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Message from CEO1 2Corporate Brochure 2017

そして「自然・社会・人間の多様性に価値を認め、

お客様に信頼される「JTならではのブランド」を

生み出し、育て、高め続けていくこと」を

JTグループの使命(ミッション)としています。

また、「4Sモデル」を実現し、ミッションを果たすために、

JTグループ社員の一人ひとりが徹底すべき

行動指針(JTグループWAY)を掲げ、実践しています。

・お客様を第一に考え、誠実に行動すること

・あらゆる品質にこだわり、進化し続けること

・JTグループの多様な力を結集すること

これからも私たちJTグループは、

事業活動やその他さまざまな活動を通じ、

お客様に信頼される「JTならではのブランド」を

お届けしてまいります。

代表取締役社長

JTグループは、

すべてのお客様一人ひとりの

『かけがえのないひととき』や『大切な時間』を想っています。

そんなお客様にとっての『かけがえのないひととき』や

『大切な時間』を想う企業だからこそ生み出せる価値を、

これからも提供し続けていきたい。

そして、すべてのお客様一人ひとりの

こころをより豊かにしていきたい。

私たちJTグループは、「お客様を中心として、株主、従業員、社会の

4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、

4者の満足度を高めていく」ことを

経営理念(4Sモデル)として掲げています。

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Our History3 4Corporate Brochure 2017

1999年 5月1985年 4月 2007年 4月1999年 10月

2015年 8月2013年 5月

2016年 3月2016年 1月

2013年 2月2010年 1月

日本たばこ産業(株)設立

国内ロングセラーブランドの「キャビン」「キャスター」を、グローバル・フラッグシップ・ブランドの「ウィンストン」に統合。世界第2位のブランド※

である「ウィンストン」は、幅広い味わいのラインアップを持つ強固なブランドへと生まれ変わり、日本に限らずアジア、そして世界の多様なお客様の嗜好に応えて地理的拡大・成長を図っていきます。

1998年12月、鳥居薬品(株)の発行済株式の過半数を取得しグループに迎えました。その翌年1999年10月には、グループ内での相乗効果を最大限に発揮すべく、研究開発機能をJTに集中し、プロモーション機能を鳥居薬品(株)に統合することで、国内の事業基盤を強化しました。

鳥居薬品(株)との機能統合と国内事業基盤強化

1999年7月の旭化成工業(株)の食品事業取得に始まり、2002年5月には(株)サンジェルマンの全株式を取得。また、2008年に(株)加ト吉および富士食品工業(株)の発行済株式の過半数を取得し、加工食品事業の基盤を強化しました。冷食・常温事業、調味料事業、ベーカリー事業の3事業を中核とする食品メーカーとして、「時代のニーズを見据えた食の可能性を追求し、笑顔があふれる食卓の“トレードマーク”でありたい」との想いを込め、2010年1月に社名を(株)加ト吉から「テーブルマーク(株)」へ変更しました。

「テーブルマーク(株)」への社名変更

JT初のオリジナル新薬(エルビテグラビル)を含む、抗HIV薬「スタリビルド配合錠」について、鳥居薬品(株)が国内での販売を開始しました。海外では、ライセンスパートナーのギリアド・サイエンシズ社が、同配合錠の販売を行っています。

JT初のオリジナル新薬を含む抗HIV薬を国内で販売開始グローバルNo.1プレミアムブランドへのさらなる躍進に向けて、名称を

「メビウス」に変更。発売から30年以上経った今も国内No.1ブランド※の座を維持する強固なブランド力を活かして、世界での販売網を拡大しています。

「マイルドセブン」から「メビウス」へ

「ナチュラル アメリカン スピリット」の米国外たばこ事業を取得

専売制の廃止により、日本たばこ産業株式会社を1985年4月に設立。1988年にはコミュニケーションネーム「JT」を導入しました。日本のたばこ市場は海外メーカーに開放され輸入たばことの競争が激化する中、攻めの姿勢で国内シェアを堅持。また、1990年までの間に医薬・食品などの事業部も設置し、今に続くJTの基礎を築きました。

ヨーロッパで広くたばこ事業を行っていた、ギャラハー社の全株式を取得。「LD」「ベンソン・アンド・ヘッジス」「グラマー」「ソブラニー」「シルクカット」といった、世界規模のブランドに加え、その技術および流通インフラが加わることで、世界第3位のグローバルたばこ会社としての地位を強化しました。

米国レイノルズ・アメリカングループより、「ナチュラル アメリカン スピリット」の米国外たばこ事業を取得。日本市場で大きな成長を遂げているブランドとその販売会社を仲間に迎えることで、JTグループとしてさらに多くのお客様のニーズに応えていきます。

お客様の多様な嗜好やその変化に応えるため、紙巻たばこ以外の新規性ある商品の開発に注力しており、2016年3月にはJT独自のたばこベイパーテクノロジー※1から生まれた「プルーム・テック」の販売を開始※2。火を使わずに蒸気でたばこの味わいを楽しめる、新しいスタイルをお客様に提供し、煙※3のにおいがなく灰も出ないという製品特徴から、吸う人も吸わない人も協調して共存できる社会の実現に貢献し得ることを期待しています。

※1 当社では、たばこ葉由来の成分を含む霧状のものを「たばこベイパー」と呼んでいます※2 2016年3月上旬より、一部地域および全国オンラインショップで販売開始※3 ここでいう煙とは、燃焼により発生する煙を指します

※出典:(一社)日本たばこ協会

※出典:JTI調べ

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Overview5 6Corporate Brochure 2017

たばこ事業Tobacco Business

P.7

最大の財産であるブランドと、世界トップレベルの技術やノウハウを活かし、120以上の国と地域で商品を販売しています。

国内たばこ事業31.9%

海外たばこ事業56.0%

医薬事業 4.1%

加工食品事業 7.7%

その他 0.4%

売上収益(2016年1月ー12月)

従業員数(連結)(就業人員ベース 2016年12月末時点)

