KWN2020 H1-4 0415 ol - Panasonic · 2021. 1. 28. · 高校1年生 滝田 康貴 さん...

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    KWNの映像制作を通して、子どもたちのさまざまな成長が期待できます

    「今、つたえたいこと」を子どもたち自身の手で映像にしましょう!

    まずは実際にカメラを回してみましょう!

    映像は、1「シナリオ」2「撮影」3「編集」という大きく3つの要素で出来ています。「シナリオ」は映像の基礎となり設計図となる部分です。「撮影」と「編集」、これは「シナリオ」という設計図をもとに行われるものです。これらの要素を理解すれば、映像は完成します。「シナリオ」「撮影」「編集」の全てを理解し、子どもたちに指導するのは大変なことですが、コツさえ掴めば、楽しくやりがいのある活動でもあります。

    まずはタブレット端末など身近な端末を使って身近なものを撮影してもらいます。それをみんなで発表して「何を伝えたかったのか」を意識させていきます。最初は「楽しかった」でもいいと思います。次に「なぜその映像を撮ったのか」を考えてもらいます。撮影した理由をはっきり言えるようなってきたら、「自分が相手に見せたいもの」を狙って撮るように指導しましょう。撮った映像をみんなで見て「ちゃんと伝わったか?」をみんなで検証していきます。この工程を繰り返していくうちに、自分の得意分野が次第に分かってくると思います。これが役割分担につながるのです。同時に貸与されるカメラを使って撮る練習を始めるのもいいでしょう。こうした練習を繰り返していけば、テーマ決めや撮影も比較的スムーズに行えると思います。

    KWN のプログラムでは、子どもたちが自主的に映像づくりを経験することで、コミュニケーション能力をはじめ、さまざまな成長が期待できます。(特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン「KWN導入による子どもたちの成長を測定するためのモデル構築」より)

    KWN日本 映像講師 今井 雅彦氏

    神奈川県森村学園初等部榎本 昇先生

    今つたえたいことは何か?どんなテーマで映像作品を作りたいか、みんなで話し合いましょう。

    テーマが決まったら、それについて図書館やWEBなどで調べてみよう。また、目的の場所を実際に訪れたり、人に会ってみて、どんな風に撮影するのかを考えてみましょう。

    大切なのは、人の感情的な内面の様子や感情の流れを描くこと。起きたことをそのまま伝えたり、調べたことを解説したりするだけでは、個性も出ませんし、面白い映像にはなりません。

    映像制作は、みんなが協力しあって作るもの。みんなの力をうまく合わせて一つの作品を作るためには、各自が役割をきちんと理解し、行うことが大切です。

    テーマを決めよう 調べてみよう シナリオを作ろう スタッフ(役割)を 決めよう

    プロデューサー

    監督

    音声 役者編集

    企画・立案し、作品にする総合責任者

    映像制作の責任者

    音声を録音する人

    カメラマン監督からの指示で映像を撮る人

    シナリオ全体の構成やセリフを考える人

    映像を脚本にそって作品に仕上げる人

    脚本に書かれている役を行う人

    社会的意義1

    人間関係形成力4

    意思決定力7

    チームワーク・役割分担意識2

    将来設計力5

    地域関心理解8

    コミュニケーション能力3

    情報活用力6

    国際理解9

    作品の背景となっている、身の回りにある様々な社会問題について、課題を“自分事”としてとらえ、深く考える機会を持つ(課題設定ができる)

