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豊中商工会議所 ■ プロモーション支援事業 事業の概要 発信力の弱い小規模事業者にとって「いかにお金をかけずに効果の高い広報をするか」、またそ の広報を通じて獲得した見込客の顧客化、新規顧客のリピーター化は、特に不況下において大きな 課題であります。小規模事業者が安定的に事業継続するための顧客の「ファン化」を戦略的に図っ ていくために、「ファン創り」をテーマに講座、勉強会・交流会と、個別のハンズオン支援を実施 します。 これまでの具体的な取組としては大きく6つのカテゴリーとなります。 【①ファン創り基礎】 自社や自社商品(サービス)および経営者自身、自社従業員などの「本当のウリ」(強み、 USP)と、「本当のお客=見込ファン」を徹底的なワークを通じて見出し、「伝える」「伝わ る」ことを意識して、ちらしやホームページ等の販促ツールに使える、材料を自ら紡ぎ出します。 【②ファン創りツール作成】 ①で見出した材料をもとに、自社の広報戦略に合わせて、必要なファン創りツール(ちらし、 ニュースレター、ファン創り名刺、メルマガ、ホームページ、facebookページetc.)を作成し ます。作成したツールを実践し、成果発表を行います。 【③メディア活用】 メディアが取材したくなる「ネタ作り」の考え方や、プレスリリース原稿の作成、地域メディ アとのマッチング等を行い、お金をかけずに露出力を高める力をつけます。 【④クラウドファンディング活用】 クラウドファンディングを、単なる資金調達手段として捉えるのではなく、「優良顧客=ファ ン」との出会いおよび囲い込み手段として位置づけ、その活用に向けた基礎知識提供、事例紹介、 実際の活用に向けた支援を実施します。 【⑤ファン創り交流会】 ①〜④を含め、ファン創りの取組を成果に繋げている事例発表と、参加者同士の交流を実施し ます。 【⑥ファン創り研究会】 平成23年度以降、当事業に参加された事業者のうち希望される方を対象として、ファン創り 研究会を発足。平成26年度から年4回、自社のファン創り・販路開拓取組の実践報告と情報共 有を行います。単独だと下がりがちなモチベーションの維持と、成果報告によるヒントの共有お よびライバル意識の醸成、そして確実な成果創出を目的とします。

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大阪商工会議所豊中商工会議所

■ プロモーション支援事業

事業の概要

 発信力の弱い小規模事業者にとって「いかにお金をかけずに効果の高い広報をするか」、またその広報を通じて獲得した見込客の顧客化、新規顧客のリピーター化は、特に不況下において大きな課題であります。小規模事業者が安定的に事業継続するための顧客の「ファン化」を戦略的に図っていくために、「ファン創り」をテーマに講座、勉強会・交流会と、個別のハンズオン支援を実施します。

 これまでの具体的な取組としては大きく6つのカテゴリーとなります。

【①ファン創り基礎】 自社や自社商品(サービス)および経営者自身、自社従業員などの「本当のウリ」(強み、USP)と、「本当のお客=見込ファン」を徹底的なワークを通じて見出し、「伝える」「伝わる」ことを意識して、ちらしやホームページ等の販促ツールに使える、材料を自ら紡ぎ出します。

【②ファン創りツール作成】 ①で見出した材料をもとに、自社の広報戦略に合わせて、必要なファン創りツール(ちらし、ニュースレター、ファン創り名刺、メルマガ、ホームページ、facebookページetc.)を作成します。作成したツールを実践し、成果発表を行います。

【③メディア活用】 メディアが取材したくなる「ネタ作り」の考え方や、プレスリリース原稿の作成、地域メディアとのマッチング等を行い、お金をかけずに露出力を高める力をつけます。

【④クラウドファンディング活用】 クラウドファンディングを、単なる資金調達手段として捉えるのではなく、「優良顧客=ファン」との出会いおよび囲い込み手段として位置づけ、その活用に向けた基礎知識提供、事例紹介、実際の活用に向けた支援を実施します。

