2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z...

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成功への道筋が見えて来る 香川の産業界の今をお届けする その時その時、時代を読み解く経営で 新しいプロジェクトも進行中! 丸善織物株式会社 03 2015 vol.55 [年4回発行] http://www.kagawa-isf.jp 第22回芦原科学賞の受賞者決定 「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」 「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!! 『香川県よろず支援拠点』のサテライトを3地域で開設!! ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定! ●讃岐食品工業株式会社  ●日本ケミフェルト株式会社 支援事例紹介 かがわ発 元気創出企業 特 集 「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催! ~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~ 『台湾食品市場動向セミナー』を開催! nano tech 2015 (第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議) に出展しました 第18回関西機械要素技術展 (インテックス大阪) 「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました! 「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました! 香川県ブース 出展企業募集

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印刷:香川印刷株式会社この印刷製品はグリーン基準に適合した印刷資材を使用し、グリーンプリンティング認定工場が印刷した環境配慮製品です。

県道三木国分寺線

国道11号バイパス

高松西I.C

高松檀紙I.C

四国横断自動車道

琴電高松築港駅

国道11号

四国横断自動車道

琴電志度線

県道太田上町志度線

琴電長尾線長尾街道

香川インテリジェントパーク

国道32号

国道193号太田駅

瓦町駅国道11号

JR高徳線

JR高松駅

高松中央  I.C

琴電琴平線

レインボーロード

サンメッセ香川

県立図書館・文書館

香川大学工学部

高松桜井高校高松土木事務所 サンシャイン通り

技術振興部 総務部 企業振興部

バス停サンメッセ香川

香川産業頭脳化センタービルネクスト香川FROM香川

RISTかがわ 地域共同研究部至レインボーロード▲ 

<香川インテリジェントパーク 拡大図>

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル1F・2F総務課TEL(087)840-0348 FAX(087)869-3710企画情報課TEL(087)868-9901 FAX(087)869-3710ファンド事業推進課TEL(087)868-9903 FAX(087)869-3710施設管理課TEL(087)869-3700 FAX(087)869-3703

総務部

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル2F企業支援課・海外展開支援室TEL(087)840-0391 FAX(087)869-3710取引支援課TEL(087)868-9904 FAX(087)869-3710

企業振興部

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地16FROM香川1階産学官連携推進課・健康産業プロジェクトチームTEL(087)840-0338 FAX(087)864-6303

技術振興部

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地43RISTかがわ1階研究管理課・研究開発課TEL(087)869-3440 FAX(087)869-3441

地域共同研究部

JR高松駅より、車で約25分(約9km)、定期路線バスで約30分[サンメッセ・川島・西植田線 サンメッセ香川下車]高松中央インターチェンジより、車で約5分(約1km)高松空港より、車で約25分(約12km)

交通アクセス

http://www.kagawa-isf.jp

成功への道筋が見えて来る!香川の産業界の今をお届けする

その時その時、時代を読み解く経営で新しいプロジェクトも進行中!̶ 丸善織物株式会社 ̶

032015vol.55

 [年4回発行]

http://www.kagawa-isf.jp

第22回芦原科学賞の受賞者決定「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!!『香川県よろず支援拠点』のサテライトを3地域で開設!!ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定!

●讃岐食品工業株式会社  ●日本ケミフェルト株式会社支援事例紹介

かがわ発!元気創出企業

川県よろず支援拠点で県内中小企業の皆様の相談業務をお受けし始めてから、はや9ヶ月が経ちました。

創業、経営理念を始めとした経営計画の策定、事業再生、事業承継、各種補助金、資金繰りなど様々な相談をお受けしています。中には身の上相談のようなお話もありますが、ご相談者の立場になって、自分ならどう行動するかを考えてお答えしています。最初に相談に来られた時は、暗い面持ちで相談室に入って来

られますが、相談が終わって帰られる時には笑顔の方が多くいらっしゃいます。テレビの番組で古いお宅を住みやすく綺麗にして喜ばれている、“ビフォーアフター”というのがありますが、正にご相談者の表情が相談前と相談後で大きく変化されているように見受けられます。しかし、全ての方の事業が上手くいくという訳では有りません。事業の内容をお聞きして、事業縮小のお話をしたことも有ります。「事業縮小も一つの選択肢ですよ。」とお話したところ、「私も縮小の気持ちを持っていたものの決断できずにいたが、客観的なアドバイスがもらえて気持ちがすっきりした。」というお話もいただきました。小原鐵五郎氏の言葉に、『貸すも親切、貸さぬも親切』というの

が有ります。私もこの言葉のようにご相談者のためになるアドバイスを今後も心がけてまいります。私は、中小企業の社長様とお話させていただくときに、①社長

様ご自身の健康管理をしていただくこと、②社員の方を大切にすること、③自社だけの利益を考えるのではなく、下請け事業者様とは利益を分かち合うパートナーとなることをお約束していただいています。中小企業の事業存続は社長様の健康が不可欠であり、顧客満足度向上は社員満足度があってこそ達成されるものであり、パートナー企業と長いお付き合いをするにはお互いの会社が利益を分けあって行かなければならないからです。ご相談者の中には私のことを親しみを込めて、「よろず屋さん」

