スピード開発とクラウドで 実現する業務改善 - intra-martエンジニア...

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Vol.34 スピード開発とクラウドで 実現する業務改善

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Vol.34

真 の 企 業 競 争 力 を 実 現 す る

スピード開発とクラウドで実現する業務改善

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Enterprise Web Solution 2014開催レポート事例紹介/三菱総合研究所 様

AWSベースの中小企業向けクラウドサービス

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2014年も早いものであっという間に過ぎてしまいました。今年も嬉しかったことや悲しかったことなど、さまざまな思い出ができましたが、社員と力をあわせながら何とか乗り切ってきました。来年はさらなる飛躍にむけて努力を続けてまいりたいと思っております。個人的な2014年ニュース、TOP5を挙げたいと思います。

第1位:導入ユーザーが3300社を突破!3300という中途半端な数字ですが、Biz∫導入社数が300社を超えたために、IMの3000社にそれを足しました。EWS終了後もお客様を交えて盛大なパーティを開催させていただきました。

第2位:クラウド事例が大幅に増加!特にアマゾンAWS上でのIM導入事例が急増しています。イントラマートCSI社からもCloud-Baseをリリースしました。併せてAccel-Martは金融系・テレコム系での活用が注目を集めています。

第3位:Accelコンソーシアムがスタート!intra-mart Accel Platform上で稼働するパートナーソリューションが50を超えました。パートナーのノウハウを詰め込んだ様々なパッケージが連携性を高めながら、今後も増えていきます。

第4位:機能強化も順調!パートナー企業様やお客様の声を反映した新機能がいくつも登場しました。紙のイメージをそのまま取り込む「アノテーション」や外部接続ETL「Talend」など、数多くの新機能が目白押しです。

第5位:EWS集客が過去最高に!1000人を超えるお客様にご来場いただきました。セミナー内容も濃く、多くのお客様事例を共有できました。

来年はどんな年になるでしょう。楽しみにしながらお正月の9連休を過ごしたいと思います。

Vol.34

2014年11月16日(日)秋晴れのなか、潮風公園(東京都品川区)にて開催された

『NIPPON IT チャリティ駅伝』に参加しました。弊社は今年で3回目の出場です。

1人3kmずつ、5人でタスキをつなぐのですが、今年の参加チームは754チーム

(3770名)と過去最高のエントリーとなりました。弊社(intra-mart Accel’s)は練習の成果?もあってか総合495位となりました!

intra-martパートナー様も多数参加され、みんなで楽しく充実した1日を過ごしました。来年も出場しますよ!!

“NIPPON IT チャリティ駅伝”に参加しました!!

http://www.nit-run.com/“NIPPON IT チャリティ駅伝”ホームページ

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スマート地盤システムワンストップサービス

ワンストップで総合サービスを提供

シームレスな業務連携

生産性UPにより業務効率の向上

業務統合によりスピーディな経営判断

•入金突合•請求書印刷

経理アウトソーシング

提携会社

ビルダー調査会社

工事会社

インスペクター

依頼調査依頼

調査報告

工事依頼

工事報告

検査依頼

検査報告

物件情報

解析情報

調査情報

工事情報

補償情報

請求情報

入金情報

仕入情報

支払情報

添付画像

判定

補償

残金

入金入力

請求書発行

•地盤安心申込•セカンド申込•調査WEB予約•物件状況検索•既存住宅地盤補償•液状化判定依頼•建築確認申請•瑕疵保険手続き•住宅ローン申請•完成保証申請

•調査員手配•調査報告•調査スケジュール

•部分転圧工事報告•改良工事設計申請•改良工事報告•工事補償申請

•検査員手配•現場検査•検査結果報告

入金確認

銀行

スケジュールSNS

承認・差し戻し傾向分析

メニュー改定レシピ変更

・グローバルサプライヤーにて利用・4言語対応〈日本語・英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)〉