その他決算に関する詳しい情報は、P31以降を参照

6,220

2012

6,126

2013

6,601

2014

6,267

2015

医薬事業Pharmaceutical Business

P.13

さまざまな病気から世界の人々を救うために、国際的に通用する特色ある新薬の創出を目指し研究開発に取り組んでいます。

加工食品事業Processed Food Business

P.15

「一番大切な人に食べてもらいたい」という想いのもと、お客様に安心してお召し上がりいただける商品づくりを進めています。

地球環境保全・社会貢献活動Environment Activities & Corporate Citizenship Activities

P.17

地球環境保全への取り組みや社会貢献活動を通じて社会の持続可能な発展に貢献しています。

企業イベント・企業スポーツEvents & Sports

P.27

心の豊かさや本物の感動をお届けするために、さまざまな企業イベントやスポーツを全国各地で展開しています。

コンプライアンスCompliance

P.21

コンプライアンス徹底のための仕組みを構築し、JTグループ行動規範に基づき、高い倫理観を持った事業運営に努めています。

多様化推進・成長支援Diversity and Inclusion & Human Resources Development

P.23

JTの持続的成長を実現するため、多様な従業員の自律的な成長意欲に対し、さまざまな支援を行っています。

6,267

2015

2016

5,868

調整後EB I TDA/調整後営業利益

(2016年1月ー12月)

JTグループは、さまざまな事業活動のほか、社会への取り組みや企業イベント・企業スポーツを展開しています。

このような活動を通じ、お客様にとって価値ある「JTならではのブランド」をお届けし続けていきます。

お客 様に信 頼される「 J T ならではのブランド 」を

生み出し、育 て 、高め 続けるために……

国と地域で販売

120以上の

たばこブランドを

90以上の

従業員の国籍数

100カ国以上

合計2兆1433億円

5 868億円

44 667人

JT飲料製品の製造販売事業からの撤退に伴い、2015年度は飲料事業を除外した数値を表示

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

コンプライアンス

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

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Tobacco Business7 8Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

たばこ事業Tobacco Business

JTは、たばこ事業のグローバル化を積極的に推進し、

現在では120以上の国と地域で当社のブランドを販売しています。

今後も、長期的視野に立った投資、マーケットごとの特徴に

応じたマーケティング施策の実施、品質向上の推進、

営業体制やコスト競争力の強化などを着実に実行し、

さらなる成長を実現していきます。

既成概念にとらわれることなくイノベーションへ挑戦します

多彩なブランドを武器に世界の主要市場でプレゼンスを発揮しています

人財の多様性を活かし持続的な成長を目指します

 JTグループでは、人財の多様性を尊重し、人財育成・グロー

バルレベルでの人財交流・職場環境の整備などを積極的に

行っています。

 海外たばこ事業を担うJapan Tobacco International

(JTI)においては、100カ国以上の国籍の人々が働いており、

異なる文化や価値観を持つ多様な人財が協働することによっ

て、新しい価値を生み出しています。

 JTグループの多様性は、まさに持続的な成長の源なのです。

グローバル・たばこメーカーとして世界中で事業を展開しています

長期的視野に立った投資により中長期でJTグループの成長を支えていきます

JTグループ商品販売国・地域

「プルーム・テック」は一部地域および全国オンラインショップで販売開始

2016年度販売実績

 JTグループは、1999年のRJRナビスコ社からの米国外

たばこ事業の買収、2007年のギャラハー社の買収などを通

じた事業基盤の強化のみならず、2014年ザンデラ社、

2015年ロジック社(ともに電子たばこ会社)、2016年には

「ナチュラル アメリカン スピリット」の米国外たばこ事業の

買収を通じ、多様なニーズに応えるため商品バリエーション

を拡充してきました。これらに加え、中長期視点に立ったブラ

ンドへの投資や地理的拡大により、さらなる成長を実現して

いきます。

 JTグループは、世界各地における多様なお客様ニーズにお

応えするために、マーケットごとの特徴に応じた商品を展開

しています。なかでも、グローバル・フラッグシップ・ブランド

(GFB)※である「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」などは、

世界各地の主要市場で力強いプレゼンスを発揮しています。

 今後も喫味・パッケージデザイン等の進化を図るなど、商

品力の強化に努めていきます。※「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」「ベンソン・アンド・ヘッジス」「グラマー」「ソブラニー」「シルクカット」「ナチュラル アメリカン スピリット」

 お客様の多様な嗜好やその変化にお応えするため、味・

香りなどの品質の向上はもとより、紙巻たばこ以外の新規性

のある商品の開発にも力を入れています。近年成長を続ける

電子たばこ分野においては、欧米諸国で商品展開するほか、

日本市場では火を使わずにたばこベイパー※でたばこの味わ

いを楽しむ「プルーム・テック」という新しいスタイルの商品

を展開しています。

 今後も既成概念にとらわれることなくイノベーションへ挑

戦し、お客様満足の向上に努めていきます。※当社では、たばこ葉由来の成分を含む霧状のものを「たばこベイパー」と呼んでいます

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Tobacco Business9 10Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

