂げました。これからもお客さまの期待に応えるモノづくりを継続するとともに、独自技術をさらに発展させ、航空機産業の一翼を担ってまいります。

[品質追求]

加震装置による耐震実験の様子

■ 特装車事業部の使用済み商用車架装物のリサイクルへの取り組み

「新環境基準適合ラベル」が付与された塵芥車

2005年に本格施行された「自動車リサイクル法」では、新明和が製造する特装車は商用車架装物

のため対象外ですが、当社および新明和オートエンジニアリング株式会社は、「一般社団法人 日本

自動車車体工業会」の一員として、同会が推進している商用車架装物のリサイクル活動に積極的

に取り組んでいます。安全性や作業性など本来架装物に求められる機能を兼ね備えているだけでな

く、再生資源として利用可能なものなどは、取り外しや取り付けが容易な構造にする、部品の共通

化を図るなど、環境に考慮した製品の設計・製造を行っています。また、当社の多くの特装車製品は、

同会から「新環境基準適合ラベル(通称ゴールドラベル)」を付与され、「より環境にやさしい架装物」

として認められています。

「使い終わった後」も考慮した設計で地球の環境を守る

■ パーキングシステム事業部の大地震にも耐える製品づくり

阪神・淡路大震災などを経験し、これまで地震への対策を講じてきましたが、東日本大震災を

機に、安全対策に終わりはないという思いを新たに、エレベータ方式駐車設備「エレパーク®」の

耐震性向上を図りました。設備の構造の見直しにより、鉄骨への負荷を軽減したほか、先の大震災

の揺れを解析し、加震装置による耐震実験を実施した結果から、車両の載ったパレットを前後左右

からしっかり保持することで、従来の2倍以上に強度を引き上げて落下防止を図る独自のパレット

ロック機構を開発するなど、地震に負けない構造を追求。お客さまに安全と安心を提供して

います。

確かな品質でお客さまの財産を守る

求められた品質を提供するだけでなく、

そこに新たな価値を加えることで、

よりお客さまに喜んでいただける製品を創出する ―

新明和では、豊かな生活環境と社会基盤の創造のため、

全社一丸となって品質を追求し続けています。

安全で、豊かな暮らしのために。終わりのない品質の追求。

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■ 新明和アクアテクサービス株式会社 流体関連製品の保守・修理・据付