コラボレーション ステータス確認

メッセージ アンケート

情報連携 ワークフロー

情報共有掲示板

売上データ連携

情報分析部門

広報活動部門

原価管理部門

掲示板・ToDo・アンケートなど商品企画

プロジェクトチーム製造テスト部門 経営層

ドキュメント管理

商品マスタ作成・申請

OTC、ID、パスワード

見積 金型 取引先 特化物 検査通知書 図面 3D 委託 納品書印刷WEB-EDI

(掲示板、メッセージ、ユーザ管理) 購買情報

共通情報基盤

環境情報 設計情報 生産/品質情報 発注情報ポータル基本機能

販売 分析・対策検討

 ITの使い方は大きく変化しています。コスト削減・業務効率化を中心とした領域から、新たに企業競争力を左右する領域へとシフトしています。これまでパッケージを適用しやすい情報系・基幹系ITとは異なり、差別的・戦略的であり、顧客の特性に合わせた企業固有の内容でありな

 社内には、コモディティ化した業務プロセスで成り立っている業務システムが多数存在しています。これらを競争力のある業務システムに転換していくことが今必要とされており、それを実現するには、いかに競争力のある業務プロセスを構築できるかがポイントになります。 これはそれほど難しいことではありません。例えば、起点と終点を意識してプロセスに取り込むことで実現できます。従来のERPで定義された業務プロセスに顧客・代理店からの起点、またサプライヤーにつながる終点などを織り込んでいくことで、競争力のある業務プロセスを作り込むことが可能です。

 地盤ネット様は、設立わずか6年で地盤保証業界TOPクラスへと急成長を遂げた企業です。同社の最重要課題は、企業間・業務プロセス・情報をシームレスにつなげ、効率化することでした。7300社が登録する『スマート地盤システム』を全国展開させることが急務であり、その加速するビジネスをintra-martとAWSクラウドで実現しました。 従来は、企業間でやり取りした情報の入力を、Excel上で人の手による転記作業を行っていたため、作業効率が低下し、情報も分散され業務統制が執れない状況でした。新システムでは、これまで手作業で行っていた業務を全て自動化。生産性向上と業務統合によるスピーディな経営判断の実現を可能にしました。

 ブラザー工業様のケースは、サプライヤーとの関係構築が企業競争力につながった好例です。生産・販売の大部分は海外に占めています。製品開発~部材調達・生産に関わる情報伝達スピードの向上、プロセスの見える化、効率化を目指し、サプライヤーと双方向の情報交換をグローバルレベルで円滑に行うため、サプライヤー情報連携システム

(B’snet Portal)をintra-martで構築しました。

■競争力のある業務プロセス

① 優れた業務プロセスは、企業競争力のあるビジネスモデルにつながる

2014年10月24日(金)ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)にて、イントラマート年間最大のプライベートセミナー

「Enterprise Web Solution 2014」を開催いたしました。当日は1000名を超えるお客様にご来場いただき、大盛況のうちに無事終えることができました。「“スピード開発とクラウドで実現する業務改善”がビジネスを加速する」をテーマに、基調講演では、企業競争力を高めビジネスに貢献するITシステムの在り方についてご紹介いたしました。企業はどのようなITシステム基盤を備えるべきなのか、ポイントを絞ってご説明いたします。

がらも、その重要性は高まってきています。 イントラマートが提供するシステム基盤も従来のバックエンドだけでなく、この領域までを一気通貫でサポートし、情報をつなげていくことが求められるようになってきました。企業競争力につながるシステムに必要な要素とは、一体どの

ようなものでしょうか? それは、①優れた業務プロセスを内包し、競争力のあるビジネスモデルへつながる②複雑なシステムもスピーディかつ自由自在に作れる開発基盤が装備されている③さらにクラウド活用している――この3つがポイントであると考えています。

~“スピード開発とクラウドで実現する業務改善”がビジネスを加速する~

Enterprise Web Solution 2014開催レポート

■地盤ネット様が構築した『スマート地盤システム』のイメージ図

■ブラザー工業様が構築した『サプライヤー情報連携システム』のイメージ図

差別的

戦略的

企業競争力につながるシステムに必要な要素とは?