と呼んでくださる方がおられます。初めは少し違和感があったのですが、今は満更でもないなぁと思っています。ご相談者の気持ちが分かる「心優しい、よろず屋さん」を目指してまいります。香川県よろず支援拠点には様々な専門性を持った7人の「心優

しい、よろず屋さん」がおりますので、皆様是非ともご来所くださいませ。心からお待ちしております。

「心優しい、よろず屋さん。」

〈職歴〉元、(株)三井銀行、高松信用金庫勤務中小企業診断士〈専門・得意分野〉経営計画策定、金融、創業、事業再生、補助金

■ 香川県よろず支援拠点 梅澤 秀樹

特 集「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催!~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~『台湾食品市場動向セミナー』を開催! nano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました           第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪)

「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました!「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました!

香川県ブース出展企業募集

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トップニュース

第22回芦原科学賞の受賞者決定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!! ・・・・・ 3『香川県よろず支援拠点』のサテライトを3地域で開設!! ・・・・・ 5ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定! ・・・・・ 5支援事例紹介•讃岐食品工業㈱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6•日本ケミフェルト㈱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6特 集「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催!~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~ ・・・・・ 7『台湾食品市場動向セミナー』を開催! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

nano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました ・・・・・ 8第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪) ・・・・・ 8

「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました! ・・・・・ 9「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました! ・・・・・ 9財団からのお知らせ希少糖 全国制覇への道(MISSION 6) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10新商品ストーリーby かがわ農商工連携ファンド事業 vol.6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11香川短大生が新たな健康かきあげのレシピを開発、当財団を訪問されました。 ・・・・・ 12微細構造デバイス研究開発フォーラム 平成26年度セミナ-を開催しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12かがわ発!元気創出企業その時その時、時代を読み解く経営で新しいプロジェクトも進行中!丸善織物株式会社 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

香川県ブース出展企業募集

Contents 2015年3月 vol.55 発行(年4回発行)

昨年9月から10月にかけて募集を行った第22回芦原科学賞には8件の応募があり、技術開発等審査委員会(委員長:桐野豊徳島文理大学長)及び芦原科学賞選考委員会(委員長:長尾省吾香川大学長)に諮り、受賞案件を決定しました。そして、平成27年2月27日(金)に高松市内のホテルにおいて、浜田恵造知事のご出席を頂き贈呈式が開催されま

した。贈呈式では、まず芦原科学賞の顕彰があり、中山貢理事長から芦原科学大賞に決定した日生化学株式会社の河野博氏と赤松昌幸氏に賞状・楯と賞金(200万円)が、芦原科学功労賞に決定した東洋炭素株式会社の齊藤清氏、東條純氏及び伊丹弘明氏に賞状・楯と賞金(100万円)が、芦原科学奨励賞に決定した株式会社広立の瀬尾尊氏に賞状・楯と賞金(50万円)が授与されました。

第22回芦原科学賞の受賞者決定

03

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 2March 2015 Kagawa Industrial Information 211

(公財)かがわ産業支援財団では、高松市出身の故芦原義重関西電力㈱名誉会長からの寄附金を基金として、自然科学系において、県内の産業技術の高度化及び産業の振興に寄与することを目的に、平成5年度から、研究者の顕彰のための「芦原科学賞」事業を行っています。

【芦原科学功労賞】(賞状・楯の授与、賞金100万円の贈呈)

テーマ:受賞者:

推薦者:▶業 績

 近年特に小型化が進む電子機器用途で精密な形状の金型が要求される中、これまで事業化が困難であった黒鉛組織の微細化と均質化を実現した材料である。超微細加工可能な放電加工用電極材料として精密金型製造に使用されるなど、その成果は、超微細加工分野での技術進歩に大いに貢献するものである。

▶研究評価

 高電力量の照明を多数設置し、電気代が大きな負担となっている体育館や陸上競技場等の屋内外照明設備において、平均照度と照度分布の均一性を向上させた上で、消費電力を2分の1以上削減できるシステムの提案を可能にした画期的なものである。その成果は、導入施設の省エネ効果と施設利用者の安全性・快適性に大きく貢献することが期待される。

新規機能性発泡シーラントフィルムの開発と事業化日生化学株式会社 同社社員 河野  博          同社社員 赤松 昌幸日生化学株式会社 代表取締役社長 田中 秀和

【芦原科学大賞】(賞状・楯の授与、賞金200万円の贈呈)

テーマ:受賞者:

推薦者:

超微細加工可能な放電加工用電極材料の開発とその事業化東洋炭素株式会社 同社社員 齊藤  清          同社社員 東條  純          同社社員 伊丹 弘明東洋炭素株式会社 取締役技術開発本部長 中山 正一郎