    自他を理解し、協力してものごとに取組むことができる

    自分の意志や責任で自分のことを決め、自分にとっての課題に対して積極的に取り組む力を持っている

    全体の中での自分の役割を認識する。その役割を効果的に果たすにはどのような行動が求められているかを理解し、行動できるようになる

    夢や希望を持って将来の生き方を考え、前向きに自分の将来を計画する力を持っている

    自分の住んでいる地域に関心を持ち、よりよくしたいと考えている

    一つの事業にチームでかかわる経験を通じて、お互いの意見をぶつけ合い、調整するコミュニケーション能力を高められる

    幅広く情報を調べ、それを将来の生き方の選択に活かす力を持っている

    異なる文化や価値観、習慣に触れることで視野を広げ、多様な考え方があることを理解する

    撮る前にどういう流れにするのか監督とみんなで考えましょう。また撮影したら、必ず自分たちでその映像をチェックしましょう。

    市販の映像編集ソフトを使って、撮影した映像を編集しましょう。画面サイズは1920×1080を選択し、フレームレートは60i に設定してください。

    出来た作品は、必ずみんなで観てみましょう。 制作時には分からなかった発見やドキドキ感があるはずです。

    撮影しよう 編集しよう 上映しよう

    なぜ撮影したのかを考えさせる

    Introduction

    はじめに

    映像制作の大まかな流れ

    映像制作により期待できる子どもたちの成長

    映像制作を指導するうえで大切なこととは?最初はシナリオやカメラの使い方、編集などわからないのはあたりまえです。指導者にとって大切なことは、今何をすれば良いかを提示してあげること。ひとつずつ取り組んでいくことが一番の近道です。

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    小学6年生倉澤 文 さん

    高等部2年生東海林 健太 さん

    中学3年生加藤 徳馬 さん

    高校1年生滝田 康貴 さん

    KWNでは映像制作の第一線で活躍しているプロの講師たちによるワークショップを開催。子どもたちの学年やスキルに応じたさまざまな指導を行います。

    児童や生徒のスキルに応じたプログラムを用意!

    千葉県立東金特別支援学校の場合集中力が途切れずにカメラ操作もスムーズ

     KWN初参加の東金特別支援学校では3回に分けてワークショップが行われました。この日は2回目とあって、子どもたちも講師のことを覚えていて笑顔でお出迎え。実際にビデオカメラを操作しながら撮り方を説明していくと、モニターを覗き込みながら誰もが真剣な眼差しに。ゆっくり丁寧に話すことを意識したという講師の言葉に、子どもたちは聴き入っていました。「撮りたい人はいますか?」と言うと、全員が一斉に手を上げるほど、みんな積極的。上手にカメラも扱え、ワークショップ中は笑顔が絶えませんでした。

    福島県田村市立都路中学校の場合テーマをいかに表現するか、その大切さと楽しさを体験

     今年度からKWNに初参加する田村市立都路中学校。学年ごとに3チームを組み、“今、つたえたいこと”を大きなテーマとして、議論を重ねながらそれぞれのシナリオを絞り込んできました。2回目のワークショップでは、同校の栗原先生の教え子であり、映画監督として活躍する渡邊裕也さんが特別講師に。「子どもたち自身が気づき、導き出した内容を、さらに広げられる手助けができればと思っています」(渡邊さん)。作品のテーマ性や、それを表現する想像性に重点を置いた講義は、生徒たちにとって有意義な時間になったようです。

    茨城県立大子清流高等学校の場合最初は緊張したものの講師の助言で自信を得る

     東京2020公認プログラム「Sharing The Dream 2020」の映像制作ワークショップが、大子清流高等学校で行われました。高校1年生2クラス、45名が参加したこの日、ウルグアイとフィンランドの応援メッセージを撮ることに。注意点を簡単に話し、すぐに撮影が始まりましたが、生徒たちへの期待が大きいためか、時には厳しく指導する場面もありました。監督や音声担当、脚本を書いた生徒らは、最初は恥ずかしがっていたものの、講師の助言を受け、段々と自信が出てきたようです。最後には満足のいく表情を見せていました。

    講師の方たちの説明や指摘で、プロの方は、3秒、5秒の映像を撮るためにすごく時間をかけていることを知りました。子どもたちも、3秒、5秒の重みを感じたと思います。今後の制作にいきてくると確信しました。

    生徒たちは映像制作が初めてでしたが、ワークショップを経験するごとに、各自が主体性を持って楽しんでいる様子が見て取れました。映像のプロに具体的にアドバイスをもらうことで、自己表現への意識がより高まったように思います。