池 田 紀 洋サービス本部 関西センター

新明和の水中ポンプをはじめとする水処理機器は、全国津々浦々、多数ご利用いただいています。

私たちは、全国130カ所に及ぶ拠点を持っており、それらの機器の保守・サービスを提供しています。

定期的な巡回点検や数年に1回のオーバーホール、さらに全国のマンホールポンプを各種通信機器

で結んだ集中監視システム「マンポネット®」により、緊急事態にも迅速に対応できる体制を整えて

います。さらに現在、新明和のすべてのポンプについて、その設計製造からメンテナンス履歴まで

を一覧できるシステムの構築に着手しました。このシステムを早期に完成させ、活用することで

機器の故障を未然に防ぐ予防保全提案や、修理計画の立案、置き換え更新など、お客さまにとって

最適なソリューションの提案を実現します。

全国のサービス拠点で安全と安心を届ける。メンテナンスの履歴をカルテ化し、最適なソリューションを提案。

■ パーキングシステム事業部 メンテナンス本部 機械式駐車設備の保守・改修

上 田 公 仁東部保守部

メンテナンス本部では、お客さまに喜んでいただけるサービスで業界No.1のメンテナンスサービス

会社を目指すことをビジョンに掲げています。お客さまに寄り添い、安全性と快適性の維持・向上に

寄与するサービスの創造を心掛け、何ごとにも誠意を持って対応することで、お客さまとの信頼関係

を築いています。私たちはお客さまの声を直接伺う最前線におり、その声は、既存製品の発展だけで

なく、次世代の製品や事業にもつながる「財産」です。全国各拠点のメンテナンス員一人一人が、

お客さまの声を次につなげる大切な役割を担っているとの意識を醸成するため、人材育成にも注力し

ています。メンテナンス員一丸となって、お客さまに喜んでいただけるサービスの提供を目指します。

お客さまと接する最前線で、安全と快適を創造し、業界No.1のメンテナンスサービス会社を目指す。

■ 新明和オートエンジニアリング株式会社 各種特装車の保守・修理

川 畑 隆 志サービス部 関西営業所

特装車は“はたらく車”であり、お客さまにとっては“稼いでくれる車”です。いつでもその能力が

期待通りに発揮できるように整備するのが私たちの仕事です。お客さまの事業所を巡回訪問して

車の状態をチェックさせていただいたときには、最適な状態でご使用いただくために必要な

メンテナンスについて説明しています。特装車の動作原理はミッションから動力を引き出し、油圧

で機構を動かすものですが、ラインアップは200種以上に及び、各々の機能役割も違います。

メンテナンスにあたっても、全国に展開するサービス拠点のスタッフが、日々技術を研鑽し、一台

一台、最適な状態を保つよう心掛けています。

一台一台を、最適な状態に。お客さまの作業の効率化に全力を挙げる。

■ 新明和岩国航空整備株式会社 US-2型救難飛行艇など海上自衛隊航空機の整備

山 﨑 康 平品質管理部 検査課

整備作業の際は、国民の安全を守るという崇高な任務を遂行している海上自衛隊員の方の「命を

預かっている」という意識と緊張感を持って取り組んでいます。私たち整備員も救難現場を知って

おくべきとの考えから、洋上救難訓練に同行させていただいたことがあります。何かにつかまって

いないと立っていられないほどの過酷な状況の中、命がけで訓練に取り組むクルーの真剣さやチーム

ワークに強い感動を覚えました。隊員の方からは仕事が早く、細かくて丁寧という評価をいただいて

いますが、常に万全の状態で任務が遂行できるよう、妥協することなくさらに安全、確実、迅速な

整備に取り組みます。

常に万全の状態での任務遂行をサポート。

■ 産機システム事業部 線処理システム本部 サービス部 自動電線処理機の保守・修理

山 嵜 博 之サービスグループ

新明和の自動電線処理機は、その多くが海外で使われています。アジア、ヨーロッパ、アメリカ、

アフリカ・・・私たちはこれらの国々で、当社の自動電線処理機のメンテナンスや使用されている

お客さまへのトレーニングを行っています。同じ電線でも製造される国や地域によって加工条件が

異なることが多々あり、すべてのお客さまに常にベストな状態で機械を使っていただけるように

調整を行い、さらに使い方をレクチャーすることが私たちの役割の一つです。その結果、お客さま

の生産性が上がることでコストは下がり、それがまた私たちの次のビジネスにつながるという、

お客さまと私たちの「Win-Win」な関係を築くことを心掛け、世界中を飛び回っています。

世界の「モノづくり」の現場で、お客さまとの「Win-Win」な関係を築く。

お客さまの現場で最高のパフォーマンスを。新明和が開発・製造し、お客さまのもとに届けられた製品が、

それぞれのお客さまがお使いになる環境のもとで、

最高のパフォーマンスを発揮し続けられるように。

アフターサービスを含めた全プロセスが、新明和の「モノづくり」です。

[アフターサービス]

けんさん

21 Corporate Profile 22

多様な事業領域において、各部門が製品の機能性向上や

コスト競争力の強化のためにたゆまぬ努力をする一方で、

新明和では、今後の社会の変化を見据え、

新規事業の創出に向けて研究開発に注力しています。

既存領域にとらわれない新たな技術で

“明るい未来”の創造に貢献します。

10年後の社会を見据えた事業創出を。

■ 産学協同によるロボット開発

さまざまな製品を製造する中で培ってきた新明和

の技術を生かし、産学協同によるロボット開発に

取り組んでいます。自分の身体を動かすような感覚

で操作できるこのロボットは、熟練技能者のスキル

にロボットの力学機能を付加することが可能な

ほか、高度な判断が必要で自動化が難しく、人が

作業するには危険が伴う現場での生産性向上への

貢献も期待されています。これからの日本の産業

を支える技術へと確立させるべく、当社も開発に

携わっています。

[研究開発]

石 丸 寛 二取締役 専務執行役員(技術部担当)

