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2015 5 10 日最終版) (案)15.05.15 事 業 報 告 書 (案) 2015 年 4 月 1日 2016 年 3 月 31 日 名称 社 会 福 祉 法 人 秋 篠 茜 会 住所 奈良県奈良市西大寺赤田町1丁目7番1-2 号 電 話 0742-52-6775 代表者 理事長 山村 弘成

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(2015年 5月 10日最終版)

(案)15.05.15

事 業 報 告 書

(案)

自 2015年 4月 1日

至 2016年 3月 31日

名称 社 会 福 祉 法 人 秋 篠 茜 会

住所 奈良県奈良市西大寺赤田町1丁目7番1-2号

電 話 0742-52-6775

代表者 理事長 山村 弘成

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(2015年 5月 10日最終版)

法人理念、各事業所福祉宣言 P1~5

1.法人を取り巻く情勢 P6~7

2.2015 年度の法人基本方針と取組目標の到達 P7

3.職員確保対策と人材育成への教育研修の抜本的強化 P7~9

4.安全安心の介護・利用者の立場に立ったチームケア P9

5.社会福祉法人減免、独自減免の実施状況 P9

6.社会保障、平和の運動課題の取り組み P10

7.科学的民主的管理運営の推進と経営基盤の強化 P11

8.協力組織との関係強化および共同組織方針づくり P11~13

9.2015 年度実施事業の状況

社会福祉事業および公益事業 P14

市町村等からの受託事業 P14

10.組織運営と業務報告

理事会および評議員会開催状況 P14~15

監事監査の実施及び監査報告 P15

法人運営と配置状況 P16

機能別会議・委員会開催状況 P17~20

11.実習・職場体験受入状況 P20

12.施設・事業運営報告

特養ホーム P21~22

ショートステイ P22~23

デイサービス P23~24

ホームヘルプセンター P24

こがねの里居宅介護支援事業 P25

介護予防サイクルハウス・あこだ P25

小規模多機能ホームあかりの家 P25~26

高齢者生き活きグループリビングあやめの里 P26

あかね保育園 P26~27

企業委託保育サービス P27~28

奈良市地域子育て支援センター「Peace」 P28~29

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社会福祉法人秋篠茜会の理念 1.全ての児童、全ての高齢者、全ての障害者、児の基本的人権を何よりも大切にします

日本国憲法及び児童福祉法、老人福祉法、障害者福祉関連法の理念に沿っ

て、一人一人の人格を尊重し、施設利用者が人として心身ともに健全に成長

し、あるいは日常生活や社会活動に参加できる様全力を尽くして援助し、励

まします

2.法人及びその事業は民主的に運営します

幅広い分野から理事及び評議員を選出し、利用者や職員の意見を尊重し、

「家族会」「保護者会」「よくする会」とも力を合わせ、地域に親しまれる使

いやすい施設を目指します

3.人間尊重の立場に立った保育および介護を実践します

職員はやさしく温かく謙虚な姿勢で児童、高齢者、障害者に接し、児童の純

真な心をいつくしみ、高齢者の生涯に学びながら、高い人間尊重の精神をも

つ職員集団をめざします

4.福祉水準の向上に努め、医療との連携をつよめます

全国の保育運動、高齢者福祉の運動に学び、職員が働きやすく、質の高い保

育と介護が提供できるよう努めるとともに、地域の医療機関とも連携して利

用者の命と健康を守ります

5.児童福祉および高齢者福祉の地域センター的な役割をはたします

福祉増進の責務を負う国と自治体から必要な支援を受けながら、地域と一

体となった模範施設となり、福祉の地域センター的な役割をはたすとともに、

子どもと子育て世代、そして高齢者の世代が共存し交流し、安心して住み続

けられる街づくりを進めます

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こ が ね の 里 の 介 護 ・ 福 祉 宣 言 特別養護老人ホーム こがねの里