【芦原科学奨励賞】(賞状・楯の授与、賞金50万円の贈呈)

テーマ:受賞者:推薦者:

高い均斉度を有する省エネ・高効率な照明用反射板及び、システムの開発株式会社広立 取締役副社長 瀬尾  尊株式会社広立 代表取締役 松本 義一

▶業 績

 開発品は、単一の素材を用いながら、表と裏の形状が異なる成形技術により、接触温感の低減やヒートシール適正など複数の機能を有するフィルムの開発を実現したものである。その成果は、大手菓子メーカーのアイスクリームの包装材料に採用され、シェア100%を有するほか、その技術の応用によりレンジ調理用食品など他の幅広い分野への展開が期待され、産業振興に大いに貢献するものである。

高効率多面体多段式の照明用反射板

機能性発泡フィルム「ハニック」の断面と表面

TTK材 オベリクスとハニカム

芦原科学賞の受賞者と業績

当社が長くこだわってきた発泡フィルムが芦原科学大賞という栄誉ある賞で評価して頂けたことは、大変喜ばしく光栄な事と思っております。これからも様々な機能性フィルムの開発に取り組み、お客様の要望に応えていくと共に、社会に貢献していきたいと考えております。

受賞者のコメント

今回は功労賞を頂きありがとうございます。本材料は開発者の強い思いでスタートし、途中から研究開発、製造技術、製品企画の3部署が目標を共有できた事から事業化を達成する事ができました。今後も「より良い物を、より安く、タイムリーに」を目指して走り続けます。

受賞者のコメント

この度は、芦原科学賞の奨励賞を授与していただき、誠にありがとうございます。身に余る光栄に恐縮するとともに、身の引き締まる思いでいっぱいです。今日まで、ご支援ご指導頂きました、関係各位の方々に対し、心より感謝申し上げるとともに、今後とも、社会に役立つものづくりに鋭意努力して参ります。

受賞者のコメント

Page 3: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

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第22回芦原科学賞の受賞者決定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!! ・・・・・ 3『香川県よろず支援拠点』のサテライトを3地域で開設!! ・・・・・ 5ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定! ・・・・・ 5支援事例紹介•讃岐食品工業㈱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6•日本ケミフェルト㈱ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6特 集「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催!~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~ ・・・・・ 7『台湾食品市場動向セミナー』を開催! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

nano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました ・・・・・ 8第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪) ・・・・・ 8

「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました! ・・・・・ 9「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました! ・・・・・ 9財団からのお知らせ希少糖 全国制覇への道(MISSION 6) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10新商品ストーリーby かがわ農商工連携ファンド事業 vol.6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11香川短大生が新たな健康かきあげのレシピを開発、当財団を訪問されました。 ・・・・・ 12微細構造デバイス研究開発フォーラム 平成26年度セミナ-を開催しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12かがわ発!元気創出企業その時その時、時代を読み解く経営で新しいプロジェクトも進行中!丸善織物株式会社 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

香川県ブース出展企業募集

Contents 2015年3月 vol.55 発行(年4回発行)

昨年9月から10月にかけて募集を行った第22回芦原科学賞には8件の応募があり、技術開発等審査委員会(委員長:桐野豊徳島文理大学長)及び芦原科学賞選考委員会(委員長:長尾省吾香川大学長)に諮り、受賞案件を決定しました。そして、平成27年2月27日(金)に高松市内のホテルにおいて、浜田恵造知事のご出席を頂き贈呈式が開催されま

した。贈呈式では、まず芦原科学賞の顕彰があり、中山貢理事長から芦原科学大賞に決定した日生化学株式会社の河野博氏と赤松昌幸氏に賞状・楯と賞金(200万円)が、芦原科学功労賞に決定した東洋炭素株式会社の齊藤清氏、東條純氏及び伊丹弘明氏に賞状・楯と賞金(100万円)が、芦原科学奨励賞に決定した株式会社広立の瀬尾尊氏に賞状・楯と賞金(50万円)が授与されました。

第22回芦原科学賞の受賞者決定

03

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 2March 2015 Kagawa Industrial Information 211

(公財)かがわ産業支援財団では、高松市出身の故芦原義重関西電力㈱名誉会長からの寄附金を基金として、自然科学系において、県内の産業技術の高度化及び産業の振興に寄与することを目的に、平成5年度から、研究者の顕彰のための「芦原科学賞」事業を行っています。

【芦原科学功労賞】(賞状・楯の授与、賞金100万円の贈呈)

テーマ:受賞者:

推薦者:▶業 績

 近年特に小型化が進む電子機器用途で精密な形状の金型が要求される中、これまで事業化が困難であった黒鉛組織の微細化と均質化を実現した材料である。超微細加工可能な放電加工用電極材料として精密金型製造に使用されるなど、その成果は、超微細加工分野での技術進歩に大いに貢献するものである。