顧客・代理店 従来のERPの範囲

コモディティ化した業務プロセス

競争力のある業務プロセス

サプライヤー

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ETL DWL

S3Kinesis RedshiftDirect Connect

Data Mart

Others

Data Analytics

エンジニア

オペレーター

ビジネスパーソン

業務をモデル化して辞書に登録

設計情報から自動生成

ユーザ個別ニーズに最適化

パーソナライズ自動生成設計

辞書モデル化(ドメイン)

画面定義情報

画面ジェネレータ(パターン選択)

サービスポータル機能

OpenRulesJaspersoftIntra-mart AccelDocuments

Accel Platform

(0)共通 トップ メニュー

アカウント管理

権限グループ管理

構成情報ツールI/F

バックアップツールI/F

統合監視ツールI/F

プロビジョニングツールI/F

自動オペレーションツールI/F

ITILツールI/F

ジョブ管理ツールI/F

性能情報ツールI/F

アカウントロック管理

ワークフロー設定・履歴

ログオン認証

権限管理

(1)ログオン認証・ポータルアカウント管理

(2)権限・ワークフロー管理

(3)申請処理・セルフオペレーション

(6)インターフェース(連携機能)

(4)情報開示 (5)課金処理

サーバリソース群

運用ツール群

インシデント

障害連絡先

ネットワーク

サーバ管理(セルフ)

サーバ管理(リソース)

監視

サービス要求

バックアップ

OSアカウント管理

OSセキュリティ管理

メディアマウント

ジョブ運用

SAPサービス

ウィルス対策

固有

非定型

共通

進捗状況開示

ドキュメント

FAQ

構成情報

性能情報

課金情報

月次レポート

課金機能

集計機能

プロビジョニングツール

バックアップツール

性能情報ツール

構成情報ツール

ジョブ管理統合監視

自動オペレーションツール

ITILツール

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 複雑化するアプリケーションをいかに迅速に開発するかは、どの企業にとっても重要な課題です。 これらの課題に対する有効な手段として「アジャイル開発」と「超高速開発」の2つ方法が挙げられます。

アジャイル開発

 赤城乳業様は、基幹システムをSAPシステムに入れ替えたのを契機に、全社員が現場入力を行う経費旅費の精算システムも一新しました。利用者に優しいSAPフロントシステムをアジャイル型で開発。社員のコスト意識をより向上させ、きめ細やかな戦略的予実管理を実現しました。 あきんどスシロー様は、 AWS上での最適なミドルウェアとして評価しintra-martを採用。商品企画ワークフローやMBO(目標管理)をアジャイルで短期間で構築・導入し、現在もSAPフロントの検討を進めており、intra-mart活用によるBPR(Business Process Re-engeneering)を進めています。

超高速開発

 Biz∫では、Accel Platformに対応した「Biz2.0」と同時に、超高速開発に対応した「Biz∫APFワークベンチ」をリリースしました。まずは、DBから業務辞書ドメインを作成し、その後の登録や検索などいくつも用意されている画面パター

②スピーディかつ自由自在に、複雑なシステムが作れる開発基盤 ③企業競争力の高いシステム領域は、クラウドが適している

 この領域のシステムには、ビックデータ対応やリアルタイム性が求められるため、コンピュータ資源に制約のないクラウド上で稼働させることが適しています。 このクラウドをシステム基盤として支えるのが「PaaS」です。プライベートクラウドでは、Amazon上ですでにintra-martが組み込まれた環境を月額ですぐに利用できる「Cloud-Base」がイントラマートCSIからリリースされています。 また、「Accel-Mart」はパブリッククラウド版によって、これまで以上に低コストかつセルフでintra-mart上のアプリケーションを利用することができるようになります。お客様のニーズに合わせたクラウド活用をお選びいただくことができます。下記の図は、大手商社様にてintra-martをPaaS基盤として採用したプライベートクラウドの事例です。intra-martでPaaSの仕組みを構築・

intra-martパートナー各社が展開する多種多様な業務ソリューション(28社30ソリューション)の展示コーナーも大盛況でした。

Public Cloud

HybridCloud

On Premiseintra-mart on AWS はCloudBaseへと進化!