2014年1月15日改定

こがねの里は、「住み慣れたまちで、いつまでも安心して暮らし続けたい」という住民の願いから、草の

根運動がみのった特養ホーム「最後のよりどころ」です。 この運動が始まった1995年頃は、高齢化社

会を迎えて、奈良市のゴールドプランがつくられたものの、特養ホーム整備は進まず、待機者は増える一

方でした。 高齢者とその介護者の苦しみを何とか支援できる施設をつくろうと、6年をかけ建設用地の購

入資金を集めてこがねの里が建設されました。 政府はこの間、病気や高齢期の諸問題について、公的責任

を大幅に縮小し、国民負担を増額する介護保険制度を導入しました。

このことから、特養ホームの利用者層が変わったと言われていますが、本当に介護の必要な人を排除す

ることは許されません。今後とも利用者中心の介護をめざし、個別性を重視し、科学的根拠を持った介護

サービスが展開できるよう努力し、利用者はもとより、家族と地域の皆様に信頼される介護に努めます。

利用者が、人生の最後のステージまで輝くことができるよう、職員の介護・福祉に関する専門性と質を高

めます。私たちは、建設に寄せられた4500人を超す皆様の心を大切にし、法人の5つの理念を具体化

し、医療・福祉の連携した、安心して住み続けられる街づくりに、これからも地域の皆様と共に歩み続け

ることを宣言します。

私たちは、地域に根ざした、利用者のよりどころとなる施設づくりに努めます。

(1)利用者の尊厳を第一に考え、利用者の立場に立った介護 ・福祉をめざします。

自分の家族だったら、自分だったらどうしたいかを考え、利用者の立場に立って介護します。

様々な人生経験を重ねられた利用者の話に耳を傾け、生きた歴史を学びます。人生の先輩としての尊厳を守り、

接遇マナーを重視します。

(2)高齢者が、安心して暮らせる街づくりのため、地域のネットワークづくりにとりくみます。

地域住民の熱い思いでつくられたこがねの里は、高齢者のみならず、住民の生活を支えるために必要不可欠な存在

です。地域福祉発展の中心的な役割を担い、情報を発信し、幅広い世代が交流し、支え合える地域を確立できるよう

努めます。

(3)明るく、仲間を思いやる、働きがいのある職場づくりを大切にし、自己・相互の点検をしながら、自発的な

学習に努め、専門性を高めます。

常に創意・工夫をこらす積極的な姿勢で、自己研鑽に努めます。法人としても、研修の機会の保障に努め、安心・安

全の施設づくりに努めます。

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あ か ね 保 育 園 の 目 標

(1)あかね保育園のめざすもの

○子どもが、異年齢や集団保育の中で生き生き元気に過ごせる保育園

子どもの気持ちをしっかりと受け止め、あかね保育園を自分の居場所と認め、安心

して過ごせる保育園であること。そして、子ども達がまた、明日も来て遊びたいと心

から思える保育園を目指します。

○保護者が安心して生活し、子育てを通して仲間づくりができる保育園

社会的に子育てをする条件は、大変厳しい状況にあります。まして仕事をしながら

の子育ての両立は、大変なものと考えます。その大変さを受け止められる職員集団で

あり、保護者同士が交流し合える場を目指します。

○安心して子育てができ、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる地域を目指し、

ともに手をつないでいける保育園

散歩で出会う地域の様々な方との触れ合いや、高齢者との自然な触れ合いを通して、

子ども達や保護者、保育者がともに育ち合える保育園を目指します。

○職員が広い視野を持ち、保育者集団の中でお互いを高めあうことができる保育園

保育は、保育士だけではなく、給食を作る栄養士や調理員を含めた職員集団は、子

どもを取り巻く状況や保護者の働く状況、家庭の状況等にも心を配り、保育向上に努

めます。

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あ か り の 家 福 祉 宣 言

1.あかりの家は「安心できるもうひとつの家」を目指します。

すべての利用者様、家族様の思いや願いに寄り添い、‘ほっとできる家’‘自分の家

にいるよう’な安心感をもって、過ごしていただけるようにします。

2.あかりの家は「笑顔あふれる家」を目指します。

一人ひとりの個性を尊重し、共に笑い、悲しみは受け止め分かち合い、一緒に過ご

す時を豊かにしていきます。

3.あかりの家は「質の高い介護」を目指します。

職員は、‘和’を重んじ、職員間の連携を深めます。また、学習の場に積極的に参

加し、専門職としての技術を磨き、知識を深める努力をします。さらに地域との繋が

りを大切に‘質の高い介護’が継続して行えるようにします。

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あ こ だ 福 祉 宣 言

1.利用者様の「いつまでも自分のことは自分でしたい」という願いを守ります。

利用者様の介護予防の意欲を尊重し、励ましながら、寄り添いながら全力で支援し

ます。

2.地域から必要とされる介護予防施設を目指します。

医療・関係機関、自治体と連携し、地域の介護予防・健康づくりに貢献するとも共

に、地域での高齢者福祉の窓口としての役割を果たせるよう努めます。

3.笑顔のあふれる働きがいのある職場づくりを目指します。

職員は、専門職としての知識を深め、技術の向上に励み、自己研鑚を怠りません。

またお互いを思いやり、明るく、健やかに勤められる職場づくりを大切にします。

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1.法人を取り巻く情勢

安倍政権による安保法制・戦争法の強行は、立憲主義・民主主義を破壊する暴挙であり、憲法

の大きな危機を迎えています。一方でこれに対する国民の怒りが青年学生や学者文化人、弁護士

会、「ママの会」などなど主権者としての自主的な運動を生み出し、政治の転換を求めるかつてな

い国民運動となっています。立場を超えて戦争法廃止の 2,000万人署名運動が取り組まれており、

参議院選挙に向けて市民と野党の共闘で安倍政権の打倒・戦争法廃止、立憲主義の回復と合わせ、

国民生活や社会保障擁護の運動にも発展しつつあります。

熊本大地震は甚大な被害を出しており、被害者および被災者の皆さんに哀悼とお見舞いを申し上

げます。民医連と 21 老福連に結集して救援募金や支援の取り組みを進めていきます。この災害

に対しても国のあり方として復旧復興に全力を上げることを求めるとともに東北大震災ととも

に国民的には連帯と共同、きずなを強める方向がますます求められています。

保育の公的責任を大幅に後退させ直接契約方式や認定方式など市場営利化を進める「子ども・子

育て新制度」も実施されています。そのもとでも待機児童は増えており「保育園落ちたのは私だ」

の声がママ達の切実な運動となり国政を揺るがせています。

介護保険の改悪も、①要支援者の通所介護・訪問介護の保険はずし②特養ホームの入所対象者を

原則要介護 3以上にする③低所得施設入所者の居住費・食費負担軽減の要件を厳しくし給付削減

する④一定以上の所得の利用者の負担倍加などの大改悪が進められ、介護報酬の改定では、-

2.27%の大幅引き下げとし処遇改善や認知症加算分を除けば-4.48%となり、なかでも特養ホーム

や通所介護は大幅な引き下げとなり当法人でも年間 2000 万円を超える引下げ影響を受けていま

す。その上、財務省は要介護1、2を「軽度者」としてさらなる保険給付の切り捨てと負担増の

2018年度への改悪を打ち出しています。

ますます「権利としての社会保障」から自助(自己責任)と互助(助け合い)に改悪し公的責任

を放棄しようとしています。

奈良市の第 6 期介護保険事業計画(保健福祉計画)では 2015~2018 年の 3 年間に特養ホームや

老健施設の増床計画はなく、2000人の特養待機者等、介護困難状況も増大しています。地域包括

ケアへの対応策も極めて不十分です。要支援者の受け皿の総合事業についてもこれから準備とい

う状況です。

一方、保育・介護・社会保障守れ、戦争法廃止・憲法守れ、沖縄の新基地阻止、原発なくせ、TPP

参加反対、消費税増税反対など幅広い国民的共同と運動が展開されています。介護職員や保育士

の処遇改善は国民的要求となり、奈良市独自の保育所処遇改善手当の改善が行われ、国の改善策

も引き出しつつあります。

社会福祉法人をめぐる情勢は、財界の団体である経済同友会などが「社会福祉法人への公的助成

や税制面等での優遇措置の廃止」を要望し、株式会社等の営利大企業と同一条件化で競争させる

市場営利化(イコール・フッティング)という方向を執拗に要求しています。そういうもと社会

福祉法の改悪が成立しました。国の責任をたなあげして社会福祉法人の「余裕財産」で「地域公

益活動」を義務付けるものとなっています。今日、「格差と貧困」の進行のなかでその役割に国民

の期待が高まっていますが公的責任なしに法人まかせにすることは憲法 25 条の国の責任を否定

するものにほかなりません。「余裕財産」など約 7 割の法人でなく(厚労省調査)、そもそも「格

差と貧困」を拡大しているのは安倍政権の政策です。

こういう情勢のもとで、民医連加盟の社会福祉法人として憲法 25 条を守り、国民の基本的人権

や生存権を守ることに、極めて非営利性、公共性の高い法人としての役割があります。国・自治

体の責任を追及しつつ、本来の地域公益活動を住民の皆さんとともに前進強化することも重要で

す。改定で進められるガバナンスの強化についても住民の運動と協力で設立された法人として民

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主的科学的管理運営の強化改善と位置づけ取り組みを進めます。まさに法人理念の実現への努力

であり、各施設事業の宣言・目標実現への努力こそ求められています。そこに地域住民の強い期

待があることは言うまでもありません。

こがねの里の増改築で中長期計画の実現となりました。介護職員の確保困難でベッドの全面稼働

に時間を要しましたが、これらの施設と事業の拡充は今日の情勢のもと市民・地域住民の要求に

かなうものであります。この間の各施設の整備は地域への大きな貢献となっており、この施設体

系の緊密な連携と協力で地域へ向けての全面稼働と活用、地域住民との連携で法人としての役割

を果たすべき時です。地域に深く根ざして、地域とともに、草の根から地域密着の事業と運動を

さらに前進させ、平和と社会保障を守る運動をひきつづき進めましょう。

2.2015年度の法人基本方針と取組目標の到達

(1)法人理念の共有と基本的立場の確認

新入職員研修(オリエンテーション)、年代別研修(3、5年目)のテーマとして継続的に取り組

みました。職員等の求人では、法人の理念や取り組みについてハローワークの担当者より一定

の評価と共感が得られたことかもあり施設見学付き説明会の開催実現に繋がりました。

職責者研修では全日本民医連介護・福祉責任者会議の問題提起を学びました。出席した職責

者からは「職責者以外の職員にも学ぶ機会が必要」との意見が出されました。第 42回定期総会

方針の学習や討論も呼びかけられており、2016年度で検討していきます。2015年 4月の介護保

険制度改定については、①特定入所者介護サービス費認定(いわゆる補足給付)の要件変更、②

一定所得以上の利用者の負担割合 2 割化についての実態調査を行い、今後の生活に不安を募ら

せる高齢者の方々の声が寄せられています。

(2)介護・保育・医療の連携の強化と地域要求に応える取り組み

◦ こがねの里地域交流室を一般開放し、地域の活動やつながりを深める「場」の提供として提

供しました。地域の防災防犯会・包括支援センターが主催す各種研修やボランティアスタッフ

研修会場として、また地域のサークルや患者さん組織の研修会や会議等の会場として活用頂き

ました。

◦ 11/8 に開催された西大寺北地区防災訓練は 500 名の参加のもと西大寺北小学校体育館で開

催され、秋篠茜会各事業所職員も参加しました。当日急きょ模擬体験ブースの分担することと

なり、屋外での車いすの使用方法・移動について担当しました。

◦ 無差別平等の地域包括ケアの実現に向けた西部地域の民医連法人による医療、介護・福祉

の役割等に関する検討については、定期的に協議会の開催することで合意が得られ、2016 年度

から始動する予定です。

3.職員確保対策と人材育成・教育研修の抜本強化

◦ 特養・ショートステイを中心にとりわけ介護職員の確保が未達成となり増室分の開設が大幅

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に遅れ、早期に地域要求に応えられないという事態となったことは大きな反省です。多くの待

機者を抱える特養ホームについては、一日でも早く地域要求に応えることが最重要課題として、

介護職員を中心とした職員確保対策について、労働組合との定期的協議(介護・看護職員確保

対策会議)も申し入れ、以下の対策に取り組んできました。

① 求人広告等の機会をより増やす(活用してなかった媒体の活用、学校や地域への広告・チラシ

の配布)

② 求人要項の内容検討(より応募に繋がる情報の提供)

③ 秋篠茜会で働く職員からの紹介(報奨制度の整備、労働組合との定期的協議)

④ 人材紹介、派遣職員の活用

⑤ 奈良民医連医科法人への協力要請

民医連医科法人、職員の積極的な協力により複数名の応募紹介が得られ、平和会からは介護職員

の出向も実現し、これらの協力の成果もあり、特養ホームについては 2015 年内に全館分を開設

することが出来ました。職員確保・採用対策については介護職員・看護職員以外の職種について

もこの一年で応募状況が激変してきていることから、2016年度は常勤役員・管理者会議のもとに

確保対策を検討する機会を定期的に設置し対策を講じていく予定です。

◦ 職員確保対策や職員キャリアアップを目的に整備した「資格取得等支援貸付制度規程」につ

いて介護福祉士実技試験免除講習を本規程に適用させ充実を図りました。2015 年度は介護初任

者研修初任者研修 2 名、介護福祉士実技試験免除講習 4名の 6名がこの制度を活用しました。

◦ 事業計画に沿って、教育研修委員会を中心に内容を検討し、下記の研修会を中心に開催しま

した。

◦ 新入職員教科書については各職場で何度も討議を行い、2 月 9 日常勤役員管理者会議で職員

教科書改訂版として整備しました。次年度は職員教科書をもとに学習会を開催し全職員共有の

取り組みを検討しています。

開催日 研 修 内 容 主催 参 加 数 備 考

3/19 新入職員研修(春季 1回) 法人 5名 理念歴史学習、リスクマネジメント、施設見学

4/1 新入職員研修(春季 2回) 11名 理念歴史学習、リスクマネジメント、施設見学

6/12 三年目職員研修 13名 理念・民医連方針講義、接遇・マナー、ロー

ルプレイ

8/4 職責者会議(第 1回) 19名 情勢、第 1四半期事業報告、グループ討議

9/18 五年目職員研修 8名 理念・民医連方針講義、コーチング・リーダ

ーシップ、ロールプレイ

10/1 新入職員研修(秋季) 13名 理念歴史学習、リスクマネジメント、施設見学

11/17 職責者研修(第 2回) 法人 19名 上半期総括と課題、職場づくり

職場運営についてグループ討議

12/6 学術運動交流集会 法人 99名

記念講演 岡崎 祐司氏

演題発表(10 件)、「きずな、なかま、つなが

り」DVD 上映

2/28 職責者会議(第 3回) 22名

2015 介護福祉責任者会議問題提起を学ぶ(全

日本民医連 松田 貴弘氏)

16年予算・事業計画討議

3/15 全職員会議 100名 16年予算・事業計画討議、永年勤続表彰

3/25 新任職責者研修 3名 職責者に求められるもの、事業計画、予算の

意義と組織運営について

7/30 介護技術・医療連携研修(第 1回) こがね 21名 「介護の基本技術について」講師:中井、中尾

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8/20 介護技術・医療連携研修(第 2回) こがね 17名 「バイタルサインとるべき介護での対

応」講師:原田、西尾

10/7 介護技術・医療連携研修(第 3回) こがね 21名 「認知症・精神疾患の基礎知識と対応

PARTⅠ」講師:仙波、楠原

11/25 介護技術・医療連携研修(第 4回) こがね 32名 「認知症・精神疾患の基礎知識と対応

PARTⅡ」講師:中島、向井

1/21 介護技術・医療連携研修(第 5回) こがね 26名 「嚥下機能や障害 喀痰吸引等につい

て」講師:木村、菊澤

3/2 介護技術・医療連携研修(第 6回) こがね 21名 「緊急時、急変時の対応」講師:中井、

遠山、原田

4.安全安心の介護、利用者の立場に立ったサービスとチームケア

事業所に設置する委員会を中心に活動を行いました。小規模の事業所単位での研修会開催や参

加が困難な状況があり、共通する課題については連携した取り組みに位置付け、参加を呼びかけ

ました。(委員会等での研修実施報告参照)