    山梨学院小学校 川瀨 康子 先生

    多くを吸収させてあげたいと思いワークショップに申し込みましたが、子どもたちの食いつきは予想以上。彼らは繰り返し教えられて身につくのですが、機材の扱い方など、それを実践していただき、しっかり学んでいる様子でしたね。

    千葉県立東金特別支援学校 豊山 哲史 先生

    福島県田村市立都路中学校 栗原 康 先生

    動かない生徒もいて、講師の方が厳しく接する場面もありましたが、うわべだけでなく、現実の厳しさもきちんと話していただける機会を得て、よかったと思います。生徒にもプロの本気さが伝わったのではないでしょうか。

    茨城県立大子清流高等学校 戸井田 翔太郎 先生

    ある場面で役割をかえながら何度か撮影し直したんです。見比べて、結果的にいいシーンが撮れたのが嬉しかったし、達成感を得られました。

    普段から好きな鉄道を撮ったりしてますが、僕の知らない使い方を講師の先生が知っていて、いろんな撮り方があるんだと参考になりました。

    みんなで作る一体感が楽しかったです。講師の先生が盛り上げながら説明する感じは、コミュニケーションの取り方の勉強にもなりました。

    自分たちが作ったシナリオをどう撮影すればいいのかわからなかったのですが、カメラワークのテクを教えてもらい、とても勉強になりました!

    Workshop

    Chapter 1

    山梨県・山梨学院小学校の場合

    Case 2 Case 4

    Case 3Case 1

    座学で基礎を学んだ後機材を使って撮影にトライ

    「課題探求型プログラム」という独自のカリキュラムを実施している山梨学院小学校では、その一環として6年生71名が映像制作を手がけました。そのスタートを切ったのが、KWN講師3名を招いてのワークショップ。ビデオカメラに興味津々の子どもたちを前に、映像制作の基本的な流れがレクチャーされました。その後、3チームに分かれ、撮影テーマと役割の話し合い。チームごとに講師が付き、試行錯誤しながら撮っていきました。最後に全員で3作品を鑑賞し一喜一憂する場面も。映像づくりにさらに興味がわいたようでした。

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    ──SDGs賞受賞おめでとうございます。今回がKWN初参加と聞きました。江尻さん ありがとうございます。最終的に先輩と2人で作ったんですが、最初はカメラの扱い方など全くわからず、先生にアドバイスをいただきつつ、協力しあって頑張ったのを覚えています。中野先生 いわき市の他の高校がKWNに参加しているのを知り、うちでもやってみたら?と提案したのがきっかけです。最初は全くの初心者だったので、アドバイスをしつつ。でも途中からは、投げっぱなしというか(笑)、ほとんど自分たちでこなすようになりました。──テーマ決めが重要だったと思うのですが中野先生 Iターン後にいわき市で森林保護などさまざまな活動を行っている高橋さんという方に以前から注目していて、今回のKWNの作品作りには格好かなと。江尻さん 私、木が大好きで、以前から森林保護などにも興味があったんです。実際に高橋さんに会って話してみると、地元の木を使って割り箸を作るなど、自分たちの町で地域おこしや森林を守っている。すごいなと思って。中野先生 割り箸をテーマにしてそこを

    深掘りしたらKWNの題材として面白そうだなと思ったのがきっかけですね。江尻さん でも当初はSDGsという言葉自体知らなくて、意識して作るのがとても難しかったです。──作品制作で大変だった点は?江尻さん 何度も取材を重ねて、高橋さんの本音を聞き出そうと思ったのですが、そのたびに高橋さんの真剣度が伝わってきて。しっかり番組を作って観てくれた皆さんに伝えないと、というのがプレッシャーでした。中野先生 計4回ロングインタビューを行ったのですが、毎回インタビュー内容を全部書き起こしてもらって、ああでもない、こうでもないと彼女たちに議論してもらう。そうして徐々にシナリオを作り上げていきました。──インタビューありきだったわけですね。江尻さん そうです。インタビューしているうちに、日本の林業は大丈夫なのか、とか、地域の中小企業などを支援する取り組みが、もう少し充実していてもい