Accel-MartにPublicCloudが登場!

Private Cloud

■ intra-mart提供クラウドのご紹介■あきんどスシロー様が行ったアジャイル開発によるシステム構築のイメージ図

■ Biz∫APFワークベンチを利用した超高速開発の流れ

■サービスポータルのシステム概要図

運用し、乱立したシステムをポータル上に集約することで、ユーザインターフェースの統一、属人的な作業の排除、リアルタイムなレポートの発信などを実現されています。 このように、企業競争力につながるシステムに必要なポイントをご紹介させていただきました。intra-mart は、お客様

独自の業務を柔軟にカスタマイズできる業務改善プラットフォームです。お客様のビジネス加速に貢献できれば幸いです。

ン(ステンシル)から1つを選ぶことで、ソースコードが自動生成されます。画面からDBなどへの必要な入出力などがすべて組

み込まれた状態で自動生成され、生成後の画面に対して、さらにユーザ個別のカスタマイズを設定だけで行うことができます。

■ セミナー会場の様子

●本イベントの基調講演の動画は、弊社ホームページにてご紹介しております。是非ご覧ください。http://www.intra-mart.jp/event-seminar/event/ews2014.html

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9 株式会社三菱総合研究所 様

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 三菱総合研究所(以下、MRI)は、国家や企業の政策・経営戦略を立案・提言する頭脳集団である。 「弊社は、過去に類例のない課題解決への貢献を求められていることが多く、既存の学問体系の知識を駆使しつつ、学際的かつ実務的な活動を縦横に展開しなければなりません。研究員の連携を強化し、相互に高め合い協働することは、長年にわたる重要な経営課題なのです」と、全社ポータルの管理部門である広報部主任研究員の山田秀幸氏は語る。 従来は、コンテンツマネジメントシステムをベースにした全社ポータルで、情報共有をしてきた。報告書共有、手法共有など、目的別のサブサイトも整備してきた。しかし、各情報のつながりが表現しきれず、研究者が必要とする情報の流通・共有には不十分だった。 コミュニケーション手段の中心はメールだ。しかしメールに書かれた情報は、発信者・受信者個人にヒモづいたまま埋もれてしまい、再利用しにくい。 こうした課題解決の方向性として、

「受信者視点のコミュニケーションへの移行」「フロー情報とストック情報の分離と統合」「人財につながるコミュニケーション」が挙げられた。 「発信側は、メール送信で連絡が完了したと思いがちです。しかし受信側では、チャット的なTHANK YOUメールのCCなども含め、膨大なメールの山の中に埋もれる状態にあります。受信者が受信フォルダを分類し、重要性フラグを登録する作業も積み上げれば相当な手間となります。発信と受信は1対多である場合が多く、全体効率の向上には、発信者視点のコミュニケーションから脱却し、受信者視点への切

