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■はじめに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

1. 概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2

1-1 施工法概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21-2 適用範囲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21-3 ALCパネルの取付け構法 ‥‥‥‥‥ 31-4 伸縮調整目地 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 51-5 タイルの割付け ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6

2. 材料 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7

2-1 ALCパネル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 72-2 下地処理材 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 92-3 不陸調整材 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 102-4 張付け材 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 102-5 タイル ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 112-6 タイル目地材 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 122-7 シーリング材 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12

3. 施工 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13

3-1 工程 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 133-2 ALCパネルの施工 ‥‥‥‥‥‥‥ 143-3 下地の確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 143-4 タイルの割付け ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 143-5 下地処理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 153-6 不陸調整 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 163-7 タイル張り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 173-8 伸縮調整目地 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 213-9 目地詰め ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22

4. 検査 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23

4-1 外観検査 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 234-2 打音検査 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 234-3 接着強さ試験 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23

5. 補修 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25

5-1 タイル面の補修 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25

6. 各部納まり詳細図 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 26

7.Check Point ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32

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はじめに

ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)パネルは軽量性、不燃性、形状・寸法安定等の特性に加え、施工性にも優れた材料です。このため、外壁をはじめ間仕切り壁や屋根、床等多くの部位に使用され、現在ではそのうちの約1/3の建物の仕上げ材に「タイル」が使用されています。 ALCパネルの外壁仕上げ材としてタイルが使用されるようになってから、40年近くが経過していますが、その実績と最近の研究成果をもとに本技術資料を作成しました。 ALCパネル現場タイル張りの設計、施工に是非ご活用下さい。

 この設計・施工マニュアルでは、各現場・各部位における納まり詳細の全てを網羅することはできませんので、主な代表例を記載してあります。

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1.概要1-1.施工法概要

1-2.適用範囲

(1)ALCパネルへのタイル施工法としては、弾性接着剤張りとモルタル張りとがあります。施工法と適用タイルとの関係は以下の通りです。

タイル張付け材 タイル施工法 タイル

弾性接着剤 はるかべ工法外装壁タイル[はるかべ工法用]

外装壁タイル[モルタル張り用]

外装壁モザイクタイル外装壁モザイクタイル

外装壁モザイクタイル[接着剤張り工法用]

モルタルモザイクタイル張り

密着張り(200×60mm角・100mm角以下)

※ 150× 600mm角タイルは縦壁ロッキング構法の場合は横張り、横壁アンカー構法の場合は縦張りとしてください。

(1)建築物または工作物の外装に取り付けるALCパネルに現場でタイルを張付ける工事に適用します。

(2)工事の適用地域は温暖地域とし、原則としてALCパネルの凍害の発生の恐れのある寒冷地域や厳寒となる恐れの山間部は除外します。図1.1に凍害を受ける恐れのある地域を示します。

図1.1 凍害を受ける恐れのある地域

図1.1 寒冷地域(     )

※参考文献・・・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準 (平成18年経済産業省・        国土交通省告示第3号 平成21年経済産業省・国土交通省告示第1号一部改正 )における「別表第1」

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1-3.ALCパネルの取付け構法

(1) ALCパネル現場タイル張りに適用するALCパネルの取付け構法は、原則として縦壁ロッキング構法もしくは横壁アンカー構法とします。

①縦壁ロッキング構法ALCパネルの上下両端に設置されるアンカーを用い、定規アングルなどの下地鋼材に取付け金物を介して取付ける縦壁の構法で、解説図1.2(b)に示すように取付け部分が微小回転することによりALCパネル1枚1枚が独立して面内方向に回転し、地震などによる躯体の層間変位に追従します。建物の変形に対しては、層間変形角1/100程度までパネルの脱落や取付け耐力上の支障を生じさせない変形追従性能があります。

図1.2(b) 層間変形時の動き図1.2(a) 取付け概要図(例)

イナズマプレートW

定規アングルメジプレート

ウケプレート

平プレート

(3)ベランダ・外廊下の内側に位置するなどの容易に維持管理が可能な部分を除き、高さ31m以下の部分。

(4)その他の事項については、日本建築学会編建築工事標準仕様書・同解説のうち、「JASS 19 陶磁器質タイル張り工事」、「JASS 21 ALCパネル工事」あるいは関連する指針および規格類等を参照してください。

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1.概要

②横壁アンカー構法ALCパネルの両端に設置されたアンカーを用いて、柱などの構造躯体に取付けられた定規アングルに取付け金物を介してパネルを取付ける横壁の構法で、建物の変形に対して生じる柱などの部材角に対して、解説図1.3(b)に示すように取付け部分が微小回転し、パネルが1枚ごとに階段状にずれて追従します。建物の変形に対しては、層間変形角1/100程度までパネルの脱落や取付け耐力上の支障を生じさせない変形追従性能があります。

図1.3(b) 層間変形時の動き図1.3(a) 取付け概要図(例)

アングルピース

定規アングル

イナズマプレート

自重受け鋼材

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1-4.伸縮調整目地

(1)伸縮調整目地は、ALCパネル間のすべての目地、基礎部コンクリートなどの他材料との取合い部目地、ならびに開口部などの建具との取合い部目地に合わせて設けます。層間変形などにより動きを生じるALCパネルの目地部にまたがってタイルを張らないことが原則です。図1.4 に、各構法の一般のパネル間目地部と伸縮調整目地部の納まり例を示します。

タイルの伸縮目地幅を下表に示します。

表1.1 伸縮調整目地幅

縦壁ロッキング構法 横壁アンカー構法

縦横方向伸縮目地設置間隔 ALCパネルごと ALCパネルごと

縦目地幅 5~10mm 15~ 25mm

水平目地幅 15~25mm 5~10mm

出入隅部 20~25mm 20~ 25mm

ベランダ・腰壁との取り合い 20~25mm 20~ 25mm

他部材との取り合い 20~25mm 20~ 25mm

詳細は「6.各部納まり詳細図」をご確認ください。

図1.4 伸縮調整目地

(a)縦壁ロッキング構法の伸縮調整目地      (垂直目地一般部)