研究開発により、お客さまのニーズに応え続け、新たな事業領域の発掘と新事業創出を実現

当社がお客さまのニーズに応え続けていくためには、既存事業領域での技術開発は非常に重要で

あり、持続的発展に欠かすことができません。

新明和の事業領域は多様性に富んでおり、数多くの製品を社会のさまざまな分野の市場に向けて提供

しています。それぞれの事業部門が各製品の機能・性能向上やコスト競争力の強化、シェア拡大に向けた

技術開発に日々たゆまぬ努力を重ね、各事業分野を横断する研究開発組織である本社の技術部門が、

事業部の開発設計部門と協調・連携しながら新たな技術の開発にも取り組んでいます。

事業領域の多様性は、技術開発において困難な面があるものの、非常に大きな可能性も秘めています。

現在注目されているAI※1やIoT※2技術は我々の既存事業とも親和性が高く、特装車事業やパーキング

システム事業の製品では、車の「自動運転」という最新技術に対応した進化が期待できます。材料技術

面では、航空機事業で培った複合材料による高強度・超軽量化の実現や、表面改質技術による材料の

高機能化など、これまでにない市場への展開も可能になるでしょう。さらには産学協同による研究

スキームにもチャレンジし、ロボット開発等にも積極的に取り組んでいきます。

その一方で、10年後の社会はどのように変化しているのか。そのとき、我々はどのような技術で社会に貢献

できるのかという視点に立つと、既存領域にとらわれない全く新しい研究開発にも目を向け、進化を目指さ

なければならないとの思いを強くしています。現在の社会環境は、我々の想像を超えたスピードで変化して

おり、当社においても、激変する社会環境の先を読み、スピード感を持って、新たなマーケット・事業を創出

する知的資源の確保こそがこれからの研究開発の中心に据えるべきテーマであることは間違いありません。

我々の成長戦略は、研究開発を核として、新たな事業領域を開拓し、新事業の創出を実現していくことに

あり、それを担っていく人材の開発にもあります。当社のイノベーション実現に向けて研究開発をさらに

加速させ、10年後には全く新しい新明和の姿をお見せします。

将来の事業の柱として、粒子ビームの研究開発に注力。

真空事業の拡大を目指し、粒子ビーム(Particle Beam)の研究開発を行う薄膜・表面改質事業に参入しました。粒子ビームとは、電子ビーム、プラズマ、イオンの総称です。2014年4月から新明和グループに仲間入りしたアイタック株式会社は、粒子ビームの研究開発では最先端を行き、金属の表面特性を変える薄膜・表面改質技術を通して、工具や金型、手術針や注射針などの分野において実績があり、注目を集めています。また、業界の常識として不可能とされていたダイヤモンドコートの除膜ができるのは、こうした技術を応用した当社のイオンエッチング装置のみ。高度な分析能力と最適なソリューションを提案する能力に磨きをかけ、将来的には新明和グループの新たな事業の柱となることを目指しています。

3DCADに加え、3Dプリンタで制作したロボットの縮小モデルを使い、動作確認や強度を分析

これからの日本を支える技術の確立へ

※1 AI…人工知能(Artificial Intelligence) ※2 IoT…モノのインターネット(Internet of Things)

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社会的責任を果たす企業活動

コーポレート・ガバナンス

新明和グループは、法令や社会的規範・良識に基づいた企業活動を行うとともに、経営の透明性・合理性を確保し、企業価値を向上させていくことがコーポレート・ガバナンスにおける最重要テーマと考えています。日々の経営活動でコーポレート・ガバナンスが機能するよう、下図の体制を敷いています。

環境保全活動 当社は、1993年に「新明和工業環境保全行動指針」を制定し、以降、モノづくりを通じて環境保全活動に取り組むとともに、本指針に基づく活動・対策を推進してきました。2012年、「CSR経営方針」の制定を受け、制定から約20年経つ本指針を見直し、現状に合った内容としたのが「新明和グループ環境保全行動指針」です。

環境マネジメント体制 CSR担当役員を本部長に、5事業部の代表を委員として構成し、グループ会社を含む新明和グループ全体の環境マネジメント活動全般を統括管理します。省エネをはじめとした環境負荷低減、および環境リスク対策などの方針・目標を本部で決定し、各事業部は環境マネジメントシステムの活用により、合理的で継続的な改善活動に取り組みます。活動結果は経営会議で報告を行い、経営トップの意見・指導事項を今後の計画に反映させることで、事業活動に則した活動を推進します。

新明和グループ環境マネジメント

推進本部

「応え」「創り」「挑み」の実践により

社会の持続的発展に貢献したい─

新明和グループの思いです。

地球環境問題は人類共通の重要課題との認識のもとに、環境との調和を経営の最優先課題の一つとして、グループをあげて取り組み、社会的責任を果たすよう努める。

環境問題を担当する各事業部門の責任者(役員など)及び部署は、環境保全推進体制の整備、環境関連規定の整備、環境負荷削減目標の設定などにより、環境保全活動の推進・徹底を図る。また各事業部門が行う環境監査等を通じて活動を確認して維持向上に努める。