 情報活用を生業とする企業が、社内のコミュニケーション、コラボレーションの理想形を求めるプロジェクトであるだけに、ソリューションの検討は慎

ム基盤/PaaSの「intra-mart Accel Platform」に、グループウェア、ポータルなどのアプリケーションシリーズ

「intra-mart Accel Applications」と、BPM/ワークフロー統合ツール

「IM-BIS」を組み合わせたトータルソリューションだ。 「私たちの要件は非常に幅広く、ポータル、グループウェア、文書管理、ワークフローなどの領域をすべて包含するソリューションが必要でした。intra-martは必要な機能を網羅しているうえに、個別機能の詳細な比較でも総じて高い評価点を獲得しました」と語るのは、全社ポータルの基盤を管理する情報システム部 主査の伊藤俊和氏だ。 さらに伊藤氏は、「特に、『導入してすぐに使い始められるパッケージ』と『高度なカスタマイズが不可欠』という、相反する要件を同時に満たせるのはintra-martだけでした」と明かす。 開発フレームワークが基盤に据えられており、現場が必要なワークフローなどは現場自身で開発しながら、システム相互を連携させられる点も重視した。さらに、10年以上にわたって安心して使える継続性、ライセンスコスト・運用コストを総合してのコストパフォーマンスの高さも、評価ポイントになった。 さて、「受信者視点のコミュニケーション」を実現する手段として、まず活用したのが、intra-martのスケジューラである。 連絡・依頼は、相手の予定表に「依頼イベント」として記入することを基本ルールとする。これにより、実施日・締切日はスケジューラが自動的に表示して注意を促すため、伝達漏れがなくなり、督促メールや再掲示の手間が軽減できる。受信者も、メールや掲示板

総合シンクタンクの株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は、2014年6月から新しいポータルの利用を開始した。基盤として用いたのはintra-mart Accel Platformであり、ポータルのバックエンドでは、intra-martのグループウェア、文書管理、ワークフローが連携している。コミュニケーションと情報共有の環境を大きく刷新して、MRIのコミュニケーションスタイル、そしてワークスタイルを変革する基盤を整えつつある。次世代コミュニケーション、コラボレーションの理想形を求めて、MRIはさらなるアプリケーション開発、機能拡張に取り組んでいる。

グループウェア、文書管理、ワークフローをポータルで統合してコミュニケーションスタイル、ワークスタイル改革を目指す。

intra-mart Accel Platformで知識共有システムを構築

株式会社三菱総合研究所広報部主任研究員

山田 秀幸氏

株式会社三菱総合研究所情報システム部主査

伊藤 俊和氏

り替えを急がなければなりませんでした」と山田氏。 また、プロジェクトとは「関連情報を収集・整理し(ストック)、分析・考察・創発を加え取捨して(フロー)、新たな価値を生み出し、成果物としてまとめる(ストック)という一連の流れである」と抽象化できる。したがって、フロー情報とストック情報を、受信者視点で効率よく活用できるような環境づくりが必要となる。 「知識共有・文書管理システム構築の目的は、情報の品質向上・生産性の向上、人財育成、コミュニケーション向上、組織連携・協働促進、情報セキュリティ強化、コンプライアンスと多岐にわたります。つまりは、コミュニケーションのQCDR(品質・コスト・デリバリー・漏洩リスクの管理)向上を目指しているのです」と山田氏は語る。

重に行った。約10社のベンダーに提案を求め、さらに3社に絞って2次検討を行った上で選定したのがintra-martである。製品としては、システ

づき、intra-martのコラボレーション機能の活用を検討している。例えば、プロジェクトの資料や成果物はワークスペース画面の左側アイテム欄に格納・表示し、関係者間の連絡や意見交換は右側のグループボックスで行う。1つのプロジェクトに関する情報を1つのワークスペースに統合しつつ、ストック情報とフロー情報を明確に分離することで、コミュニケーションの質が高まることなどコラボレーション機能のコンセプトは高く評価される。 一方、実務機能としては不十分な部分が残っており、来夏に予定される大幅改良が大いに期待される。