【⑤ファン創り交流会】 ①〜④を含め、ファン創りの取組を成果に繋げている事例発表と、参加者同士の交流を実施します。

【⑥ファン創り研究会】 平成23年度以降、当事業に参加された事業者のうち希望される方を対象として、ファン創り研究会を発足。平成26年度から年4回、自社のファン創り・販路開拓取組の実践報告と情報共有を行います。単独だと下がりがちなモチベーションの維持と、成果報告によるヒントの共有およびライバル意識の醸成、そして確実な成果創出を目的とします。

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豊中商工会議所

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事業の目標

 これまで大きく分けて「メディア活用」「ファン創り」「SNS活用」をメインテーマにプロモーション支援を実施してきましたが、平成25年度は特に「自社のファン創りのため」に、いかに必要なツールを作るか、いかにメディアを活用するか、という視点で名刺やチラシといった販促ツール作りや、「ファン創り」という視点でのクラウドファンディング活用、およびお互いの実践成果共有、地域メディアとの接点構築などを行ってきました。 また、過去の当事業の受講者は小売・サービス・飲食・士業など、実質的には経営者のみ、もしくは数名程度で運営している。小規模な事業者が多く、明確なマイルストーンがないと、事業との兼ね合いから、学んだことを実践に移すことが困難な事業者が多いことも分かってきました。 今年度はこれらの「点」を「線」とするため、自社の事業計画や事業ステージと連動した「広報戦略」の立案を行い、可視化、スケジュール化し、実践に繋げていきます。そのための基礎講座や、当地域で先進的にファン創りをされている事業者によるノウハウ公開などを通じて、自社のファン創り戦略を構築します。最終的な理想形として「サイレントセールス(営業しなくても売れていく)」の仕組を構築し、そのPDCAサイクルを自ら回していける力をつけることを目標とします。

事業のポイント

・自社や自社商品(サービス)および人(経営者、従業員、関係者)の「本当のウリ」、また自社や自社商品(サービス)を涙を流して喜んでくれるような「本当のお客」を知ることに何よりの重点を置きます。

・上記で紡ぎ出した「ウリ」や「客」をもとに、広報ツール(名刺、ちらし、ニュースレター、SNSなど)の作成を行います。

・メディアの活用を意識した戦略構築。

・ファン創り手段としてのクラウドファンディングを知っていただきます。

・成果発表会や事例紹介を行い、情報を共有、ヒント共有します。

・受講者間の強みのマッチングを行います。

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豊中商工会議所

 当事業スタート当初より支援している1社は、平成25年度、初めての本格的なメディア露出(業界紙へのプレスリリースによる取材&記事掲載)、新商品ちらしの作成、情報誌創刊、社員ブログ、Facebookページ開設と継続運営など、新規顧客獲得のために数多く露出を増やすことができました。特にメディア掲載による新規顧客・見込み客の獲得や、情報誌創刊による既存顧客フォロー体制の構築は、同社にとって大きな自信を持つきっかけとなり、今年蒔いた種が来年度以降どのような花を咲かせるかが期待されるところであります。 当所の支援を通じて、食品製造販売事業者が飲食店事業参入時にクラウドファンディングを活用して資金調達を行い、投資家を「優良顧客」と捉えてプライオリティの高い情報発信や接客を行うなど、飲食店の新しい開業モデルとなるような成果となりました。新しいモデルが話題を呼び、日経新聞や多くのテレビ番組などに取り上げられ、1月のオープン後、計画比180%以上の売上を維持し続けています。 平成25年6月にヨガスタジオを開業された事業者は、ファン創り基礎講座の受講を経てファン創り名刺を作成。名刺を見たお客様の入会が数件ありました。ファン創り講座およびちらし作り講座受講した方は、年末の忘年会シーズンおよび新年会のちらしを作成し、駅前配布とポスティングで、前年対比130%の来店数を達成しました。

