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この印刷物に使用している用紙は、森を 元気にするための間伐と間伐材の有効 活用に役立ちます。 より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう配慮したユニバーサ ルデザインフォントを採用しています。空間に余裕のある文字で 視認性・可読性に優れており、誤読を防ぐシンプルな形状で読み やすさと高いデザイン性を備えています。見えにくい条件下での 検証を繰り返すことで、視力や環境に左右されることなく幅広い 年齢の方にとって認識しやすいよう設計されています。 社会 環境報告書2014 2014 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT

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この印刷物に使用している用紙は、森を元気にするための間伐と間伐材の有効活用に役立ちます。

より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう配慮したユニバーサルデザインフォントを採用しています。空間に余裕のある文字で視認性・可読性に優れており、誤読を防ぐシンプルな形状で読みやすさと高いデザイン性を備えています。見えにくい条件下での検証を繰り返すことで、視力や環境に左右されることなく幅広い年齢の方にとって認識しやすいよう設計されています。

社会・環境報告書2014

2014

SOCIAL &ENVIRONMENTAL

REPORT

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SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201401

CONTENTS・編集方針

トップメッセージ

会社概要

事業概要

事業・製品紹介

経営理念と統合マネジメントシステム

コーポレートガバナンス

01

02

03

05

07

09

10

お客さまとのかかわり

従業員とのかかわり

環境マネジメント

社会とのかかわり

独立第三者の保証報告書

11

13

16

21

22

本報告書は、ステークホルダーの皆さまに、石塚硝子グループがこの 1年間に環境および社会に対して取り組んできたことを、正確かつわかりやすくご紹介し、社会とのコミュニケーションを図ることを目的として発行しています。

2013 年度(2013年 4月~ 2014年 3月)を報告対象期間としています。 一部報告対象期間外の内容を含みます。

■ 対象期間

2014 年 10月(次回発行は、2015年 10月を予定しています)■ 発行時期

石塚硝子株式会社の取り組みを中心に、国内グループ会社の取り組みも一部報告しています。  ※記載の対象範囲は以下の基準で区分しています。 石塚硝子(株)、当社:石塚硝子株式会社 石塚硝子グループ:当社および国内グループ会社 限定された範囲である場合は、個別に対象範囲を記載してい ます。

■ 対象組織

顧客、取引先、株主・投資家、地域住民、行政、環境保護団体、学生、従業員とその家族  の皆さまを読者として想定し編集しています。

■ 対象とする読者

本報告書は、環境省「環境報告ガイドライン」(2012年版)を参考としています。■ 参考としたガイドライン

編集方針

CONTENTS・編集方針

ガラスを究め、

 ガラスを超える。

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 02

環境変化にも果敢に挑戦していける企業を目指します代表取締役社長

我が国を取り巻く環境は大きく変化しており、近年はその変化の振幅が少しずつ大きくなってきているように感じられます。当社を取り巻く環境もまた同じであり、変わらないことが会社経営にとって、大きなリスクとなり得る状況にあると認識しております。前期よりスタートした石塚硝子グループ中期経営計画のスローガンは「勝ち残るために~ ISHIZUKA‘81」であり、取り巻く環境の変化に屈することなく、変わることを怖れず、果敢に挑戦していかねば勝ち残ることはできないという意味がこめられています。今年、当社は創業195年を迎えます。過去幾多の困難な状況を乗り切ってきたからこそ、今の当社があります。大切なことは、どんなことが起ころうともこの歴史を未来永劫に渡り、刻み続ける、ということです。しかし、歴史は当社だけの力で刻み続けることはできません。お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーの皆さまの期待に応え続けること、石塚硝子グループと取引して良かったと思っていただくこと、これこそが歴史を刻み続けていける源であると考えます。当社はお客さまのニーズに応えるべく、ガラスびん、

紙容器、PETボトル用プリフォームなど容器分野での事業拡大を行ってまいりました。一方で、ガラス食器や機能性ガラス材料など身近な分野でもお客さまのニーズに応えるべく事業を行ってまいりました。今後もお客さまのニーズはますます多様化してくるものと推測されます。この多様化するニーズに応え続けていかねばなりません。そのためには、お客さまのニーズに応えていける柔軟性、長年にわたり築き上げてきた技術力・ノウハウをさらに磨きあげていくこと、常に新しい分野を模索していく研究開発力、などが必要になってくるものと思われます。これらを実現していくのは、あくまで「人」です。当社は「人財の育成」を経営理念の一つに掲げ、中期経営計画の柱の一つにも「現場力の強化=『人財の育成』」を掲げております。「環境の変化にも果敢に挑戦していける企業を目指していく」ということは、取りも直さず環境の変化に果敢に挑戦していく「人財」を育てていくことに他なりません。常に一歩先を、進取の精神を忘れることなく、石塚硝子グループの総力を挙げて取り組んでまいります。

トップメッセージ

トップメッセージ

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日本パリソン(株)本社・東京工場遠東石塚グリーンペット(株)

石塚硝子(株)東京支店石塚硝子(株)町屋テクニカルセンターアデリア(株)本社

北洋硝子(株)

ウイストン(株)

石塚硝子(株)本社・岩倉工場石塚硝子(株)名古屋支店日本パリソン(株)岩倉工場アデリア(株)名古屋支店石硝運輸(株)石塚物流サービス(株)石塚マシンテクノ(株)

久金属工業(株)滋賀工場

久金属工業(株)本社工場

石塚硝子(株)大阪支店アデリア(株)大阪支店

石塚硝子(株)福崎工場

石塚硝子(株)姫路工場

石塚硝子(株)九州支店アデリア(株)九州支店

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201403

商号

本社所在地

代表者

創業設立株式上場従業員数(連結)資本金

石塚硝子株式会社ISHIZUKA GLASS CO., LTD.〒482-8510愛知県岩倉市川井町1880番地代表取締役会長 石塚 芳三代表取締役社長 石塚 久継1819年(文政 2年)11月1941年(昭和 16年)4月16日東京証券取引所、名古屋証券取引所第1部1,494名(2014年3月現在)59億 11百万円

事業内容

WEBTELFAXE-MAIL

ガラスびん・ガラス食器・機能性ガラス素材の製造販売およびそれらの加工品の製造販売/プラスチック容器・紙容器製品の販売/機器・プラント販売ならびにガラスびん・食器の製造加工技術指導とデータサービスhttp://www.ishizuka.co.jp0587-37-2111(代表)[email protected]

全国に広がる伝統と信頼の石塚ネットワーク

創業1819年。当社は江戸時代から続く老舗企業です。今日では、中国工場を含む9カ所の工場で事業展開をしています。

会社概要

亞徳利玻璃(珠海)有限公司

石塚玻璃(香港)有限公司

▶売上高/連結

2011

2012

(年度)

(百万円)70,00060,00040,00020,000 50,00030,00010,0000

56,4652013 59,007

56,900

▶総資産・純資産/連結

2011

2012

(年度)60,000 80,00040,00020,000 50,000 70,00030,00010,0000

総資産    純資産(百万円)

70,04419,532

2013 72,43820,083

68,94818,620

▶2013年度 主要事業別売上高/連結 (百万円)

59,007

その他3,2856% ガラスびん関連

19,27933%

プラスチック容器関連20,23334%

ハウスウェア関連8,25014%

紙容器関連7,95713%

▶経常利益と当期純利益/連結

(百万円)1,000 1,500500-500-1,000-1,500 0

経常利益    当期純利益

2012年度 1,042

760

64

2013年度158

2011年度 597-412

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 04

本社・岩倉工場〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地TEL : 0587-37-2111 FAX : 0587-66-2668

