VMware User Environment Manager...User Environment Manager...

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デスクトップ仮想化の課題と求められる ソリューション デスクトップ仮想化の導入において、これまでは多くの企業がパー システント デスクトップ(特定のユーザーに対応付けられたデスク トップ) を展開するか、ノンパーシステント デスクトップ (ユーザー のログアウト時に削除される汎用のデスクトップ)を展開するかの 選択をせまられていました。パーシステント デスクトップは、エンド ユーザーごとにデスクトップ環境をパーソナライズできましたが、 コストがかかり、ノンパーシステント デスクトップでは、IT コスト の削減はできましたが、エンド ユーザーごとに使用環境をカスタマ イズすることはできませんでした。 このため、その中間のソリューションが求められていました。つまり コスト削減に対する IT 部門のニーズと、優れたデスクトップ環境に 対するエンド ユーザーのニーズをともに満たす、真の 「ステートレス」 デスクトップです。その実現に向けて、VMware は仮想環境とクラ ウド ホスト型環境にわたり独自のソリューションを提供しています。 優れた選択肢 真のステートレス デスクトップを実現するためには、ノンパーシス テント デスクトップにパーソナライズされた使用環境を提供できる ツールが必要となり、その役割を果たすのが VMware User Environment Manager です。 VMware User Environment Manager を利用することで、デバ イスや場所を問わず、一貫性のあるカスタマイズされたワーク スペースをエンド ユーザーに提供できるうえ、ユーザー設定の管理 プロセスが簡素化されることから、運用コストの削減も可能です。 VMware User Environment Manager 概要 VMware User Environment Manager™ は、あらゆる 仮想環境、物理環境、およびクラウド ベースの Windows デスクトップ環境全体に、カスタマイズと動的なポリシー 設定機能を提供します。既存のインフラストラクチャを 利用して、軽量で拡張可能な単一のソリューションを 提供することで、エンド ユーザーのプロファイル管理を 簡素化するほか、肥大化したローミング プロファイル およびメンテナンスできない複雑なログイン スクリプト を置き換えることで、デスクトップおよびアプリケー ションへのアクセスを高速化します。ネットワークや プリンタなどの環境設定をマッピングし、エンド ユー ザーのセキュリティ ポリシーとカスタム設定を動的に 適用することも可能です。強力で拡張性に優れたこの ソリューションは VMware Horizon® Cloud Manager を利用することによる業務の生産性向上に焦点を当てて 設計されており、デスクトップの日常的なサポートや 運用のコストを削減します。 主なメリット ポリシーや設定を基にユーザー環境を容易に統合管理: 日常的な運用を迅速化 一貫性のある、カスタマイズされた使用環境: 動的に ユーザー設定が適用されるため、デバイスや場所を 問わず、アプリケーションへの迅速なアクセスが可能 エンタープライズ クラスのスケーラビリティ: 仮想環境、 物理環境、およびクラウド ホスト型環境にわたり展開 可能 IT 部門 IT 設定 動的なポリシー ユーザーのカスタム設定と プロファイル User Environment Manager 物理環境 仮想環境 クラウド環境 1デバイス、場所、またはオペレーティング システムを問わず、一貫したアプリケー ションとデスクトップ環境を動的に提供 データシート / 1

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Page 1: VMware User Environment Manager...User Environment Manager は、仮想環境、物理環境、およびクラ ウド ホスト型環境の管理を目的に設計されています。一般的な使用

デスクトップ仮想化の課題と求められるソリューションデスクトップ仮想化の導入において、これまでは多くの企業がパー

システント デスクトップ (特定のユーザーに対応付けられたデスク

トップ) を展開するか、ノンパーシステント デスクトップ (ユーザー

のログアウト時に削除される汎用のデスクトップ) を展開するかの

選択をせまられていました。パーシステント デスクトップは、エンド

ユーザーごとにデスクトップ環境をパーソナライズできましたが、

コストがかかり、ノンパーシステント デスクトップでは、IT コスト

の削減はできましたが、エンド ユーザーごとに使用環境をカスタマ

イズすることはできませんでした。

このため、その中間のソリューションが求められていました。つまり

コスト削減に対する IT 部門のニーズと、優れたデスクトップ環境に

対するエンド ユーザーのニーズをともに満たす、真の 「ステートレス」

デスクトップです。その実現に向けて、VMware は仮想環境とクラ

ウド ホスト型環境にわたり独自のソリューションを提供しています。

優れた選択肢真のステートレス デスクトップを実現するためには、ノンパーシス

テント デスクトップにパーソナライズされた使用環境を提供できる

ツールが必要となり、その役割を果たすのが VMware User

Environment Manager です。

VMware User Environment Manager を利用することで、デバ

イスや場所を問わず、一貫性のあるカスタマイズされたワーク

スペースをエンド ユーザーに提供できるうえ、ユーザー設定の管理

プロセスが簡素化されることから、運用コストの削減も可能です。

VMware User Environment Manager

概要

VMware User Environment Manager™ は、あらゆる仮想環境、物理環境、およびクラウド ベースの Windows

デスクトップ環境全体に、カスタマイズと動的なポリシー設定機能を提供します。既存のインフラストラクチャを利用して、軽量で拡張可能な単一のソリューションを

提供することで、エンド ユーザーのプロファイル管理を簡素化するほか、肥大化したローミング プロファイルおよびメンテナンスできない複雑なログイン スクリプトを置き換えることで、デスクトップおよびアプリケーションへのアクセスを高速化します。ネットワークや