 新しい知識共有・文書管理システムは、2014年6月にカットオーバーした。利用者は、従業員のほか、派遣社員やアルバイトも加えて、約1600名である。

 ポータルには、これまで以上に様々な情報が統合され、業務効率の向上に寄与しつつある。 例えば、ポータル画面で「外注管理」

掲示板やメール依存から脱却して「受信者視点のコミュニケーション」を目指す

Introduction

Effect

Future

Subject課題

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手

導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約

効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化

未来

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化展望

掲示板やメール依存から脱却して「受信者視点のコミュニケーション」を目指す

Introduction

Effect

Future

Subject課題

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手

導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約

効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化

未来

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化展望

掲示板やメール依存から脱却して「受信者視点のコミュニケーション」を目指す

Introduction

Effect

Future

Subject課題

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手

導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約

効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化

未来

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化展望

「フロー情報」と「ストック情報」の分離と統合を実現した「ワークスペース」画面

の内容を自分の予定表に転記する手間がかからない。コミュニケーションのQCDが向上する。 例えば、人事部から報知される人事考課のスケジュール(自己評価、1次評価など)が、効率よく伝達できるようになった。自己評価の記述項目は部署や役職によって異なるため、全社一斉の報知では徹底しにくかった。これを、人事部が部署や役職ごとのスケジュールに書き込むことで、各人の予定表には本人にとっての締切日が示されるのである。 もう1つ、「フロー情報とストック情報の分離・統合」というコンセプトに基

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9 株式会社三菱総合研究所 様

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 「情報共有は手応えが出てきました。私たちが変わっていくきっかけをつかみつつあるという実感もあります。しかしまだ、やりたいことの10分の1程度しか実現できていません」と山田氏は厳しい表情だ。 今後も「人財につながるコミュニケーション」という目標のためのアドレス帳機能リリース、部署別ではなく業務プロセスに沿った情報の再構築、スマートデバイスを活用してのワークスタイル改革など、予定が山積みである。intra-martの機能強化に向けた要望

も数多く挙がっている。 「基本となる描画レスポンスの高速化や、フロー情報とストック情報を統合する機能の追加開発などの機能強化に加えて、各機能を用いた具体的な利用事例を追求してほしい」と伊藤氏は語る。 NTTデータイントラマートは、こうした要望を真摯に受けとめ、実現に向けて取り組んでいく。拡張性に富んだintra-martは、MRIの貴重な知見を積極的に取り込みながら、次世代コミュニケーション・コラボレーションツールへと進化しようとしているのである。

◎本 社 東京都千代田区永田町二丁目10番3号◎設 立 1970年5月8日◎資本金 63億3,624万4,000円◎社員数 連結3,458名、単体870名(2013年9月30日現在)◎概 要 シンクタンク、コンサルティング、ITソリューションの3つの機能を有する世界でもユニークな企業グループ。国・官公庁・

地方自治体、企業が抱える課題の解決や、あるべき未来社会を実現するためのサービスを提供し、豊かな未来を共に創造する「未来共創事業」推進を目指す。

URL:http://www.mri.co.jp/

株式会社三菱総合研究所(Mitsubishi Research Institute, Inc. 略称MRI)

を選び、作業していくと、必要に応じて書類のリストが表示され、目的の文書をPDF形式で見ることができる。上司の承認が必要なプロセスになれば、ワークフロー(電子申請)が起動できる。グループウェア、文書管理、ワークフローはバックエンドで連携しており、利用者は個別システムの起動を意識する必要がない。 こうした画面と書類のリンク構造は、社内広報の観点から、広報部に所属する担当者が表計算ソフトで管理している。 「例えば『業務知識―過去通達―2013年』などのディレクトリ構造と、リンクする書類のURLを表計算ソフトに入 力しておき、この CSV 出力をintra-martに取り込むだけで、項目名を記したボタンなどが自動的に配置される仕組みを作りました。文書管理システム側の構造を変えなくても、効率よい文書活用を進化させていくことができるのです」と山田氏は言う。 また、コミュニケーションのQCDR向上に役立っているのが、ワークフローシステムによる社内申請処理の電子化だ。IM-BISを活用して、40本ほどを社内開発したところ、利用開始から4カ月後には、約2000件の申請が処理されている。 「研究員が業務に関する書籍を出版するときには、企画・草案・最終原稿の各段階で、合計3回の申請・承認手続きが回ります。社外で講演するときも最低2回は回ります。システム化したことで、出張中でも承認の流れが滞ることがなくなるほか、申請様式管理や