(b)横壁アンカー構法の伸縮調整目地      (水平目地一般部)

メジプレート シーリング材

シーリング材

95 955 5 5

シーリング材

シーリング材

間柱455

45

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1.概要

1-5.タイルの割付け

ALCパネルにタイルを割付ける場合に最も重要なことは、ALCパネルの目地にタイルがまたがらないようにすることです。そのためには、パネル各一枚を一区画としてタイルを割付け、隣接するパネルのタイルの割付け面との間に、タイル張り層の伸縮調整目地を設けるようにします。もし、ALCパネルの目地にタイルがまたがると、ALCパネルの動きが拘束され、タイルが割れ・剥離を生じたり、ALCパネルが損傷したりすることがあります。図1.5 に縦壁ロッキング構法において50二丁ユニットタイルを横使いで用いた場合の割付け例を示します。(a) はALCパネルに標準サイズの幅600mmのものを用い、縦目地部のタイル張り層の伸縮調整目地幅を、一般タイル目地幅と同寸法の5mmとした例です。また、縦目地部のタイル伸縮調整目地幅を10mmとする場合には、(b) のように幅寸法が605mmのパネルを用いる場合もあります。

図1.6 に横壁アンカー構法における50二丁ユニットタイルを横使いで用いた場合の割付け例を示します。

図1.5 縦壁ロッキング構法の場合のタイルの割付け図

図1.6 横壁アンカー構法の場合のタイルの割付け図

(a) 幅 600mmのALCパネルの場合 (b) 幅 605mmのALCパネルの場合

1795[95×18+5×17]1800[95×18+5×18]

5 5 5 555 555 555600 600 600

105 10 10 105 5 5 5 5 5 5605 605 605

1805[(95×18)+(5×15)+(10×2)]1815[(95×18)+(5×15)+(10×3)]

5 15 5 5 555 1595 95

切り物 切り物 切り物 切り物

10 10柱スパン

パネル長さ=柱スパン-10

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2.材料2-1.ALCパネル

(1)ALCパネルの種類、寸法、設計荷重、加工形状等は表2.1 に示す通りです。

表2.1 ALCパネルの形状

厚さ (mm) 幅 (mm) 長さ (mm)

100、120、125、150 605以下 パネル厚さの35倍以下

(2)パネル長辺の側面には、用いられる用途・箇所に応じた加工が施されています。縦壁ロッキング構法、横壁アンカー構法の場合には、隣接するパネルが接するように建て込まれる部分については本実目地加工を施したものが、伸縮目地とする部分には平目地加工を施したものが一般的に用いられています。なお、本実目地加工には、シーリング充填用の溝加工が施されています。図2.1 にパネルの長辺側面の加工形状の例を示します。

図2.1 ALCパネルの端部の加工形状の例

平目地加工

平目地加工

本実目地加工(凹状)

本実目地加工(凸状)

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2.材料

表2.2 にALC製造および販売会社一覧を記載いたします。

表2.2 運用ALC一覧

品名 社名

へーベルシポレックスクリオン

旭化成建材(株)住友金属鉱山シポレックス(株)

クリオン(株)

(3)ALCパネルの諸性能を表2.3 に示します。

表2.3 ALCの諸性能の概要

項目 物性値 測定条件 備考

質 量

密度(kg/m3) 450~ 550 絶乾状態 JIS A 5416:2007(ALCパネル)規格値

気乾密度(kg/m3) 500~ 600 気乾状態 650kg/m3(構造計算用質量)補強筋入り

強     度

圧縮強度(N/mm2) 3.0 以上 気乾状態 JIS A 5416:2007(ALCパネル)規格値

曲げ強度(N/mm2) 0.78~ 1.18 気乾状態 パネル製造業者のカタログ値

せん断強度(N/mm2) 0.39~ 0.88 気乾状態 パネル製造業者のカタログ値

引張強度(N /mm2) 0.39~ 0.59 気乾状態 パネル製造業者のカタログ値

ヤング係数(N/mm2) 1.75× 103 気乾状態 ALC構造設計指針

熱伝導率(W/m・K) 0.14~ 0.18 気乾状態 パネル製造業者のカタログ値

熱膨張係数(/℃ ) 7× 10-6 気乾状態 パネル製造業者のカタログ値

音吸音率 0.08~ 0.12 1000Hz パネル厚さ100mmの時の参考値

透過損失(dB) 35~ 40 1000Hz パネル厚さ100mmの時の参考値

全面吸水率(%vol) 30± 5 - パネル製造業者のカタログ値

乾燥収縮率(%) 0.05以下 飽水→乾燥平衡 JIS A 5416:2007(ALCパネル)規格値

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2-2.下地処理材

(1)下地処理材は表2.4 の通りとします。

表2.4 下地処理施工法 下地処理

はるかべ工法 吸水調整材塗布後に下地調整塗材(C-2※1 ただし、3mm以上の不陸を調整するために不陸調整材を兼ねる場合はCM-2※2 でもよい)を塗布する

モルタル施工吸水調整材塗布のみ吸水調整材塗布後に下地調整塗材(CM-2※2)を塗布する

※1…JIS A 6916:2000(建築用下地調整塗材)に規定するセメント系下地調整塗材2種(C-2)の品質基準に適合する既製調合ポリマーセメントモルタル

※2…JIS A 6916:2000(建築用下地調整塗材)において規定されるセメント系下地調整厚塗材2種(CM-2)の品質基準に適合する既製調合ポリマーセメントモルタル

吸水調整材は、表2.5 に示す日本建築仕上学会規格M-101(セメントモルタル塗り用吸水調整材の品質基準)に適合するものとします。

表2.5 吸水調整材の品質基準試験の種類 試験項目 規定

ディスパージョンの試験

外観 粗粒子、異物、凝固物等がないこと全固形分 表示値±1.0%以内であること

吸水試験 吸水性 30分間で1g以下であること

接着強度試験

標準状態

著しいひび割れおよび剥離がなく接着強度が10kgf/cm2 以上で界面破断が50%以下であること

熱冷繰返し抵抗性凍結融解抵抗性

熱アルカリ溶液抵抗性

注意ALCパネルに直接下地処理材や張付けモルタルを塗付けると、モルタルの硬化に必要な水分がALCパネルに吸収されて硬化不良(ドライアウト)を生じる危険性があります。そこで、下地調整塗材の塗付けの際にはあらかじめ吸水調整材を必ず施してください。

