農地 放射能除染 -...

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東日本大震災、それが引き金となって発生した東京電力福島第一原発の事故により、私たちが生きる社会・世界が大き く揺るぎ、新しい価値観への転換に向けた取り組みが必要とされています。 40 年前から有機農業を始め、福島での地産地消を築いてきた二本松有機農業研究会は、原発事故後も福島で農業を 続け、種を撒き続けてきています。 その二本松有機農業研究会と、こ れまでフィリピン、インドネシア、東 ティモールを中心に農を軸にした地 域づくりをすすめてきた APLA が出 会い、福島の「地域再生」をどう考 えていけるかを一緒に模索していくこ とにしました。 とはいえ、原発事故収束の目処も今 後の影響が不透明ななか、全ての人 が暗中模索し、戸惑いの中にありま す。こうした状況から未来に向けて の突破口を見つけ出すため、放射性 物質に汚染された農地の再生と自然 エネルギーをどう実現できるのかを 探ってみることになりました。そのた めの視点と具体的方法を知るための 講座を「福島百年未来塾」と名付け て開催することにします。 そして、他の地域の農民や都市部に 住む人たちの参加も得て、ともに福 島のこと、自分たち自身のことも考えていく場となるよう期待しています。福島とともに、地域再生までの道のり、希望 をつくるための動きに、ぜひ皆さんもご参加ください。 福島の農民にとってこれほどつらく悲しい一年はありませんでした。しかし、私たちが長年大切に培ってき た土地が放射能によって汚染されても私たちはあきらめない。苦しんでいる我々に対し、多くの人たちから 支援や励ましが与えられ、福島の農業を守ることは日本の農業を守る力となることを信じて歩む道となりま した。その道は長く険しい。そのためにもこの未来塾を通して、農民、消費者、研究者、グループ、企業な どがそれぞれの力と知恵を出し合い、共有して、前進したく思います。その未来には、福島の農地が日本一 安全な食物やエネルギーの生産地、乳と蜜の流るる郷となることを信じて歩み続けたい。そのための高い理 念と技術を学び、放射能に怯え、うろたえるのではなく、放射能に正しく怯える姿勢で前にと進む力となる ことを信じます。 ――大内信一(二本松有機農業研究会) || 【主催】JAみちのく安達二本松有機農業研究会、特定非営利活動法人 APLA 【協力】しらたかノラの会、特定非営利活動法人日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)、日本有機農業研究会福島 【申し込み・問い合わせ】特定非営利活動法人 APLA 169-0072 東京都新宿区大久保 2-4-15 サンライズ新宿 3F Tel. 03-5273-8160 Fax.03-5273-8667 E-mail. [email protected] URL. www.apla.jp /JA みちのく安達二本松有機農業研究会(大内信一) 964-0874 福島県二本松市中里 111-1 Tel/Fax. 0243-22-4272 参加ご希望の方は、できるだけ事前に申し込みください。できなかった場合でも 当日参加は可能です。 以後「福島百年未来塾」は、第5回まで開催予定。内容が確定次第、ご案内いたします。 第 2 回、第 3 回の会場は予定です。決まり次第、別途ご案内いたします。 参加費: 無料 第1回 2012 4 713:30-16:30 福島県農業総合センター 郡山市日和田町高倉字下中道 116 番地 TEL. 024-958-1700 作物による農地放射能除染有機イネ作り 講師:稲葉光國さん(民間稲作研究所) || 第2回 2012 6 913:00-16:30 郡山市民プラザ・ビッグアイ(予定) 郡山市駅前二丁目 11 番 1 号 TEL. 024-958-1700 上映 『ミツバチ羽音地球回転』 135分お話:鎌仲ひとみさん(監督) || 第3回 2012 9 1 13:30-16:30 郡山市民プラザ・ビッグアイ(予定) 郡山市駅前二丁目 11 番 1 号 TEL. 024-958-1700 地域密着型経済脱原発へのお話: 吉原毅さん(城南信用金庫理事長)

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Page 1: 農地 放射能除染 - APLA...東日本大震災、それが引き金となって発生した東京電力福島第一原発の事故により、私たちが生きる社会・世界が大き

東日本大震災、それが引き金となって発生した東京電力福島第一原発の事故により、私たちが生きる社会・世界が大き

く揺るぎ、新しい価値観への転換に向けた取り組みが必要とされています。

40 年前から有機農業を始め、福島での地産地消を築いてきた二本松有機農業研究会は、原発事故後も福島で農業を

続け、種を撒き続けてきています。 その二本松有機農業研究会と、こ

れまでフィリピン、インドネシア、東 ティモールを中心に農を軸にした地

域づくりをすすめてきた APLA が出 会い、福島の「地域再生」をどう考

えていけるかを一緒に模索していくこ とにしました。

とはいえ、原発事故収束の目処も今 後の影響が不透明ななか、全ての人

が暗中模索し、戸惑いの中にありま す。こうした状況から未来に向けて

の突破口を見つけ出すため、放射性 物質に汚染された農地の再生と自然

エネルギーをどう実現できるのかを 探ってみることになりました。そのた

めの視点と具体的方法を知るための 講座を「福島百年未来塾」と名付け

て開催することにします。

そして、他の地域の農民や都市部に 住む人たちの参加も得て、ともに福

島のこと、自分たち自身のことも考えていく場となるよう期待しています。福島とともに、地域再生までの道のり、希望

をつくるための動きに、ぜひ皆さんもご参加ください。

福島の農民にとってこれほどつらく悲しい一年はありませんでした。しかし、私たちが長年大切に培ってきた土地が放射能によって汚染されても私たちはあきらめない。苦しんでいる我々に対し、多くの人たちから支援や励ましが与えられ、福島の農業を守ることは日本の農業を守る力となることを信じて歩む道となりました。その道は長く険しい。そのためにもこの未来塾を通して、農民、消費者、研究者、グループ、企業などがそれぞれの力と知恵を出し合い、共有して、前進したく思います。その未来には、福島の農地が日本一安全な食物やエネルギーの生産地、乳と蜜の流るる郷となることを信じて歩み続けたい。そのための高い理念と技術を学び、放射能に怯え、うろたえるのではなく、放射能に正しく怯える姿勢で前にと進む力となることを信じます。                        ――大内信一(二本松有機農業研究会)