承認経路の統一、確認・承認行為自体の手間も軽減され、業務の効率化に大

掲示板やメール依存から脱却して「受信者視点のコミュニケーション」を目指す

Introduction

Effect

Future

Subject課題

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手

導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約

効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化

未来

ワークスペース活用の構想と期待「フロー情報とストック情報の分離・統合」に着手導入

グループウェア、文書管理を連携させポータルに情報を集約効果

MRIの貴重な知見を取り込んで次世代コミュニケーションツールへと進化展望

「MyPortal」画面では、コミュニケーション・ツールとしてスケジューラも活用できる

エンタープライズ向けクラウドサービス「Accel-Mart」に続き、中小企業向けのクラウドサービスがイントラマートCSI社から登場!intra-martのクラウド展開がさらに広がります。「intra-mart Cloud-Base」は、システム基盤「intra-mart Accel Platform」をPaaSとし、自社特性にあった業務アプリケーションのスピード開発環境を提供します。また、クラウド基盤として世界的に信頼・実績のある「Amazon Web Services」を採用しています。これによって、業務に役立つアプリケーションを“早く”“安全”“低コスト”で提供いたします。企業のスタートアップを支援するために開発された“コンビニエンス”クラウドサービスです。

AWSベースの中小企業向けクラウドサービス

intra-mart Cloud-Base

【お問い合わせ先】 株式会社NTTデータ・イントラマートCSI 企画部        TEL:03-3239-8861 E-Mail:[email protected]

http://www.im-csi.jp/cloud-base/

intra-mart Cloud-Baseでできること

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> 30日間無料お試し

ワークフロー コミュニケーション モバイル利用画面開発 運用支援

intra-mart Cloud-Base 誰でも簡単にアプリを作れて、すぐに使えるクラウドサービスです

いに貢献しています。紙消費の削減にもつながりました」と山田氏は語る。

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「IMPress」2014年12月発行第34号 第1版 年4回発行株式会社 NTTデータ イントラマート 社外報

オーダーメイド研修のご相談はこちらから 株式会社NTTデータ イントラマート セールス&マーケティング本部 Tel:03-5549-2821 E-mail:[email protected]

定期開催研修コースの詳細情報・お申し込みは以下のHPから http://www.intra-mart.jp/products/training/index.html

intra-martご利用者の皆様や開発者の皆様に、設定・操作方法、構築方法、開発方法などを学習いただくための研修コースをご用意しております。

e-learningの3つの特徴

必要なのはインターネットに接続できるPCのみ!セットアップ不要で開発演習を行える!期間内ならいつでも何度でも復習できる!

【選べる受講方法】   手軽に受講できるe-learning    イントラマート社にて開催する集合型の定期研修   1社様向けに開催するオーダーメイド研修

オーダーメイド研修のご相談はこちらから 株式会社NTTデータ イントラマート セールス&マーケティング本部 Tel:03-5549-2821 E-mail:[email protected]

定期開催研修コースの詳細情報・お申し込みは以下のHPから http://www.intra-mart.jp/products/training/index.html

Intra-martご利用者の皆様や開発者の皆様に、設定・操作方法、構築方法、開発方法などを学習いただくための研修コースをご用意しております。

e-learningの3つの特徴

必要なのはインターネットに接続できるPCのみ!セットアップ不要で開発演習を行える!期間内ならいつでも何度でも復習できる!

【選べる受講方法】・   手軽に受講できるe-learning ・イントラマート社にて開催する集合型の定期研修・1社様向けに開催するオーダーメイド研修

わたしの教室はお気に入りのこの場所

e-learningサービス開始!詳細はこちら ▶ http://www.intra-mart.jp/products/training/e-learning.html