たばこ事業Tobacco Business

JTグループの営業利益の約4割を占める日本市場。

最大の財産であるブランドに加え、

世界トップレベルのたばこ製造・販売・研究の技術・

ノウハウを活かし、約6割の市場シェアを獲得しています。

今後もJTグループの「利益創出の中核」としての

役割を果たしていきます。

お客様に高品質な商品をお届けし続けます

きめ細かな提案でお客様満足を実現します

研究開発の成果をもとに新たな価値を創造しています

 JTグループではグローバルな研究開発基盤を活用し、日本

で生み出された基礎研究・技術開発成果を世界各国の商品

に展開しています。

 多様なお客様のニーズにお応えするため、そして研究によ

り得られたシーズを具現化するため、社員一人ひとりの多様

な専門性や個性を活かし、柔軟に連携しながらスピーディー

な研究開発に努めています。

 これからも時代とともに多様化し続けるお客様の嗜好に

合わせ、新たな価値を創造し続けます。

 世界各地のお客様のニーズやエリア・販売チャネルの特性

に応じた品揃えを提案するなど、お客様満足の向上につなが

る売場づくりに向けた活動を行っています。

 日本市場では、多くのトレードマーケター(営業担当)が、全

国のたばこ販売店様の売場の状況を的確に把握し、お客様

にとってより見えやすく買いやすい売場づくりの提案など、

売場特性に応じたきめ細かな営業活動を展開しています。

 今後もこれらの活動を通じ、お客様満足の向上に取り組ん

でいきます。

重要市場である日本において高い競争優位性を保持しています

競争力あるブランドを武器に高い利益を創出し続けます

 日本はJTグループの営業利益の約4割を創出する重要市

場であり、JTはここで約6割のシェアを獲得しています。

 それを支えているのが、私たちの最大の財産であるブラン

ドです。なかでも、日本No.1※のブランドである「メビウス」

は、2013年のマイルドセブンからの名称変更以降もアジア

を中心とした世界各地で力強いプレゼンスを発揮していま

す。また、2015年に「キャビン」「キャスター」をブランドに統

合した「ウィンストン」も堅調に推移しています。今後も、競争

力あるブランドを武器に利益と優位性を創出し続けます。※出典:(一社)日本たばこ協会

 JTグループはメーカーとして、品質向上に向けた取り組み

を追求し続けています。

 たばこ製品にとって重要な原材料である葉たばこを、高品

質かつ安定的に調達するために、葉たばこ農家への生産性向

上支援を行っています。また、高品質な商品を効率的かつタ

イムリーに市場へ供給する最適な製造体制の構築に注力し

ています。

 今後も調達から製造・流通までさらなる品質の向上を目指

し、お客様に信頼される高品質な商品をお届けし続けます。

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Tobacco Business11 12Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

コンプライアンス

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

たばこ事業Tobacco Business

協調して共存できる社会の実現のため、

マナー向上の呼びかけや分煙環境の整備など、

さまざまな活動を行っています。

これからもさまざまな活動を通じて、

たばこを吸われる方と吸われない方がともに

快適に過ごせる「ここちよい」社会を目指していきます。

皆様にとって快適に過ごすことのできる分煙環境の整備に取り組んでいます

「ひろえば街が好きになる運動」を全国各地で展開しています

 分煙に関するさまざまなご相談にお答えする「分煙コンサ

ルティング活動」をはじめ、これまで培ったノウハウを活か

し、かつ法令や条例を遵守しながら、たばこを吸われる方と

吸われない方の双方を考慮した空間づくり、そして双方が協

調して共存できる社会の実現に取り組んでいます。

 JTはこれからも全国各地の自治体や企業の方々と協働

で、たばこを吸われる方と吸われない方が、ともに快適に過

ごせる「ここちよい」社会を目指した環境づくりに取り組んで

いきます。

社会的責任を果たすべく未成年者喫煙防止に取り組んでいます

 企業としての社会的責任を果たす観点から、従来より日本

国内の関係団体と連携しつつ、未成年者喫煙防止のための

諸対策を行っています。未成年者の喫煙問題は、たばこ業界

だけで解決できる問題ではなく、家庭教育も含め、社会全体

で取り組む必要のある問題です。

 引き続き関係団体との連携を一層強化しながら、未成年者

喫煙防止に積極的に取り組んでいきます。

 日本国内では、マナー広告を通じて、周囲の方々への配慮

や思いやりを示していただけるよう、たばこを吸われる方々

にお願いしています。たばこを吸われる方ご自身がマナーの

大切さに、“気づき”“考え”“行動”していただけるように、

誰もが思い当たる身近なシーンやテーマを数多く紹介してい

ます。

 JTはこれからもマナー向上に向けた啓発活動に取り組ん

でいきます。

 「ひろえば街が好きになる運動」という市民参加型の清掃

活動を全国各地で行っています。自治体、学校、ボランティア、

各催事の実行委員会や協働団体など、さまざまな方々とご

みを「『ひろう』という体験を通じて『すてない』気持ちを育て

たい。もっともっとすてない人を増やしたい。」、そんな願いか

ら生まれたこの活動は、これからも全国各地で展開していき

ます。

吸う人も吸わない人もここちよい世の中へ

たばこを吸われる方にマナーの向上を呼びかけています

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Pharmaceutical Business13 14Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

コンプライアンス

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

年度 品目 導出先2004 抗HIV薬「JTK-303」 米国 ギリアド・サイエンシズ社

2014 JAK阻害剤「JTE-052」 デンマーク レオファーマ社

2006 前臨床試験段階の新規化合物(MEK阻害剤)

スイス ノバルティス社

2006 前臨床試験段階の抗体医薬候補品(抗ICOS抗体)

米国 メディミューン社

高リン血症治療剤「リオナ錠250mg」(2014年5月発売)

抗HIV薬「ゲンボイヤ配合錠」(2016年7月発売)

主な導出実績

年度 品目 導入先2003 抗HIV薬3品 米国 ギリアド・サイエンシズ社2007 高リン血症治療薬「JTT-751」 米国 ケリックス・バイオファーマ

シューティカルズ社2013 アレルギー皮膚テスト試薬

「ヒスタミン二塩酸塩製剤」デンマーク ALK社

主な導入実績

医薬総合研究所(大阪府高槻市)

医薬事業Pharmaceutical Business

JTは1987年より医薬事業に進出しました。

自社にとどまらず、ライセンスパートナーをはじめとする

国内外のネットワークやグループ会社との連携を広く活用した

研究開発を推進するとともに、スムーズな製造・販売体制を

構築しています。世界に通用する画期的なオリジナル新薬を創出し、

一日も早く患者様にお届けすることで、「JTの薬があってよかった」

と言っていただける事業を目指しています。

鳥居薬品(株)とのパートナーシップを通じて患者様へ医薬品をお届けしています

 研究開発力の充実・強化を目的として、1993年に自社研

究施設「医薬総合研究所」を設立しました。この研究施設を

中心に、主に「糖・脂質代謝」「ウイルス」「免疫・炎症」の領域で

研究開発を行っています。2000年には海外での開発機能を

強化すべく、米国ニュージャージー州にある子会社アクロス・

ファーマ社に臨床開発機能を付加し、海外での臨床開発の

拠点としています。

 また、研究開発スピードを加速し、世界の患者様に早期に

新薬をお届けするために、海外大手製薬企業へ自社の化合

物を導出(ライセンスアウト)することや、製品・開発品ライン

アップの充実を図るために、他社の化合物を導入(ライセン

スイン)する機会を積極的に追求することにも取り組んでい

ます。

病気から世界の人々を救う「オリジナル新薬の創出」に挑み続けます

画期的な新薬創出のため国内外の連携で研究開発に取り組んでいます

 1998年、JTは鳥居薬品(株)をグループ会社に迎え、医薬事

業の国内基盤の強化を図ってきました。グループ内での相

乗効果を最大限に発揮すべく、主に、JTが研究開発機能を、

鳥居薬品(株)が製造・販売機能を担っています。

 鳥居薬品(株)では、高度な専門知識を持った医薬情報担当

者(MR)が、医師や薬剤師をはじめとする医療関係者に医薬

品情報を提供し、適正な使用を推進することで、病気で苦し

む患者様だけでなく、すべての人々がより良い健康状態を実

感できる社会を目指し、活動を続けています。

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Processed Food Business15 16Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