姫路工場〒672-8079 兵庫県姫路市飾磨区今在家1351番地の1TEL : 079-235-2551 FAX : 079-231-2415

福崎工場〒679-2215 兵庫県神崎郡福崎町西治498番地TEL : 0790-22-2681 FAX : 0790-22-2575

東京支店〒103-0004 東京都中央区東日本橋2丁目1番5号 石塚ビル内TEL : 03-3863-5291 FAX : 03-3863-7331

町屋テクニカルセンター 〒116-0002 東京都荒川区荒川7丁目4番3号TEL : 03-3802-7862 FAX : 03-5850-2511

大阪支店〈ガラスびんカンパニー/ペーパーパッケージカンパニー〉〒532-0003 大阪市淀川区宮原3丁目3番34号 新大阪DOIビルTEL : 06-6150-0300 FAX : 06-6150-0302〈ハウスウェアカンパニー〉〒551-0031 大阪市大正区泉尾5丁目13番11号TEL : 06-6554-8961 FAX : 06-6554-8960

名古屋支店 〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地TEL : 0587-37-3159 FAX : 0587-37-3176

九州支店〒812-0853 福岡市博多区東平尾1丁目17番12号TEL : 092-621-7732 FAX : 092-621-6137

 売上高は、夏場の猛暑を背景にびん・PETの飲料容器需要の伸長、ならびに新製品の受注や新規顧客の獲得により、59,007百万円(前年比 4.5%増)となりました。利益面では、円安による原燃料などの諸資材価格の高騰があったものの、売上増加とグループを挙げての徹底的なコスト削減などにより営業利益は 1,016 百万円(前期比 11.1%増)、経常利益は 760百万円(前期比27.1%減)、当期純利益は158百万円(前期比 145%増)となりました。

   事業所一覧    財務情報

会社概要

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T O P I C

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201405

 当社は1819年(文政2年)に創業して以来、190有余年にわたり " 信用第一 " " 企業は人なり"の理念で、人財の育成に努め、"最高の品質 "を求めて新技術を開発してきました。また、" 革新と創造 " に満ちた発展を続けることで、社会に貢献してきました。 当社はこの理念に従い現在、ガラスびん、ガラス食器、機能性ガラスなどの特殊ガラスといった「ガラス関連事業」と、PETボトル用プリフォーム・紙容器・プラスチック容器・キャップなどの「容器関連事業」と多岐にわたって展開しています。 長い歴史と伝統のなかで培われたさまざまな技術を世の中の変化に柔軟に対応させながら、企業としての社会的責任を果たし、さらなる飛躍に挑戦していきます。

当社では三重県いなべ市に所有する遊休地をメガソーラー発電システム設置用地として活用することとし、中部電力グループの株式会社シーエナジーさまの運営により2013 年8月に着工、2014 年 3月に完成し発電を開始しています。メガソーラー発電は環境負荷の少ない低炭素型社会への実現に向けた取り組みであり、

想定年間発電量は220万 kWhで、一般家庭約 611世帯分の年間使用電力に相当し、年間約821トンのCO2削減効果が見込まれています。今後も再生可能エネルギー利用の普及と地域社会への貢献を視野にいれて展開してい

きます。

いなべメガソーラー発電開始 四日市市

津市

メガソーラー発電システム

三重県

三重県いなべ市

石塚硝子グループは、ガラス関連事業および容器関連事業を2本の柱として、製品ごとにカンパニー制を取っています。それぞれの領域で最高の品質を提供し、より多くのお客さまのご満足を実現できるよう努めています。

社会に愛され貢献できる「ものづくり」企業を目指して

事業概要

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 06

ポリエステル繊維、ペット樹脂事業においてアジア最大手である台湾の遠東グループとの合弁(遠東新世紀(株)80%、当社 20%)により、当社東京工場(茨城県)の敷地内に「遠東石塚グリーンペット株式会社」を 2012 年 5 月に設立しました。同社では、国内で回収・分別された使用済みペットボトルを原料としたメカニカルリサイクル法を用い、飲料用容器に利用可能な再生ペット樹脂の製造を行い、当社グループの日本パリソン(株)をはじめとする国内ペット容器メーカーへ原料として販売します。同工場の生産能力は年間 35,000トンと国内最大規模であり、本リサイクル事業を通じて、資源の国内循環を促進し、循環型社会の構築に貢献していきます。

遠東石塚グリーンペット株式会社の設立

事業概要

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SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201407

ガラスびん

ハウスウェア

当社では24時間体制でガラスびん製造を行っています。アルコールびんは国内シェアナンバーワンを誇り、安全・安心な製品を皆さまのお手元にお届けできるよう、品質向上への取り組みを強化しています。びんの底や側面に刻印されている「石、I、IH」が当社のびんの目印です。

生活に彩りを添えるガラス食器の提供を通じ、幸せな食の時間を過ごしていただくことが私達の願いです。より素敵なガラス食器をお届けできるよう、日々試行錯誤しながら新たなデザイン、製品開発に取り組み、年間250点程度の新製品をご提供しています。石塚硝子のガラス食器ブランド「アデリア」「a」のマークが目印です。

リデュース、リユース、リサイクル。ガラスびんは環境を守る3Rの優等生です。何千年も前からガラスびんはその優れた機能性で私達の生活を支えてきました。洗って繰り返し使用できる。中身を長くおいしく保つ。中身が見えるからこそ安心。そして使用後は原料に戻り、またガラスびんに生まれ変わることができます。こういった優れた特長により再び世界で注目されはじめています。

石塚硝子グループの北洋硝子(株)ではハンドクラフト食器や伝統的な「津軽びいどろ」など、職人が魂をこめた手作り製品の製造を行っています。古来より受け継がれた宙吹き技法による、手づくりならではの柔らかな形と色合せの美しさを持つ「津軽びいどろ」は、青森県の形をかたどったマークが目印です。

石塚硝子グループの製品は、ガラスびん・紙容器・PETボトルなど多種多様な容器をはじめ、ガラス容器や機能性ガラス材料など、皆さまの生活の身近なところで使用されています。

事業・製品紹介

アドバンストガラス当社の経営ビジョンである「ガラスを究め、ガラスを超える。」衣・食・住・

情報分野に貢献する、まさにガラスを究めた機能性ガラスの開発と提供を行っています。なかでも無機系ガラス抗菌剤「イオンピュア」は国内だけでなく世界中で幅広く採用され、その機能性を証明しています。

「イオンピュア」は主に樹脂製品(たとえばキッチン用品)、砂場の砂、当社のガラスびん保管時のセパレートシートなどに使用されています。また米国製の化粧品にも使用され、その高い安全性が証明されています。今後も新規用途、新規ニーズの発掘に積極的にトライしながら、「イオンピュア」でのさらなる海外進出を果たしていきたいと考えています。

           

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 08

プラスチック容器

海外事業 研究・技術開発

一見試験管のように見える細長い製品。これが PETボトルの中間製品「プリフォーム」です。一つの形状からさまざまな形に加工できることが特徴です。プリフォームの製造により、輸送効率が大幅にアップし、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を削減することが可能です。

当社の福崎工場では、製紙工場での厳格な品質規格・物性検査をクリアした良質な原紙のみを使用し、印刷・打ち抜き加工・貼り合わせから梱包までの全工程を、環境および品質マネジメントのもと管理しています。豊富なバリエーションの液体用紙容器を揃え、お客さまの満足にお応えできるよう日々改善を重ねています。紙パックの上部の三角屋根の下に印刷されている「IPI PAK」が当社製品の目印です。

店頭や自動販売機に当たり前のように並ぶさまざまな形のPETボトル。日本での異形ボトルの発祥が実は当社であることはご存知でしょうか? 緻密な計算により生み出されるデザイン性に優れたPETボトル。なかには人体工学に基づいて、持ちやすさを重視してデザインされた製品もあります。

紙パックの原料である原紙は、計画的な植林により森林保存が確実な海外の林業先進地域から調達しています。また紙の原料であるチップは、間伐材や製材時に発生する残材で、他の用途に向かない部分を利用してつくられています。全国牛乳容器環境協議会に参加し、同協会が企画した事業を通し、リサイクル率向上、環境メッセージのカートンへの広告掲載などを積極的に進めています。