▶研究評価

 高電力量の照明を多数設置し、電気代が大きな負担となっている体育館や陸上競技場等の屋内外照明設備において、平均照度と照度分布の均一性を向上させた上で、消費電力を2分の1以上削減できるシステムの提案を可能にした画期的なものである。その成果は、導入施設の省エネ効果と施設利用者の安全性・快適性に大きく貢献することが期待される。

新規機能性発泡シーラントフィルムの開発と事業化日生化学株式会社 同社社員 河野  博          同社社員 赤松 昌幸日生化学株式会社 代表取締役社長 田中 秀和

【芦原科学大賞】(賞状・楯の授与、賞金200万円の贈呈)

テーマ:受賞者:

推薦者:

超微細加工可能な放電加工用電極材料の開発とその事業化東洋炭素株式会社 同社社員 齊藤  清          同社社員 東條  純          同社社員 伊丹 弘明東洋炭素株式会社 取締役技術開発本部長 中山 正一郎

【芦原科学奨励賞】(賞状・楯の授与、賞金50万円の贈呈)

テーマ:受賞者:推薦者:

高い均斉度を有する省エネ・高効率な照明用反射板及び、システムの開発株式会社広立 取締役副社長 瀬尾  尊株式会社広立 代表取締役 松本 義一

▶業 績

 開発品は、単一の素材を用いながら、表と裏の形状が異なる成形技術により、接触温感の低減やヒートシール適正など複数の機能を有するフィルムの開発を実現したものである。その成果は、大手菓子メーカーのアイスクリームの包装材料に採用され、シェア100%を有するほか、その技術の応用によりレンジ調理用食品など他の幅広い分野への展開が期待され、産業振興に大いに貢献するものである。

高効率多面体多段式の照明用反射板

機能性発泡フィルム「ハニック」の断面と表面

TTK材 オベリクスとハニカム

芦原科学賞の受賞者と業績

当社が長くこだわってきた発泡フィルムが芦原科学大賞という栄誉ある賞で評価して頂けたことは、大変喜ばしく光栄な事と思っております。これからも様々な機能性フィルムの開発に取り組み、お客様の要望に応えていくと共に、社会に貢献していきたいと考えております。

受賞者のコメント

今回は功労賞を頂きありがとうございます。本材料は開発者の強い思いでスタートし、途中から研究開発、製造技術、製品企画の3部署が目標を共有できた事から事業化を達成する事ができました。今後も「より良い物を、より安く、タイムリーに」を目指して走り続けます。

受賞者のコメント

この度は、芦原科学賞の奨励賞を授与していただき、誠にありがとうございます。身に余る光栄に恐縮するとともに、身の引き締まる思いでいっぱいです。今日まで、ご支援ご指導頂きました、関係各位の方々に対し、心より感謝申し上げるとともに、今後とも、社会に役立つものづくりに鋭意努力して参ります。

受賞者のコメント

Page 4: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

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プラン名:三大食物アレルゲン(小麦、卵、乳製品)不使用の長期保存可能な備蓄用食品の商品化

受 賞 者:株式会社禾(のぎ)代表取締役 中條 淳子(ちゅうじょう・じゅんこ)(綾川町)

「分けっこできる、よろこびを」という会社のコンセプトのもと、3大アレルゲンである小麦・卵・乳製品を使わない香川県産「おいでまい」100%使用の食物アレルギー対応災害備蓄食品を商品化し、販売する。食物アレルギー対応でありながら、一般商品と遜色ない味と食感の既存商品ノウハウを生かし、災害時一般の人も食物アレルギーのある人も同じ備蓄食品を食べられるようにする。

March 2015 Kagawa Industrial Information 213 March 2015 Kagawa Industrial Information 21 4

 (公財)かがわ産業支援財団では、香川の将来を担う革新的ベンチャー企業の創出・育成を図るため、創造的な技術や商品、サービスなどを自ら新規に開発し、新たな顧客や付加価値を創造しようとする、独創的なビジネスプランを昨年10月17日から11月18日にかけて募集しました。その結果、県内各地から35件の応募があり、このうち第一次・第二次審査を経て、最終審査に残った7プランの公開プレゼンテーションによる本選審査会が、去る2月5日、サンメッセホールにおいて開催され、最優秀賞1件、優秀賞2件が選定されました。 また、こうしたビジネスプランを樹立し

成功した先進的モデルプランも併せて募集したところ、4件の応募があり、審査委員会における厳正な審査の結果、大賞1件、優秀賞3件が選定され、その表彰式及びプラン発表会が、同じ会場にて開催されました。それぞれの入賞者及びビジネスプランは次のとおりです。

「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!!