コンプライアンス

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

加工食品事業Processed Food Business

JTグループの加工食品事業では、テーブルマークグループを

通じて、「一番大切な人に食べてもらいたい」という想いのもと、

「お客様においしく、安心してお召し上がりいただける」

商品づくりを進めています。

今後も暮らしの源である「食」の世界を通じて、

お客様から支持され続ける存在を目指していきます。

お客様に安心して召し上がっていただくため安全で高品質の商品をご提供していきます

 テーブルマークグループの冷食・常温事業を担う「テーブル

マーク(株)」では、これまで培ってきた技術力・商品開発力を最

大限に活かすことのできる冷凍麺、冷凍米飯、パックご飯、焼成

冷凍パンといったステープル(主食)を事業の柱と位置付け、よ

り一層のおいしさづくりに取り組んでいます。調味料事業で

は、「富士食品工業(株)」を中心に独自技術を活用した商品を

豊富にラインアップし、幅広い分野で事業展開しています。

 また、ベーカリー事業ではベーカリーショップ「サンジェルマ

ン」等の展開を通じて焼きたてパンのおいしさをご提供してい

ます。今後も徹底した安全管理のもと、技術革新や商品開発に

努め、皆様の食卓により一層のおいしさを提供していきます。

笑顔あふれる食卓のトレードマークへより一層のおいしさを提供します

食を支える多様な事業を通じて日本の食卓の未来を創造します

Ⅰ.フードセーフティ

Ⅲ.フードクオリティ Ⅳ.フードコミュニケーション

Ⅱ.フードディフェンス

 食品安全マネジメントシステ

ム※の考えに基づき管理された

工場から、お客様に安全な商品

をお届けしています。それぞれ

の工場での取り組みは監査を

通じて確認しています。※ISO22000など

 開発~調達~製造を通じてお

いしさを追求した商品づくりを

行う一方、お客様からいただい

たお問い合わせやご指摘をもと

に、商品の品質やお客様満足度

の向上に向けた継続的な取り

組みを行っています。

 お客様の要望に真摯に耳を

傾けるとともに、トレーサビリ

ティ情報の提供や工場見学など

を通じた積極的な情報公開に

より、お客様とのコミュニケー

ションを推進していきます。

 外部からの意図的な攻撃を防

ぐためフードディフェンスプログ

ラム※に基づく対応を行ってい

ます。※フードディフェンスプログラム:リスク管理項目をソフト面(マネジメントシステム)・ハード面(セキュリティ)それぞれの側面から遵守すべき事項を設定し、管理すること

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Environment Activities17 18Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

コンプライアンス

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

地球環境保全Environment Activities

JTグループでは、地球環境保全を経営の重要課題の1つとして位置付け、

環境マネジメントの基本理念であるJTグループ環境憲章のもと、

持続可能な社会の実現を目指しています。

より長期的視点での環境保全活動を目指し策定した

JTグループ環境長期計画では、地球温暖化防止、水資源保全、

生物多様性保全、廃棄物削減の4つの重点分野について、

2020年に向けて目標を設定し取り組みを進めています。

葉たばこ生産地の自然や生物多様性の保全に取り組んでいます

限りある資源を大切に、水使用量の削減と再利用に取り組んでいます

 樹木伐採による森林破壊が懸念されているマラウイ、ザン

ビアでは、森林再生に向けた活動を進めています。地域の人々

が生活に必要な木材を自分たちで植林し、育てた樹木を使う

ことで、新たな森林破壊を防ぎます。またブラジルでは、荒廃

の危機に瀕した森の保護プロジェクトを支援しています。

 このほか、生物多様性を脅かす農薬の使用を削減するな

ど、優れた農業慣行の実践を推進し、持続可能な葉たばこ生

産を目指しています。

廃棄物の発生抑制のため分別の徹底に取り組んでいます

 資源の有効活用と廃棄物の発生抑制のため、リデュース

(Reduce: 発生抑制)、リユース(Reuse: 再使用)、リサイク

ル(Recycle: 再資源化)の「3R」を推進しています。工場にお

いて梱包材の再使用を行うほか、各事業所において処理方

法の見直しや分別の徹底に継続して取り組んでいます。

 また、商品の容器包装材の使用量削減にも取り組み、社会

全体における廃棄物の発生抑制を目指しています。

 JTグループでは、2020年までに温室効果ガス排出量を

2009年度比で20%削減することを目標として掲げ、地球

温暖化防止に取り組んでいます。

 工場では、再生可能エネルギーの活用や燃料転換、よりエ

ネルギー効率の高い設備の導入などを進めています。輸送に

おいては、よりCO2排出量の少ない鉄道・海上船舶に転換す

るモーダルシフトを推進しており、その環境にやさしい鉄道

輸送への取り組みが評価され、国土交通省より「エコレール

マーク取組企業」として認定されています。

 製造工場では系統別に流量計を設置するなど「見える化」を

行い、その結果を最適な流量への調整に反映させることで、水

使用量の削減を図っています。あわせて、水の使用方法や設備

を継続的に見直すことでも無駄をなくしています。また研究

所やオフィスにおいても、節水型自動水栓の導入やトイレの

洗浄水量の節減、再生水の利用など、日常の水使用量の削減

に取り組んでいます。

事業活動と環境との調和の実現に向けた取り組みを推進しています

長期的な目標を掲げ地球温暖化防止に取り組んでいます

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Corporate Citizenship Activities19 20Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