グループ会社のウイストン(株)では、健康食品や薬用のプラスチック容器などを製造しています。国内で当社のみが保

有するインジェクションブロー成型機により、寸法精度、製品の光沢感、コスト面などにおいてお客さまから高い評価をいただいています。植物由来樹脂を使用したエコ規格ボトルの製造も行っています。容器の底にある「W」のマークが目印です。

無限の可能性を秘める海外マーケットに目を向け、当社の舞台も海外へと広がりはじめています。先進諸国はもちろん、新興国とのパートナーシップの構築に注力し、当社製品を世界に広げるチャンスを見逃すことのないよう、国々の事情にマッチする提案を行うことを日々意識しています。

グループ会社である久金属工業(株)のキャップは主に医薬品や酒類などの容器に使用されています。

安全性や機能性を重視し、確かな品質の製品づくりを徹底しています。「HISA」マークが当社製の目印です。

当社では創業以来一貫して研究開発、技術力の向上に注力しています。メーカーの生命線である現場を守り続けること、そして付加価値や技術力の高い加工容器のご提供など、日々移り変わる皆さまのニーズにお応えできるよう、新製品の開発にも力を入れています。

PETボトル用プリフォーム

紙容器

キャップ

事業・製品紹介

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経営理念と統合マネジメントシステム

ISO9001 ISO14001 OHSAS18001

当社

本社・岩倉工場 ○ ○ ○姫路工場 ○ ○ ○福崎工場 ○ ○ ○各支店 ○

グル|プ会社

日本パリソン(株)東京および岩倉工場 ○ ○ ○

久金属工業(株)本社および滋賀工場 ○ ○

ウイストン(株) ○

不適合・観察事項 改善提案事項 グッドポイント内部監査 101 110 95

不適合 改善の機会 ストロング・グッドポイント

外部監査 0 46 11

No. 重点方策

1生産現場を支える技術・技能の継承を着実に推進する。徹底した原因追究により問題解決力を高め、現場力を更に強化する。

2 ステークホルダーからの要求や苦情に対し、情報を共有し、迅速かつ誠実な対応を行う。

3

労働災害撲滅に向け、以下の項目を継続、徹底する。・安全基本3活動(指差呼称・KY・ヒヤリハット)の更なる推進・安全衛生教育の確実な実施・リスクアセスメント力向上による危険源の除去を推進・職場のコミュニケーション向上をベースとした、メンタルヘルス活動の推進品質、環境、労働安全衛生の全ての基本活動として、「5S」の徹底を進める。

4 環境及びコストの両側面から、組織的取り組みにより省エネルギーを追求する。

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201409

当社グループ経営理念および経営方針を実現するため、経営と一体化したマネジメント活動を推進しています。

「石塚硝子グループ中期経営計画(勝ち残るために~ ISHIZUKA‘81)」の完遂に向け「経営基盤の強化」に取り組んでいます。これを実現するためのツールとして、品質(ISO9001)、環境(ISO14001)、労働安全衛生(OHSAS18001)の各マネジメントシステムを統合的に運用し継続的な改善に努めています。

■ IMS 80期(2014年度)方針

■ 2013年度の監査結果

 IMS(ISO統合マネジメントシステム)の取り組み

 社 是  誠実・努力・創造

1.“信用第一”に心がけ、社内外の信頼を得る。2.“企業は人なり”の理念で、人材の育成に努める。 3.“最高の品質”を求め、絶えず新技術を開発する。 4.“革新と創造”に満ちた永続的発展を続け、 社会に貢献する。

1. つねに真実を語り、約束を守って行動する。2. つねに足元を見つめ、その質を問い行動する。 3. つねに上下左右の風通しを良くし、明るく思いやり をもって行動する。4. つねに目標を高くおき、失敗を恐れぬ勇気をもって 行動する。 5. つねに社会的関心を持ち、広い視野のもとで行動する。

経営理念 行動指針

■ 認証取得サイト

■ 重点方策

各マネジメントシステムの運用状況を確認するため、自社内に 68 名*の内部監査員を設け、年1回の複合(ISO9001・ISO14001・OHSAS18001)内部監査を実施しています。また同様に年1回の外部審査機関による複合審査を受審しています。

(件)

1. 個別課題への具体的な取り組みを通じ、「技術の石塚」を   再興する。2. ステークホルダーからの要求に対し、迅速かつ誠実に  対応する。 3. 労働災害撲滅のため、安全基本活動並びに5S の徹底を   推進する。4. 省エネルギーを推進するために、全社的な仕組みの構築   を図る。

*当社および日本パリソン(株)で認定している内部監査員の合計人数

※監査対象は当社および日本パリソン(株)の各認証範囲サイトです。※件数は ISO9001、ISO14001、OHSAS18001 の各監査における累計値です。※グッド(ストロング)ポイントは、優れたシステムや高いパフォーマンスが得られ たと評価された件数です。

方 針

  コーポレートガバナンス

社内カンパニー・部門   グループ会社

選任・解任

会計監査人外部監査

選任・解任

連携

連携

監査

監査監査

監査会計監査

選任、再任の同意会計監査相当性の判断

カンパニー社長会取締役

社内カンパニー社長グループ会社社長

選任・解任

選任・解任・監督

報告

報告

指示

報告

代表取締役2名

業務執行組織

株 主 総 会

取締役会取締役 5 名

社外取締役 1 名

監査役会監査役(常勤)1名社外監査役 2名

内監査部門

リスク管理委員会

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 10

石塚硝子グループは、社是に掲げた「誠実」・「努力」・「創造」の精神に基づく経営理念および行動指針を定め、企業活動のあらゆる面において社会的責任を深く自覚し、グループの業務に従事するすべての者が、法令や社会規範などを遵守し、皆さまから信頼される企業であり続けるため、コーポレートガバナンス、リスク管理、コンプライアンス体制の強化に努めています。

当社では、2008年度よりCSR(コンプライアンス)研修を毎年実施しています。2013年度も新入社員研修において、当社で独自に作成して

いる「コンプライアンスのしおり」を使い、CSR・コンプライアンスについてわかりやすく解説し、理解を深めました。今後とも継続的に研修を行い、コンプライアンスの徹底を

図っていきます。

当社の監査役会は3名で構成されており、うち社外監査役2名です。また取締役会 6名のうち社外取締役1名を選任、取締役会の監督機能を強化するとともに意思決定の透明性を確保する体制を整えています。社外監査役・社外取締役は、当社経営陣から独立した立場で社外役員としての職務を遂行できる十分な独立性が確保できることを個別に判断の上で選任しています。また、直接的な職務執行責任を明確に分離するため、社内

カンパニー制および執行役員制度を導入しています。取締役会で決定された重要事項の伝達と職務執行状況の討議を目的に、1カ月に 1回カンパニー社長会を開催しています。さらにリスク管理委員会を通して、全社的な経営的リスク

の把握や分析を行いリスクの低減を図っています。

当社では、事業継続計画の観点からさまざまな取り組みを行っています。地震などの重大災害発生時にも事業を継続し、お客さまへの責任を果たすために、業務運営に関わる電子情報の消失保護の観点から社内サーバーの免震化および社外サーバーへのバックアップ体制を整備しています。また、地震などの発生時に速やかに従業員やその家族の安否を確認する「安否確認サービス」を導入し、全社的な訓練を継続的に実施しています。本社・岩倉工場では約140名の防災隊委員を組織し、消火、被災者救出・支援を想定した総合防災訓練を毎年度実施しています。

■ 基本的な考え方 ■CSR(コンプライアンス)研修

■ コーポレートガバナンス体制

■ 事業継続計画と安否確認

 コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンス(企業統治)の充実を通じて、経営の透明性、健全性、遵法性を高め、企業価値の向上に努めています。