注意吸水調整材を施した下地に直接弾性接着剤でタイルを張付けると、接着性を阻害し、タイル張り層の剥離の原因となりますので、弾性接着剤で張付ける場合、下地調整塗材の上に吸水調整材を塗布しないでください。

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2.材料

2-3.不陸調整材

2-4.張付け材

ALCパネル間の段差や取り合いなどの関係で不陸調整が必要な場合は、JIS A 6916:2000(建築用下地調整塗材)に規定するセメント系下地調整厚塗材2種(CM-2)に適合する既製調合ポリマーセメントモルタルを使用してください。はるかべ工法を採用し、不陸調整材の塗厚が 3mm以下になる場合は、ワンパックボーイR-V2またはワンパックボーイR-V2LTで不陸調整を行うことができます。

(1)表2.6 にタイルの種類と使用できる接着剤の種類を示します。

注意塗厚が3mm以下になる場合は、下地調整塗材にドライアウトが生じてタイル張り層の剥離に繋がる危険性があります。使用する下地調整塗材のメーカーに確認し、ALCパネルに対して3mm以下の塗厚であっても、ドライアウト等不具合を生じない品質のものを使用してください。

表2.6 タイルの種類と接着剤

タイルの種類接着剤

品名 品番

ワンパックボーイR-V2 EGR-V2/** ※

外装壁タイル[はるかべ工法用]

外装壁タイル[はるかべ工法用]

ワンパックボーイR-V2ワンパックボーイR-V2LT

EGR-V2/** ※EGR-V2LT/G3

(50mm四丁以下)

外装壁モザイクタイル[接着剤張り工法用]

(2)表2.7 に示すタイルを用いる場合はモルタルで張付けることができます。

※タイルの種類によっては、意匠上の問題から接着剤の色番を指定しているものがあります。詳しくは、カタログを参照してください。

表2.7 モルタル張りのできるタイル

タイル

外装壁モザイクタイル

外装壁タイル(200×60mm角・100mm角以下)

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2-5.タイル

張付けモルタルは以下に示すもの、もしくはJIS A 6916(建築用下地調整塗材)における「試験用タイル張付け用モルタルの品質」に適合する既製調合ポリマーセメントモルタルとします。

●モザイクタイル(a)イナテック(粉末樹脂混入既調合モルタル・JIS A 6916(建築用下地調整塗材)における

「試験用タイル張付け用モルタルの品質」適合品)(b)イナメントタフⅡ+タイルポリマーSB102

●小口タイル以上(a)イナメントタフⅠ+タイルポリマーSB102

(1)タイルは表2.8 に示すものを使用します。

表2.8 タイル形状

タイル張付け材 タイル施工法 タイル

弾性接着剤 はるかべ工法外装壁モザイクタイル[接着剤張り工法用]

外装壁タイル[はるかべ工法用]

外装壁モザイクタイル

厚さは10mm程度まで。

詳細は(2)を参照。モルタル

モザイクタイル張り

密着張り

(2)タイルによる壁面付加質量は下地処理材や張付けモルタルなどの質量を合わせて30kg/m2 以下としてください。(タイル厚さにして10mm程度まで)ただし、ALCパネル長さがALCパネル厚さの35倍未満の場合は、その長さに応じて壁面付加質量制限を緩和することができます。壁面付加質量の増大は、ALCパネルの取付け金物への負担を大きくします。よって、一般的な取付け金物を用いる場合の付加質量は30kg/m2 までとなりますが、特注で強度の高い取付け金物使用する、ALCパネルの長さをパネル厚さの35倍未満に制限して、制限により減少したALCパネル質量および壁面付加質量分だけ壁面付加質量制限を緩和する[制限により減少したALCパネル質量および壁面付加質量(kg)÷施工するALCパネルの面積(m2)+30kg/m2 =緩和後の壁面付加質量制限値(kg/m2)]など、特別な検討を行った場合はこの限りではありません。

注意イナテック以外の張付けモルタルを使用する際には、必ずポリマーディスパージョン(タイルポリマー:SB102 等)をご使用ください。ポリマーセメントモルタル以外の張付け材を使用しますと、硬化不良(ドライアウト)の原因となり、タイル剥落の危険性があります。

外装壁タイル[モルタル張り用](200×60mm角・100mm角以下)

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2.材料

2-6.タイル目地材

2-7.シーリング材

(1)タイル目地材は工法に合わせて表2.9 に示すものを使用します。

表2.9 目地材タイル張付け材 タイル施工法 目地材

弾性接着剤 はるかべ工法 イナメジBHシリーズ(ただし、タイルによっては空目地となります)

モルタルモザイクタイル張り

イナメジ密着張り

(1)シーリング材は、JIS A 5758:2004(建築用シーリング材)に適合し、50%引張応力が0.3N/mm2(3kgf/cm2) 以下のもので、目地の種類ごと、表2.10に示すものを使用します。

表2.10 ALCパネルおよびタイル張り層の目地種類に適したシーリング材

目地種類

耐久性区分 9030 8020MS1 MS2 PS2 PU1 PU2

ALCパネルパネル間の目地 ○ ○ × ○ ○

開口部等の取合い目地 ○ ○ × ○ ○

タイル張り層の伸縮調整目地(目地無しの場合は外部に露出する目地)

○ ○ ○ × ×

MS1:変成シリコーン系(一成分形) PU1:ポリウレタン系(一成分形)MS2:変成シリコーン系(二成分形) PU2:ポリウレタン系(二成分形)PS2 :ポリサルファイド系(二成分形)

凡例)○:適×:不可

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3.施工3-1.工程

(1)ALC工事とタイル工事は解説図3.1 に示す標準フローチャートに従って実施します。

(2)特にタイル工事における下地の検査は重要で、不陸調整が可能な範囲であるのか、あるいはALCパネルの建込み直しが必要なのかを関係者で協議し、タイル下地として不適当な場合にはALCパネルの建込み直しを行ってください。