5.社会福祉法人減免、法人独自減免の実施状況1

減免件数は社会福祉法人減免では特養ホーム…延 66件、ショートステイ…延 28件でした。法

人独自減免は特養ホーム…53 件、こがねデイ…31 件となり延総計が 178 件でした。減免総額は

全体で 2,487,850 円(前年比 1.84 倍)となりましたが、定員増加に特養ホーム入所者の社福減

免および法人独自減免額の増加の影響です。

①社会福祉法人減免 ②法人独自減免額 ③減免合計

2015 年度 前年 2015 年度 前年 2015 年度 前年

特養ホーム 1,519,460 円 753,030 円 725,150 円 294,100 円 2,244,610 円 1,047,130 円

ショート 182,040 円 197,620 円 - - 182,040 円 197,620 円

こがねデイ - - 61,200 円 60,860 円 61,200 円 60,860 円

あかりの家 - - - 45,980 円 - 45,980 円

法 人 合 計 1,701,500 円 950,650 円 786,350 円 440,940 円 2,487,850 円 1,351,590 円

1 ① 社会福祉法人等による生計困難者に対する利用者負担の減免措置(利用料…25%分、食費…25%、生保受給者居住費

…全額) ② 法人独自減免(生活保護受給者の方 食費…50%、宿泊費…1,500 円を減額、居住費…820 円を減額、低所得者

の方 入院期間中の特養ホーム居住費を本人の負担上限額に減額)

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6.社会保障、平和の運動課題の取り組み

(1)社会保障制度を守り充実させる取り組み

社会保障や福祉の充実、憲法を守る運動を中心に情勢学習を行い、憲法を破壊し社会保障を後

退させる法案に反対し充実や改善の取り組みをすすめました。法人職員を中心に街頭での署名宣

伝行動に取り組み、国会請願行動や集会などにも参加しました。

また、利用者、家族の方や地域に署名の協力を要請し、社会保障充実に向けた運動に取り組みま

した。

今年度取り組んだ主な署名は、憲法をいかして安全・安心の医療・介護の実現を求める国会請願

署名 656筆、集団的自衛権行使容認反対署名 746 筆、辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地

の無条件撤去を求める請願 590筆、介護報酬引き下げを撤回し、国庫負担を増やして利用料と保

険料引き下げを求める署名 628筆、戦争立法反対署名 874筆、保険で良い歯科医療の実現を求め

る請願署名 400筆、精神障害者の交通運賃に関する請願書 106筆、

国の保育・子育て支援施策の拡充を求める請願書 1,072筆、すべての子どもの発達と権利を保障

し親が安心して働ける保育・学童保育施策の拡充を求める要望書 1,074筆、戦争法の廃止を求め

る統一署名 918筆で各団体や国会へ届けました。

5/31 には第3回近畿社保協学校へ4名が参加し、同日福島甲状腺がん多発問題学習会へ 1 名、

6/27奈良県社保協総会へ 3名、6/26安倍政権の暴走許すな¡戦争法案阻止の第学習会へ 3名、7/7

安倍暴走政治ストップ奈良県民集会へ 5 名、7/8 奈良県弁護士会 伊藤真学習会へ 3 名、8/3 戦

争法案阻止!奈良県民集会へ9名、8/15 非戦・戦争法案阻止の集い4名、8/22 奈良弁護士会安

保法案反対集会へ3名、8/30 国会集中行動へ 1 名と JR奈良駅前集会へ 3名が参加し、10/3社会

保障の解体のねらいと情勢を学ぶ近畿社保協学習会へ 1名、10/22憲法いかしいのちまもる 10・

22 国民集会へ 1 名、11/6(金)戦争法は今すぐ廃止!奈良県民大集会へ 11 名、11 月 11 日(水)

いい介護の日西大寺駅前介護署名宣伝行動へ 9 名、11 月 21 日介護ウエーブ学習会・宣伝へ 13

名、2/2(火)「日本は戦争をするのか~集団的自衛権と自衛隊」講演会へ 2 名、2/16 奈良県社保

協情勢学習会へ 2名、2/19(金) 戦争法廃止・立憲主義の回復を求める 奈良県民集会へ 15名、

3/7 戦争法の廃止を求める統一署名行動に 15 名、3/12 原発ゼロ・震災復興 奈良の集いへ 2 名

3/18介護保険改善署名行動へ京橋駅前で介護保険改善署名宣伝行動「戦争法廃止、立憲主義の回

復を求める市民連合・奈良」結成総会へ 2 名、3/25 戦争法の廃止を求める統一署名行動に 14 名

が参加し、運動を広げました。

(2)労働組合・秋篠茜会平和委員会の取り組み

6/26~6/28 に開催された全日本民医連平和活動交流集会には介護職員 2 名が参加、7/17 の奈

良民医連平和活動交流集会では 4法人の平和活動が報告されました。8/7~8/9原水禁世界大会に

はあかね保育士が参加しました。10/22~10/24 の全日本民医連第 35 次辺野古支援行動には介護

職員 1 名が参加、1/23 投票の宜野湾市長選挙では事務職員 1 名、看護員 1 名が有志で応えまし

た。それぞれの活動については労働組合と共同でカンパ活動を実施するとともに 9/11、3/4には

それぞれ活動報告会を開き、それぞれの参加者からの参加報告で平和について学びました。

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7.科学的民主的管理運営と経営基盤強化

◦ 課題であった常勤役員・管理者会議の構成については途中 8 名体制(充足)となりました

が、管理者の変更もあり 7 名体制となりました。「一人で決めない一度決めない」の教訓のも

と、事業所での複数体制を引き続き検討します。

◦ 職責者配置は、あかりの家で複数の職責者配置を行った他、特養ホームでは介護主任、相談

主任、デイサービスで副主任を主任へと、20 名から 23 名(4 月 1 日現在比較)強化を図りま

した。

◦ 日常的運営と経営状況の開示を積極的に努め、毎月の各職場会議をはじめ、四半期ごとの

職責者会議、新任職責者研修や全職員研修会議で集団的に議論を深めました(職員研修実施一

覧参照)

8.協力組織との関係強化および共同組織方針づくり

(1)こがねの里入居者・家族の会との連携・協力

毎月定例で開催される世話人会に参加しました。家族会からの要請を受け、なんでも相談会で

活用できる制度についての講師を務めました。新しい入居者の方々には、入所時に家族の会の活

動を紹介するとともに、協力いただける世話人への要請を積極的に行いました。

(2)あかね保育園保護者会との連携・協力

保護者会は新体制の下、役員会議の定例化や「あかねっこだより」を発行し、会の活動内容等

を会員に啓蒙し喜ばれています。また、保護者会と運営会議で数回行事・企画等について懇談を

持つと共に、2月には保護者会主催で「あかねっこカフェ」を実施し 12名の参加で、園との交流

を深めました。また、園の保育環境の整備に大勢の方が参加され、環境整備に協力して頂きまし

た。保育園の秋篠こども祭りや運動会は協力して頂くとともに、「子ども・子育て新制度」反対ミ

ニ学習会や街頭署名では、連携し取り組むことができました。また、奈良市保護者会協議会に積

極的に結集し、保育条件の向上に努めました。

(3)あやめ自治会との連携・協力

毎月 1回の開催を行っています。生活への困りごとや、健康管理など意見交換・交流などの機

会になっています。また法人各施設の行事(あかね保育園の芋ほりやこがねの里秋祭りなど)や

社会保障制度改善運動の協力を求めボランティアや署名活動など参加して頂きました。その他マ

イナンバー制度についてのミニ学習会を開催しました。

(4)特別養護老人ホームこがねの里を良くする会との連携・協力

6月13日に第3回総会を開催し、新役員人事、会則、活動方針、会計報告を確認しました。

第 2 部の学習会では、「介護保険改訂」に関する学習会が開催され、職員が講師を務め高齢者の

実態と介護保険改訂の影響について学習を深めました。

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3 回の役員会を開催し、増改築工事の完成と竣工を確認しました。会員加入と協力の呼びかけの

ため、役員を中心に地域訪問を重ね、高の原や富雄方面にも訪問地域を広げました。家族会とも

協力関係を継続し要請を行い、役員会開催ごとにニュースを発行し会員へ情報発信を行いました。

今後の活動計画等について第4回総会以降検討していく事を確認しています。

主な取り組み経過

2015年

5月 9日 第7回役員会

6月13日 第3回総会

6月30日 良くする会たより第9号発行

8月29日 第8回役員会開催

9月16日 良くする会たより第10号発行

11月1日 こがねの里秋祭り参加

11月14日 第9回役員会

12月 6日 法人学術運動交流集会参加

12月15日 良くする会たより第11号発行

(5)高齢者生活共同運営住宅建設運営協力会

介護予防サイクルハウス・あこだとあやめの里の運営協力事業に関して幹事会への参加、総会

準備、通信の発行、行事の企画と参加を通して建設協力会と連携した取り組みを継続しました。

総会や定例の幹事会ではあやめの里とサイクルハウス・あこだの運営状況を報告し、高い評価を

いただきました。また、社会保障や介護保険制度充実の署名の取り組みについても、あやめの里

やあこだの利用者の皆さん、職員とともに、協力会としても取り組みをすすめてきました。

今後も、あやめの里とサイクルハウス・あこだの実践や、社会保障制度充実の取り組み等の宣伝

紹介を定期通信の発行で継続することを確認しました。

現在の会員数は 48 名で、今後将来的な会の活動については幹事会や総会の中で議論し検討して

いく事を確認しています。

主な取り組み経過

4月 9日 幹事会

4月28日 あやめの里あこだ通信編集委員会

5月15日 あやめの里あこだ通信発行

5月31日 幹事監査

6月 6日 建設運営協力会総会

7月16日 幹事会

8月31日 あやめの里あこだ通信発行

10月27日 幹事会

11月 1日 交流企画委員会・こがねの里秋祭り参加

12月 3日 あやめの里あこだ通信編集委員会

12月28日 あやめの里あこだ通信発行

2016年

1月26日 幹事会

2月18日 役員選考委員会

(6)あかね保育園建設運営協力会

2015年 11月 21 日(土)に第 3回総会が開かれ、年度方針及び北村弥会長をはじめ幹事 7名

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が選出されました。総会時の第 1 部では阪東俊忠先生をお招きし、「今を生きるこどもたち