■ コーポレートガバナンス体制図

CSR(コンプライアンス)研修

総合防災訓練での救護班訓練の様子

経営理念と統合マネジメントシステム/コーポレートガバナンス

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  お客さまとのかかわり

自社開発したびんの外観検査機

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201411

当社は、経営理念の一つに「“最高の品質”を求め、絶えず新技術を開発する。」を掲げ、常にお客さまの声に耳を傾け、信頼性の高い製品の提供に努めています。

当社グループの国内主要工場は品質マネジメントシステム(ISO9001)の認証を取得し、各事業ごとに品質方針を定め、品質向上に向けた目標管理を行うとともに、より質の高い品質保証体制の構築を目指しお客さまが安心できる製品の提供に努めています。また、お客さまが求める食品安全要求に応えるため、食品安全マネジメント(FSSC22000)の活動に取り組んでいます。当社ガラスびんカンパニー岩倉工場とグループ会社である日本パリソン(株)の各工場(岩倉工場および東京工場)では、特定のお客さま向け製品に対し 2012年に食品安全マネジメント(FSSC22000)の認証を取得しました。さらにガラスびんカンパニー岩倉工場では 2013年度に認証対象範囲を拡大しています。

ガラス食器やテーブルウェアの製造・販売を行っているハウスウェアカンパニーでは、「顧客満足度の向上」を品質方針に定め、「品質トラブル件数の削減」と「業務用製品の欠品率の削減」を数値目標に掲げて日々改善に取り組んでいます。2013年度はこれらの目標を大幅に上回ることができました。ハウスウェアカンパニーは、当社で唯一、エンドユー

ザーであるお客さまにそのままお使いいただく製品(=消費財)を製造・販売している部門です。お客さまからの品質に関わる情報は、営業担当者を経由したものだけではなく、直接「お客様相談室」にお電話をいただくこともあります。また、製品は見込み生産であるため、販売量の急変に在庫が追いつかずに欠品となり、販売店さまにお待ちいただく場合もあります。それらの情報は集約・分析を行い、月2回開催されるQM(Quality Management)会議で報告されます。ハウスウェアカンパニー内の営業・生産・技術・企画・品質保証各部門の代表者をメンバーとする会

ガラスびんの製造・販売を行っているガラスびんカンパニーでは、「品質向上へ向け徹底した追及と継続管理の確認」をスローガンとして「顧客要求品質の確保」、「予防処置の実施」、「検査機の充実」、「主要お得意先さま向け製品の品質向上活動」などに重点を置いた行動計画を定め、お客さまの信頼が得られる品質管理に努めています。その結果、目標の一つである 2013 年度の品質トラブル件数は前年実績を下回り、目標を大幅に上回ることができました。独自開発の検査機を導入し検査精度の向上を図るととも

に、主要お得意先さまと協働で品質管理(WQC活動)を行っ

■ ハウスウェアカンパニーの取り組み

■ ガラスびんカンパニーの取り組み

 品質および食品安全への取り組み

2013年度 目標 2013年度 実績

● 品質トラブル件数:2012年度比20%減  ● 2012年度比30%減 ガラスびん カンパニー

● 営業経由の品質トラブル件数:2012年度比 10%減● 業務用製品の欠品率:2012年度比30%減

● 品質トラブル件数:2012年度比30%減

● 2012年度比30%減● 2012年度比43%減

● 2012年度比21%減 過去5年で80%減

ハウスウェア カンパニー

日本パリソン(株)

● 品質トラブル件数:2012年度比以下● 2012年度比5件増 但し減少傾向

ペーパーパッケージ カンパニー

評価目標と実績

ています。また当社の研究開発部門では破びん診断や異物の解析などを行い品質管理のサポートを行っています。さらに食品安全マネジメントシステムの運用により、製品のみならず、生産現場や作業者への衛生管理や異物混入防止管理に努めています。

お客様相談室(0587)37-2024

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 12

国内で最初の PETボトル用プリフォームの専業製造会社として誕生した日本パリソン(株)は当社グループの一員として、品質・環境・労働安全衛生を包含した統合マネジメントシステム(IMS)、ならびに食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)のもとに方針を定め、安全・安心かつ、高品質な製品をお客さまへ提供できるよう努めています。

紙容器の製造・販売、ならびに飲料メーカーさま向けの充填機の販売とメンテナンス事業を行うペーパーパッケージカンパニーでは、「組織強化を図り、再発クレームの撲滅を目指す」を品質方針に掲げ、業界 NO.1の紙容器品質を目指して品質向上に取り組んでいます。2013年度の品質トラブル件数は目標値未達に終わったも

のの総じて減少傾向にあります。最新鋭のオフセット10色印刷機を導入し、飲料の商品価

値を高める製品の提供と、お客さまのニーズに応える品質とコストの両立を目指し、衛生管理を高めるとともに内外の技術者との交流を図り、最終品質保証体制の確立とさらなる向上に努めています。また、食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)の取得に向け準備中です。

●品質アクションプラン 6項目の品質アクションプラン(①変更管理 ②設備管理③工程管理・品質管理の改善 ④工場環境の再整備 ⑤顧客満足度の向上 ⑥現場力の向上)を設けて、日々の活動のなかから課題を抽出し対応アクションを決めます。スピーディーに進めるため、毎週、経営層も参画した活動の進捗確認を行っています。●トレーサビリティプリフォーム製造工程~品質検査~製品保管までを一括管

理することで、徹底した生産管理、品質管理を行っており、トレーサビリティが取れる態勢を確立しています。

■ 日本パリソン(株)の取り組み

■ ペーパーパッケージカンパニーの取り組み

小型カートンスカイブ加工技術大型紙容器に比べ厚みの薄い板紙を使用する小型紙容器

は、スカイブ部*の破れが生じやすく安定生産が困難でしたが、当社はこの課題を解決し小型紙容器の大量生産体制を整えることができました。内溶液が紙に浸透することを防止し、商品の賞味期限を延

ばすことができます。

T O P I C議を通じて、お客さまからの品質情報を共有するとともに、指摘事項の改善に努めています。

愛知ブランド企業「~キラリと光る愛知のモノづくり企業~平成25年度 愛知ブランド企業」に当社が認定されました。創立200周年を前にこれまでの当社の歩みが認められ、新たな歴史の1ページが刻まれました。

C O L U M N

愛知ブランド企業とは

ものづくり王国といわれる愛知県では、県内製造業の実力を広く国内外にアピールし、愛知のものづくりを世界的ブランドへと展開するため、「優れた理念、トップのリーダーシップのもと、業務プロセスの革新を進め、独自の強みを発揮し、環境に配慮しつつ、顧客起点のブランド価値などの構築による顧客価値を形成している製造企業」の視点で、県内の優れたものづくり企業を「愛知ブランド企業」として認定しています。

*紙容器の貼り合わせの際、紙の層を削り内面側に折り返す処理

ノンスカイブ貼り合わせ

スカイブ貼り合わせ

第5パネル

第 5パネル

第 1パネル

第 1パネル

紙端面の露出が無いので内容液が紙層に浸透しない

内容液が紙層に浸透

お客さまとのかかわり

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  従業員とのかかわり

金型研修

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201413

「企業は人なり」の経営理念に基づき、従業員一人ひとりがその個性と能力を最大限に発揮できる体制整備に取り組んでいます。

 世代交代が急速に進む現状を踏まえ、「技能伝承」を確実に進めていくことは当社にとっての重要課題の一つと考えています。 熟練の技術者が持っている技術・技能を数値化・マニュアル化するといった見える化を通じて、効果的に次世代に引き継いでいく取り組みを進めています。また、熟練の技術者に技能訓練専任指導員を委嘱し、若い従業員へスキルやノウハウなどの資産を引き継ぐ人財育成にも力を入れています。

■ 技能伝承の取り組み

T O P I C

当社では、会社の未来を担う若手従業員が、前向きで主体的に活躍できる社内づくりに力を入れ、充実した教育制度が構築できるよう、人財開発センターを設置しています。入社後の教育研修のなかで、互いに切磋琢磨しあいなが

ら仲間意識を強め、社会人としての基本を学びます。経営者層による各事業の説明や、工場での実習はもちろん、各工場・支店、グループ会社への訪問研修、社外でのウォーキング研修やリサイクル活動研修など大変充実しています。また、2013年度は自衛隊研修にも参加し、規律を守る厳しい環境のなかで同期同士の結束を高めることができました。5年後に迫る当社の 200