1件最優秀賞

「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」

「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」

「多くの素晴らしいビジネスモデルの中から、栄えある最優秀賞に選んでいただき、感謝致しております。この商品を通じて、お米の消費量の増加、雇用の増加、新しい流通、そしてその商品を必要とする人々の安全へと、安心と笑顔と感謝の循環が繋がるよう、事業の早期実現化を目指す所存です。今後共、かがわ産業支援財団様を始め、皆様のご支援ご後援の程をよろしくお願い申し上げます。」

受賞者のコメント

オリジナル商品【オコメール】による新市場創出▶くりや㈱

厚さ1cm(1合)で商品表面(100mm×170mm枠)をお客様の広告枠として自由にデザインでき、ノベルティとして利用できるお米。決してもらって困る物ではないお米ですが、もらうタイミングや量によっては迷惑になることもあるのではないでしょうか?そんな問題を一気に解決したのが『オコメール』です。メール便で送ることもできるため、コミュニケーションツールとしての利用も拡がり、お米の新しい市場を創っています。

大賞

プラン名:四国食べる通信

受 賞 者:株式会社四国食べる通信代表取締役 眞鍋 邦大(まなべ・くにひろ)(高松市)

四国食べる通信は「食べる情報誌」です。瀬戸内海、四国山地、太平洋をいだく四国には彩りあふれる食材と風景があります。そして、それを形あるものにしているのは想いをもった生産者です。彼らの生き様や生産背景、ここにある物語を食材と共にお届けすることで、四国の生産者と都会の消費者の新しいつながりを創っていきます!

2件優秀賞

プラン名:香川県初マルチコプター等(無線操縦機)を活用した空撮事業の展開

受 賞 者:株式会社空撮技研代表取締役 合田 豊(ごうだ・ゆたか)(観音寺市)

23年間のラジコンヘリコプターでの航空撮影、農薬散布の技術経験を生かし、話題のマルチコプター等を利用して安全に高精度で、これまでに見たことのない風景の撮影を行います。また、命を守る確率を上げる為に、今まで不可能であった救助が出来るようにマルチコプターを利用した未来の防災機器の開発販売を行い、香川で楽しく働きがいのある職場を実現して、さらに安心に暮らせる社会の実現を目指します。

この度は、先進的ビジネスモデル2014栄えある大賞受賞を賜りましたこと、心よりお礼を申し上げます。社員一同大変喜んでおります。同じくコンペにご参加された皆様のビジネスに対する熱い想いや新鮮な切り口にも大変刺激を受けました。意志があれば打つ手は必ずあると信じてこれからも

チャレンジ精神を忘れることなく地元かがわがますます美味しく楽しい場所になるよう精進したいと存じます。最後になりましたが、かがわ産業支援財団の皆様には今後ともご支援ご指導を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

受賞者のコメント

小人数・小スペース・大量生産出来るサービスを網羅したインテリアモール かう・かりる・つくる・なおす・うる▶㈱家具家

新しい流通モデル(インテリアモール)を通して世に貢献したい集団KAGUYA島国から全国へ新しい流通モデルを文化に!を根底に日々血の通う想いを抱いて、平均年齢30歳25名がビジネスモデル構築に全力を注ぎ、奮闘しています。又、仕事とは?会社とは?を本気で考えて、働くことのできる環境を創っています。仕事を楽しみ個々の目標を実現できる組織を目指しています。できるかどうかではなく、やるかやらないか?こんな企業も香川にあるのかと思っていただける企業を目指します。

優秀賞

さぬきあんず事業振興プロジェクト▶パティスリー・スミダ(住田俊二)

1300年の歴史を持つ国分寺の創建時に、遣唐使が持ち帰り植樹されたのではないかと伝えられている「あんず」。その国分寺産あんずと希少糖含有シロップ、和三盆糖、香川県産米粉おいでまい、これら地元の厳選素材と組み合わすことにより、新たな食文化を創出し、他には無い心理的付加価値のある製品造りを行います。「あんずの産地・あんずの里」として、生産と観光を両輪に、継続的・発展的な事業展開を目指します。

優秀賞

「企業」、「雑誌(IKUNAS)」、「読者」が三身一体となり媒体発信の流通を作る▶㈱tao.

讃岐のものづくり企業(人)の情報を、幅広い世代が共感できる付加価値をつけ、ライフスタイル情報誌『IKUNAS-FLAVOR OF LIFE-』として発信します。メインターゲットは40~50代の“自分審美眼”をもった女性。「読者参加型イベント」や「コラボ商品の開発」など、消費者視点を取り入れた、特徴あるものづくりの立体的展開を図り、企業と消費者を結び、ものづくり企業(人)の「見込み客層」へアプローチを行います。

優秀賞

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TO P N E W S▶▶▶TOP NEWSー2

プラン名:三大食物アレルゲン(小麦、卵、乳製品)不使用の長期保存可能な備蓄用食品の商品化

受 賞 者:株式会社禾(のぎ)代表取締役 中條 淳子(ちゅうじょう・じゅんこ)(綾川町)

「分けっこできる、よろこびを」という会社のコンセプトのもと、3大アレルゲンである小麦・卵・乳製品を使わない香川県産「おいでまい」100%使用の食物アレルギー対応災害備蓄食品を商品化し、販売する。食物アレルギー対応でありながら、一般商品と遜色ない味と食感の既存商品ノウハウを生かし、災害時一般の人も食物アレルギーのある人も同じ備蓄食品を食べられるようにする。