[ タイル工事 ][ ALC工事 ]

図 3.1 ALC工事とタイル工事の標準フローチャート

ALCパネルの搬入

下地の清掃

タイルの割付け

目地詰め

伸縮調整目地へのシーリング

清掃

工事残材処理

下地鋼材の取付け

下地処理ALCパネルの割付け、墨出し

ALCパネルの建込み

シーリング

工事残材処理

取付け金物の取付け

検査

下地の確認不陸調整の可否

検査

NoNo

Yes Yes

不陸調整

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3.施工

3-2.ALCパネルの施工

3-3.下地の確認

3-4.タイルの割付け

(1)ALCパネルの施工は、JASS 21(ALCパネル工事)に基づき行います。

(2)不陸(ALCパネル相互の面外方向の段差)ができないように建込みます。ALCパネルの反りなどによる不陸(面外方向の段差)は6mmを限度とします。それ以上の場合は、ALCパネルの建込み直しなどを行います。

(1)水糸を張るなどしてALCパネルの不陸の有無を確認します。

(2)ALCパネルの不陸が6mmを超える場合は建込み直しを行います。

(3)6mm以内で直張りが可能な場合は直張りを行い(はるかべ工法の場合には直張りはできません)、不陸調整材にて調整を行う場合は、「2-3.不陸調整材」に示す不陸調整材にて調整を行います。既製調合の不陸調整材を使用する場合には、各メーカーの仕様に従ってください。不陸調整材塗りを行う場合は後述する「3-5.下地処理」に従って下地処理を施した後に行います。

(4)ALCパネル表面が明らかに降雨などにより濡れている場合は、ALCパネルが乾燥するまでタイル張り施工を避けてください。ALCパネルが濡れた状態で外壁タイル張りを行い、直ちに内装工事を行うと、水分が抜けにくく、カビ発生等の原因につながることがあります。

(5)下地処理に先立ち接着強度に悪影響を及ぼす付着物を除去するために、ほうきやブラシ等で清掃します。

(1)タイル割付け図や施工図に従って躯体の基準墨から仕上がり墨を出し、タイル張付け代と各部の取合いを考慮の上、納まりを検討します。特に、出入隅部、開口部、伸縮調整目地位置等についてチェックし、割付け上の不都合が予想される場合には、監理者と協議し対策を講じます。

(2)ALCパネルの階高寸法は切り物タイルを使用せず、タイルの割付けができる寸法が望ましいです。建物の設計上それができない場合は、タイル目地幅を調整して割付けるか、ALCパネル端部のタイルを縦使いにして切り物タイルで納めるなど、ALCパネルの目地をまたがってタイルを張らないようにします。

(3)出隅部、入隅部、開口部などを基準にしてその間にタイルを割付けるようタイル張りを行うため、これらの部分に上下引き通しで基準線を設けます。特に階高が高い建物の場合は、風揺れの影響の少ないピアノ線等を用いて基準が狂わないようにします。

注意6mmを超える不陸を不陸調整材で調整すると、不陸調整材の乾燥収縮でALCパネル表面が破壊されることがあります。

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3-5.下地処理

(1)表3.1 に示すように下地処理を行います。

表3.1 下地処理施工法 下地処理

はるかべ工法 吸水調整材塗布後に下地調整塗材(C-2ただし、3mm以上の不陸を調整するために不陸調整材を兼ねる場合はCM-2でもよい)を塗布する

モルタル施工吸水調整材塗布のみ吸水調整材塗布後に下地調整塗材(CM-2)を塗布する

●はるかべ工法の下地まず、吸水調整材を2回ほど塗布し、その上に塗布する下地調整塗材のドライアウトを防止します。次に吸水調整材が乾燥・定着した後、下地調整塗材を塗布します。下地調整塗材は JIS A 6916:2000(建築用下地調整塗材)に規定するセメント系下地調整塗材2種(C-2)の品質基準に適合する既製調合ポリマーセメントモルタルとします。塗付け方法はこてでしごくように塗付けることを原則とし、塗り厚は1~3mmとします。3mm以上の不陸調整が想定される場合は、下地処理材として、JIS A 6916:2000(建築用下地調整塗材)に規定するCM-2 の品質基準を満たす既調合ポリマーセメントモルタルを塗付け、その場合の塗り厚は1~ 9mm(下地調整材として1~ 3mm+不陸調整材として1~ 6mm)とします。なお、CM-2の使用にあたっては、使用する下地調整塗材のメーカーに確認し、ALCパネルに対して3mm以下の塗厚であっても、ドライアウト等不具合を生じない品質のものを使用してください。納まりを図3.2 に示します。

(b)3mm以上の不陸があり下地処理材としてC-2と CM-2を併用する場合

(a) 不陸がなく全面に下地処理材(C-2)を塗付ける場合

図3.2 下地処理施工例

シーリング材

吸水調整材

@1~3mm下地処理材(C-2)

弾性接着剤

吸水調整材

@1~3mm下地処理材(C-2)

弾性接着剤タイル

シーリング材

吸水調整材

@1~3mm下地処理材(C-2)

弾性接着剤

吸水調整材

@1~9mm下地処理材(CM-2)

弾性接着剤タイル

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3.施工

3-6.不陸調整

タイル仕上に影響を及ぼす不陸が生じた場合は、ALCパネル面に以下の不陸調整を行います。塗付け方法はこて塗りとし、下地処理を行った面の上に塗付けます。この場合の塗厚は3~6㎜としてください。図3.3 に施工断面図を示します。塗付け後の養生時間は、夏場7日以上、冬場14日以上程度とし、不陸調整材の養生中は、雨水がかからないように養生します。また、ドライアウトを防止するために、施工時および施工後にはシート掛けなどによる適切な養生を行ってください。はるかべ工法を採用し、不陸調整の塗厚が3mm以下になる段差は、ワンパックボーイV2またはワンパックボーイV2LTで補修することが可能です。補修に使用した接着剤が硬化した後に、タイル張りを行ってください。「3-5.下地処理」と同様に、不陸調整後は、不陸調整材の硬化状態を確認し、適切な処置を行います。