周年。会社のさらなる発展や存続のために、たくさんの新しい風を吹き込んでいきたいと考えています。

当社は「企業は人なり」という理念を実践するために1954(昭和29)年、中学校卒業生を対象に「技能者養成所」を開設し、3年間の養成期間、学科・実習に加え日常生活の指導も行っていました。現在は「技能研修センター」と名称も変え、高校卒業後当社に入社した研修生を対象に、学科・実技指導を1年を通して行っています。研修中は座学や各職場を回り技能の研修を受けることはもちろん、仕事で必要なチームワーク力の醸成を目的とした自然学校研修など各種研修も整備しています。技能研修センターを卒業し職場で一人前に成長するよう一人ひとり丁寧な指導を心掛けています。

 人財育成・教育制度  技能研修センター

研修の様子 自然学校研修の様子自衛隊研修の様子

 人財育成の取り組み

私はこの自衛隊研修を通して、時間管理とチームワークの大切さを学びました。三日間の研修中、印象深かったことは予

定表や次の訓練内容を事前に教えていただくことはなく、常にその場で指示されたこ

とに臨機応変に対応することが求められたことです。これには、指示されずとも自ら次の行動を予測し、不測の事態に備える意識を育てる狙いがあったものと思われます。「時間は自分でつくるもの」との指導官が仰ったように、入浴や就寝時間の厳守、訓練場所への時間内の整列など、常に一歩先を見据えて行動すれば、限られた時間内であっても目標達成は十分可能であるということを学びました。また、ラックサックマーチや腕立て伏せなど、一見意味を理解

しがたい訓練内容も、指導官の方々や参加者の皆さまと協力して完遂することで、大きな達成感を覚える体験となりました。この研修で学んだことを今後の社会人生活で生かし、自己管理

能力と協調性を兼ね備えた企業人として頑張っていきたいです。

アドバンスガラスカンパニー 営業部営業グループ  立石 陽子

新入社員研修(自衛隊研修)を振り返って

VOICE

2011年度 2012年度 2013年度男 女 男 女 男 女

石塚硝子 778 93 792 90 758 90グループ会社 488 175 455 175 473 173

合計1,266 268 1,247 265 1,231 2631,534 1,512 1,494

2011年度 2012年度 2013年度総合職 7 13 7技能職 18 20 11合計 25 33 18退職者 0 0 1

■ 有給休暇取得率(単体)2011年度 2012年度 2013年度37.8% 42.9% 43.3%

※取得率算定に当り、今回より分母は年間の発生日数(積立て日数を除く)に替えています。

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 14

■ 従業員データ

■ 従業員数 (人)

(人)■ 新入社員入社・退職者推移(単体)

※臨時従業員(パートなど)は除く※グループ会社の算定範囲は、国内6社(アデリア(株)、石塚物流サービス(株)、石硝運輸(株)、ウイストン(株)、日本パリソン(株)、久金属工業(株))、および海外2社(亞徳利玻璃(珠海)有限公司、石塚玻璃(香港)有限公司)です。

 現在の再雇用制度(エルダー制度)は、2006 年4月よりスタートしました。定年後も高い就労意欲を持つ従業員に対して、可能な限りその就労ニーズに応えるとともに、豊富な経験と知識・技能を生かし、業務の運営や技能伝承の一助として後進の育成に成果を上げてきました。再雇用制度を利用し第二の人生を歩むことも一つの選択肢となっています。

■ 再雇用制度

 女性の勤続年数増加に伴い、育児休業制度を利用する従業員が増えてきました。結婚・出産をしてこの制度を利用することで家庭と仕事の両立が実現可能となりました。復職後も時間短縮勤務や子の看護休暇を利用できるよう子育て世代を応援しています。 また親族の介護に専念できるように介護休業制度を整備しています。高齢化社会を間近に控え、従業員一人ひとりが安心して働くことができる制度づくりを進めていきます。

■ 育児・介護休業制度

 ワークライフバランスの推進

育児休業取得者VOICE

育児休業利用の後、仕事復帰をして感じたこと

妊娠中は簡易入院もあり、仕事を少し早めに離れることになりました。今は夫と協力しながら仕事と育児を頑張っています。アドバンストガラスカンパニー営業グループ 野川 あい

復職後、慌ただしい日々を過ごしていますが充実した毎日です。子どもはまだ小さく病気もしますが、職場の理解もあり仕事と育児を両立できています。ハウスウェアカンパニー市販販促グループ 鈴木 久仁子

復職後、職場や上司の理解があり、とても落ち着いて仕事ができています。育児だけだとストレスが溜まってしまい辛かったですが、仕事や自分の時間が持てることで心のバランスが取れています。⦆

ガラスびんカンパニー検査グループ 谷口 幸子

一人目二人目と二度利用させてもらいました。職場や上司の理解もあり、子育てと仕事を両立できています。子どもは何人でもほしいですね。ハウスウェアカンパニー商品開発グループ 小寺 未華

育児休業を利用したことによって、しっかりと子育てに向きあうことができました。復帰後も短時間勤務や職場の理解に助けられ両立でき、感謝しています。

管理本部人事総務グループ 水野 真奈美

育児休業中、子どもの成長を間近で見ることができ、本当にありがたい制度でした。二人目も是非、育児休業を取らせてもらいたいと思っています。研究開発センター ガラス開発グループ 石川 綾子

 ダイバーシティの取り組み

 有給取得率の向上に向け取得キャンペーンを実施しています。 充実したプライベート、家族サービスの上にある従業員の幸せこそが会社発展の基盤であることを認識し、ワークライフバランスを今一度見直し、全社として有給取得率の向上を目指します。

■ 有給取得率従業員とのかかわり

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従業員とのかかわり

(年度)

(件数)4 6 8 1020

222013

2012 10

142011

不休業災害休業災害4日以上

(年度)

(件数)4 6 8 1020

202013

2012 15

722011

不休業災害休業災害4日以上

通路横断時の指差呼称

メンタルヘルス研修

中央スタッフ会議

福崎事業所

姫路事業所

岩倉事業所

グループ会社

中央安全衛生委員会

環境・安全衛生委員会活動

ドライバークラブ・通勤災害対策

安全基本3活動の推進

じん肺対策

有機溶剤他

健康増進対策ラインケア研修メンタルヘルス

衛生対策

月度重点活動項目の設定/年間スケジュールに基づく活動の具体化/災害の再発防止対策/交通事故撲滅のための施策/健康衛生に関する施策および啓発/環境に関する施策および啓発

じん肺委員会の開催/じん肺教育の実施/じん肺健診の実施

指差呼称・KY・ヒヤリハット活動の取り組み強化

リフト事故撲滅対策 外部講師によるリフト作業安全講習社内リフト作業者の認定(社内免許交付)

有機溶剤・特化物・鉛教育の実施/特殊健診の実施/衛生パトロールの実施ウォーキングキャンペーンの実施

交通講話の実施/シートベルト・自転車ライトのチェック/自動車運転適正検査の実施

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201415

 安全衛生管理体制は、各事業所およびグループ会社を統括する中央管理体制のもとで、各事業所が具体的に活動を展開しています。

労働災害の発生状況は、ここ数年、件数は減少傾向となっています。しかし、2013年度の 6件の災害を分析すると人的要因によるものが多く、継続して安全基本活動(指差呼称・KY・ヒヤリハット)に重点をおいて取り組んでいます。また、機械設備の本質安全化に向け、OHSAS18001の活動の柱であるリスクアセスメントに力を入れ、危険源の削減を図っています。労働衛生では、健康診断有所見者へのフォロー、メンタルヘルス対策として各種研修や予防保全に向けた取り組みに力を入れています。

■ 安全衛生管理体制

■ 主な労働安全衛生活動

■ 安全衛生状況

■ 労働災害発生状況

 労働安全衛生の取り組み

■ 労働災害発生件数(グループ)