コンプライアンス

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

社会貢献活動Corporate Citizenship Activities

社会と共生する「良き企業市民」であることを目指し、さまざまな社会

貢献活動に取り組んでいます。私たちは「社会福祉」「文化・芸術」

「環境保全」「被災地域への支援」を社会貢献における4つの重点分野

として位置付け、地域コミュニティの再生と活性化に努めていきます。

海外では、70以上の国と地域で事業を展開する

Japan Tobacco International (JTI) が中心となって、

地域社会の発展に貢献する活動に力を入れています。

世界各地の団体と協力し被災地域への支援を行っています

 2001年に創設されたJTI財団では、各国政府やNGOと協

力しながら、自然災害や人的災害、貧困など、さまざまな原因

で苦しむ人々がより良い生活を送れるよう、世界中の被災地

で支援を行っています。

 2016年度は、世界19カ国において15の団体が行う21の

プログラムを支援し、恩恵を受けた人々は合計で約35万人

に上ります。JTI財団は各地のニーズに応じた支援を行って

います。例えば、インドネシアでは災害に強い家屋の建設方

法を広め、減災に寄与するだけでなく、地元中小企業と連携

することで雇用を創出し、経済発展にも貢献しました。

 また、カンボジアでは、ベルギーのNGO「APOPO」による

地雷撤去プログラムを支援しています。特別に訓練されたネ

ズミを使って地雷を探知するため、安全で効率的に地雷を撤

去できるようになりました。

 近年では、災害後の対応にとどまらず、防災・減災分野への

支援にも力を入れています。いずれのプログラムでも、協力団

体と協働してプロジェクトを構築し、その効果を測定するこ

とで、被災者・被災地域にとって、長期的に必要なサポートを

提供できるよう努めています。

 JTの事業は自然の恵みによって成り立っています。事業を

支える自然への感謝の想いから、手入れが不足している森を

一定期間借り受けて森づくりに必要な手入れを支援する「JT

の森」を、全国9カ所で展開しています。2016年には新たに

岡山県の『鯉が窪にいみ』が加わりました。

 毎年春と秋には、JTグループの社員とその家族、地元の

方々がJTの森に集まり森林整備活動を行う「森づくりの日」

を実施しています。参加者はボランティアとして、地域に合わ

せて選んだ樹種を植える「植栽」、苗木の成長を助ける「下草

刈り」、節のない良質の材を得るために必要な「枝打ち」、太く

成長させるために混み合った木々を間引く「間伐」など、森の

状況に合わせた作業を協力して行います。

 豊かな森は、木を育て、土壌をつくり、水を蓄えます。さら

に、川や海などの流域に恵みをもたらし、自然災害や気象災

害から人々の暮らしを守るなど、周辺地域にとってなくては

ならない重要な役割を担っています。JTは元気な森を育て

ることを通じて、地域コミュニティへ貢献していきます。

国内外でニーズに合わせた社会貢献活動を展開

自然環境を大切に想う気持ちから全国で森林保全活動を進めています

Photo: Lola Gomez

Photo: Miriam Deprez

インドネシア

カンボジア

JTグループの詳しい社会貢献活動はじめ、CSR推進の取り組みについては、サステナビリティレポートをご覧ください。 www.jti.co.jp/csr/report/index.html

Page 12: JTグループは、...1 Corporate Brochure 2017 Message from CEO 2 そして「自然・社会・人間の多様性に価値を認め、 お客様に信頼される「JTならではのブランド」を

Compliance21 22Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

私たちの約束

• お客様への約束• 株主への約束• 社員お互いの約束• 社会への約束

ご相談・ご通報者の匿名性を保護します。(調査にあたり、事前の了解なく、お名前を開示することはいたしません)ご相談・ご通報者のお名前など、ご相談・ご通報のあった事実およびその内容は、調査関係者以外には一切伝えません。

当社との取引に関し、当社の役員・従業員による法令やJTグループ行動規範に違反する行為または違反するおそれのある行為。JTグループサプライヤー行動規範において、懸念等が生じた際にサプライヤーの皆様に通知・報告をお願いしている事項。

当社のお取引先の役員、従業員(派遣社員などを含みます)を対象とします。上記の方々以外の方からのご相談・ご通報は、原則として受け付けできません。

コンプライアンス相談・通報窓口(お取引先様専用)

ご相談・ご通報

秘密の厳守

受付内容

対象

コンプライアンスCompliance

JTグループでは、コンプライアンスの実践を経営の

重要な課題と位置付け、高い倫理観を持った

事業運営に努めています。

すべての従業員に対し行動規範を周知、徹底するとともに、

コンプライアンス意識醸成のための研修啓発、

相談・通報制度の整備など、コンプライアンスの推進に

取り組んでいます。

コンプライアンス意識を醸成するためさまざまな研修を実施しています

JTグループ行動規範に基づいた行動の徹底を図っています

 コンプライアンス意識の醸成や実践を促進するために、階

層別のコンプライアンス研修に加え、ケース事例を用いた研

修・eラーニングやDVDを活用した研修も行っています。こ

のほか、コンプライアンス活動上で役立つ知識や情報をイン

トラネットやグループ社内報などを通じて発信するなど、さ

まざまな啓発を実施しています。

 また、毎年6月をコンプライアンス強調月間と定めて、コン

プライアンスセミナーやアンケート、職場ミーティングを実

施し、コンプライアンスの理解、啓発を図っています。

社内と社外に相談・通報窓口を設置しています

 問題の未然防止やJTグループの自浄作用が機能するよ

う、社内と社外に相談・通報の窓口を設置しています。これら

の窓口の周知徹底のために「相談・通報窓口利用ガイド」の従

業員への配付や、ポスターの掲示などを行っています。

 また、お取引先の従業員の方々が、当社の従業員等による法

令やJTグループ行動規範に違反する行為または違反するお

それのある行為を発見した場合には、JTウェブサイトに設け

た専用の相談・通報窓口に相談・通報を行うことができます。

 JTグループでは、コンプライアンスを「JTグループミッ

ションを共有し、より良き企業人、より良き社会人であるため

に求められる価値観・倫理観に基づいた行動の実践」と定義

し、従業員一人ひとりがその実践に取り組んでいます。

 また、外部委員を主要な構成員とするJTグループコンプラ

イアンス委員会を中心に、コンプライアンス推進体制を構築・

整備しています。

 JTIおよび鳥居薬品(株)は、個々の事業の特性や事業環境

を踏まえ、それぞれ独自のコンプライアンス推進体制を構築

しています。

 JTグループとしての共通の価値観・倫理観をまとめたもの

が、JTグループ行動規範です。

 JTグループ行動規範では、各ステークホルダーに対する責

任を一人ひとりの行動の基本方針「私たちの約束」として明

示しています。そして、従業員の行動は、「私たちの約束」を実

現するために例示列挙した「具体的な行動」に沿ったもので

あることが求められています。

高い倫理観を持って業務に取り組んでいます

コンプライアンス徹底のための仕組みを構築しています

JTウェブサイト上のお取引先様専用相談・通報窓口

相談・通報窓口利用ガイド

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Diversity and Inclusion23 24Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