塗付け後の養生時間は、塗り厚が3mm以下の場合には夏場1日以上、冬場3日以上程度とし、塗り厚が3mmを超える場合に夏場7日以上、冬場14日以上程度として、下地処理材の養生中は雨水がかからないようにします。また、日光や通風等による急激な乾燥によってもドライアウトは起こり得るので、施工時および施工後にはシート掛けなどによる適切な養生を行います。下地処理後は、硬化状態を確認します。硬化不良が認められた場合は、散水養生を行い強度の回復を試みます。回復が認められない場合は、下地処理材を除去し、再度下地処理を行ってください。

●モルタルでタイルを張る場合の下地まず、吸水調整材を2回ほど塗布し、その上に塗布する下地調整塗材や張付けモルタルのドライアウトを防止します。下地調整塗材を塗布する場合は、JIS A 6916:2000(建築用下地調整塗材)に規定するCM-2の品質基準を満たす既調合ポリマーセメントモルタルを塗付け、その場合の塗り厚は3mm程度とします。塗付け後の養生時間は、夏場7日以上、冬場14日以上程度とし、下地処理材の養生中は雨水がかからないようにします。また、日光や通風等による急激な乾燥によってもドライアウトは起こり得るので、施工時および施工後にはシート掛けなどによる適切な養生を行います。下地処理後は、硬化状態を確認します。硬化不良が認められた場合は、散水養生を行い強度の回復を試みます。回復が認められない場合は、下地処理材を除去し、再度下地処理を行ってください。

(c)下地処理材と不陸調整材を使用する場合

図3.3 不陸調整施工例

シーリング材

吸水調整材

@1~3mm下地処理材(C-2)

弾性接着剤

吸水調整材

@1~3mm

@3~6mm不陸調整材(CM-2)

下地処理材(C-2)

弾性接着剤タイル

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3-7.タイル張り

(1)タイル張りはタイルの種類により、表3.2 に示す施工法で行います。

表3.2 タイルの施工法

タイル タイル施工法

外装壁タイル[はるかべ工法用] はるかべ工法

密着張り

外装壁タイル[はるかべ工法用](300mm角以下・150× 600mm角)

×はるかべ工法150 600mm角タイルは両面接着剤張り

外装壁モザイクタイル モザイクタイル張り

外装壁モザイクタイル[接着剤張り工法用] はるかべ工法

※ALCパネルの表面を拘束し、ALCパネルの強度を低下させる恐れがありますので、ALCパネルの長さ方向に張り付けるタイルの長さは、弾性接着剤張りの場合は300mm以下、モルタル張りの場合は150mm(目地芯)以下としてください。

外装壁タイル[モルタル張り用](200×60mm角・100mm角以下)

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3.施工

【1】はるかべ工法

外装壁タイル[はるかべ工法用]、外装壁モザイクタイル[接着剤張り工法用]に適用します。

※弾性接着剤の塗布方法はタイルの種類によって異なります。施工方法の詳細は、カタログ及び「はるかべ工法 ビル外壁編 設計・施工マニュアル」を参照してください。

<施工手順>①目地割に基づいて糸を出します。②接着剤の塗布方法は、タイルの種類により異なります。詳細は、「はるかべ工法 ビル外壁編 設計・施工マニュアル」を参照してください。クシ目ゴテを用いて、下地に接着剤を塗り付けます。③接着剤の1回の塗り付け面積は、夏場で30分以内、冬場で60分以内に、接着剤塗り付けからタイル張りまで終えることができる面積とします。夏場には日射の影響で表面温度が高くなる等、条件によって、30分よりも早く硬化することがありますので注意してください。④タイルはしっかりともみ込むようにして張り付けた後、押さえ板でタイル面をたたいて、面段差を調整してください。⑤午前および午後のタイル張り開始時に張付けたタイルを張付け直後にはがし、タイルと接着剤の接着状況(タイル裏面への接着剤の付着面積60%以上、かつ、タイル全面に均等に付着していること。)を確認します。

図3.4 はるかべ工法

警告接着剤の点付け(だんご)施工はしないでください。接着剤の硬化が遅くなり、剥離の原因となることがあります。

弾性接着剤

タイル

下地処理剤

ALC ALC

0.5~1mm

( 張付け) (張付け後)

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【2】モザイクタイル張り外装壁モザイクタイルに適用します。

<施工手順>①目地割りに基づいて水糸を出します。②張付けモルタルを 1~ 2mm下塗りし、続いて上塗りを行い、全体の塗り厚が 3~5mmになるようにムラなく平坦に塗り付けます。③張付けモルタルの塗り付け面積は1回につき3m2 以下とし、20分以内にタイル張りを終了する面積とします。④張付けはユニットタイルを張り付けモルタルに押し当てて、たたき板にて目地部にモルタルが盛り上がるまでたたき押さえます。⑤張付け後、モルタルの硬化の程度を見計らって水湿しを行い、表紙を剥がしてタイルの配列を直します。このとき修正を加えたタイルは再度入念に叩き押さえます。⑥ALCパネル目地にまたがって張付けモルタルを塗り付けた場合、目地ごて等を用いてALCパネル目地に沿って張付けモルタルを掻きとります。この時、ALCパネル間のシーリングを傷めないよう注意します。⑦タイル張付け後、モルタルの硬化を見計らい、目地部にはみ出したモルタルをかき落とします。

図3.5 モザイクタイル張り

モザイクタイルユニット

張付けモルタル

下地処理剤

ALC ALC

1~3mm

( 張付け) (張付け後)