    いのでは、などいろいろ考えさせられて、それらも伝えたいと思うようになりました。──人間的な成長にもつながっていったと中野先生 放送委員会や映像制作で必要なスキルはもちろんですが、自分たちから建設的な意見を言ってくれるようになるなど、自分なりの考えをしっかり持つようになったかなと感じます。江尻さん 今、振り返ってみると、少しナレーションが暗かったなと反省しています。もっと明るく喋っていれば、作

    2018年度KWN日本コンテストSDGs賞受賞

    いわきにIターンし、地元の廃材を使って箸作りを行う男性への取材を通して、地域密着型の環境保護や、持続可能な資源活用の大切さなどを訴えた作品。

    『覚悟』

    SDGs賞受賞校インタビュー

    品の印象も変わったのかなと思います。──最後にKWN参加校の皆さんにアドバイスをお願いします。中野先生 SDGsというと自分たちの生活とは遠く離れた存在だと感じがちですが、身近で環境保護などを頑張っている人がいたりとか、意外と身近にテーマが転がっていたりするものです。自分の身の回りに着目してみるとヒントが見つかるかもしれません。江尻さん 今回は森林保護をテーマにしたので、次は海をテーマした作品作りにチャレンジしてみたいです!

    SDGsに関連するテーマは自分たちの身近な所にもあります

    Theme

    Chapter 2

    2018年度から、「SDGsを意識する」という課題が新たに加わったKWN日本コンテスト。今回は晴れてSDGs賞を獲得した、福島県立いわき光洋高等学校・放送委員会を直撃しました。

    インタビューの書き起こし原稿。取材後、翌週までに必ず書き起こしを行っていた。

    放送委員会の顧問である中野加奈子先生

    江尻晴香さん(高校2年生)

    制 作:福島県立いわき光洋高等学校グループ名:放送委員会 チーム小宮

    ワールドワイドオリンピックパートナーであるパナソニックが、学校でのオリンピック・パラリンピック教育活動を支援するため2015年から実施している「Sharing The Dream 2020」。オリンピック・パラリンピックをテーマとした30秒の映像制作や、オリンピック・パラリンピック参加国への応援メッセージなどの映像を制作しています。昨年度は、国際オリンピック委員会による若者のスポーツを通じたコミュニティー活動であるIOCヤング・リーダーズのメンバーも来日。各校の子どもたちとの国際交流を行いました。

    東日本大震災の直後からスタートした「きっと わらえる2021」。今年1月の成人式を機に、当時の子どもたちが制作した映像タイムカプセル「未来へのメッセージ」を開封することとなりました。開催した学校は、福島県の熊町小学校・大野小学校をはじめ、岩手・福島・宮城県の計4校。いわき市内で開催された熊町小学校・大野小学校の開封式では、当時の先生や保護者も招き、上映会を実施。立派に成人した当時の子どもたちは、当時6年生だった自分の映像が流れるたびに、照れ笑いあり、感激の涙ありで、それぞれに自らの成長を確かめていました。

    東京2020公認プログラム「Sharing The Dream 2020」を各校で実施!

    復興支援プログラム「きっと わらえる2021」映像タイムカプセル開封式が開催催

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    ワークショップ実施期間

    岩手県岩手県立大船渡東高校

    岩手県立大槌高等学校

    福島県川内村立川内中学校

    田村市立都路中学校

    新潟県 燕市教育委員会 長善館学習塾

    茨城県 茨城県立大子清流高等学校

    千葉県千葉県立東金特別支援学校

    千葉県立一宮商業高等学校

    東京都

    明星小学校

    東京都立南多摩中等教育学校

    豊島区立池袋中学校

    東京都立立川ろう学校

    1010月5月4月

    1111月6月

    1212月7月

    1月 2月8月 9月

    3月

    今年も世界各国の優秀校の子どもたちを日本へ招待し、パナソニックセンター東京において開催された「KWNグローバルコンテスト2019」。期間中はワークショップなどで各国代表がさまざまな交流を図りました。8月1日に行われた表彰式では、小学生部門でタンザニアのMwenge Mshindo Primary Schoolの作品「Ordinary Days」が、中学生・高校生部門でタイのAmmartpanichnukul Schoolの作品「Sport For Living [Boxing For Life]」がグランプリに選出! また、小学生部門で森村学園初等部が作品名「Shiro and the Furoshiki」でBest Teamwork Award、またヤングチェンジメーカー賞で中学生・高校生部門の東京都都立立川ろう学校が受賞するなど、日本勢も健闘しました。