■ 労働災害発生件数(単体)

安全活動の一つに指差呼称の励行による安全意識の徹底があります。目的は、①その場の安全を確認する ②安全確認を習慣化する ③ルールを守る人をつくる、の3点です。災害発生の要因や品質問題の多くはルールを守らないこと

に起因しており、決めたことを守る体質づくりが重要です。工場内に設置したストップ

マークでは、一旦停止の上、指差呼称をする習慣化に取り組んでいます。

■ 指差呼称の励行

2012年度から2013年度は管理職向けラインケア研修を実施しました。部下の体調管理はもちろんのこと、心身ともに健康であり続けることが重要であると考えています。近年取り上げられている新型うつ病の理解も管理職として持っていなければならない知識です。また社内報でもセルフケアの自己チェック項目を掲載するなどとメンタルヘルスの推進を図っています。

■ メンタルヘルス

  環境マネジメント

ガラス原料(びん、食器用)主原料(珪砂、石灰石、ソーダ灰)副原料カレット(市中、ハウス)

王冠材料特殊ガラス製品原材料

109.35.7

159.81.10.2

その他原材料・資材 15.0

燃料系(都市ガス、重油など)購入電力

2,014951

上水、工業用水、地下水 1,054

千t千t千t千t千t

紙容器原材料 32.4 千t千t

千GJ千GJ

千m3

INPUT OUTPUT

原材料

エネルギー

用水

製品 他 209.1 千tガラスびん、ガラス食器類、紙容器、王冠、抗菌剤など生産

排ガス NOx 530

輸送 CO 2 13.4

SOx 47

CO 2 168.4ばいじん 13

t

千t

t

千tt大気系

排水 543 千m3水系

産業廃棄物、有価物 7.3

カレット(ハウス) 74.1

千t

千tガラス原料として循環利用副産物

※算定範囲 : 石塚硝子(株)の各生産拠点サイト(東京、岩倉、姫路、福崎の4工場)での活動範囲です。各サイト内でのグループ会社の生産活動や、営業支店などの業務活動分は除いています。

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 16

■ マテリアルバランス(単体)

2013年度 実績2013年度 目標重点活動項目

ガラスびん生産エネルギー原単位の削減・2012年度を維持

日本パリソン(株)2工場(岩倉および東京工場)におけるエネルギー原単位の削減・2012年度比1%減

食器ガラス生産エネルギー原単位の削減・2012年度より向上

投入エネルギー(kWh)/PETボトル用プリフォーム生産量(t)

投入エネルギー(GJ)/ガラスびん溶解量(t)

投入エネルギー(GJ)/ガラスびん生産量(t)

投入エネルギー(GJ)/ガラスびん生産量(t)

ガラス生産に関わるエネルギー原単位の削減

紙容器生産に関わるエネルギー原単位の削減PETボトル用プリフォーム生産に関わるエネルギー原単位の削減

投入エネルギー(GJ)/ガラスびん溶解量(t) 2012 年度比 100.4%

福崎工場におけるエネルギー原単位の削減・2012年度比1%減 投入エネルギー(kWh)/紙容器生産量(t) 2012 年度比 95.1%

2012 年度比 96.8%

2012 年度比 94.6%2012 年度比 99%

2012年度比 93.4%

評価×○○○

×

×

エネルギー

温室効果 ガス

資源

廃棄物

ガラスびん生産におけるCO2の削減・2012年度を維持

カレット使用率72%

埋立て処分される産業廃棄物の削減・2012年度を維持

CO2 排出量(t-CO2)/ ガラスびん生産量

総カレット使用量 /ガラス溶解量(t)

最終処分(埋立て)量(t)

ガラス生産に関わるCO2 排出量、ならびに排出量原単位の削減

ガラスびん生産におけるカレット使用量の拡大

埋立て廃棄物の削減

2012年度比 95.1%

67.3%

2012 年度比 125.6%

目標と実績

○:目標達成 △:目標未達であるが、前年よりもパフォーマンスの向上が図られた ×:前年よりもパフォーマンスが悪化した

※エネルギーの熱量換算やCO2 換算は、国から公表された最新の換算係数を用いて算定しています。※CO2 排出量は、エネルギー起源CO2 に加え、ガラス原料の熱分解で排出される非エネルギー起源CO2 を合せた量です。

当社では統合マネジメントシステム(IMS)方針に基づき、事業部ごとに目標を定めて改善活動に取り組んでいます。今後の重要な課題は生産性の向上と省エネルギーです。

この課題に対し2014年度は特に「環境およびコストの両側

面から、組織的取り組みにより省エネルギーを追求する」という方針を掲げています。当社の事業活動は多くの資源とエネルギーを投入しています。生産効率の向上による資源ロスとエネルギーロスの低減を目指した事業活動に取り組んでいます。

 環境マネジメント

環境活動の定量目標を定め、進捗・管理することで、環境と経済活動の両側面から効率的な環境経営を目指しています。

環境マネジメント

従業員とのかかわり

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環境マネジメント

2013

(年度)

(千GJ)

(GJ/t)原単位

7,0006,0005,0004,0003,0002,0001,0000

0 21 43 6 7 8 9 10 11 12 135

総エネルギー(単体) 総エネルギー(グループ)ガラスびんエネルギー原単位(溶解量ベース)

3,8712,968

2012 3,9363,090

2011 3,9093,139

10.3

10.4

10.5

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)

都市ガス50.8

購入電力47.9

その他燃料1.3

2013年度2003年度 都市ガス66.2%

都市ガス5.0%

A重油51.4%

A重油1.0%

LPG0.5%

0.1%灯油

1.4%

灯油

購入電力23.1%

購入電力32.2%

LPG11.2%

C重油7.8% ■ CO2 排出量■ CO2 排出量

2013

(年度)

(千t-CO2)総排出量

(kg-CO2/t)原単位

200150 250100 300 350500

0 100 200 300 400 500 700600

CO2排出量(単体) CO2排出量(グループ)CO2排出量(びん炉溶解)原単位(溶解量ベース)

218169

2012 216174

2011 204171

545

582

5622013

(年度)

(千t-CO2)総排出量

(kg-CO2/t)原単位

200150 250100 300 350500

0 100 200 300 400 500 700600

CO2排出量(単体) CO2排出量(グループ)CO2排出量(びん炉溶解)原単位(溶解量ベース)

218169

2012 216174

2011 204171

545

582

562

本社・岩倉工場の社員食堂へ導入したLED照明

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201417

■ 総エネルギー使用量

■ 2013年度 エネルギー種類別内訳(グループ)

■ 燃料構成比(単体)の変化

2013年度のエネルギーは当社単体で 2,968千GJ(前年度比 4%減)、グループ会社903千GJ(前年度比 6.7%増)、グループ全体では 3,871千GJ(前年度比 1.7%減)となりました。グループ会社での増加の要因は、2012年度に引き続き PETボトル用プリフォーム事業の生産増によるものです。ガラスびんのエネルギー原単位は若干悪化傾向にあります

が、多品種少量生産への対応によるものです。エネルギーの内訳としては主に都市ガスと購入電力です。

なお、2013年7月には食器用ガラス溶解炉の燃料を重油から都市ガスへ燃料転換を行いました。これで当社のガラス容器生産工程における燃料は、構内荷役車両や暖房用燃料を除きすべて環境負荷の小さい都市ガスとなりました。

 岩倉工場では、環境省の助成制度である「CO2 削減・節電ポテンシャル診断事業」によるエネルギー診断を受診*し、その診断結果を参考に節電対策に取り組んでいます。関西圏エリアにある姫路、福崎の両工場では引き続きデマンド監視など電力ピークカットを主体とした節電運用管理を行っています。

■ 省エネルギーへの取り組み

・LEDなどの高効率照明機器の導入・ポンプ・送排風機のインバータ化の拡大・コンプレッサーエアーの供給 圧力の見直しによる圧力ダウン・高効率小型ボイラーへの更新、および適正能力への見直し によるサイズダウン*2011年は当社のコンプレッサー設備を中心に診断を受けるとともに、2013年は 日本パリソン(株)のPETボトル用プリフォーム工場の診断を受けました。