地球環境問題解決に関するニーズを的確に把握し、これに対応する高度で信頼性の高い技術及び製品を開発することにより社会に貢献するよう努める。

製品の研究開発・設計の段階から生産、流通、使用、廃棄などの各段階における環境負荷を低減するよう配慮する。

事業活動によって生じる環境への影響を調査・検討し、環境負荷の低減、生物多様性の保全に資するよう、環境保全性、省エネルギー、省資源等に優れた技術、資材の導入を図る。

本指針は、「新明和グループ行動基準」及び「CSR経営方針」に基づく、グループ各社の事業活動にかかわる環境問題への取り組みに関する行動の基本指針を示す。

新明和グループ環境保全行動指針

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国際的環境規制並びに国、地方自治体などの環境規制を遵守するにとどまらず、必要に応じて自主基準を策定して環境保全に努める。

海外事業活動及び製品輸出に際しては、現地の環境に与える影響に配慮し、現地社会の要請に応えられる対策を実施するよう努める。

従業員の環境への意識向上を図るとともに、広く社会に目を向け、幅広い観点からの環境保全活動により社会に貢献するよう努める。

事業活動に伴う環境リスクに配慮し、リスク低減に努め、環境問題の発生防止に努める。万一、環境問題が生じた場合には、環境負荷を最小化するよう適切な措置を講ずる。

環境保全活動について、ステークホルダーへの情報開示とコミュニケーションに努め、相互理解と協力関係の強化に努める。

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本部長

産機システム事業部

事業部長 環境責任者

流体事業部

事業部長 環境責任者

航空機事業部

事業部長 環境責任者

特装車事業部

事業部長 環境責任者

パーキングシステム事業部

事業部長 環境責任者

事務局:本社 社長室

グループ会社グループ会社グループ会社グループ会社グループ会社

グループ会社

CSR担当役員新明和グループ環境マネジメント推進本部組織図

株主総会

取締役会(取締役・社外取締役)

本社担当部門長・各事業部長

CSR経営諮問委員会(社外取締役・有識者)

内部統制・法令順守(社長室)

企業倫理ヘルプライン(内部通報制度)

経営人事委員会(社外取締役・有識者)

経営会議(取締役・執行役員等)

内部監査部門(監査室)

社内通報窓口(社長室)

社外通報窓口(弁護士事務所)

代表取締役(取締役社長)

監査役会(監査役・社外監査役)

会計監査人(監査法人)

[CSRへの取り組み]