    2019年度KWN日本ワークショップ実績表 2019年度は23校で映像ワークショップを実施

    「ゴルフを、もっと『オープン』に。」をテーマに始まったパナソニックオープンゴルフトーナメント。記念すべき第1回大会となった本大会では、KWN参加校である東海大学付属市原望洋高校の生徒たちが、大会を支える人々をレポートしました。

    東京都

    筑波大学附属桐が丘特別支援学校

    東京都立葛飾ろう学校

    江戸川区立清新ふたば小学校

    神奈川県  横浜市立牛久保小学校 

    山梨県 山梨学院小学校

    三重県 高田中・高等学校

    大阪府帝塚山学院高等学校

    大阪府立渋谷高等学校

    兵庫県 神戸市立渚中学校

    岡山県 NPO法人きよね夢てらす

    大分県 日本文理大学附属高等学校

    東京・有明にあるパナソニックセンター東京で指導者向けワークショップが3名の講師により開催されました。東京藝術大学大学院教授、KWNの審査員であり、クレイアニメーターやCMディレクターとして活躍する伊藤有壱先生が最初に登場。自身が手掛けた作品を観ながら立体アニメーションの技術やさまざまな手法、魅力を解説していきました。ユーモアを交えながらの伊藤先生の話は、参加者の関心を集めていました。福島県いわき市立平第三中学校の亀岡点先生の講義では、参加者がペアを組み、タイトルからイメージして作品の構成を考えるというカリキュラムを実施。生徒と実際に接している立場から講義いただき、最後はKWN講師の今井雅彦先生が、柔軟性の大切さや、編集作業での捨てる勇気に触れ、この日のまとめに。皆さんからは「わかりやすかった」「勉強になった」という声を多くいただきました。

    KWNへの参加を通して経験できるさまざまな「機会」

    Schedule

    Chapter 3

    KWNのプログラムは映像制作だけにとどまりません。海外校との国際交流やオリンピック・パラリンピック教育など、子どもたちにとって貴重な「経験の場」が年間を通して提供されています。

    2019 年度の年間活動実績

    【実施校一覧】兵庫県 神戸市立太山寺中学校埼玉県 県立小川高等学校

    東京都都立南多摩中等教育学校豊島区立池袋中学校かえつ有明高等学校

    【実施校一覧】

    岩手県大船渡市立大船渡北小学校久慈市立久喜小学校

    宮城県 気仙沼市立九条小学校福島県 熊町・大野小学校

    KWN日本コンテスト2019 結果発表(WEB番組)

    3/19

    指導者向け研修会~大阪~8/23

    指導者向け研修会~福岡~8/22

    指導者向け研修会~東京~8/7

    最終審査会2/6

    「きっと わらえる2021」映像タイムカプセル開封式

    (概要はP7をご覧ください)

    1/11~13

    10回目の開催を迎えた今回のゴルフトーナメント大会。今年はKWN参加の大阪明星学園明星高校の生徒たちにより、大会を支える人たちのレポートが実施されました。

    パナソニックオープン 20199/26~29

    グローバルコンテスト20197/31~8/2

    パナソニックオープンレディース5/3~5/5

    「Sharing The Dream 2020」が順次開催(概要はP7をご覧ください)

    7/29~

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    2019年度は、125チームが参加し、過去最高の116作が出品されました。今回から“今、つたえたいこと”がテーマとなり、子どもたちはSDGsを意識した作品づくりに取り組んでくれました。「SDGsという世界に通じるテーマが提示されたことで、KWNに参加するすべての人が、同じテーマのもとで強い連帯感を感じられます。そして子どもたちをより高みへと誘ってくれたと思います」(伊藤有壱氏)

    過去最高の応募作品数!!その中から各賞および最優秀作品賞が決定!