2013年度のCO₂ 排出量は当社単体で169千トン(前年度比 3.1%減)、グループ会社で49千トン(前年度比16%増)、グループ全体では 218千トン(前年度比 0.6%増)となりました。この10年で当社単体のCO₂ 排出量は47%減少しています。要因として、ガラス容器事業における生産量の縮小もありますが、都市ガスへの燃料転換や生産ラインの集約などの合理化効果もあり、CO₂ 排出量原単位(ガラス溶解量ベース)はガラスびんで 25%減、ガラス食器で22%減となり大きな削減効果を得ています。

■ エネルギー起源およびガラス原料起源に伴う CO₂ 排出量

 エネルギー

 地球温暖化防止

●主な取り組み内容

2013

(年度)4,000 6,0002,000 8,000 14,00012,00010,0000

0 2 4 8 106

副産物排出量(単体) 副産物排出量(グループ) 埋立て処分率(グループ)(t)排出量

(%)埋立て処分率

9,203

2012 11,037

8,711

8,671

7,254

2011 11,9433.1

3.1

4.6

2013

(年度)20 25 30105 150

0 100,000 110,000105,000 115,000 120,000

CO2排出量 輸送量(千t-CO2)排出量

(千t・km)輸送量

13.4

2012

13.8

13.1

2011 111,386

109,889

112,678

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)

有価物・有償売却84

汚泥10

廃プラスチック類2

ガラス、陶磁器屑2

その他1

廃油1

2011

2013

(年度)

(千m3)使用量

(m3/t)原単位

800 1,000600 1,200400 1,600 1,800 2,0001,4002000

0 1 2 3 4 65

用水使用量(単体) 用水使用量(グループ)用水使用量原単位(ガラス溶解量対比)

4.2

4.6

4.41,1811,054

2012 1,2321,107

1,1841,060

2011

167

166

2013

1632012

(年度)100 15050 200 250 3000

0 10 20 30 40 70 80 90 10050 60

びん炉 ガラスびん生産量(仕上量) ガラスびん カレット使用率(溶解量ベース)

※対象範囲 : 岩倉工場 ・ 姫路工場 (%)使用率

(千t)生産量

68.4

70.7

67.3

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 18

ガラスびんのリサイクル施策として、生産工程で発生するカレット(ハウスカレット)に加え、市町村で回収されたガラスびんのカレット(市中カレット)をガラス原料として再利用し、資源の有効利用に取り組んでいます。依然として市中カレットの調達は厳しい状況にあるととも

に、ガラスびんの生産では色替えを伴う品種替えが増加したこともあり、カレット使用率(ガラス溶解量に対するカレット使用割合)は減少しました。

2013年度の副産物排出量*は当社単体で 7,254トン(前年比16%減)、当社グループ全体で 1,949トン(18%減)、グループ全体では 9,203トン(17%減)となり、グループ会社各社とも年々減少傾向にあります。紙容器事業を行う福崎工場では生産歩留まり向上活動に

より、製造工程で発生する原紙破損ロス(原紙ウェイスト)の大幅な削減となり、副産物排出量の削減に大きく寄与しました。

製品の輸送や一部の原材料調達*に伴う 2013 年度の当社単体の CO₂ 排出量は 13.4 千トン(前年度比 2.3%増)で、主にな輸送形態は貨物トラックによるものです。

■ 輸送におけるCO2排出量

・車両の大型化・製品荷姿のバルク化による積載率の向上・物流拠点の整備による車両の集約化と輸送距離の短縮*省エネ法の荷主の処置に従い当社が荷主として所有権を有する輸送で、製品や一部 の調達資材の国内輸送分を対象としています。

■ 廃棄物(副産物排出量)と埋立て処分率

■ 輸送量とCO2 排出量

■ 2013 年度 廃棄物(副産物排出量)種類別内訳(グループ)

※ガラス容器生産工程で発生し、再び工程内でガラス原料として使用するカレット(ハウスカレット)は除外しています。※埋立て処分率は、副産物排出量に対し、直接および中間処理による減量を経て埋立て処分された重量の比率です。

*副産物排出量は、各事業所から外部業者に引き渡される産業廃棄物(一般廃棄物除く)、および有価物を含む総量です。

■ 用水使用量

■ ガラスびんのカレット使用率(単体) 廃棄物(副産物排出量)

 ガラスびんリサイクル 

 用水 

●主な取り組み内容

環境マネジメント

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O P I C T

環境マネジメント

排水量(m3/日)

鉱物油(mg/L)

1,313 7.3 0.6 3.5 4.7 2.5 <0.1

BOD(mg/L)

COD(mg/L)

全窒素(mg/L)

全りん(mg/L)pH

6.7 2.5 0.16

COD(kg/日)

全窒素(kg/日)

全りん(kg/日)

びん溶解炉 食器溶解炉およびその他施設 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース)

2013

(年度)

総排出量(t)

原単位(kg/t)

2015 30251050

0 0.005 0.01 0.015 0.02

0.008

0.014

0.0162011

133

2012112

123

2011

2013

(年度)

総排出量(t)

原単位(kg/t)

20010050 1500

0 0.1 0.2 0.3

びん溶解炉 食器溶解炉およびその他施設 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース)

4733

2012 6745

6943

0.19

0.21

0.15

びん溶解炉 食器溶解炉およびその他施設 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース)

2.20

2.35

1.992013

(年度)

総排出量(t)

原単位(kg/t)

200 400 600 800 1,000 1,4001,2000

0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5

530428

2012 611503

2011 608485

物質 取扱量(kg) 排出量(kg) 移動量(kg)六価クロム 45,000 0 0.2有機スズ化合物 6,500 0 0鉛化合物 580 0 0ホウ素化合物 24,000 28 0ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル 2,900 120 1,200

マンガンおよびその化合物 14,000 0 640

メチルナフタレン 7,800 39 0

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201419

 本社・岩倉工場の排水は、排水処理を経て公共用水域である河川に放流しています。また総量規制制度を受けて、COD、全窒素、全りんの連続測定を行い、適切な排水の維持管理に努めています。

 2013 年度の PRTR法対象届出物質の集計は、以下の通りです。移動量は、すべて廃棄物処理に伴うものです。 メチルナフタレンはA重油の使用に起因するものです。都市ガスへの燃料転換によりA重油の取り扱いがなくなるため、今後は法令報告から除外される見込みです。

ばいじん、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)の主要な排出源はガラス溶解炉によるもので、法令などによる規制値はすべてクリアしています。ガラス溶解炉の燃料を A 重油から都市ガスへ燃料転換したことで SOx の排出量は大幅に低下しました。

2006年に閉鎖した旧高辻事業所(愛知県名古屋市)の土壌に関しては、名古屋市の条例に従い、引き続き安全を確保するために観測井戸を設けて定期的なモニタリングを行い監視を行っています。当初検出された有害物質はすべて基準値内であることを確認しています。

■ 岩倉工場 排水の水質(平均値)

■ 岩倉工場 排水の汚濁負荷量(平均値)

排水処理設備の更新当社では、老朽化した排

水処理設備の更新を進めています。本社・岩倉工場に引き続き、姫路工場でも2014年度中の稼働を目途に排水処理設備の更新に着手しています。

■ PRTR 法*に基づく届出対象物質の集計(単体)

*PRTR法は、特定化学物質の環境への排出量の把握および管理の改善の促進に関する法律です。※対象工場は、当社の岩倉、姫路、福崎工場です。各サイト内のグループ会社の取扱量などは除いています。※ここに記載した物質は、各工場ごとに法に基づき届出対象の取扱量となる化学物質 です。但し、物質ごとの集計にあたっては、届出対象量未満の取扱量しかない工場の算定値も含んでいます。

■ ばいじん排出量と原単位(グループ)