多様化推進Diversity and Inclusion

お客様に信頼される「JTならではのブランド」を生み出し、育て、

高め続けていくためには、多様な人財の活躍が不可欠です。

JTグループでは、社員が互いの価値観を尊重し、

違いに価値を認め、誰もが活き活きと働くことができる

組織風土のさらなる醸成のため、多様化(ダイバーシティ)の

推進に積極的に取り組んでいます。

多様化推進の1つとして女性の活躍推進に取り組んでいます

多様性を活かす組織づくりに取り組んでいます

 女性の活躍に向けた取り組みを積極的に行っています。

 ロールモデルの紹介やネットワーク形成の機会をはじめ、

一人ひとりの成長に応じた社内外研修や他企業との交流な

ど、女性を対象とした成長機会の提供を多数行っています。

 また、管理職向けにも各種研修・施策を実施し、多様な人財

のワーク・ライフ・バランスが尊重される職場風土を醸成し

ながら、社員一人ひとりに応じた多様なキャリアを支援する

環境を整えています。

ワーク・ライフ・バランスを尊重しています

 社員それぞれが考えるワーク・ライフ・バランスを実現する

ことは、単に充実感を得るだけではなく、視野や経験を広げ

るチャンスでもあり、より一層の能力の発揮につながると考

えています。

 そのため、多様な働き方を支える制度を整えるとともに、

働き方に対する意識の変革を促す機会を設けるなど、ともに働

く仲間の多様な働き方を受容する組織風土の醸成に努めて

います。

 また、子育てや介護などが必要な時には、「働きやすさ」を

担保する制度と「働きがい」を実現できる制度を、社員の意志

に沿って柔軟に活用することができます。

 JTグループでは、性別、性自認、性的指向や年齢、国籍だけ

ではなく、経験・専門性といった異なる背景や価値観などを

尊重し、違いに価値を見出すことが、JTグループの持続的成

長につながると考えています。

 2016年度には、JTの多様な人財の活躍による事業の成

果が認められ、「新・ダイバーシティ経営企業100選」ならび

に「なでしこ銘柄」に選定されました。

 今後も持続的成長に向け、多様な人財のさらなる活躍を推

進していきます。

 事業競争力の強化、イノベーション創出、変化への対応力

を向上していくためには、多様性を活かしながら価値を生み

出す組織であることが大切です。

 JTグループでは社内外を問わず、経験やライフスタイルを

共有し、議論できる機会を設けています。

 また、管理職を対象に、多様な人財を活かすリーダーシッ

プや仕事と生活に対する価値観の変化についての研修を実

施するなど、多様性を活かす組織づくりを進めています。

多様な人財が能力を最大限に発揮できる組織がJTグループの成長基盤です

多様性の受容と尊重を推進する取り組みを行っています

JTグループの多様化推進ロゴを策定しました

Page 14: JTグループは、...1 Corporate Brochure 2017 Message from CEO 2 そして「自然・社会・人間の多様性に価値を認め、 お客様に信頼される「JTならではのブランド」を

Human Resources Development25 26Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

成長支援Human Resources Development

JTグループでは、70以上の国と地域で約45,000人の従業員が

働いています。JTグループの持続的な成長を実現するため、

“人財の多様性=競争力の源泉”という認識のもと、

多様な従業員の自律的な成長意欲に応えるべく、

OJT(On-the-Job Training)を基本として、研修、eラーニングなど、

さまざまな成長支援やチャレンジの場を提供しています。

従業員の成長意欲に応えるべくさまざまな成長支援の場を提供しています

 従業員が持つ自律的な成長意欲に応えるべく、OJT

(On-the-Job Training)を基本として、社内・社外研修、e

ラーニングなど、さまざまな“チャレンジの場”や“学びの場”

を整えています。

 また、自らのキャリアを自分自身でデザインするために、定

期的にキャリア面談やキャリア研修を開催し、“気づきの場”

や“刺激を得る場”を提供しています。

 JTグループでは、従業員がチャレンジを続け、成長してい

きたいという想いに対して、真摯に向き合い、その自律的な

成長意欲に対して積極的に支援しています。

JT/JTI Talent Partnership Program

 世界で活躍できる人財の輩出を目的に、海外での業務経験

やJTとJTIメンバーによる合同研修を展開しています。多国籍

チームでの業務経験やグローバルビジネスのケーススタディな

ど、世界で活躍するために必要な成長機会を提供しています。

JT-Next Leaders Program

 未来のJTグループを牽引するグローバルリーダーの継続

的な輩出を目的に、国内外におけるファストトラックでの多

様な業務に挑戦する場を設けています。アセスメント結果に

応じ、個人ごとに最適な成長環境が提供されます。

“人財の多様性=競争力の源泉”という認識のもと、多様な従業員の自律的な成長意欲を支援しています

JTグループにおける人財マネジメントの基本方針

 JTグループの人財マネジメントの基本方針である「人財マ

ネジメントポリシー」において、すべての従業員に対して成長

機会の提供を約束しています。

【人財マネジメントポリシー】 私たちは、JTグループの持続的な成長に資するべく、“人財

の多様性こそ、競争力の源泉である”という認識のもと、従業

員に対して、次に掲げる責任を中長期にわたり高い次元で果

たしてまいります。

1. 従業員を尊重し、公正な処遇を行います

2. 透明性の高いルール/基準を策定します

3. 全てのJTグループ従業員に成長の機会を提供します

 JTの人事制度は、「社員と会社は、『仕事』を通じて貢献/

処遇し、ともに『成長』する」を基本コンセプトとして設計して

います。

 具体的には、職務(仕事)の大きさの違いや専門性を重視し

た給与制度の設定、社員の仕事への貢献の度合いに対する

公正な処遇、社員の自律的な成長意欲を支援するための場

の提供等を行っています。

 また、多様な人財の幅広い働き方のニーズに応えるべく、

弾力勤務・FLEX・テレワークなど、個々人の状況に応じて柔

軟に勤務できる制度設計も推進しています。

社員と会社の成長を結びつけるマネジメントサイクル

「世界で活躍できる人財」「未来のグローバルリーダー」の輩出に取り組んでいます

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Events27 28Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