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3.施工

【3】密着張り外装壁タイル[モルタル張り用](200×60mm角・100mm角以下のもの)に適用します。

<施工方法>①目地割りに基づいて水糸を引き通し、窓・出入り口廻り・隅・角等の役物を先に割付けます。②張付けモルタル1~ 3mm下塗りし、続けて上塗りを行い、全体の塗り厚が4~ 6mmとなるようにし、ムラなく平坦に塗り付けます。③張付けモルタルの塗り付け面積は1回につき2m2 以下とし、30分以内にタイル張りを終了する面積とします。④張付けモルタル面にタイルを1枚ずつタイル張り用振動工具を用いて、タイル周辺からモルタルがはみ出すまで埋め込みます。⑤タイル配列の修正は速やかに行い、修正を加えたタイルは、再度タイル張り用振動工具にて入念に押さえ込みます。⑥ALCパネル目地にまたがって張付けモルタルを塗り付けた場合、目地ごて等を用いてALCパネル目地に沿って張付けモルタルを掻きとります。この時、ALCパネル間のシーリングを傷めないよう注意します。⑦目地部からはみ出したモルタルを、目地詰めの支障にならない程度に除去しておきます。

図3.7 密着張り

(張付け) (張付け後)

タイル

下地処理剤

ALC ALC

2~3mm

タイル

張付けモルタル目地押さえ

張付けモルタル(2度塗り)

4~6mm

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3-8.伸縮調整目地

(1)伸縮調整目地は温度変化や外力によって生じるタイル張り層の変位を吸収するために設置する目地です。その機能を保持するためには、伸縮調整目地の相隣り合うALCパネルが下地処理材や不陸調整材、張付け材等により接合されないようにする必要があります。具体的には、次に示す3種の方法のいずれかによって伸縮調整目地部の施工を行います。

(a)写真3.1 に示すように下地処理材および不陸調整材をALCパネル間にまたがって塗らないようにする。

(b)下地処理材または不陸調整材をALCパネル間にまたがって塗付けた後に、写真3.2 に示す目地ごてや写真3.3 に示すヘラなど、細く、先端の丸い道具を用いてシーリングを傷つけないよう、写真3.4 に示すように掻きとる。

(c)弾性接着剤張りの場合、下地処理材および不陸調整材塗りの施工性を向上させるためにALCパネル間にまたがってこれらを塗付ける場合には、予めALCパネル間に写真3.5 に示す発泡ポリエチレン等の仮目地材(バックアップ材)を設置して下地処理材および不陸調整材を塗付ける。その後、目地を詰めない場合は、下地処理材および不陸調整材が硬化しないうちに写真3.6 に示すように仮目地材を除去する。目地を詰める場合は、仮目地材を除去せず、下地処理材と仮目地材の上に外装タイル張り用有機系接着剤を塗布することができる。(図3.8)

図3.1 モザイクタイル張り 写真3.2 目地ごて 写真3.3 ヘラ

写真3.4 掻きとり 写真3.5 仮目地材 写真3.6 仮目地材の除去

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3.施工

3-9.目地詰め

(1)モルタル張りの場合は、必ず目地詰めを行ってください。目地深さはタイル厚の1/2以下となるようにしてください。

(2)弾性接着剤張りの場合は、必要に応じて目地詰めを行います。目地詰めの必要性についてはカタログを参照してください。

(3)目地詰めは、張付け材料が硬化し、タイルが動かなくなったことを確認した後に行ってください。

(4)弾性接着剤張りにおいて、目地を詰める場合と詰めない場合では、伸縮調整目地の納まりが異なります。それぞれの納まりについて、図3.8、図3.9 に示します。

解説図3.8 タイルに目地を詰める場合の伸縮調整目地部分の納まり

解説図3.9 タイルに目地を詰めない場合の伸縮調整目地部分の納まり

(a)予め仮目地材(バックアップ材)  を設置しておく場合

(a)ALCパネルのジョイント部に  化粧シーリングを施工する場合

(b)ALCパネルのジョイント部の  シーリングを仕上げとする場合※

(b)バックアップ材を後から詰める場合

※事前に関係業者間での、十分な打合せが可能な場合に限る。 シーリング材上にマスキングテープを張っておき、 有機系接着剤塗布後に剥がす。

バックアップ材

弾性接着剤

下地処理材

(ポリウレタン系)シーリング材

タイル

ポリサルファイド系)(変成シリコーン系またはシーリング材

バックアップ材

弾性接着剤

下地処理材

(ポリウレタン系)シーリング材

タイル

ポリサルファイド系)(変成シリコーン系またはシーリング材

弾性接着剤 タイル

下地処理材

(ポリウレタン系)シーリング材

(変成シリコーン系)シーリング材 バックアップ材

弾性接着剤

下地処理材

タイル

(変成シリコーン系)シーリング材

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4.検査4-1.外観検査

(1)タイル張り終了後、監理者の立会いのもと、タイル仕上面全体について、以下の項目を目視検査します。

①タイル仕上面は、不陸、割れ、亀裂、欠けおよび剥離などの著しい欠点がないこと。②目地は、引通しよく目違いがなく目地幅および目地の深さが均一であること。③伸縮調整目地が設計図書通りに設置されていること。

4-2.打音検査

(1)打音用テストハンマーにより、タイル仕上面全体にわたって叩き、その打音によりタイルの浮きの状態を確認します。なお出入隅部、基礎との取合い部、開口部廻り、伸縮調整目地部等は念入りに打音検査を行います。異常が見つかった場合は、再度異常箇所周辺を入念に検査します。

検査は、張付け材料が硬化した時期に行います。一般的には施工後2週間以上経過してから行います。本検査は付着状態の確認として実施することとします。

弾性接着剤張りの場合、くし目ごてで施工するため、良好な施工でもタイル1枚の中で部分的に浮き音がすることがある。そこで、合否の判定は、タイル1枚あたりの浮き音がする割合が半分を超える場合は不合格とします。

4-3.接着強さ試験

(1)接着強さ試験は必要に応じて以下の要領で実施します。

① 試験方法は、日本建築仕上学会認定の簡易型引張り試験機や建研式接着力試験機などによりタイル面に対して垂直方向にタイルを引張り、接着強さを測定し破断位置を記録します。

② 試験材齢は、タイル張付け後28日を標準とします。③ 試験体は別途300mm角程度のALCパネルを用意し、試験対象となる壁面と同じ工程の中で一面全体にタイルを張付けます。