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「社会的責任」を果たす企業活動

地球環境問題、特にCO2排出に伴う地球温暖化は地球規模の大き

な課題であり、新明和グループでも省エネに配慮したさまざまな活動

に取り組んでいます。

当社では、CO2排出量の9割以上を占める工場部門での生産規模の増大

や、原子力発電所の停止による電力のCO2換算計数の大幅な悪化が

CO2排出量を押し上げています。一方、生産高当たりにおけるCO2排出

量(=CO2排出量原単位)という効率面からみると、継続的に取り組んでい

る節電や省エネ改善が効果を上げており、近年は低減傾向にあります。

これからも、こうした活動を通じて地球温暖化防止活動を推進していきます。

継続的な節電と省エネ改善で、地球温暖化を防ぐ

■ 地球温暖化防止への取り組み

2000年の「循環型社会形成推進基本法」制定を背景に、各自治体において

効率的な廃棄物の収集やリサイクルが促進され、最近では、紙・ビン・缶

や容器包装プラスチックなどのリサイクルも定着してきました。

当社が設計・施工した「リサイクルセンター」は、排出された資源ごみを

種類ごとに分別することで、廃棄物の効率的な有効利用を実現して

います。また、近年注力している運営事業では、見学者を受け入れ、

近隣地域における環境教育・啓発活動の役割を担うなど、地域の「3R

(リユース・リデュース・リサイクル)」活動推進の拠点としても重要な

役割を果たし、循環型社会に貢献しています。

リサイクルセンターが、地域の3R活動推進拠点に

■ 循環型社会への貢献

JICA主催 「廃棄物管理改善支援プロジェクト」などに協力

■ 世界の環境改善への貢献

新明和グループではCSR経営方針に基づき、事業活動を通じて広く社会に

貢献することを目指しており、2011年度からJICA(独立行政法人 国際協

力機構)主催の「廃棄物管理改善支援プロジェクト(J-PRISM)」の一環で実施

している課題別研修に協力しています。

この研修はJICAから委託を受けたNPO法人「こども環境活動支援協会

(LEAF)」が主催し、太平洋やアジア、中南米地域を対象に、政府および自治体

職員の廃棄物処理に関する行政能力向上を目的に実施されているものです。

当社は塵芥車の操作方法や保守点検に関する講習などを担当し、2017年度

に実施した研修には、25カ国30名が参加しました。

また、2014年度には、ソロモン諸島ホニアラ市を対象としたJICA草の根

事業「New3R(リデュース、リユース、リサイクル+リターン)の理念を踏ま

えた官民協働による家庭ごみの分別収集システム構築プロジェクト」にも

参画し、当社製の計量機能付き塵芥車を納入したほか、現地で取り扱い方法

等の研修を実施するなど、塵芥車のリーディングカンパニーとして、世界の

環境改善活動に貢献しています。

「鈴鹿市不燃物リサイクルセンター」節電対策として採用しているLED照明やアルファモス変圧器 塵芥車の実車を使った操作・メンテナンス方法の説明

[CSRへの取り組み]

27 Corporate Profile 28

地域社会活動の一環として、教育助成機関「公益財団法人 川西記念

新明和教育財団」の活動資金の支援を設立当初から続けています。

本財団は、1992年に当社元役員である川西甫氏が中心となり、兵庫県

内の教育振興と科学技術の発展に寄与することを目的として設立され

ました。兵庫県内の大学または大学院にアジア諸国等から私費留学

している方への奨学金支給と情報提供、兵庫県内の大学で行われる

科学技術の研究などに対する助成金の支給を実施しています。

2017年度は5名の奨学生と5名の研究者に、それぞれ奨学金と助成金

が支給されました。

奨学制度を通して、アジアの若者の成長に貢献

■ 公益財団法人 川西記念新明和教育財団

新明和グループでは、CSR経営方針に基づいて「CSR調達方針」を制定して

おり、すべての取引先と相互理解を深め、信頼関係を大切にすることで、共に

発展することを目指し、公平な取引を継続するクリーン調達や法令・社会規

範の順守などについて定めた「CSR調達基準」に従って取引を行っています。

こうした調達活動を推進するため、グループ会社も含めた調達活動に関わる

すべての部署に「調達の心得」を示したカードの配布や、各事業所での事業

方針説明会や調達先への個別訪問時にCSR調達への理解と協力の要請を

しているほか、コンプライアンスや環境、安全などの項目について確認する

チェックシートを活用した取引先の選定などを実施しています。

すべての取引先との相互理解と信頼関係をもとに

■ CSR調達

競い合い、支えあって、モチベーションアップ

「社長表彰」、「事業部長表彰」、「工場長表彰」や各種社内競技会の成績優

秀者を表彰する制度を設け、従業員のモチベーションアップを図ってい

ます。中でも「社内技能競技会」・「保守技能競技会」は、モノづくりに対す

る喜びとプライドを持ち、必要な技能の維持と向上を図ることを目的に

毎年1回開催しており、技能の腕を競い合うことで、生産現場の技能レベ

ルと士気の向上に努めています。2017年度は国内外のグループ会社な

どからの参加も含め、計725名が技能の腕を競いました。

■ 働きがいのある職場づくり

従業員の多様な働き方を支援するとともに、働きやすい職場環境づく

りを目指し、さまざまな制度の充実に努めています。

定年後も引き続き就労できる「シニア雇用制度」を導入しているほか、

2015年度に障がいを持つ方の雇用促進を目的として、特例子会社「新

明和ハートフル株式会社」を設立し、障がい者の特性に配慮した仕事の

確保と職場環境整備を行っています。また、2016年度には「女性活躍

推進法」に基づき、女性が活躍できる職場環境を整備するための行動

計画を策定するなど、女性採用者の増員と女性社員が活躍できる雇用

環境づくりを目指しています。

多様な働き方を支援し、誰もが活躍できる環境を

■ 働きやすい職場づくり

奨学生との懇談会 保守技能競技会

下請法についてまとめ、各部署に配布している冊子

新明和ハートフル株式会社

「社会的責任」を果たす企業活動

[CSRへの取り組み]

29 Corporate Profile 30

会社概要

国内グループ会社海外拠点

イワフジ工業(株)

寒川工場

宝塚分工場

製造本部(産機システム事業部)

甲南工場

小野工場

徳島分工場

広島工場

台湾新明和工業股份有限公司

重慶耐徳新明和工業有限公司

ShinMaywa(Bangkok)Co., Ltd.