企業イベントEvents

JTグループは、全国各地の皆様へ心の豊かさ、

そして本物の感動をお届けするために、

「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」

「JTフォーラム」

などのさまざまなイベントを通じて

“かけがえのないひととき”をご提供しています。

最高峰のスポーツイベントをサポートしています

地域文化の発展に貢献しています

 国内メジャー大会の1つで男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シ

リーズJTカップ」は、例年、賞金王争いにも注目が集まるなど

国内最高峰の大会として、今年54回目を迎えます。

 選び抜かれたトッププレーヤーたちが、名門「東京よみうり

カントリークラブ」で、年度最後のメジャータイトル獲得に向

けて、白熱した戦いを繰り広げます。

 「良質な文化の芽を地域から育てていきたい。そして地域

文化に貢献したい」という地方新聞社とJTの考えが一つに

なって開催する文化イベントです。

 「ひとのときを、想う。」をテーマに、作家・文化人をはじめ、

映画監督など多彩な分野でご活躍の方々を講師に招き、全

国各地で文化講演会を開催しています。

さまざまなイベントを通じて、本物の感動をお届けしています

将棋を通じて地域社会の活性化を応援しています

 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」は、地域社会の活性化

に貢献したいという想いのもと、全国11地区で開催していま

す。1981年に始まり、今年で38回目を迎える伝統ある棋戦

として、タイトルホルダーおよびランキング上位者のトッププ

ロ棋士12名による白熱した公開対局をお届けしています。

 また、同日同会場で開催する「こども大会」は、青少年の健

全育成に貢献したいとの想いのもと、JTグループのテーブル

マークが応援しています。

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Sports29 30Corporate Brochure 2017

たばこ事業

医薬事業

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

企業スポーツSports

JTの男女バレーボールチームは、名選手を輩出する

伝統と誇りを兼ね備えた日本屈指のチームです。

勝利へのひたむきな姿勢やバリエーションに富んだ

迫力あるプレーを通じて、「最高の勇気と輝き」

そして「最大の感動」をお届けしています。

勝利へのひたむきな姿勢やプレーを通じて最大の感動をお届けしています

 JTの男女バレーボールチームは、皆様に「最高の勇気と輝

き」、そして「最大の感動」をお届けしたい、という想いを胸

に、選手・スタッフが一つとなって試合に挑んでいます。

 JTサンダーズは2015年に「2014/15V・プレミアリーグ」

で初優勝を果たし、2016年の「第65回黒鷲旗」でも優勝を

飾りました。また、JTマーヴェラスも2011年の「2010/11V・

プレミアリーグ」で初優勝を遂げたほか、2015年・2016年

に「第64回・第65回黒鷲旗」でV2を達成するなど、男女とも

に輝かしい実績を上げています。

 今後もチーム一丸となり、Vリーグや各大会において、さら

なる高みへ挑み続けます。勝利を目指す強い意志とひたむき

な姿勢や、バリエーションに富んだ迫力あるプレーを通じて、

熱い想いと最大の感動を皆様にお届けしていきます。

 JTの男女バレーボールチームは、「JTサンダーズ(男子)」が

1931年、「JTマーヴェラス(女子)」は1956年の創部以来、

日本バレーボール界において頂点に挑み続けています。オリ

ンピックをはじめとする国際大会にも故・猫田勝敏選手(元

全日本男子主将:ミュンヘンオリンピック金メダリスト)や竹

下佳江選手(元全日本女子主将:ロンドンオリンピック銅メダ

リスト)など、名選手を輩出する伝統と誇りを兼ね備えた日

本屈指のチームです。

バレーボールを通じて、熱い想いと感動をお届けしています

名選手を輩出する日本屈指のチーム

バレーボール教室の開催によってスポーツの歓びをお伝えしています

 多くの方々ともっとスポーツの楽しさ、おもしろさ、そして

歓びを共有したいという想いから、シーズンオフを中心に全

国各地でバレーボール教室を開催しています。地域のスポー

ツ振興と発展を目的に、小中学生や、高校生、ママさんチーム

など幅広い層を対象に実施しています。

 基礎技術から試合形式の練習など、参加者のレベルに応

じてさまざまな指導を行っています。

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Corporate Data / Financial Information31 32Corporate Brochure 2017

会社概要Corporate Data

財務データFinancial Information

(2016年12月31日現在)

(2017年4月1日現在)

■ 国 内 支 社 北海道支社(北海道) 東北支社(宮城県)  東京支社(東京都) 東海支社(愛知県)大阪支社(大阪府)中国支社(広島県)四国支社(香川県)九州支社(福岡県) その他7支社  

■ 国 内 研 究 所 葉たばこ研究所(栃木県)たばこ中央研究所(神奈川県)医薬総合研究所(大阪府)

■ 国 内 工 場 北関東工場(栃木県)東海工場(静岡県)関西工場(京都府)

その他1工場九州工場(福岡県)

■ 本  社 〒105-8422東京都港区虎ノ門二丁目2番1号

)表代(1113-2853)30(: 話電Fax :(03)5572-1441URL:https://www.jti.co.jp/

■ 設  立 1985年 4月1日

■ 資 本 金 1,000億円

(2017年3月24日現在)

* 監査役 今井 義典および大林 宏は会社法第2条第16号に定める社外監査役です。

* 取締役 岡 素之および幸田 真音は会社法第2条第15号に定める社外取締役です。

■ 役 員 丹呉 泰健小泉 光臣新貝 康司岩井 睦雄

取締役会長

代表取締役社長

代表取締役副社長

代表取締役副社長

宮崎 秀樹岡 素之幸田 真音

取締役副社長

取締役

取締役

取締役 中村 太湖島 知高今井 義典大林 宏

常勤監査役

常勤監査役

監査役

監査役

監査役

2012年度:調整後EBITDA2013ー2016年度:調整後営業利益

*構成比は小数点以下

(2016年1月ー12月)

第2位を四捨五入

■ 売 上 収 益 ■ 売 上 収 益 構 成 比連結 2兆1,433億円

加工食品事業1,641億円(7.7%)

その他86億円(0.4%)

医薬事業872億円(4.1%)