そのままを大切に!」と題して記念講演会を行い、32名の会員や保護者、職員の参加があり

ました。総会では子育てや子どもの状況等や悩みも出され、交流が出来ました。

幹事会は年 2回開催し、方針の具体化が話し合われました。また、会員 17名の方へはあかね

保育園や支援センターPeace の取組みや活動及び餅つきや運動会、お祭り、お楽しみ会等の

企画案内を年 4 回、メールや郵便で送信し、数名の方に参加して頂きました。

(7) こがねの里ボランティア活動の取り組み

2015年度の活動回数(4月~3月)は 925回(前年 830回から 95回増)、延人数は 2,704人(前

年 2,027人から 677 人増)と活動回数、延べ人数共に増えました。一昨年に続き、こがねの里増

床計画に向け、ボランティア受入れ促進のため「ボランティア募集」のチラシを各方面に配布

し、2015年度の目標に位置付け取り組みました。目標の 4,000人には及びませんでしたが、今

年は秋祭りも開催し、多数のボランティアさんの参加のもと、大盛況でした。ボランティア会

議を月例で開催し、ボランティアさんの調整や組織化に向けた取り組みを進め、募集の取り組

みでは、ボランティア協会への募集紹介、近隣自治会へ募集案内の回覧のお願いしました。新

規ボランティアさんの登録では、すでに活動いただいているボランティアさんの紹介や入居者

や利用者さんの家族の方と平和会リベルテからも登録いただきました。ボランティア新春の集

いを 2/22(月)に吉田病院地下会議室で開催し、全体で 71名の参加がありました。

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 備考

回数 2 2 2 3 2 2 3 2 2 2 1 2 25 押し花 不定期

人数 8 5 7 9 8 6 10 7 5 5 3 6 79 生花 第1第3水曜日

回数 2 2 2 2 1 2 1 1 1 1 1 2 18 第2金曜日

人数 7 8 8 8 3 9 4 4 4 3 4 8 70 第4月曜日

回数 13 14 16 18 15 13 13 12 11 9 17 13 164 月・火・金曜日

人数 42 47 60 52 47 41 43 42 40 36 63 51 564

回数 17 19 20 19 17 17 17 17 16 17 20 18 214 月~土曜日

人数 43 37 51 48 42 41 40 43 31 33 43 39 491

回数 8 12 11 13 15 15 14 17 11 10 15 15 156 施設外回りの整理

人数 17 12 24 14 17 84 106 124 71 63 95 72 699 花、野菜作り、草取り

回数 0 0 1 1 0 0 0 1 0 0 0 1 4 施設計画

人数 0 0 1 1 0 0 0 1 0 0 0 3 6

回数 0 0 0 2 0 0 3 1 0 2 0 2 10 秋祭り・高齢者福祉大会

人数 0 0 0 5 0 0 8 51 0 8 0 4 76 初詣、餅つき、他

回数 2 6 9 4 4 4 1 8 2 3 3 2 48 相撲甚句(第4月曜)、映画(最終火曜)

人数 7 33 21 22 19 14 2 30 6 14 18 12 198 踊り、朗読、音楽、他

回数 4 4 4 3 4 4 4 3 4 5 5 7 51 将棋・囲碁

人数 7 11 11 7 12 10 11 9 12 13 11 19 133 おやつ作り見守りなど

回数 16 17 20 21 18 15 18 16 13 15 14 14 197 月曜日~金曜日

人数 19 18 23 24 20 17 18 18 13 16 14 15 215 10時~15時

回数 1 4 3 4 4 4 3 4 2 3 3 3 38 土曜日

人数 5 17 10 16 20 19 12 20 10 14 15 15 173

回数 65 80 88 90 80 76 77 82 62 67 79 79 925

人数 155 188 216 206 188 241 254 349 192 205 266 244 2704合計

買い物外出

施設行事

娯楽

見守り

喫茶『虹』

コーヒータイム

行事         月

生花・押し花クラブ

習字クラブ

手芸クラブ

洗濯物着物ほどき

環境整備

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9.2015年度実施事業の状況

(1)社会福祉事業および公益事業

施設・事業名 名称

第 1種 特別養護老人ホーム

「介護老人福祉施設」 特別養護老人ホームこがねの里

第 2種 老人デイサービスセンター

「(介護予防)通所介護」

こがねの里デイサービスセンター

介護予防サイクルハウス・あこだ

第 2種 老人短期入所

「(介護予防)短期入所生活介護」 特別養護老人ホームこがねの里

第 2種

老人居宅介護等事業

「(介護予防)訪問介護」

「居宅介護・重度訪問介護・行動

援護」

こがねの里ホームヘルプセンター

第 2種 老人居宅生活支援事業

「小規模多機能型居宅介護」 小規模多機能ホーム あかりの家

第 2種 保育所 あかね保育園

第 2種 地域子育て支援拠点事業 奈良市地域子育て支援センター「Peace」

公益 居宅介護支援事業 こがねの里指定居宅介護支援事業所

公益 企業委託保育サービス あゆみ保育

公益 高齢者生活共同運営住宅事業 高齢者生き活きグループリビングあやめの里

(2)市町村等からの受託事業

事業名 実施事業所・施設

要介護認定調査 特養こがねの里

こがねの里指定居宅介護支援事業所

予防プラン こがねの里指定居宅介護支援事業所

生活管理派遣 こがねの里ホームヘルプセンター

障害移動支援(実績なし) 〃

病後児保育事業 あかねほっとルーム「こばと」

延長保育事業 あかね保育園

10.組織運営と業務報告

(1)理事会および評議員会開催状況(括弧内は出席者数)

(ア)5/24(日) 第 8 期第 8回理事会(理事 9 名、監事 1名、オブ 1名)

第 8期第 7回評議員会(評議員 22名、監事 1名、オブ 1名)

主な審議事項 ①基本財産取得に伴う定款変更

②短期運営資金借入れ(期間延長)

③2014年度事業報告、決算報告の承認

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⑤監事監査報告

⑥公認会計士決算調査報告

⑦物品売買契約締結

(イ)9/21(日)第 8 期第 9回理事会(理事 10名、監事 2名、オブ 1 名)

第 8期第 8 回評議員会(評議員 22名、監事 1 名、オブ 1名)

主な審議事項 ①就業規則等の一部改正

②小規模多機能ホームあかりの家管理者の選任

③後退道路等用地として土地を寄附供与する件

④定款変更

⑤第 9期役員の選任

⑥第 9期相談役の選任

⑦ 器具・備品調達について

(ウ)9/28(月)第 9 期第 1回理事会(理事 11名)

主な審議事項 ①代表者の選任

②職務代理者の選任

(エ) 12/20(日)第 9 期第 2回理事会(理事 12名、監事 2名、オブ 1 名)

第 9 期第 1回評議員会(評議員 23名、監事 2 名、オブ 1名)

主な審議事項 ①小規模多機能ホームあかりの家管理者の選任

②基本財産の追加担保提供

(オ) 3/29(日) 第 9期第 3回理事会(理事 11名、監事 2名、オブ 1 名)

第 9期第 2回評議員会(評議員 22名、監事 2名、オブ 1名)

主な審議事項 ①2016 年度事業計画、予算の承認

②2016 年度春闘要求に対する回答

(2)監事監査の実施及び監査報告

(ア)5/8 2014 年度決算調査(協働公認会計士共同事務所)

(イ)5/19 法人監事による業務監査

(ウ)8/19 児童福祉法に基づく指導監査(あかね保育園)

(エ)8/20 老人福祉法に基づく指導監査・実地指導(法人・特養ホーム等)

(オ)11/10 2015 年度中間決算調査(協働公認会計士共同事務所)

(カ)3/16 地域密着サービス第三者評価機関外部評価(自治体・包括職員、自治会、利用者代表等の

参加による運営推進会議で実施)

(キ)3/19 2015 年度介護保険・障害福祉サービス奈良市集団指導

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(3)法人運営組織と配置状況

(ア)組織機能図(2016 年 4月 1日現在)

評議

員会

入所

部門

あ や め の 里

特 養 ホ ー ム

シ ョ ー ト ス テ イ

デ イ サ ー ビ ス

ホ ー ム ヘ ル プ

法人

本部

あ か ね 保 育 園

委 託 保 育 「 あ ゆ み 」

運営

会議

(こが

ねの

里施

設長

)(サ

イク

ル所

長)

(事務

局長

)運

営会

(あか

ね保

育園

園長

職責

者会

職員

会議

職員

会議

職員

会議

職員

会議

人 事 ・ 総 務

会 計 経 理

理事

(理事

長)

【議決

・執行

機関

職員

会議

リー

ダー

会議

入所

判定

委員

会【諮

問機

関】

経理

会議

常勤

役員

・管理

者会

居 宅 介 護 支 援 事 業 所

職員

会議

あ か り の 家

(あか

りの

家所

長)

子 育 て 支 援 「 P e a c e 」職員

会議

サ イ ク ル ハ ウ ス

職員

会議

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(4)機能別会議・委員会開催状況

(ア)こがねの里感染症対策委員会

計画実施状況…事業計画に沿った委員会を年 5回、および年 2回の研修会を開催することがで

きました。研修会は、繰り返しの実技演習が欠かせず、吐物処理については、車椅子での嘔吐時

に重点を置き、実施しました。インフルエンザ、ノロウィルスのマニュアルを問題形式にし、再

確認する機会としました。

感染症等の未然防止…ンフルエンザ予防として、蔓延時期の換気対策を強化し、今年度はイン

フルエンザの感染者を少数に押える事ができました。湿温度チェックでは、空調管理のチェック

欄を作る事で、職員の意識は深まりましたが、実施の点では今後の課題を残しています。新館に

も湿温度計の設置・各フロアに吐物処理セットを設置しました。

(イ)こがねの里事故防止検討委員会

2 ヶ月に 1 回を基本に年6回開催しました。新入職員研修(年 2 回 4/1、10/1)での学習に加

え、全職員を対象にした学習会を開催しました。2014年度の事故で、取り組みを行うなかで事故

防止につながった事例をもとに評価を行った内容を発表し、共有を行いました。長野県の特養で

発生し、裁判となっている誤嚥事故の真相等については研修会参加報告を受け、各職場会議で共

有しました。

内 容 開 催 日 時 参加数 学習会内容

第 1 回学習会 5 月 28 日(水)

18:00~18:30 23 名

「事故防止対策の基本(再確認)」「2014年発

生事例の特徴と対応」「事例報告」

(ウ)こがねの里労働安全衛生委員会

職員から「腰痛予防について学びたい。」との意見が出され 2015年度は腰痛予防について、専

門分野の講師を招き学習会を開催しました。

2016 年度から実施されるストレスチェックの実施方法を中心に労働安全衛生委員会で検討を

行いました。吉田病院、産業医の協力も得られ、全事業所の職員を対象に実施する予定です。

内 容 開 催 日 時 参加数 学習会内容

腰痛予防学習会 9 月 29 日(火)