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【主催】JAみちのく安達二本松有機農業研究会、特定非営利活動法人 APLA【協力】しらたかノラの会、特定非営利活動法人日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)、日本有機農業研究会福島

【申し込み・問い合わせ】特定非営利活動法人 APLA 169-0072 東京都新宿区大久保 2-4-15サンライズ新宿3F Tel. 03-5273-8160 Fax.03-5273-8667 E-mail. [email protected] URL. www.apla.jp/JA みちのく安達二本松有機農業研究会(大内信一) 964-0874 福島県二本松市中里111-1 Tel/Fax. 0243-22-4272

■ 参加ご希望の方は、できるだけ事前に申し込みください。できなかった場合でも  当日参加は可能です。■ 以後「福島百年未来塾」は、第 5回まで開催予定。内容が確定次第、ご案内いたします。

■ 第 2回、第 3回の会場は予定です。決まり次第、別途ご案内いたします。

参加費:無料

第 1回 ●

2012年4月7日(土)13:30-16:30福島県農業総合センター 郡山市日和田町高倉字下中道 116 番地 TEL. 024-958-1700

作物による農地の放射能除染と 有機のイネ作り講師:稲葉光國さん(民間稲作研究所)   

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第 2回 ●

2012年6月9日(土)13:00-16:30郡山市民プラザ・ビッグアイ(予定) 郡山市駅前二丁目 11 番 1 号 TEL. 024-958-1700

上映『ミツバチの羽音と地球の 回転』(135分)お話:鎌仲ひとみさん(監督)   

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第 3回 ●

2012年9月1日(土)13:30-16:30郡山市民プラザ・ビッグアイ(予定) 郡山市駅前二丁目 11 番 1 号 TEL. 024-958-1700

地域密着型経済と 脱原発への道お話:吉原毅さん(城南信用金庫理事長)   

主催:JA みちのく安達二本松有機農業研究会、特定非営利活動法人 APLA協力:しらたかノラの会、特定非営利活動法人日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)、日本有機農業研究会福島

2012年 4月7日(土)  13:30 -16:30福島県農業総合センター〒963-0531 福島県郡山市日和田町高倉字下中道 116 番地 TEL. 024-958-1700

[経歴]1968 年 東京教育大学大学院修士課 程修了(農学研究科)1969 年 栃木県立栃木農業高校勤務1971年 栃木県立真岡農業高校勤務1997 年 同退職、民間稲作研究所設立2005 年 認定業務を社団法人民間稲 作研究所認定センターに移管2009 年 NPO 法人 民間稲作研究所有 機農業技術支援センター設立

稲葉光國(いなば・みつくに)NPO法人 民間稲作研究所理事長

【申し込み・問い合わせ】特定非営利活動法人 APLA(あぷら) 〒169-0072 東京都新宿区大久保 2-4-15サンライズ新宿3FTEL:03-5273-8160  FAX:03-5273-8667ウェブサイト:www.apla.jp  メール:[email protected]

※ 参加ご希望の方は、できるだけ事前に申し込みください。  できなかった場合でも当日参加は可能です。※ 遠方から電車(新幹線など)で来場される方は、郡山駅が最寄駅になります(駅から約 3km)。  タクシーで乗り合わせて来場されるのをお薦めします。※ 東北本線ご利用の方は、五百川駅より徒歩 20 分です。

■ 「塾」の後には講師の方を囲んだ交流会を開催します。  ご希望の方は申し込み・問い合わせ先までご連絡ください。■ 交流会場所:JA郡山 日和田支所・会議室  * 「塾」会場の福島県農業総合センターより約500m。駐車場あり。  * 会場からの送迎も行います。■ 交流会時間予定:17:30~19:30■ 参加費:500円 /ひとり■ おにぎりなどの軽食は準備しますが、そのほか飲み物、おつまみなどの  持ち込み大歓迎です。

作物による農地の放射能除染と有機のイネ作り[第 1 回]

東日本大震災、それが引き金となって発生した東京電力福島第一原発の事故により、私たちが生

きる社会・世界が大きく揺るぎ、新しい価値観への転換に向けた取り組みが必要とされています。

こうしたなか、福島の地域再生についてともに模索し、未来に向けての一歩を踏み出すため、放

射性物質に汚染された農地の再生と自然エネルギーをテーマの中心として、実現に向けた視点と

具体的方法を知るため「福島百年未来塾」と名付けた連続講座を開催することにしました。

第一回は、「作物による農地の放射能除染と有機のイネ作り」をテーマとし、NPO法人民間稲作

研究所の稲葉光國さんを講師としてお迎えします。大豆・ひまわり・菜種などの油脂作物の栽培

による除染と植物油の地産地消による経営基盤づくりといった具体的な事例を見せてもらいなが

ら、今後どのように福島で農業を続けていけるかを学びたいと思います。

JAみちのく安達二本松有機農業研究会(大内信一) 〒964-0874 福島県二本松市中里 111-1TEL/FAX:0243-22-4272