ShinMaywa(Asia) Pte.Ltd.

ShinMaywa (California), Ltd.

ShinMaywa (America), Ltd.

ShinMaywa Industries India Private Limited

Thai ShinMaywa Co., Ltd.

新明和(上海)精密機械有限公司

商   号

設   立

代 表 者

1949年11月5日

取締役社長 五十川 龍之(いそがわ たつゆき)

本社所在地

資 本 金

従 業 員 数

〒665-8550 兵庫県宝塚市新明和町1-1

15,981,967,991円(2017年3月末現在)

連結…4,711名

単体…2,948名(2017年3月末現在)

ShinMaywa Industries, Ltd. Europe Office

ShinMaywa (California), Ltd. Seattle Branch

ShinMaywa (America), Ltd.North Carolina Branch

ShinMaywa(Bangkok)Co., Ltd. Philippine Representative Office

新明和(上海)商貿有限公司

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世界のくらしと産業に貢献する

[ネットワーク]

新明和は優れた製品とサービスの提供により、さまざまな国・地域で高い評価を得ています。

国内外に広がるネットワークで、一体となってお客さまにより信頼していただける企業グループを目指します。

11 ShinMaywa(America), Ltd.自動電線処理機、流体製品の販売・保守・修理

12 North Carolina Branch

ShinMaywa(California), Ltd.航空機関連製品の資材調達

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新明和(上海)商貿有限公司自動電線処理機はじめ各種産機システム製品の販売・保守・修理

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2 新明和(上海)精密機械有限公司自動電線処理機の製造

3 重慶耐徳新明和工業有限公司特装車、環境システムの製造・販売・保守・修理

4 台湾新明和工業股份有限公司機械式駐車設備の製造・販売・保守・改修

5 ShinMaywa Industries, Ltd. Europe Office自動電線処理機関連の市場調査

6 ShinMaywa Industries India Private Limited航空機事業に関する情報収集・営業活動など

7 Thai ShinMaywa Co., Ltd.特装車部品などの製造・販売

7

8 ShinMaywa(Bangkok)Co., Ltd.自動電線処理機、真空装置、環境システム製品の販売・保守・修理・据付

9 Philippine Representative Office

14 Seattle Branch

10 ShinMaywa(Asia) Pte. Ltd.航空旅客搭乗橋、産機・環境システム製品などの販売・保守・修理および特装車の販売

31 Corporate Profile 32

パーキングシステム関連新明和パークテック株式会社 機械式駐車設備の製造・販売・保守・修理

その他株式会社明和工務店 建築、土木、電気、給排水、空調の設計施工

新明和商事株式会社 不動産の仲介および人材派遣など

新明和ソフトテクノロジ株式会社 業務系・モバイル系システムの開発、CAD/CAE技術支援、 パッケージソフトの開発・販売、ITインフラの構築・運用

株式会社ゴードーソリューション パッケージ(CAD/CAMシステム)販売、 中小製造業向けシステムの開発・販売

新明和ハートフル株式会社 書類の電子化、データ入力など

産機システム関連アイタック株式会社 薄膜・表面改質技術の開発

新明和ウエステック株式会社 リサイクルセンターなど環境施設の運営

大亜真空株式会社 真空技術を利用した各種機械製造

流体関連新明和アクアテクサービス株式会社 流体関連製品の据付・保守・修理

佐野工場

特装車関連イワフジ工業株式会社 林業機械および環境機器の製造・販売

新明和オートエンジニアリング株式会社 各種特装車の保守・修理、関連部品販売

新明和オートセールス株式会社 中古自動車の販売、搬送機器他の製造・販売・保守 および廃棄物の処理設備などの製造・販売・保守

東邦車輛株式会社 トレーラ、タンクローリ、ウイングバンなどの 特装車の製造・販売・保守・修理

東邦車輛サービス株式会社 関西地区のトレーラ、タンクローリ、ウイングバン などの特装車の保守・修理

航空機関連新明和岩国航空整備株式会社 航空機の修理・改造・整備

本社

流体

特装車

航空機

パーキングシステム

製造

販売

サービス

調達産機システム  

国内生産拠点海外拠点

播磨分工場21

新明和パークテック(株)羽生工場

東邦車輛(株)群馬製作所

大亜真空(株)