18:00~19:30 24 名

講師 吉田病院理学療法士 山尾 浩計氏

「腰痛の基礎知識」「ボディメカニクス・介護技

術等について」「自分でできるストレッチ・腰痛

予防」

内 容 開 催 日 時 参加数 学習会内容

第 1 回学習会 9 月 23 日(水)

18:00~19:30 37 名

講義「結核について」

学習「インフルエンザ予防マニュアル」

実技「正しい手洗い方法」「吐物処理」

第 2 回学習会 3 月 17 日(木)

18:00~19:00 18 名

講義「常在菌について」

学習「ノロウィルスマニュアル」

実技「正しい手洗い方法」「吐物処理~車椅子

での発生事例」

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(エ)こがねの里医療的ケアの安全対策委員会

◦ 委員会の開催…委員会介護職員の認定特定行為業務従事者(いわゆる喀痰吸引等業務)養

成や特定行為の安全かつ適正な提供体制確保を目的に年 4回開催しました。

◦ 事故・ヒヤリハットに関する報告において、ヒヤリハットが 3 件報告され、事故予防対策

を検討・提案しました。医療機関と福祉施設での医療的ケアにおける認識の違いが実施ケアに

おいて顕著になったケース報告があり、法的整備内容等について、周知していく事を確認しま

した。

◦ 認定特定行為業務従事者の登録状況…今年度は新たに 3 名が講義研修(不特定多数の第二

号)を修了しました。前年度以前の講義修了者 4 名に対し、実地研修を計画的に行い、認定特

定行為業務従事者(不特定多数の二号)認定を受ける事ができました。次年度早期に事業所変更

登録を行う事を確認しました。

◦ 指導者の養成…実地研修を指導する研修指導者講習は今年度受講せず、研修指導者は 3 名

(看護師)です。

◦ 研修の開催…1/21 に「介護技術・医療連携研修会」において、嚥下と吸引についての研修

を行いました。前年度の教訓を活かし、夕方開催とした事で 26 名が参加しました。次年度に

おいても「介護技術・医療連携研修会」での研修を行いますが、回数や内容については更に幅

広く実施する事としました。

(オ)こがねの里・あかりの家給食管理会議

本年度より給食業務委託会社の変更に伴い、業務及び調整を円滑に行う事を目的とし、開催頻

度を毎月 1回に変更、年間で 12回開催しました。

年度当初は厨房運営に関する議題が中心となっていましたが、徐々に行事等、利用者に直接関

係する事項について検討を行い、食事や栄養管理等への意見を反映する事ができました。行事に

関しては、会議内での完結が難しく現場間での調整が必要となる、会議での検討を行ったものの

予想外の混乱が発生する等もありました。

初めて、栄養士実習生を受け入れるにあたり、委託業者と連携し、栄養士育成に向けての素地

を形成する事ができました。今後も、後継者育成に向けて、実習生の受け入れを前向きに検討し

ています。

会議中で検討した議題については、行事関連(年末年始対応含む)が最も多く 17件でした。そ

の他、食事形態やメニュー等についての議題が多く、また災害時に備えた備蓄に関する検討も行

いました。日常的な機材の故障修理や食器等の補充、書類の整備については都度確認を行いまし

た。

(カ)こがねの里入所判定会議

◦ 会議開催状況…法人内他部門の介護支援専門員も参加し、毎月を基本に 11回開催しました。

入所順位決定数および待機者の状況は以下のとおりで、2016年 4月 1日現在での待機者数は

486名で前年 4月 1日から 85名減少しました。2015年度に新規入所申込者数は 88件で 2014

年度の 180件に対しておよそ半数に激減しました。88件のうち、やむを得ない事由(要介護

1、2での申込み)で申込みを受理した件数は 1件です。

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19

【入所制度区分ごとの入所者数】

自 宅 医療機関 老 健 グループホーム 有料・サ高住 合 計

一般申込入所 19名 8名 9名 3名 4名 43名

優先申込入所 8名 2名 1名 - 2名 13名

在宅相互入所 2名 4名 - - - 6名

合 計 29名 14名 10名 3名 6名 62名

【4月1日時点での入所申込待機者数】

基準日 合計 自宅 病院 老健 養護 その他 6 月未満 6~12月 1 年超

2016/4/1 486

(%)

249

(51.3)

79

(16.2)

61

(12.5)

(0)

97

(19.9)

46

(9.4)

38

(7.8)

402

(82.7)

2015/4/1 571

(%)

306

(53.6)

92

(16.1)

47

(8.2)

0

(0)

108

(18.9)

97

(16.9)

75

(13.1)

399

(69.8)

2014/4/1 513

(%)

265

(51.6)

91

(17.7)

68

(13.2)

0

(0)

89

(17.3)

77

(15.0)

69

(13.4)

367

(71.5)

(キ)こがねの里身体拘束廃止委員会

毎月 1 回定例を基本に 11 回開催しました。フロアカンファレンス会議や担当者会議において

適正性を評価し、継続して定期的にモニタリングを行っています。成果として、2015年度当初は

ベッド柵の挙上やベルトの着用等で延数が 14 件あった事例が増減はありましたが、2015 年度末

での延数 13 件となりました。2015 年度は特養定員が 54 名から 85 名へと増加したものの、件数

はほぼ横ばいであり、入所者数の占有率においては、年度当初は 21.2%でしたが、年度末は 15.3%

まで減少しました。学習会は、12月入所部門職員会議にて、身体拘束の原則や実際の入所者の事

例学習、ベッド柵の実体験を行いました。

(ク)あかね保育園健康安全委員会

月 1回の定例会議及び避難訓練を担当制で運営し、年齢別事故リスク軽減のためのチェック

リストや感染予防(毎月)、施設(4期)の点検を実施する中、安心安全の保育環境及び施設整備

の改善、充実に繋がりました。事故件数は、昨年 29件に対し今年は 22 件と減少しました。

ホールでのリズム遊びや平均棒等での活動中の転倒があり、取り組む前の危機管理を念頭に

置き、遊びの環境を設定することとしました。また、人数確認未徹底があり、室内外を問わず

場所を移動するごとに人数確認を必須としました。ヒヤリハットは 95 件の報告があり、事故

及びヒヤリハット等を集団分析し、その結果を全職員に啓蒙することで事故防止に繋がりまし

た。『噛みつき』は記録から原因と対応策を考え、環境整備を進め改善しています。また、未

確認による内服管理ミスについては内服管理マニュアルを作成し職員間の確認を行いました。

4月には職員間で衛生管理マニュアルの見直しを実施し、認識の一致と実践の徹底を図りまし

た。また、『防災マニュアル』に基づき、計画的備蓄及び保護者参加の避難訓練を実施しまし

た。保護者へ衛生管理に対する園の方針や健康情報などを啓蒙すると共に、園児には健康教室

で手洗い、プール使用時の注意、体の仕組みなどを行い、健康安全の推進に努めました。

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20

(ケ)あかね保育園給食会議

定例会議で『上手に食べる-食べさせる』ミニ学習を輪番で行い、‘楽しく食べる’を基調に、

摂食機能の発達と援助に沿って、離乳食や給食を促進してきました。特に、食課題がある児及び

0 歳児口腔内チャックリストを作成し、集団支援を深めることにしました。『給食の 7 つの大切』

を基調に、園児の喫食状況を出し合い、献立内容等を改善しました。また、食育計画に基づき行

事食を実施、園児が自ら野菜の皮むきや栽培で収穫した野菜をクッキングする等で食に対する意

欲を引き出しました。また、園全体では鮭の解体ショーとチャンチャン焼きを実施し命の大切さ

を学び『食育』の前進に努めました。5 歳児は『稲の栽培』に取組み、命の大事さ等、多くのこ

とを学びました。

アレルギー児の増加により、除去食用食器で誤食を防ぐと共に、医師の指示書に基づくアレル

ギー除去食の徹底により体質改善に努めました。しかし、ルールに沿わない方法の施工で誤飲に

繋がるヒヤリハットがあった為、更に職員間の確認の強化が求められています。また、保護者と

食育を進める転機となりました。

毎月の給食室会議では、給食の質の充実や業務改善に繋がりました。更に、保護者と共に、食

育の充実に取り組むことが求められています。

(コ)あかね保育園運営協議会

今年度は、5、11、と 2 回開催し園の運営状況や保育情勢について論議を進めると共に、子育て

支援の推進、今後の園方針、職員処遇についてなど、意見交流ができました。今後、子ども子育

て新制度の条例や制度内容の改善や奈良市に於ける市立のすべての幼稚園・保育園を幼保連携型

認定こども園に再編・移行に対する取組み等に対し、運営協議会での改善に向けた共同の運動が

求められています。

11.実習・職場体験受入状況

内 容 学校・団体名 実績

社会福祉

士実習

佛教大学(通信)

関西福祉科学大学

日本福祉大学(通信)

龍谷大学

1名 6/15~7/22

2名 8/6~9/11

1名 9/10~10/13

2名 11/2~12/8

職場体験 富雄中学校 3名 11/10~11/12

富雄第三中学校 3名 12/2~12/4

その他

奈良歯科衛生士専門学校

奈良県職員新任フォローアップ

伏見中学校「本物に学ぶ」講師派遣

西大寺北小学校 3年生交流

大阪夕陽丘短期大学(栄養士)