     小学生・中学生・高校生の部門ごとに、入賞および賞名を決める最終審査会が、2月上旬に行われました。有識者8名による最終審査会では、事前審査会で選出された入賞候補作品を審査。小学生部門から始まり、作品ごとに視聴後、採点していきます。採点結果をもとに審査員が討議し、最優秀作品を決めますが、表演力や構成力、撮影技術についての議論が熱く交わされました。特に高校生部門では審査員の意見が最後まで分かれました。

    各審査員は真剣な眼差しで作品を観賞。コンセプト、テーマ、ストーリー、撮影技術など項目ごとに点数を付けていく

    「どうして?」という疑問を大切にした作品。障害を持つ人たちに自分たちは何ができるのかを追求していくなかで、「思いやり」の大切さに気付くまでが描かれている。ハードルに始まりハードルで終わる構成も面白い。

    「コンビニエンスストアに寄り道をする」というシンプルな行動をシンプルに撮影したドキュメンタリー。中学生らしい“自立の芽”が垣間見られ、特別支援学校に限らず、みなが共感できるテーマにもなっている。

    内向的な主人公とAIとのやり取りを通して、AI社会への問いかけと希望を表現。イマジナリーフレンドという設定は普遍的な描かれ方だが、それがAIという発想はユニークだ。純粋にSFコメディとしても楽しめる。

    8 名 の 最 終 審 査 員 がノミネート作 品をチェック!

    各賞の結果発表大西 浩之 氏

    パナソニック㈱コネクテッドソリューションズ社メディアエンターテインメント事業部プロフェッショナルAV総括

    山口 香 氏㈱ハット企画演出部ディレクター

    伊藤 有壱 氏東京藝術大学大学院 教授

    黒上 晴夫 氏関西大学総合情報学部教授

    中村 亮 氏㈱プレジデント社プレジデントファミリー編集部編集長

    福田 里香 氏パナソニック㈱ ブランドコミュニケーション本部CSR・社会文化部部長

    エコ探求賞/パナソニック社員賞新潟県 燕市教育委員会 長善館学習塾『ものづくりの町にできること ~ゴミを減らして笑顔を増やそう~』ベストインパクト賞東京都 明星小学校『今、わたしたちにできること』

    小学生部門

    中学生部門

    未来へのバトン賞/パナソニック社員賞福島県 いわき市立平第三中学校『Re:Messages』ベストクッキング賞東京都 東京都立南多摩中等教育学校『優男なべ ~地球に優しい飯をつくる~』SDGs賞千葉県 昭和学院中学校『男の子♂女の子♀』

    高校生部門

    審査員特別賞岩手県 岩手県立大船渡東高等学校『希望の光』チェンジメーカー賞/パナソニック社員賞三重県 高田高等学校『高校生がトランスジェンダーから学んだこと』ベストドラマ賞高知県 高知学芸高等学校『幸せの形』

    小学生部門 中学生部門 高校生部門

    香月 よう子 氏フリーアナウンサーきてきて先生プロジェクト代表理事内閣府知財教育推進委員

    2 月上旬に審査員による「最終審査会」を実施

    2019 年度はWEB番組にて各賞を発表!