参加者の成果

事業の成果

ファン創り交流会・勉強会スライド ファン創り研究会(平成26年度〜)スライド①

ファン創り研究会(平成26年度〜)スライド② ファン創り研究会(平成26年度〜)スライド③

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豊中商工会議所

…会場から  グループを作ってまとめて情報を流していく手法についてもう少し詳しく教えてください。

…豊中商工会議所 Facebookを利用して受講者等で公開限定グループを作り、情報の発信、共有、質問の交流などをしています。Facebookを使っていない方にも、これをきっかけとして、スマホを利用するなどして登録してもらっています。積極的に取り組んでいただける集団を意図的に作っているというわけです。

…柳瀬選定委員 豊中商工会議所さんはマーケティングが強いなと感心しました。ファン創り研究会に関しまして、PDCAのチェックは自分でやるのでしょうか、それともグループですか。

…豊中商工会議所 この場を作ったのは皆さんにPDCAのチェックをしてもらう機会とするのがねらいです。PDCAのチェックしたことを活かしていくために、個別にアドバイスも行っています。

…柳瀬選定委員 「材料整理/考える・知る」の部分で、参加者に“徹底的”に考えてもらっているそうですが、脱落する方はおられませんか。

…豊中商工会議所 おられます。その場合は私たちが働きかけて引っ張っていきますし、何度も連絡します。Facebookのグループにはモチベーションの高い方が多いので、受講者の情報のやり取りに触発されて再び足を運ぶようになるという感じです。最初のうちは脱落者がよく出ましたが、この頃はなくなりました。

…山納選定委員 グループは目の行き届く10人ぐらいでとのことですが、それ以上の人数を集めて講座、交流会を開く機会などを使い分けておられますか。また、多くの事業者さんを支えるというミッションとの間の説明はどのようにしておられますか。

地域への波及効果

 地域的な波及効果は不明であるが、各社の取組を共有することで、結果としてその発信力を底上げできていると感じています。

事業力向上プレゼン大会

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…豊中商工会議所 前者に関しては、内容によっては30〜50人規模のセミナーを開き、その中から自社の経営課題を克服する為に積極的に取り組もうとする事業者をピックアップします。 後者のご指摘は悩みどころです。会員数、事業所数に対し5人の指導員では全部に伝えきれないところもあります。そこで、とにかく出会えた事業者さんをまず大切にしていこう、徹底的に応援していこうという形をとっているのが正直なところです。

…北口選定委員 この事業に参加されている事業者さんは豊中市内の方になるのでしょうか。

…豊中商工会議所 いえ、豊中市内の事業者が多いですが、箕面市、池田市、能勢町、豊能町など広域の範囲で参加されています。

…北口選定委員 事業者さん同士が実際に顔を合わすための日程調整で工夫されている点はありますか。

…豊中商工会議所 曜日と時間帯を固定するほかないのが現状です。10人だから通用すると思いますが、全ての業種の方に配慮して設定するのは困難なので、課題だと思っています。

豊中商工会議所

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事業の改善方針

 当事業の受講者は小売・サービス・飲食・士業など、実質的には経営者のみ、もしくは数名程度で運営している特に小規模な事業者が多く、明確なマイルストーンがないと、事業との兼ね合いから、学んだことを実践に移すことが困難な場合が多いことも分かってきました。今年度はこれらの「点」を「線」とするため、自社の事業計画や事業ステージと連動した「広報戦略」の立案を行い、可視化、スケジュール化し、実践に繋げていく必要性を感じています。そのための基礎講座や、当地域で先進的にファン創りをされている事業者によるノウハウ公開などを通じて、自社のファン創り戦略を構築します。最終的な理想形として「サイレントセールス(営業しなくても売れていく)」を追求し、長期的な広報戦略やそのために必要な広報ツール作成のノウハウを身につけます。

【今後の取組みについて】 平成26年度より「ファン創り研究会」を開催。「ファン創り」をテーマに数々の講座を展開してきましたが、多くの事業者が突き当たるのが「実践・継続できない」という壁です。

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豊中商工会議所

開催目的は下記のとおりです。①各社の取組内容を共有②PDCAサイクルの「C」の役割を担い、「A」を喚起③継続に係るモチベーション創出④異業種交流

 四半期に一度の開催で、プロモーション活動のPDCAを自力で回せる力を養成したいです。