8名 6/15~6/17、6/22~6/24

8名 6/26~6/27、7/2~7/3

2名 11/12

10/23、10/27

3名 11/30~12/4

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21

12.施設・事業運営報告

(1)特養ホーム

2015年度は入所者 62 名、退所者 29名でした。入所者数は増床により前年の 2.8倍となりまし

たが、12 月まで一部で未稼働居室が発生し、入所希望に最大限応えることが出来ませんでした。

当初計画に対して 9 ヶ月間で一日約 12 名の未稼働(事業収益換算約 3,883 万円)となり大きな

機会損失となったことは反省材料です。

介護保険制度の改定で新規入居者は結果的に要介護 3以上となりました。他の居住系施設サー

ビスからは 9名の方が移住されましたが、所得が事由となっている方も少なくありません。

【新規入所者の要介護認定と入所経路】

入所時介護度 自 宅 医療機関 老 健 グループホーム 有料・サ高住 合 計

要介護3 11名 3名 6名 1名 2名 23名

要介護4 12名 6名 1名 1名 3名 23名

要介護5 6名名 5名 3名 1名 1名 16名

合 計 29名 14名 10名 3名 6名 62名

【新規入所者の特定入所介護サービス費2認定状況】

負担段階 自 宅 医療機関 老 健 グループホーム 有料・サ高住 合 計

基準費用 11名 6名 4名 1名 2名 24名

第3段階 3名 4名 1名 1名 2名 12名

第2段階 12名 2名 5名 1名 2名 22名

第1段階 2名 2名 4名

合 計 29名 14名 10名 3名 6名 62名

新規入所者の平均介護度は 3.88 でしたが、胃瘻造設者や在宅酸素者等医療的な管理が必要な

利用者についても受け入れを行いました。また、定期的に特養入所と在宅復帰を計画的に繰り返

す事で、在宅生活が継続できる事を目的に、在宅入所相互利用制度を活用して 6名を受け入れま

した。精神疾患を持つ入所者が増加し、服薬調整のための長期入院による退所のケースもありま

した。

入所者には転倒等の事故リスクが高い入所者が多くなり、転倒事故や離設事故が相次ぎまし

た。ナースコールセンサーを活用し、必要最低限の身体拘束を実施しました。身体拘束に関して

は、フロアカンファレンスやサービス担当者会議にて必要性を検討しました。重度化に伴い、受

診件数も増加していますが、家族が高齢や遠方に在住、身寄りのない等、受診付き添いが難しい

入所者も継続して増え続けています。受診の予測がたつ場合は、早期に医療機関や家族、関係所

職種と相談し調整を行いました。外来受診件数が 671 件、月平均 56 件ですが、夜間のオンコー

ルも月平均 30 回と前年度と比べても増加しました。しかし、夜間帯での受診業務について検討

し、看護師の夜間の出勤件数は減少しました。

認知症や精神疾患を持つ利用者に対し不適切なケアを行うという事例や利用者への対応に対

する苦情が複数件発生しました。職員が何気なく行っている言動が、時には、社会一般常識から

も認知症ケアからも適切ではない事を認識できるよう、個別具体的な指導が必要である事を認識

しました。民医連綱領学習や新入職員教科書改訂に関する意見交換等、理念や接遇に関する研修

を内外ともに開催・参加してきましたが、日常的に職員の自己・相互注意が必要です。

2015年度介護保険改定により、それまで補足給付対象となっていた 59 名の内、10名(16.9%)

2 【第 1段階】本人、配偶者とも非課税で老齢福祉年金受給者、預貯金 1千万円以下(夫婦 2千万円)、生活保護受給者。【第

2 段階】本人、配偶者とも時期税で合計所得+課税年金 80万円以下、預貯金 1千万円以下。【第 3段階】本人、配偶者とも非

課税で第 1段、第 2段階以外で預貯金 1千万円以下。

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が非該当となりました。(2015 年 8月調査時点)今回は 2段階該当が継続した方にも、来年度の補

足給付要件改定の施行後は第 3段階に負担増加する事が見込まれる方が多く、預貯金を取り崩し

て利用料にあてるケースが増える事が予測されます。また、所得から自己負担割合が 2割に増加

した方が 6名(7.7%)いました。入所者状況や家族背景に応じて、他の制度も活用し、できる限り

費用負担軽減を図りました。

(2)こがねの里ショートステイ

増床により定員が 16 名から 25名になりましたが、利用者ニーズを十分つかみ切れず、平均利

用率は 45.6%となり、昨年度に比べ-44%悪化しました。新規利用者数は、長期的な利用の方も

含め、36 名でした。その 25%程度が定期的に継続して利用されています。特養入所に向けての

待機としてショートステイを活用されている長期的な利用の方は、昨年度からの継続利用を含め

9名、年度末時点では 3 名の方が継続利用されています。1人当たりの平均利用日数は 8.95日で

昨年に比べ-2日、送迎回数は平均 93.8回で昨年に比べ-20回となりました。

ショート利用中に転倒し、右腕を骨折する事故が発生しました。事故後の対応も含め、今回の

ような重大事故以外でも日常的な事故防止・再発防止策を継続させていく事が重要であることを

再度確認する機会となりました。

利用中の対応について、職員の接遇など配慮に足りない部分がありました。職員教科書を用い

た学習の機会を持つ等、利用者の気持ちを理解することは継続した課題です。

身体状況から利用中、終末期と想定されるケースがありましたが、家族の認識や主治医から家

族への説明等の情報を十分把握しきれないまま、入院され利用停止となりました。ターミナル状

態の方の受け入れ方法に関して、今後の検討課題です。

ショート職員会議が不定期にしか開催できませんでした。利用者の処遇等検討していくための

カンファレンスの持ち方も含め、定期的に開催できるよう、開催方法について検討が必要です。

◆ 入所部門施設行事実績

日程 行事内容 参加人数

4/3、4/7 花見行事 (4/3)6 名、(4/7)6 名

5/11 外食外出行事 特養 3 名

6/18 調理レク「冷やしぜんざい」 特養 58 名、ショート 12 名

6/25 買い物外出行事 特養 3 名

7/8 流しそうめん 特養 64 名

7/18 外食外出行事 特養 4 名

7/25 外出行事「燈花会早咲きの日」 特養 2 名

8/27 外食外出行事 特養 2 名

8/15 調理レク「水まんじゅう」 特養 3 名、ショート 9 名

9/19 敬老会 特養 78 名(家族 30 名)

9/25 外出行事「高齢者作品展」 特養 5 名

10/4 第 1 回 偲ぶ会 特養 35 名

10/1 調理レク「さつまいも茶巾しぼ

り」

特養 55 名、ショート 7 名

10/30 秋の遠足 特養 6 名

11/24 買い物外出レク 特養 3 名

12/12 忘年会 特養 89 名(家族 36 名)、ショート 12 名

12/21 クリスマス行事 特養 78 名、ショート 11 名

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12/25 調理レク「クリスマスケーキ作

り」

特養 3 名、ショート 7 名

1/2

1/3

西大寺 初詣 (1/2)特養 15 名、ショート 2 名

(1/3)特養 12 名、ショート 1 名

1/6 新年会 特養 77 名、ショート 9 名

1/22 調理レク「フレンチトースト」 特養 36 名、ショート 12 名

2/3 節分行事 特 73 名、ショート 8 名

2/19 調理レク「お好み焼き」 特養 79 名、ショート 13 名

3/10 調理レク「桜餅」 特養 43 名、ショート 2 名

3/15 外出行事「プラネタリウム」 特養 4 名

3/20 第 2 回偲ぶ会 特養 35 名、ショート 1 名

3/28 外食外出行事 特養 3 名、ショート 1 名

(3)こがねの里デイサービスセンター

心身の状態や支給限度額調整等、様々な事情により時短利用を希望する利用者が増加しました。

日々、希望される送迎時間に応えられるよう調整し、最大限応えることができました。褥創・在

宅酸素療法・ストマや胃ろう等、医療依存度の高い中重度の利用者が同じ曜日に希望される事が

ありましたが、多職種で連携し、同時に受け入れることができました。

新しい機械浴槽を導入しましたが、利用者状態によって浴槽を使用できるよう、他部門と連携

しました。個々の課題や意向に対応するにあたり、デイサービスだけにとどまらず事業所全体の

機能性を視野に入れて検討しました。

体験利用について、申込そのものや利用に繋がる事が減少する中、体験利用者には担当職員を

配置し不安感を軽減できるよう対応することで、スムーズに利用につなぐことができました。

余暇活動においては、訪問ボランティアの際、特養・ショートステイ利用者も一緒に参加し、

利用者同士サービスを越えて交流する事ができました。餅つき大会には、子育て支援センター

Peaceとあかりの家を招待し、参加者総勢 60名の大がかりな企画になりましたが、世代間交流が

できました。高齢者、子育て世代、乳幼児ともに大変好評であり、継続した開催を期待する声も

聞かれました。

年間の日別平均利用者数が 15.7人と、定員に対し半数程度の推移でした。地域環境等からも、

今後利用者数が増加する見込みは少なく、3/31 付にて定員を 18 名に変更しました。法人の特色

を活かし、個々の課題があっても、世代を超えて交流する機会を今後も確保し、まちづくりに貢

献できる事業所を目指します。

外出・外食レク おやつ作り

日付 内容 人数 日付 内容

4/1~6 桜のお花見(佐保川) 35 名 4/22 苺プリン・ア・ラモード

4/21 りべるて(パフェ) 7 名

4/23 ピースヒル 2名

4/24 りべるて(ステーキランチ) 2 名

5/4.5 つつじ見物(鹿ノ台) 15 名 5/14 ティータイムレク(好きな飲み物と)

5/15.20.23 バラの庭見物 16 名 5/18 ベビーカステラ

6/23~25 長久寺あじさい 15 名 6/2.15 梅ジュース作り

6/18 涼風白玉ぜんざい

7/2 恭仁京跡あじさい 5 名 7/7 プリン・ア・ラモード

7/15.21 くら寿司(光台店) 5 名 7/23 流しそうめん

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8/10 かき氷

8/15 三色白玉パフェ

9/30 県庁屋上 6 名

10/8 サンマルコ(カレー) 2 名 10/15 おはぎ

10/13.14 奈良公園 14 名

10/21 市役所菊花展 8 名 10/21 ふかし芋

11/4 りべるて 7 名

11/14 りべるて 7 名

11/20 りべるて(ステーキランチ) 3 名

11/25 紅葉ドライブ(鹿ノ台) 8 名

11/28 紅葉ドライブ(大仏池周辺) 10 名

12/17.18 苺ケーキ

1/4.5.6 初詣(西大寺) 26 名

1/9 作品展(イトーヨーカドー) 11 名 1/18 餅つき大会(ピース親子 9 組 21 名、あかり

の家利用者 6名、こがねデイ利用者 18 名)