プリンタなどの環境設定をマッピングし、エンド ユーザーのセキュリティ ポリシーとカスタム設定を動的に適用することも可能です。強力で拡張性に優れたこの

ソリューションは VMware Horizon® Cloud Manager

を利用することによる業務の生産性向上に焦点を当てて設計されており、デスクトップの日常的なサポートや

運用のコストを削減します。

主なメリット

• ポリシーや設定を基にユーザー環境を容易に統合管理:

日常的な運用を迅速化

• 一貫性のある、カスタマイズされた使用環境: 動的にユーザー設定が適用されるため、デバイスや場所を

問わず、アプリケーションへの迅速なアクセスが可能

• エンタープライズ クラスのスケーラビリティ: 仮想環境、物理環境、およびクラウド ホスト型環境にわたり展開可能

IT 部門

IT 設定

動的なポリシー

ユーザーのカスタム設定とプロファイル

User Environment Manager

物理環境

仮想環境

クラウド環境

図 1: デバイス、場所、またはオペレーティング システムを問わず、一貫したアプリケー ションとデスクトップ環境を動的に提供

データシート / 1

Page 2: VMware User Environment Manager...User Environment Manager は、仮想環境、物理環境、およびクラ ウド ホスト型環境の管理を目的に設計されています。一般的な使用

一貫性のあるカスタマイズされたエンド ユーザー環境User Environment Manager で、一貫性のあるカスタマイズされたユーザー環境を提供することで、ワークスペースの一貫性を向上

させ、エンド ユーザーの生産性を最大限に高めることができます。また、コンテキストに応じたポリシーに基づくユーザー設定管理によって、エンド ユーザーのデバイスや場所に紐づくポリシー設定をマッピングできるため、ビジネスの急速な変化にも対応します。

エンタープライズ クラスのスケーラビリティVMware User Environment Manager では、仮想環境、物理環境、およびクラウド ホスト型環境にわたり多くのエンド ユーザーを

サポートできるよう、迅速かつ費用対効果に優れた方法で環境を

拡張できます。また、組織全体でプロファイルやユーザー設定のサービスを必要に応じて追加または削除できるので、ユーザーやビジネス全体の変化に、より適切な対応が可能です。

使用事例User Environment Manager は、仮想環境、物理環境、およびクラウド ホスト型環境の管理を目的に設計されています。一般的な使用事例の 1 つは、ユーザーが移動中に物理ラップトップからアプリケーションにアクセスする場合と、オフィス内でも仮想デスクトップにアクセスすることがあるケースです。ユーザーが仮想デスクトップにログインすると、物理ラップトップで作業しているときと同じ、アプリケーションの設定が適用されます。ネットワーク上の場所などのトリガに基づいて適応する動的なポリシーを設定することも可能です。ユーザーが安全ではない場所で物理ラップトップからアプリケーションにアクセスしようとして、デフォルトとは異なる設定を必要とする場合は、IT 部門が動的なポリシーを設定できます。公開アプリケーションから仮想デスクトップまで同じポリシーを使用する場合など、User Environment Manager は、その他多くの使用事例にも対応します。

導入方法VMware User Environment Manager は単体製品として、または

VMware Workspace™ ONE™、Horizon 7、Horizon Air™、および

VMware App Volumes™ の一部として提供しています。

User Environment Manager のライセンスは、指定ユーザー単位、または同時接続単位でご購入いただけます。

詳細情報VMware 製品のご購入または詳細情報については、次の製品 Web

サイトをご覧ください。

http://www.vmware.com/jp/products

製品の仕様およびシステム要件の詳細については、User Environment

Manager のオンライン ドキュメントを参照してください。

User Environment Manager の仕組みまず、User Environment Manager クライアントを RDS や VDI のホスト、およびデスクトップやラップトップなどのデバイスにインストールします。IT 部門が User Environment Manager で設定する Active Directory の統合グループ ポリシー オブジェクト

(GPO) を通じてクライアントを有効にし、構成したあと、管理コンソールから、ポリシーやその他の設定を行います。

たとえば、ユーザーがラップトップや仮想デスクトップにログインすると、ネットワークおよびプリンタのマッピングやショートカットなどのポリシー設定が自動的に適用されます。IT 部門は、管理コンソールからコンテキストに応じた条件を基に動的なポリシーを作成することもできます。

アプリケーション設定を事前に定義することもでき、ユーザーがアプリケーションを開いたときに、アプリケーション設定が自動的に適用されるため、アプリケーションに迅速にアクセスすることが可能です。設定は、VMware Horizon 7、RDSH のデスクトップやアプリケーション、Citrix XenApp や Citrix XenDesktop など、公開アプリケーションや仮想デスクトップに適用できます。

クラウド デスクトップ

仮想デスクトップ

物理デスクトップ

プリンタ設定

ADMX ベースの設定

ネットワーク マッピング

アプリケーション設定

ロケーション

定定定定

図 2: VMware User Environment Manager によって、IT 部門はデバイスや場所を 問わず、ポリシーやその他の設定を行うことが可能

メリットUser Environment Manager による統合と 簡素化VMware User Environment Manager は、プロファイルとユーザー設定を管理する、IT 部門向けのソリューションです。シンプルに設計されたこのソリューションでは、スクリプトや複雑なユーザー

インターフェイスを使用しなくても容易に管理できます。また、インフラストラクチャへの投資はごくわずかで、利用開始にあたって必要となるのは、構成を中央で共有する場所 1 か所と、ユーザー 1 人

あたり 1 個のネットワーク フォルダです。

VMware User Environment Manager

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