④試験体個数は3個以上かつ200m2 につき1個以上とします。⑤結果の判定は、モルタル張りと弾性接着剤張りで異なります。

<モルタル張り>すべて母材破断でかつ接着強さの平均値が0.4N/mm2(4kgf/cm2) 以上を合格とします。

<弾性接着剤張り>タイルの面積に対して、ALCパネルの母材破断やタイル、下地処理材および接着剤の凝集破壊の占める割合の合計(以下、凝集破壊率とする)が50%以上であれば合格とします。ただし、接着剤はタイル裏面にほぼ均等に付着していることとします。

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4.検査

  凝集破壊の占める割合は以下の式で求めます。

   C=T+A+M+G

   C:凝集破壊率(%)                     T:タイルの凝集破壊が破断面全体に占める割合(%)      A:張付け材の凝集破壊が破断面全体に占める割合(%)      M:下地処理材の破壊が破断面全体に占める割合(%)      G:ALCパネルの母材破断が破断面全体に占める割合(%)

図4.1 引張接着強さ試験における破断位置

接着強さ試験の手順を以下に示します。

①ダイヤモンドカッターを用いて、指定タイルの目地部に沿ってALCパネル表面に深さ5mm程度の切込みを入れます。

②タイル面が上側になるように、試験体を水平面上に設置し、タイル表面の汚れを取り除いた後、タイルとほぼ同一形状の鋼製アタッチメントをエポキシ樹脂接着剤で張付けます。エポキシ樹脂接着剤が硬化するまでアタッチメントがずれないように布テープ等で固定します。

③鋼製アタッチメントに接着力試験機のテンションロッドをタイル表面に対して垂直に装着し、荷重を徐々に加えて破断したときの最大荷重を読みとります。

④破断位置を記録します。⑤弾性接着剤張りの場合は凝集破壊率を算出します。⑥破断面積を測定し、最大荷重を破断面積で除して接着強さを算出します。(弾性接着剤張りの時はこれを参考値として扱います)

T :タイルAT:タイル-張付け材界面A :張付け材MA:張付け材-下地処理材界面M :下地処理材GM:下地処理材-ALCパネル界面G :ALCパネル母材

タイル

張付け材

下地処理材

ALCパネル

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5.補修5-1.タイル面の補修

(1)張替え補修を必要とするタイルの基準はJIS A 5209の 5(外観)に準拠するものとします。

具体的には約1m離れて眺めたとき、著しく目立たない範囲のカケは合格とし、それ以上のカケは補修の対象とします。タイルの補修は以下の要領で行います。

①ハツリ工事 Ⅰ)補修が必要と思われる箇所を目視により確認します。 Ⅱ) タイル周囲の目地を電動ダイヤモンドカッターで切断します。切れ目はALCパネル表面までと

します。

②タイル張り Ⅰ)タイル張り前に、補修する部分の下地を十分清掃しておきます。 Ⅱ)モルタル施工の場合は、下地面に吸水調整を施します。 Ⅲ)張付け材料は、弾性接着剤または張付けモルタルを使用します。 Ⅳ)下地側に張付け材料を平らに塗り付けます。 Ⅴ) タイル裏面に張付け材料を塗り付け、直ちに張付けて叩き押さえします。   タイルのズレ防止のために、スペーサーを併用することは有効です。 Ⅵ)タイル張りから1~2日以上経過した後、目地材を充填します。 Ⅶ)タイル面を清掃します。

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6.各部納まり詳細図縦壁ロッキング構法

(A1部)コーナー部

(A2部)パネル間垂直目地部

(A3部)開口部横のパネル間垂直目地部

95 955 5 5

メジプレート シーリング材シーリング材

開口補強鋼材 シーリング材シーリング材

595

595

5

A1A2 A3A4

A5

バックアップ材

シーリング材シーリング材

95 955 5 25

定規アングルメジプレート

ストレートボルト

柱 自重受け鋼材

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縦壁ロッキング構法

(A4部)パネル間水平目地部

(A5部)基礎部

シーリング材

ウケプレート

定規アングル

平プレート

イナズマプレートW

545

15バックアップ材シーリング材15~25

イナズマプレートR

定規アングル

Rスペーサー

バックアップ材シーリング材

シーリング材

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6.各部納まり詳細図

横壁アンカー構法

(B1部)コーナー部

(B2部)パネル間垂直目地部

B1

B4

B4

B3

B3

B5

B2

バックアップ材

シーリング材シーリング材

95 955 5 25

ストレートボルト

ストレートボルト

イナズマプレート自重受け鋼材定規アングル

自重受け鋼材

シーリング材

イナズマプレートストレートボルト

アングルピース

定規アングル

自重受け鋼材

シーリング材バックアップ材

15

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29

横壁アンカー構法

(B3部)開口部上下の伸縮調整目地部

(B4部)パネル間水平目地部(ALCパネル一般目地部・伸縮目地部)

4545

シーリング材

アングルピース

間柱

開口補強鋼材

定規アングルバックアップ材シーリング材

シーリング材

開口補強鋼材定規アングル

シーリング材バックアップ材

15~25

454515~25

間柱

シーリング材

シーリング材

イナズマプレートストレートボルト

定規アングル

アングルピース

自重受け鋼材シーリング材

バックアップ材シーリング材

4545

455

4515~25

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30

6.各部納まり詳細図

横壁アンカー構法

(B5部)基礎部

自重受け鋼材

アングルピース

定規アングル

イナズマプレートストレートボルト

バックアップ材シーリング材

シーリング材

15~25

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31

参考納まり図

開口部水平方向の取合い部

開口部上下方向の取合い部 パラペット部

開口補強鋼材

シーリング材バックアップ材

ALC用サッシシーリング材バックアップ材

バックアップ材

シーリング材

シーリング材

バックアップ材

ALC用サッシ

開口補強材

水切り

バックアップ材

シーリング材

ALC用サッシ

開口補強鋼材

笠木防水材

シーリング材

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7.Check Point -その施工方法は大丈夫ですか?-

ポイント1. 適用地域 適用地域は温暖地域とし、原則としてALCパネルの凍害の発生の恐れのある寒冷地

域や厳寒となる恐れの山間部は除外します。(→P.2)