2/4 うなぎの川はら 4 名 2/19 昼食にお好み焼き

2/19 梅見見物(菅原神社) 2/24 たこ焼き

3/15 くら寿司(精華町店) 3 名 3/21.30 白玉ぜんざい

日付 デイ職員会議学習会内容 参加職員数

5/21 事故対応 10 名

6/18 肺結核について 8 名

7/16 認知症及び認知症ケア 11 名

8/20 身体拘束排除の取り組み 11 名

9/17 プライバシー保護 11 名

11/19 感染症 10 名

(4)こがねの里ホームヘルプセンター

介護保険サービスでは、全体的に状態が重度化しており、入退院の多さが特徴的でした。また、

退院と同時に施設に直接入所されるケース、家族の介護負担の限界から在宅生活を継続する事が

困難になり施設入所されたケースが 3件ありました。

生活保護受給している利用者が、住宅扶助基準の引き下げから転居を余儀なくされるケースが

ありました。行政や支援センターの担当者、関連事業所、地域の人たちの協力もあり、無事に引

っ越しができ、利用者自身が不安感を抱えていたものの、体調を崩す事もなく、安心して暮らせ

る環境を確保する事ができました。全体的に利用者数は減少しており、近隣の在宅介護支援セン

ターや居宅事業所等にサービスの情報提供等を行っていますが、新規利用者の広がりは難しい現

状です。今後の課題として、早急に検討する必要があります。

事業所同士の連絡について、確認が不十分となる事もありましたが、その日の様子を当日中に

報告するよう業務を改善し、スムーズに情報を共有する事ができるようになりました。

また、法人の内部研修に積極的に参加し、緊急時での対応においてスムーズに医療機関に繋げ

る事ができました。今後も、必要な支援に行かせるよう研修参加や学習を行い、日々の利用者の

変化に気づき安心して生活ができる支援・実践を事業所として引き続き目指します。

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(5)こがねの里居宅介護支援事業

プラン管理件数は増加しましたが、介護度の低下が顕著で報酬改定に伴う加算廃止の影響も

あり減収となりました。所得に応じて自己負担が 2割となった利用者の中にはサービス利用を

控える動きもみられます。要介護認定結果通知の遅れが常態化しており、確定までの間は自己

負担に不安を感じサービスを抑制されるなど、利用が制限されています。下半期は要件が厳格

化された特定事業所集中減算への対応に追われました。運営基準に従って、利用者の選択に基

づき利用者本位でサービスを位置付けると、「公正中立ではなく、不当な偏りだ。」として介護

報酬上の減算対象となりかねない状況となる矛盾が生じています。居宅プランが縮小傾向にあ

る状況で、人員を確保し順次キャリアアップのための研修に参加するなど体制を強化していま

す。

(6)介護予防サイクルハウス・あこだ

利用者動向においては、昨年に比べ延べ人数は増加しましたが、要介護認定者の実人数は減少

ました。特徴として冬季に比較的暖かい気候だったことから体調不良者が少なく、お休みが少な

かったことや要支援認定者の新規利用が増加したことがあげられます。今年度要支援認定者の実

人数が開所以降初めて 90 人を越える月がありありました。要介護認定者においては、体調や体

力の状況から利用停止、長期休止者があり、全体的に利用者増へつながりませんでした。しかし

ながら 1 月から徐々に新規利用増加の傾向にあります。また平成 27 年介護保険制度改定により

介護予防日常生活支援事業への移行に伴い、生駒市からみなし指定により 1名の受け入れを行い

ました。

このように要支援認定者の介護予防へのニーズは高く、専門施設での機能訓練を望まれる方ば

かりです。またマシン・プールでの身体機能向上・低下予防への機能訓練がスケジュールの大部

分を占める中、利用者間の関係・交流が良好です。そのことにより利用継続への意欲につながっ

ているケースも多くあります。総合事業への移行を踏まえ居場所としての役割についても職員間

で意見交換検討の機会を設けることができました。

経営面においては、介護報酬改定による報酬単価の引き下げに対して、利用者増を目標に受け

入れを強化しましたが、予算目標には達しませんでした。

運営状況においては、職員の研修機会の確保についてこがねの里の研修に参加し、介護技術を

はじめ多くの内容に参加することができました。職員会議で感想や考察など意見交換の機会を設

け現場での実践にどうつなげるか研修を振り返り、深める機会を設けました。身体介助を必要と

する利用者や軽度認知症利用者の増加から引き続き研修を強化したいと思います。また介護保険

制度改定への動向について学習の機会を設け、制度改善の署名運動を利用者、家族の協力を求め

強化しました。そして送迎車両増加に伴い送迎職員体制の強化したことで、利用者を多く受け入

れることができたと思われます。

(7)小規模多機能ホームあかりの家

2015年の介護報酬改定では小規模多機能居宅介護の介護報酬も基本報酬では他のサービス

同様大幅減額となったものの、一方で新たな利用方法や加算等も設けられました。それらプラ

スになる部分には積極的に取り組み、加算部分では訪問体制強化加算や看護職員配置加算、地

域活動強化による総合マネジメント体制強化加算や、さらにサービス提供加算および処遇改善

加算もよりランクが高い加算を算定してきました。これらに取り組む事で報酬改定によるマイ

ナス部分を補い引き上げるとともに人員配置の拡充やサービスの質の向上にも努めてきまし

た。11月からは作業療法士も週 1回ですが採用しリハビリ強化もはかっています。

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以上の加算対応や利用者増(昨年比月平均 1.7名)、要介護度の重度化もあり昨年から収益が

1280万円の増収となり、昨年より経常増減差額で 658万円の改善となり、予算には届かなかっ

たものの 172万円と黒字化することができ、国庫補助金取崩額なしでの黒字化へあと一歩とせ

まっています。

新利用者の特徴としては、家族の意向を受け特養入所からの戻り利用、伏見地域包括支援セ

ンターからの依頼で急速な認知症の進行によるマンションでの独居生活への緊急援助、さらに

困難になっての緊急ショート的な利用からグループホームへのつなぎ利用、小規模の柔軟な利

用方法への家族の要望による利用、あやめの里の入居者の脳梗塞での病院退院後のショート的

な利用と、地域で困った時のあかりの家の役割、法人内連携の役割も果たしています。

地域包括支援センターをはじめ地域から認知症介護への実績と積み重ねが当事業所への評価

を高めてきています。地域・利用者・家族の要求に応え 24時間 365日の介護に職員が力を合わ

せ奮闘してきたこと、法人内各事業所や部所との連携協力、運営推進会議を中心とした地域と

の連携や協力が評価につながっています。

しかし、利用者の高齢化や認知症の進行に伴い、今後の在宅生活に不安が見られる方も

おられ、入院や入所が必要な場合も考えられ、利用者数での不安定な状態も抱えています。

また、職員の入れ替わり等もあったり、人員基準に見合う職員体制の確保が必要であった

り、管理体制や職員体制の不安定さは、安定的な運営や利用者増の障害となりました。

改めて法人理念と「あかりの家の福祉宣言」を全職員の一致点として日々の介護のなか

で確認実行し、利用者第一の実践で職員の意欲とチームとしての和を大切にし、優位点も確信

にして取り組んでいくことが求められています。

2016年 事業報告・予算対比(利用登録数・実人数)

月日 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

予算数 15名 15名 15名 16名 16名 16名 17名 17名 17名 18名 18名 18名

実績数 13名 12名 11名 12名 13名 15名 16名 15名 14名 14名 14名 14名

(8)高齢者生き活きグループリビングあやめの里

退去者はなく昨年度から 10 人の満室の状況でした。長期間入院されるケースも数件ありまし

たが、法人高齢者事業との連携により退院後も継続的な支援が実践されたと思われます。また加

齢に伴う身体機能の低下などの課題について、併設運動施設や近隣で開催されている運動教室な

ど利用されています。1 日 1 回以上安否確認の訪問を実施していますが、加えて入居者間での声

掛けや、ちょっとした見守りが、あやめの里での入居者の生活の一部となっていると思われます。

入居相談に関しては、介護保険制度改定の影響からか要介護状態の親を持つ子からの相談が多く

ありました。

(9)あかね保育園

『子ども子育て支援新制度』(新制度)がスタートし認定制度の導入により、出産・育休など就

労内容の変更に伴い変更通知等の提出を義務付けるなどの手続きの煩雑化により、保護者への負

担が増大するとともに、4 月入所希望が 12 月 10 日に制限されたため、4 月入所希望者が入園で

きず待機を生む状況になりました。また、民間保育園では 0歳児入園が少ない状況が生まれ経営

圧迫に繋がっています。また、保育現場では認定時間に伴う延長保育時間の変更で管理が煩雑に

なり、保育士の負担が増大しています。

公定価格には延長保育事業基本部分が含まれた為、公定価格はわずかの増加に留まりました。

その後、待機児童の問題や保育士処遇改善が大きくクローズアップされ、全国の大きな運動の中、

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処遇改善やチーム加算の導入とともに、人事院勧告により 1.29%の公定価格の引き上げが行われ