March 2015 Kagawa Industrial Information 213 March 2015 Kagawa Industrial Information 21 4

 (公財)かがわ産業支援財団では、香川の将来を担う革新的ベンチャー企業の創出・育成を図るため、創造的な技術や商品、サービスなどを自ら新規に開発し、新たな顧客や付加価値を創造しようとする、独創的なビジネスプランを昨年10月17日から11月18日にかけて募集しました。その結果、県内各地から35件の応募があり、このうち第一次・第二次審査を経て、最終審査に残った7プランの公開プレゼンテーションによる本選審査会が、去る2月5日、サンメッセホールにおいて開催され、最優秀賞1件、優秀賞2件が選定されました。 また、こうしたビジネスプランを樹立し

成功した先進的モデルプランも併せて募集したところ、4件の応募があり、審査委員会における厳正な審査の結果、大賞1件、優秀賞3件が選定され、その表彰式及びプラン発表会が、同じ会場にて開催されました。それぞれの入賞者及びビジネスプランは次のとおりです。

「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!!

1件最優秀賞

「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」

「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」

「多くの素晴らしいビジネスモデルの中から、栄えある最優秀賞に選んでいただき、感謝致しております。この商品を通じて、お米の消費量の増加、雇用の増加、新しい流通、そしてその商品を必要とする人々の安全へと、安心と笑顔と感謝の循環が繋がるよう、事業の早期実現化を目指す所存です。今後共、かがわ産業支援財団様を始め、皆様のご支援ご後援の程をよろしくお願い申し上げます。」

受賞者のコメント

オリジナル商品【オコメール】による新市場創出▶くりや㈱

厚さ1cm(1合)で商品表面(100mm×170mm枠)をお客様の広告枠として自由にデザインでき、ノベルティとして利用できるお米。決してもらって困る物ではないお米ですが、もらうタイミングや量によっては迷惑になることもあるのではないでしょうか?そんな問題を一気に解決したのが『オコメール』です。メール便で送ることもできるため、コミュニケーションツールとしての利用も拡がり、お米の新しい市場を創っています。

大賞

プラン名:四国食べる通信

受 賞 者:株式会社四国食べる通信代表取締役 眞鍋 邦大(まなべ・くにひろ)(高松市)

四国食べる通信は「食べる情報誌」です。瀬戸内海、四国山地、太平洋をいだく四国には彩りあふれる食材と風景があります。そして、それを形あるものにしているのは想いをもった生産者です。彼らの生き様や生産背景、ここにある物語を食材と共にお届けすることで、四国の生産者と都会の消費者の新しいつながりを創っていきます!

2件優秀賞

プラン名:香川県初マルチコプター等(無線操縦機)を活用した空撮事業の展開

受 賞 者:株式会社空撮技研代表取締役 合田 豊(ごうだ・ゆたか)(観音寺市)

23年間のラジコンヘリコプターでの航空撮影、農薬散布の技術経験を生かし、話題のマルチコプター等を利用して安全に高精度で、これまでに見たことのない風景の撮影を行います。また、命を守る確率を上げる為に、今まで不可能であった救助が出来るようにマルチコプターを利用した未来の防災機器の開発販売を行い、香川で楽しく働きがいのある職場を実現して、さらに安心に暮らせる社会の実現を目指します。

この度は、先進的ビジネスモデル2014栄えある大賞受賞を賜りましたこと、心よりお礼を申し上げます。社員一同大変喜んでおります。同じくコンペにご参加された皆様のビジネスに対する熱い想いや新鮮な切り口にも大変刺激を受けました。意志があれば打つ手は必ずあると信じてこれからも

チャレンジ精神を忘れることなく地元かがわがますます美味しく楽しい場所になるよう精進したいと存じます。最後になりましたが、かがわ産業支援財団の皆様には今後ともご支援ご指導を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

受賞者のコメント

小人数・小スペース・大量生産出来るサービスを網羅したインテリアモール かう・かりる・つくる・なおす・うる▶㈱家具家

新しい流通モデル(インテリアモール)を通して世に貢献したい集団KAGUYA島国から全国へ新しい流通モデルを文化に!を根底に日々血の通う想いを抱いて、平均年齢30歳25名がビジネスモデル構築に全力を注ぎ、奮闘しています。又、仕事とは?会社とは?を本気で考えて、働くことのできる環境を創っています。仕事を楽しみ個々の目標を実現できる組織を目指しています。できるかどうかではなく、やるかやらないか?こんな企業も香川にあるのかと思っていただける企業を目指します。

優秀賞

さぬきあんず事業振興プロジェクト▶パティスリー・スミダ(住田俊二)

1300年の歴史を持つ国分寺の創建時に、遣唐使が持ち帰り植樹されたのではないかと伝えられている「あんず」。その国分寺産あんずと希少糖含有シロップ、和三盆糖、香川県産米粉おいでまい、これら地元の厳選素材と組み合わすことにより、新たな食文化を創出し、他には無い心理的付加価値のある製品造りを行います。「あんずの産地・あんずの里」として、生産と観光を両輪に、継続的・発展的な事業展開を目指します。

優秀賞

「企業」、「雑誌(IKUNAS)」、「読者」が三身一体となり媒体発信の流通を作る▶㈱tao.