ポイント2. 伸縮調整目地を適切に設置する 伸縮調整目地は、ALCパネル間のすべての目地、基礎部コンクリートなどの他材料

との取合い部目地、ならびに開口部などの建具との取合い部目地に合わせて設けてください。(→P.5)

ポイント3. 伸縮調整目地が確実に機能するように配慮して施工する 伸縮調整目地の相隣り合うALCパネルが下地処理材や不陸調整材等により接合され

ないようにしてください。(→P.21)

ポイント4. タイルによるALCパネルへの質量負荷は極力小さくする タイルによる壁面付加質量は下地処理材や張付けモルタルなどの質量を合わせて

30kg/ m2 以下としてください。(→P.11)

ポイント5. ALCパネルに塗布される不陸調整材の厚さを極力小さくする。 ALCパネルの反りなどによる不陸(面外方向の段差)は6mmを限度とします。そ

れ以上の場合は、ALCパネルの建込み直しなどを行います。(→P.14)

ポイント6. ALCパネルの長さ方向に張り付けるタイルの長さに気をつける。 ALCパネルの長さ方向に張り付けるタイルの長さは、弾性接着剤張りの場合は

300mm以下、モルタル張りの場合は 150mm(目地芯)以下としてください。(→P.17)

ポイント7. タイルにより適切な施工法を選択する 弾性接着剤で施工するタイルと、モルタルで施工するタイルがあります。施工法の誤

りは剥離につながることがあるため、正しい施工法を選択します。また、本マニュアルにて定義していない大きさのタイルは施工を行うことができません。(→P.17)

ポイント8. 標準納まり図 標準納まり図を参考に各部位に適した施工方法をとってください。(→P.26)

<参考文献・引用文献>

ALCパネル現場タイル張り工法指針・同解説 第3版  日本建築仕上学会ALCパネル現場タイル接着剤張り工法指針(案)建築工事標準仕様書・同解説 JASS 19 陶磁器質タイル張り工事

・同解説 第1版  日本建築仕上学会日本建築学会

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はるかべ工法専用接着剤

ワンパックボーイR-V2

<特徴>● RC下地、モルタル下地、ALC下地、押出成形セメント板下地用の弾性接着剤です。● 300角までのタイルを張ることができます。● JIS A 5557認定品で、作業が容易な一液タイプです。

<仕様>品名 ワンパックボーイR-V2

品番 EGR-V2/G2・G3・G4・G11

形状 2kgフィルムパック

入数 9本 /ケース

主成分 変成シリコーン樹脂

有効期間 1年間

オープンタイム 夏場30分、冬場60分

色 G2(淡グレー)、G3(グレー)、G4(濃グレー)、G11(淡ベージュ)

<試験結果> 「JIS A 5557 外装タイル張り用有機系接着剤」の基準に基づく接着試験データを示します。

項目 養生条件 接着強さ(N/mm2)

標準 23± 2℃、湿度50±5RH%の条件で28日間養生を行う。 0.74

低温硬化 5±2℃の条件で28日間養生を行う。 0.41

アルカリ温水浸漬 標準養生後、60℃±2℃の水酸化カルシウム飽和水溶液中に7日間浸漬する。 0.67

冷熱水中繰り返し標準養生後、次のサイクルを20サイクル繰り返す。20± 2℃の水中浸漬4時間、-20± 2℃の低温雰囲気中に4時間、80±2℃の高温乾燥雰囲気中に16時間放置することを1サイクルとする。

1.17

熱劣化 標準養生後、80±2℃の高温乾燥雰囲気中で14日間放置する。 0.74

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モルタル下地 外装壁モザイクタイル用弾性接着剤

ワンパックボーイR-V2ライト

<特徴>● RC下地、モルタル下地、ALC下地、押出成形セメント板下地用の弾性接着剤です。● 50mm四丁までのタイルを張ることができます。● コテ伸びの良い低粘性タイプです。● JIS A 5557認定品で、作業が容易な一液タイプです。

<仕様>品名 ワンパックボーイR-V2ライト

品番 EGR-V2LT/G3

形状 2kgフィルムパック

入数 9本 /ケース

主成分 変成シリコーン樹脂

有効期間 1年間

オープンタイム 夏場30分、冬場60分

色 G3(グレー)

<試験結果> 「JIS A 5557 外装タイル張り用有機系接着剤」の基準に基づく接着試験データを示します。

項目 養生条件 接着強さ(N/mm2)

標準 23± 2℃、湿度50±5RH%の条件で28日間養生を行う。 0.80

低温硬化 5±2℃の条件で28日間養生を行う。 0.68

アルカリ温水浸漬 標準養生後、60℃±2℃の水酸化カルシウム飽和水溶液中に7日間浸漬する。 0.77

冷熱水中繰り返し標準養生後、次のサイクルを20サイクル繰り返す。20± 2℃の水中浸漬4時間、-20± 2℃の低温雰囲気中に4時間、80±2℃の高温乾燥雰囲気中に16時間放置することを1サイクルとする。

1.40

熱劣化 標準養生後、80±2℃の高温乾燥雰囲気中で14日間放置する。 1.33

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ALC専用張付け材

イナテック

<特徴>● ALC下地に外装モザイクタイル(50mm三丁まで)を張付けるのに適した既製調合モルタルです。

● 吸水率の大きいALCパネル下地は張付けモルタルがドライアウトしやすいですが、イナテックは保水性が高く、ドライアウトしにくい性質を持っています。

● ポリマーがあらかじめ配合されていますので、水で混練するだけでポリマーセメントモルタルを作ることができます。

● JIS A 6916における「試験用タイル張付け用モルタルの品質」適合品。● 都市再生機構の「基材の品質判定基準」適合品。

<仕様>品名 イナテック

品番 イナテツク -20kg

形状 20kg紙袋

入数 1袋

主成分 セメント・骨材

タイル張り 5kg/m2(塗り厚4mm)

オープンタイム 約20分

<試験結果>曲げ強さ(N/mm2)

圧縮強さ(N/mm2)

弾性力(N/mm2)

収縮率(%)

吸水率(%)

イナテック 8.1 24.7 1.07× 104 0.19 9.8

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