    かつてはKWNも授業の一環というイメージが強く、郷土の歴史など先生が出す題材をリサーチし、報告するというのが主流でした。その中から世界で高い評価を得た作品もありましたが、近年は、子どもたちが自主的に考えたアイデアを先生が支えるスタイルに変化しています。特に今年はSDGsという提示があったので、多岐にわたるテーマの中から自分たちで選び、それを掘り下げていました。表現力の豊かさ、映像技術レベルの高さも、驚くほどに上達。問題提起や子どもたちのリアルな感情がきちんと表現されていて、短編映画のような面白い作品に仕上がっています。

    3部門の各最優秀作品賞。WEB番組での結果発表に、一喜一憂する子どもたちの姿が目に浮かぶ。

     3月19日に『KWN日本コンテスト2019』の結果発表が行われました。小中高全92校125チームの作品から厳選なる審査の結果、最優秀作品賞ノミネート作品として小学生部門3作品、中学生部門4作品、高校生部門4作品が入賞。これまでは表彰式という形でイベントが開催されてきましたが、2019年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、表彰式を延期し、WEB番組での発表となりました。会場で受賞者の笑顔が見られなかったのは残念ですが、ドキドキしながらモニターを観ていたことと思います。 WEB番組では、パナソニック・福田里香氏のあいさつ、審査員の紹介を経て、まずは佳作と部門賞、パナソニック社員賞、そして各最優秀作品賞は、審査員が感想を添えての発表となりました。審査員たちのコメントからは、選ばれた作品のクオリティの高さに驚いている様子も伝わってきました。

    まるで短編映画のような完成度

    飯田 香織 氏NHK 報道局経済部副部長

    審査員は3年ぶりですが、「これを伝えたい」というメッセージ性の強い作品が多く、カメラワークなど表現方法も進歩したと感じました。

    SDGsとの関わりで社会が抱える深刻な問題にアプローチするテーマが増えたようです。これを機にずっと考えていってほしいですね。

    毎年素晴らしい作品が増えて、ますます審査が難しくなりうれしい悲鳴です。自分たち独自の視点を大切に深掘りしていけるといいですね。

    伝えたいメッセージが映像として心に残るかを基準に視聴しました。審査は難しかったですが、新しい作品に出会えるのは楽しかったです。

    普段の行動範囲を超え、得難い経験をしながら映像制作をする姿が思い浮かぶ作品ばかり。私も含め周りの大人も成長できたのでは。

    子どもたちが自分たちの問題意識を持って、実際の行動に移していています。動画作成が一歩踏み出すきっかけとなっているように感じます。

    「魂は細部に宿る」といいますが、今年は映像だけでなく、タイトルやデザインなど細部にまで気を使っている作品が多くて感心しました。

    Awards

    Chapter 4

    最優秀作品賞/ベストジャーナリスト賞『スタートライン -The Starting Line-』神奈川県 森村学園初等部 4年桜組

    最優秀作品賞/ベストパースペクティブ賞『A person In the glasses』埼玉県 埼玉県立小川高等学校

    最優秀作品賞/ベストドキュメンタリー賞『“当たり前” じゃない世界』東京都 筑波大学附属桐が丘特別支援学校

    最優秀作品賞の栄誉に輝いたのはこの3作品!

    News

    色々な場所へ取材に行きましたが、実際に行ってみなければ分からない社会の「リアル」と人々の温もりがありました。映像に込めた子どもたちの想いが皆様を通じて世界に広がっていくと嬉しいです。

    榎本 昇先生

    嬉しさや感謝の気持ちでいっぱいになりました。やりとげたという達成感は、今まで感じたことのない大きなものです。この経験と気持ちは一生忘れません。 児童たちの声

    大変なことも多いけれど、私たちも普通の中学生と同じようなことがやりたいというメッセージを込めて作りました。その思いを評価していただき、本当に嬉しいです。 生徒たちの声

    空想の世界ではなく、近未来に起こりうる題材を評価していただいたと思っています。これからも、メッセージ性のある作品づくりを目標にしていきたいです。 生徒たちの声

    コンビニへ行く準備を生徒と一緒にしていくなかで、あまりの課題の多さに、ちょっとの寄り道がいかに「当たり前でないか」を痛感しました。彼女たちの思いの詰まった作品の制作に立ち会えて光栄です。

    白石 利夫先生

    脚本を書くにあたって5分以内にどのようにメッセージを盛り込むかを悩んでいました。脚本づくりの期間に友達や顧問と相談しながら時間をかけて考え抜いたことが、次のステップに繋がったようです。

    谷野 浩人先生