讃岐のものづくり企業(人)の情報を、幅広い世代が共感できる付加価値をつけ、ライフスタイル情報誌『IKUNAS-FLAVOR OF LIFE-』として発信します。メインターゲットは40~50代の“自分審美眼”をもった女性。「読者参加型イベント」や「コラボ商品の開発」など、消費者視点を取り入れた、特徴あるものづくりの立体的展開を図り、企業と消費者を結び、ものづくり企業(人)の「見込み客層」へアプローチを行います。

優秀賞

Page 6: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

支援事例紹介 S U P P O R T E X A M P L E

特定地場産業活性化ブランド確立支援事業

地域企業海外販路開拓支援事業(海外見本市出展支援)

香川県産米を100%使用した米味噌のブランド化事業

本県の味噌製造業は、昔から各家庭で作られてきたものが、大正時代から地場産業として発展してきた。県内で作られる味噌の約8割は白味噌で、コクのある風味とさっぱりした甘みが特徴の「讃岐白味噌」として知られている。しかし、同じ白味噌でも京都の「西京味噌」などと比べると全国的な知名度は低く、出荷数量も食生活の変化に伴い年々減少し、最盛期の年間約2000トンから、平成25年度には817トンまで落ち込んでいる。こうした中、同社は地元密着の味噌メーカーとして、「讃岐白味噌」を全国に発信し、消費の拡大を図ろうと、すべての原材料に県産品を用いた新商品「サヌキ百年」を開発した。

食の安全安心に対する関心が高まり、原材料に強いこだわりを持つ消費者が増えている中、これまで外国産だった原材料を見直し、米・大豆・塩などすべてを県産の厳選された素材に置き換えた。従来使っていた水飴・粉飴も血糖値の上昇を防ぐ「希少糖」に変更し、健康志向の消費者にもアピールしている。開発にあたり、試作品に対する評価や新たな白味噌の活用法について意見交換を行うために、地域の主婦などに呼びかけて座談会を開催し、そこで出た意見も商品づくりやパッケージデザインに取り入れた。併せて白味噌を使った新たな料理も考案。ポタージュやチーズと合わせた洋風料理など、これまでにないメニューを開発し、白和えなどの定番料理とともに料理教室の開催やホームページ等で紹介している。「サヌキ百年」は既に同社店頭などで販売が始まっている他、業務用としても県内の老舗菓子店等で使用が検討されている。今後は県外で開催される商談会にも積極的に参加し、全国に向けて売り込

んでいきたいと考えている。

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 6

テ ー マ

背景・目的

讃岐食品工業㈱(高松市)

『グラフィック・インソール「SOKO(ソコ)」』の、世界最高峰のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展

同社では、主力商品である天然ゴムをベースとした特殊ラバーフェルト素材「ケミフェルト」が、大手家電メーカーのテレビの足ゴムに採用されるなどして、最近まで順調に売上を伸ばしてきた。しかし2011年期以降、こうした商品群の受注が激減したことで、業績が悪化する。そこで、何とか下請け脱却を図ろうと、「靴の中敷

き」に着目。これまで培ってきた技術を活かし、新たな素材で斬新なグラフィックを施した、これまでにない中敷きを開発し、2012年にインソールブランド『SOKO』として売り出した。ブランド名は靴の中敷きが人間の『底』の部分を支える重要なものであることに由来。ベース素材にコルクを使用することで、抗菌・消臭・調湿・クッション性等に優れ、靴の中の環境を快適に調整する。靴の中の小さな空間のグラフィックが、普段使っ

ている靴の雰囲気をガラリと変える、新たなファッションアイテムとして関係者の話題を集めている。

テ ー マ

背景・目的

事業内容

事業内容日本ケミフェルト㈱(多度津町)

サヌキ百年 白味噌を使った新メニュー 料理教室

同社はデザイン・インソールというニッチマーケットでのナンバーワンを目指し、世界のブランドが注目するパリを拠点とした積極的な事業展開を図っている。2012年からはパリで毎年開催される世界最大級のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」に継続的に出展しており、昨年も中小企業応援ファンドの「海外見本市出展支援事業」を活用して出展した。会期中のブース来場社は105社で、そ

の内商談件数は40件。その中で、イタリア・トリノのショップとは成約にまで至った。現在もフランスのパンプスメーカーやスペインのショップなどと商談を継続している。同社が来場者や他の出展社に聴き取り

したところによると、欧州でも最近は室内で靴を脱ぐ習慣が広がりつつあるということで、それに伴い今後はインソール市場も拡大が期待される。これまでは主に同展示会の「ファッションエリア」に出展してきたが、今後は、セレクトショップやミュージアムショップのバイヤーとの商談がより多く見込める「ギフトエリア」への出展を検討しており、引き続き海外への販路開拓をより積極的に展開したいと考えている。