海外たばこ事業1兆1,992億円(56.0%)

国内たばこ事業6,842億円(31.9%)

売上収益:

2兆1,433億円

(2016年12月31日現在)

※1 調整後営業利益=営業利益+買収に伴い生じた無形資産に係る償却費+調整項目(収益及び費用)*   *調整項目(収益及び費用)=のれんの減損損失±リストラクチャリング収益及び費用等

※2 調整後EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費+調整項目(収益及び費用)*   *調整項目(収益及び費用)=のれんの減損損失±リストラクチャリング収益及び費用等

注1 JT飲料製品の製造販売事業からの撤退に伴い、2015年度は飲料事業を除外した数値を表示

注2 2012年度    :2012年4月から2013年3月までの実績   2013ー 2014年度:JTおよび連結子会社は、2014年度より決算期を3月31日から12月31日に変更したため、2013年度・2014年度ともに会計期間を1月から12月までの12か月と仮定して記載    2015ー 2016年度:1月から12月の実績

■ 事業別セグメント情報 (単位:億円)

売上収益 調整後営業利益 営業利益

国内たばこ 6,842 2,602 2,441

海外たばこ 11,992 3,362 3,018

医薬 872 97 97

加工食品 1,641 50 50

その他/消去 86 △244 327

計 21,433 5,868 5,933

※1

■ 営業利益/当期利益(親会社所有者に帰属) ■ 従業員数

(人)

(就業人員ベース)

国内たばこ事業 9,486

海外たばこ事業 26,558

医薬事業 1,850

加工食品事業 5,683

その他事業/全社共通業務 1,090

従業員数(連結)計 44,667

従業員数(単体) 7,298

2014

7,000

6,000

5,000

4,000

3,000

2,000

(億円)

20132012

営業利益当期利益(親会社所有者に帰属)

2015 2016

4,430

3,436

5,322

6,427

3,891

5,718

3,985

5,652

4,217

5,933

■ 売上収益 ■ 調整後EBITDA※2/調整後営業利益※1

20132012 2014 2015

30,000

25,000

20,000

(億円)

20132012 2014 2015

8,000

6,000

4,000

2,000

(億円)

21,43321,202

23,72224,335

22,529

2016 (年度)

(年度)

(年度)

5,8686,220 6,126

6,6016,267

2016

■ 主な連結子会社 TSネットワーク(株)

日本フィルター工業(株)JT International S.A.Gallaher Ltd.

鳥居薬品(株)ジェイティ物流(株) テーブルマーク(株)

計202社

富士食品工業(株)(株)サンジェルマン

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Financial Information / JT Group Organization Chart 33 34Corporate Brochure 2017

事業関連データFinancial Information

JTグループ組織図JT Group Organization Chart

※1 調整後営業利益=営業利益+買収に伴い生じた無形資産に係る償却費+調整項目(収益及び費用等)*   *調整項目(収益及び費用)=のれんの減損損失±リストラクチャリング収益及び費用等

注1 JT販売数量:国内免税販売分、中国事業分(2015年度:38億本、2016年度:39億本)、Emerging Productsを含まない

注2 為替一定ベース:前年度と同じ現地通貨対ドルのレートを適用して算定した自社たばこ製品調整後営業利益

注3 総販売数量(海外たばこ事業):水たばこ/Emerging Products/製造受託を除き、Fine Cut/Cigar/Pipe/Snus込み

注4 GFB:「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」「ベンソン・アンド・ヘッジス」「グラマー」「ソブラニー」「シルクカット」「ナチュラル アメリカン スピリット」

出典:(一社)日本たばこ協会

■ 国内たばこ販売実績上位10銘柄(2016年4月ー12月)

銘 柄 ブランド所有者 シェア(%)

1 セブンスター JT 3.9

2 メビウス・ワン・100's・ボックス JT 3.0

3 JT 2.8

4 わかば

メビウス・スーパーライト

JT 2.3

5 エコー JT 2.2

6 メビウス・ライト JT 2.1

7 メビウス・エクストラライト JT 2.1

8 メビウス JT

JT

2.0

9 セブンスター・ボックス

PMJ

2.0

10 マールボロ ライト メンソール ボックス

ロシア

1.7■ JT販売数量■ JT販売数量シェア

1,062 億本61.1%

■ 国内たばこ事業 調整後営業利益※1

2016 (年度)

2,602

2,541

2015

2,700

2,600

2,500

2,400

2,300

(億円)

■ 海外主要市場の市場シェア(%)

■ 総販売数量 うちGFB販売数量

3,987億本2,837億本

■ 海外たばこ事業 為替一定ベース 調整後営業利益※1

2016 (年度)

3,693

3,257

2015

4,500

3,500

2,500

2,000

1,500

3,000

4,000

(百万ドル)

2016 増減2015+13.4%

+2.4%

+1.6ppt

△0.2ppt

△1.0ppt

イタリア

英国

フランス

トルコ

スペイン

台湾

+0.6ppt

△0.9ppt

+0.5ppt

21.1

41.9

33.8

21.4

30.3

22.3

39.2

22.7

41.7

32.8

22.0

29.4

22.8

39.9 +0.7ppt

注5 2015ー 2016年度:1月から12月の実績

お客様満足推進室

コンプライアンス統括室

パプリックリレーション部

コーポレート部門

たばこ事業本部

医薬事業部

秘書室

監査役室

CSR推進部

経営企画部

IT部

人事部

税務室

人事サポート室

不動産室

労働部

多様化推進室

経理部

財務部

IR広報部

総務部

法務部

監査部

(2017年4月1日現在)

(2017年4月1日現在)

(2016年12月31日現在)

支社(15)たばこ工場等(5)原料本部(2)研究所/センター(7)

TSネットワーク(株)ジェイティ物流(株)日本フィルター工業(株)富士フレーバー(株)ジェイティエンジニアリング(株)(株)トゥルースピリットタバコカンパニー

(株)JTビジネスコムその他連結子会社9社

その他連結子会社6社(国内たばこ事業)

JT International Group Holding B.V.

JT International Holding B.V.

JT International S.A.LLC JTI RussiaGallaher Ltd.LLC PetroJT International Germany GmbHJTI Polska Sp. z o. o.JTI Tutun Urunleri Sanayi A.S.その他連結子会社141社(海外たばこ事業)

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