■ SOx 排出量と原単位(グループ)

■ NOx排出量と原単位(グループ)

 水質  大気

 土壌汚染対策

 化学物質

T O P I C

(年度)

(t-CO2)CO2削減量0 100 200 300 400

2013364

2012 328

2011

2010

202

54

項目 単位 岩倉工場サイト 東京工場サイト姫路工場サイト福崎工場サイト ウイストン(株)久金属工業(株)

エネルギーCO2用水

千GJ千t-CO2千m3

tt

 %ttt

2,084.9118.0795.82,1231,90089%12.146.5336.0

総エネルギー排出量総使用量副産物等排出量副産物有効利用量有効利用率ばいじんSOxNOx

625.434.2123.31,0221,019100%

000

1,028.258.3247.01,09790382%0.60.6

193.6

85.74.68.3

4,5764,573100%

000

33.91.84.913913597%000

8.80.51.9247247100%<0.1<0.1<0.1

3,8712181,1819,2038,777

    - 1347530

※岩倉工場サイト : 日本パリソン(株)岩倉工場分を含むサイト全体の実績値です。 ※東京工場サイト : 日本パリソン(株)東京工場分を含むサイト全体の実績値です。※久金属工業(株) : 大阪本社工場分と滋賀工場分を合計した実績値です。 ※副産物等排出量はハウスカレット発生量を除いています。

[日本パリソン(株)含む][日本パリソン(株)含む] [大阪 ・ 滋賀]各支店・営業所

3.80.2-------

廃棄物

ばい煙

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 20

 各工場では、毎年定期的に敷地境界の監視測定を行い、近隣にご迷惑をかけることのないように、設備などの維持管理に努めています。

 当社グループの事業活動も生物多様性の恩恵によって成り立っていると同時に、生態系に影響を与えていることを認識し、事業活動と生物多様性の関連を理解しなければいけないと考えています。 たとえば当社が生産しているガラス製品や紙容器では天然資源を利用しており、これら原材料のサプライヤーでは、植林活動など生物多様性の損失を防ぐ活動を行っています。 また、容器製造を行う私達は、同時にサプライヤーの立場でもあります。各容器の 3R の推進に寄与する製品開発や産官民を交えた環境活動を推進していくことも重要な責務であると認識しています。 なお、三重県いなべ市に所有する遊休地をメガソラー発電用地として土地開拓する際には、三重県指定希少野生動植物種およびレッドデータブックの絶滅危惧種の保全に配慮した造成を行いました。

 騒音・振動

 生物多様性

 サイト別データ

 環境に配慮した製品開発の一つとしてガラスびんの軽量化(リデュース)に取り組んでいます。軽量化することで天然資源の削減、製造時や輸送時の省エネルギー、温室効果ガスの削減への寄与など製品がおよぼす環境負荷を低減することができます。当社は直近 4年間で 6アイテムのガラスびんを平均で約 10%軽量化しました。

■ ガラスびん軽量化によるCO2 削減効果

※CO2 削減量は軽量化した製品の年間の販売量をベースに 当社で算定しました。

環境配慮設計によるガラスびんの軽量化環境マネジメント

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  社会とのかかわり

社会見学ジュニア特派員の工場見学

海外研修生

1,226

1,072

1,350

2011

2012

2013

(年度)

(人)

(団体数)

2,0001,5001,0005000

0 10 20 30 40 50

人数 団体

※算定範囲は、本社・岩倉工場と姫路工場です。

34

32

41

■ 工場見学者数

職場体験の様子

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 201421

市民社会の一員として、さまざまなステークホルダーの皆さまとの信頼関係を構築するため、よりよい社会構築を推進します。

 本社・岩倉工場では毎年、中学生の職場体験学習を受け入れています。子ども達に「働く」ことの活きた体験をしてもらうとともに、未来への選択肢の幅を広げるお役にたてればと考えています。3日間の体験のなかでは、ガラスびん、ガラス食器の製造、検査、出荷の全工程をひと通り経験していただき、ガラスの魅力・ものづくりの魅力をお伝えすることができました。また、普段使用しているありふれたモノがたくさんの人の思いで作られていることを体で実感してもらえました。

 毎年8月に開催される岩倉市主催の合同防災訓練に当社も参加しています。本社・岩倉工場で組織している自衛防災隊のメンバーが地元消防署と協力し消火訓練などを行っています。万一の大災害時には地域と連携し災害対策にあたります。 また、本社・岩倉工場では井戸水を飲料水として利用していますが、大地震などの災害時に市内の上水道が使用できなくなった際には飲料水として提供する協定を岩倉市と結んでいます。地域との防災活動や水の提供を通じ地域の支援に貢献していきます。

■ 職場体験学習 ■ 地域との防災活動と支援

T O P I C

■ 子ども達の「社会見学ジュニア特派員」の受け入れ

 子ども達の夏休みの社会見学として開催される毎日新聞社さま主催の「社会見学ジュニア特派員」として、今年も20名のジュニア特派員とその保護者の方々をお迎えして工場見学を行いました。迫力ある製造工程、普段身の周りにあるガラスびんが生まれる瞬間を特派員の皆さんも夢中になって見ていただきました。また、3R活動など環境への取り組みについても学んでいただきました。ものづくりを肌で感じていただくことにより、子ども達の未来への可能性を大きく広げる一歩に協力できればと考えています。

 2014年 7月にNPO法人中部リサイクル運動市民の会が受託機関となって、独立行政法人国際協力機構(JICA)による東南アジア各国の13名の研修生を受け入れました。ガラスびんの3Rを中心に、日本におけるリサイクル制度やその取り組み内容についてご説明しました。

■ JICAによる海外研修生の受け入れ

 本社・岩倉工場では、各自治体の環境行政担当者や地域の皆さまをはじめ、小中学生の子ども達にガラスびんの3Rについての情報提供や啓発の機会として、工場見学を受け入れています。見学者の過半数は地域の小学生であり、見学後には感想文をいただくことも多く、環境学習の場としてご利用いただいています。

■ 工場見学

同校生徒の感想文師勝北小学校の皆さん

清掃活動の様子

11月11月

岩倉市:ふれ愛まつり*メッセナゴヤ

2013年度の実績7月 名証IRエキスポ9月 名古屋:環境デーなごや*10月 江南市:環境フェスタ江南*

SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2014 22

 地域の皆さまに感謝の気持ちを込めて、年に一度開催するガラス食器などの大バーゲン。今年も恒例のアデリアバーゲンが7月 5日に岩倉工場、7 月26日に日本パリソン(株)東京工場において開催され、それぞれ来場者 5,500 名、700名と大勢のお客さまで賑わい、地域の皆さまとのコミュニケーションを大いに図ることができました。 岩倉会場では地元のあすなろ太鼓の皆さんの和太鼓の演奏をはじめ、ガラスのコップにサンドブラスト加工で名前のイニシャルをつけるコーナーなどのアトラクションもあり、大人気でした。また、昨年に続き岩倉市のゆるキャラ「い~わくん」も会場に駆けつけてくれ、子ども達も大喜びでした。 また、会場では空きびんの回収も行い、ガラスびんのリサイクル活動の普及促進に努めました。

 本社・岩倉工場では岩倉市が掲げる「21世紀の美しい街づくりは、市民と自治体のパートナーシップ」という主旨に賛同し、市民と行政が協働で進める新しい「まち美化プログラム」(アダプトプログラム)に参加しています。主に工場周辺および近隣の幹線道路の清掃活動を毎月定期的に実施しています。2013年は延べ約 200名の従業員(グループ会社含む)が参加しました。今後もこの活動を継続し美しい街づくりに貢献していきます。

■ アデリアバーゲン(ガラス食器などの販売) ■ アダプト清掃活動

アデリアバーゲンの様子

■ コミュニケーション活動

*ガラスびん3Rの啓発活動の一環として、(有)大原硝子店さまと共同出展

独立第三者の保証報告書

社会とのかかわり/独立第三者の保証報告書