増収に繋がりました。保育園では入所人数平均 138.8名を目標に、施設見学者へのアプローチや支援

センターの協力で 0 歳児受入れ目標数の 24 名を 7 月までに実現し、処遇改善等加算では 10%か

ら 16%に改善することができました。

以上の加算対応や入所児増(昨年比月 136.8名)で、収益は 962万円の増収となり、経常増減差

額では 698万円の改善となりました。今後、制度の動向をにらみつつ、保育園の安定した運営と

地域要求に根差した保育事業の展開等が求められています。

今年度は子育てに不安を抱えている新入園児の保護者に対し、離乳食指導や健康管理等の講義

を取り入れるとともに、要望等にも応えつつ丁寧な支援を心がけ、安心して子育てし働き続けら

れる環境に努めました。保護者との個人懇談を設け、園児の理解と成長に繋げました。

また保育内容の充実に向け、年間カリキュラムに沿った保育の充実に取組み、運動会やお楽し

み会企画等では子どもが自信をもち、達成感・充実感が持てる保育に努めました。今年は「異世

代・異年齢・クラス間交流」をテーマに取組み、高齢者とも触れ合い、異年齢への憧れや優しさ

が自然と芽生え、心の成長に繋がりました。また、子ども発達センター及び保育支援アドバイザ

ーの協力を得て、子ども達が困ることなく、安心して園生活がおくれるよう支援方法を学び、保

育内容の充実と就学支援に努めました。

「食育」では給食会議では『摂食機能の発達と援助』を学習し、‘楽しく食べる’を基本に、口腔

内の発達を大事にした離乳食や給食の在り方を論議し、子ども達の食育を推進しました。

園児への安全衛生啓蒙活動も手洗い指導やプール前衛生指導、体の話などを紙芝居等で伝え、

自ら命を守る大切さを啓蒙しました。

延長保育や病後児保育は子育てを応援し、更に、保育をサポートしクラスとの連携で、保育の

充実に努めました。子ども達が思いっきり遊び、楽しく過ごせる保育環境の充実に向け、事故や

ヒヤリハットの教訓を共有し職員の安全保全の向上と衛生管理の徹底を行いました。

危機管理ではアレルギー除去食での誤食や誤薬未遂があり、原因を突き止め職員間での確認の未

徹底を改善しました。

また、防災マニュアルに沿って備蓄や毎月避難・防災・心肺蘇生訓練を担当制で実施し、教訓の

共有化、園児及び職員の危機予知力の向上に繋げ、今年は保護者参加の訓練を1回実施しました。

また、子育て支援センターPeace と園庭開放(年 8 回)やミュージックケアー、三杉会コンサート

を共催し、交流することが出来ました。職員のスキルアップや事故防止等安全保全の向上をめざ

し、新入職員への安全衛生マニュアルの研修を実施、また、民間保育園自主学習会や研修等への

参加、及び報告の徹底や各種委員会での学習、研修に努めました。年度総括では『振り返りシー

ト(5 項目)』を取り入れ、簡潔、丁寧に記入し報告する等、次年度に繋げる保育資料の財産とな

りました。

今後、法人やあかね保育園の理念に基づく揺るがない保育を根付かせる為に、職員が一丸となり

『知を力に!』保育内容や保育環境の充実が求められています。新制度については政府の動向を

掴みつつ、職員の英知を結集し、諸団体と連携し、児童福祉法に沿って子どもの権利が守られる

よう、更に運動の輪を広げる活動が求められています。

(10)企業委託保育サービス

延べ利用数は昨年 663 名に対し 304 名と大幅に減少しました。要因は利用児童が 名と 0~2

歳児が増加したものの待機児童日勤預かりの利用もなく、兄弟の卒園により泊り利用児が 5名か

ら 1 名になり、日祭日保育とともに利用減となりました。日曜祭日保育では 0~2 歳児利用の増

加で、職員体制で保育を充実させ、看護体制を支えました。また、保護者からの要望でゴールデ

ンウィーク期間中の 1 年生の保育を実施しました。災害を予測し、特別保育体制を行いました。

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また、業務や保育内容の大幅な改善を進め、異年齢保育で育つ、大切さを実践で深めました。子

育て支援を念頭に看護師等が安心して利用できるよう保育状況を毎回、部屋の前にポスターを掲

示し、利用増に繋げました。

また、毎月、夜間時は延長保育士と連携し、日祝日も避難訓練及び心肺蘇生訓練を実施し、限

られた職員体制の中での教訓を見出し、靴は決まったカゴに入れ緊急時でも持ち運びできるよう

に改善しました。運営に当たっては毎月の四者協議会で、随時、報告し、改善を行っています。

また、泊り業務時は 2時間の仮眠をとり業務改善を行い、職員の健康管理に繋がっています。今

後、平和会職員の産休・育休状況を掴み、迅速な受け入れ対応の推進と運営の充実を図っていき

ます。

(11)奈良市地域子育て支援センター「Peace」

A 基本事業  

(1)子育て親子の交流の場提供

①月別利用状況(2015年4月~2016年3月)

区分 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 2014

利用者総計 477 472 613 613 668 636 708 568 556 648 680 759 7,398 6,356

子ども 256 250 317 316 353 330 371 296 292 344 360 401 3,886 3,385

保護者 221 222 296 297 315 306 337 272 264 304 320 358 3,512 2,917

開設日数 21 20 22 21 22 19 22 19 20 19 20 21 246 243

30.1 26.2

②子どもの年齢内訳 交流の場の利用者数は、7,398人で

区分 人数 昨年度より1,042人多かった。

0歳児 1,211 子どもの数は、昨年度より501人多く

1歳児 1,757 保護者は541人多かった。

2歳児 655 父の利用はやや増えている(2015年度66人、

3歳児 207 2014年度53人)。

その他 56 一日平均利用数は、今年度は3.9人多い。

合計 3,886 子どもの年齢内訳は、1歳児が45%で多く

続いて0歳児が31%、2歳児は17%となり、

3歳児になると利用が減る傾向である。

区分 人数 2014

校区内 2,865 2,393 校区内・外内訳では、校区外が60%で

校区外 4,429 3,938 校区内が39%で、校区外が多いが、

その他 104 25 昨年度の校区内は37.6%で、今年度の利用が

合計 7,398 6,356 1.4%増加している。

また、その他の利用も79人増えている。

➂利用者の校区内・外内訳

1日平均人数

0

100

200

300

400

500

親子別月別利用状況

子ども 保護者

0歳児

31%

1歳児

45%

2歳児

17%

3歳児

5%

その他

2%

子どもの年齢内訳

校区

内39%

校区

外60%

その

他1%

校区内・外内訳

0

200

400

600

800

利用者の推移

2015 2014 2013

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(2)子育てに関する相談・援助の実施

区分 件数

育児方法 153 2015年度の相談件数は1,212件だった。

食事 112 相談・援助の状況をみると、

睡眠 41 発育が19%、病気が18%、

病気 218 育児方法が13%、教育・進路が12%、

発育 237 その他が10%、食事と発達が同数の9%

発達 106 家庭状況7%、睡眠3%

教育・進路 149

家庭状況 80 内容は色々であり、深刻なものも

その他 116 時にあり、市役所などに相談する

合計 1212 こともあった。

2014 775

(3)子育て関連情報の提供

Peaceで作成し、提供しているものは、利用案内・3か月毎の行事チラシ・Peace通信(季刊)である。

行事チラシは講座を待ち望んでいる母から好評である。Peace通信は、講座の報告やおすすめ絵本の紹介、

手遊び紹介、健康一口メモ、かんたん料理等で、Peaceの紹介に役立っている。

近隣の子育てスポットや子育てサークルのチラシ等を提供、奈良市や奈良県主催のイベントチラシの提供

その他、認定子ども園や幼稚園、保育所の利用にあたっての相談や情報提供等が求められている。

(2)の相談・援助の教育・進路の相談と重なる部分でもあり、相談の件数や内容を報告している。

(4)子育て支援に関する講習 “Peaceの魔法”と“わくわくPeace”と“園庭開放”を報告している。

Peaceの魔法は、室内で行う講座で離乳食講座や夏・冬の健康講座、

区分 回数 人数 回数 人数 メロディアリサの「ミュジックケア」、わらべうたベビーマッサージなどを実施

講習 34 1,297 24 723 わくわくPeaceは、外へ出かける講座で、お散歩で公園へ行く、神社へ行き

園庭開放 7 309 3 78 どんぐりを拾う、公園で「ミニ運動会」、水遊び、パパ企画などを実施

2月はあかね保育園と合同の「ハッピーコンサート」を開催した。

6月から実施し始めた「えほんひろば」は、少しずつ参加者も増え定着してきた。

園庭開放は、昨年度より回数を増やして実施している。楽しみにしている親子も増えてきた。

B 地域支援活動

(1)地域の公民館等へ出向いての子育て支援活動

地域の公民館等に出向いて実施する講座であり、今年度は子育てスポットや

区分 回数 人数 回数 人数 子育てサークルを訪問し、子育て支援活動を実施してきた。

出前講座(数) 10 291 4 163 4月は、子育てサークル「親子リズムあやめ池」へ出向き、「寝る子は育つって

本当?」について講話。5月は、子育てスポット「いちご組」へ出向き、講話した。

6月・10月は、例年行っている子育てスポット「ミルクハートミルク」へ出向き、出前講座を実施。

10月には、マザーリーフに出向き、健康相談を実施し、1月にはキッズクラブに出かけ講座を実施した。

また、1月にはこがねの里の「新春餅つき大会」にPeaceの親子も参加させてもらい、お餅つきを経験した。

今年度から、市役所のキッズコーナーで「遊びのコツ」を伝達する活動もはじめ6月、11月、2月に実施した。

(2)地域住民や団体との連携・協働(伝統文化や行事等の行事等を実施し、親子の育ちを支援する取組)

地域住民や団体との連携・協働として、Peace開設前から実施している「関係者会議」を5月、9月、1月に実施した。

この会議では、Peaceの運営状況をお知らせし、今後の活動等を検討していっている。

伝統文化等の取組みは、7月は「地蔵盆」を、1月は神社に「初詣」の事業を行い、法人主催「餅つき」を実施した。

(3)子育てサークル等地域の子育て支援団体への支援

今年度は、(1)地域の公民館等へ出向いての子育て支援活動と共に、子育て支援団体への支援も実施してきた。

4月には、子育てサークル「ベビーリーフ」を訪問。6月には、子育てスポット「1・2・3」と子育てサークル「スキップ親子

リトミックサークル」、7月からは「キッズクラブ」への支援を実施。9月にはPeaceで会員を増やすための講座を実施。

12月には子育てスポット「みあと子育てサロン」と「おやこふれあいひろば」を、1月には子育てサークル「ばんび」を、

3月には子育てサークル「すきっぷ親子リトミックサークル」と「子連れヨガサークルハニーリップ」を訪問した。

(4)親子の育ちを支援する取組(利用したくても利用できない家庭へ訪問支援等の取組)

2015 2014 利用したくても利用できない家庭に対して訪問支援等の取組はまだ実施していない。

支援件数 18 10 親子の育ちを支援する取組として、17件あった。4月2件、5月1件、6月2件、7月2件、8月1件

9月2件、10月2件、12月1件、2月4件であった。4月の1件は、母にとっては育てにくい子のようで、

怒ったり、叩くこともあると話していて、保健所に相談すると子育て相談課に連絡へ、その後通告(児童虐待)した。 

その他では、「言葉が出ない、自閉症かも」と心配した母が自ら保健所に相談され、その後みどり園へ通園始めたケース。

言葉が出ない、目が合わない等でPeaceから保健所に相談、その後保健所で検査を受け、9月~汽車ぽっぽ

教室に通うことになったケース。最近では、夫に対する不満、義母に対する不満などをPeaceの職員に話すことで

育児に頑張っている母への支援をしているケースなど。

2015 2014

2015 2014

育児方法

13%食事

9%

睡眠

3%

病気

18%

発育

19%

発達

9%

教育・進路

12%

家庭状況

7%

その他

10%相談の状況