TO P N E W S▶▶▶TOP NEWSー3

▶▶▶TOP NEWSー4

March 2015 Kagawa Industrial Information 215 March 2015 Kagawa Industrial Information 21 6

香川県よろず支援拠点では、昨年11月に西讃地域の相談拠点として開設した「よろず三豊サテライト」に引き続き、新たに東讃地域、小豆地域、中讃地域に設置。売上拡大、販路開拓、経営改善など経営上の問題にコーディネーター、サブコーディネーターが当面月1回程度出向き、無料でご相談に応じます。経営上のお困りごとがありましたらお気軽にお近くのサテライトにご相談ください。また、開設を記念したセミナーを開催しています。

『香川県よろず支援拠点』のサテライトを東かがわ市、小豆島町、丸亀市の3地域で開設!!

香川県・(公財)かがわ産業支援財団では、国の緊急雇用創出 基金事業を活用して、県内企業が欧米向け販路展開の足がかりとして収益の拡大を目指すため、ニューヨークで開催される北米最大規模の国際ギフトフェア“NY NOW”展に、香川県としては初 めて『かがわブース』を設置します。このほど、選定審査を経て、出展候補者11社を決定しまし た。 今後、展示会主催者の審査を経て、商品のブラッシュアップを 行い、正式に出展します。

ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定!

1.サテライト開設の概要

東かがわ市商工観光課TEL.0879-26-1350

平成27年3月10日(火)9:30~16:00

開設日時

平成27年8月15日(土)から8月19日(水)まで開催期間米国ニューヨーク市ジェイコブK.ジャヴィッツ コンベンションセンター 〈展示会主催者〉エメラルド・エクスポジションズ

開催場所

香川県・(公財)かがわ産業支援財団主 催香川の伝統的工芸品やデザイン雑貨、日用品など出 展 品県内に事業所を有する製造販売業者出展対象者

受 付

東かがわ市役所3階第7相談室(東かがわ市湊1847-1)

場 所

●原則として毎月第2火曜日に開催します。

※いずれのサテライトも事前予約を原則とし、相談時間は1回当たり1時間30分程度で、無料で相談に応じます。詳細は最寄のサテライト受付にご確認ください。

※よろず東かがわサテライト開設記念セミナーは、3月24日(火)に四国タオル工業組合 代表理事 近藤聖司氏を講師として開催しました。よろず小豆島サテライト開設記念セミナーについても決定次第お知らせします。

2.開設記念セミナーの概要

①よろず東かがわサテライト

攻めの地域ブランド「ヒト・モノ・コト」戦略講師:株式会社玄 代表取締役 政所 利子 氏

平成27年4月15日(水) 13:30~15:30開設日時

内 容ひまわりセンター4階(丸亀市大手町2-1-7)場 所

よろず丸亀サテライト 開設記念セミナー

小豆島町企画財政課産業支援室TEL 0879-75-1800

平成27年3月25日(水)10:30~16:00

開設日時

受 付

小豆島町役場内海庁舎2階応接室(小豆島町安田甲144-90)

場 所

●原則として毎月第3火曜日に開催します。

②よろず小豆島サテライト

丸亀市産業振興課TEL 0877-24-8844

平成27年4月23日(木)9:00~17:00

開設日時

受 付

ひまわりセンター4階(丸亀市大手町2-1-7)

場 所

●原則として毎月第4木曜日に開催します。

③よろず丸亀サテライト

公益財団法人かがわ産業支援財団 総務部 企画情報課 TEL.087-868-9901 FAX.087-869-3710お問い合わせ先

香川県よろず支援拠点 高松市林町2217-15 香川産業頭脳化センタービル2階 TEL.087-868-6090 FAX.087-869-3710お問い合わせ先

■NY NOW展とは北米最大規模の家庭用品、ライ

フスタイル、ギフト関連の展示会で毎年2回(2月、8月)開催されている。

■2014年8月の展示会実績・来場者数 約26,000人・出展者数 約2,800社・展示品 デザイン雑貨、日用品

展示会場

展示会風景

Page 7: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

支援事例紹介 S U P P O R T E X A M P L E

特定地場産業活性化ブランド確立支援事業

地域企業海外販路開拓支援事業(海外見本市出展支援)

香川県産米を100%使用した米味噌のブランド化事業

本県の味噌製造業は、昔から各家庭で作られてきたものが、大正時代から地場産業として発展してきた。県内で作られる味噌の約8割は白味噌で、コクのある風味とさっぱりした甘みが特徴の「讃岐白味噌」として知られている。しかし、同じ白味噌でも京都の「西京味噌」などと比べると全国的な知名度は低く、出荷数量も食生活の変化に伴い年々減少し、最盛期の年間約2000トンから、平成25年度には817トンまで落ち込んでいる。こうした中、同社は地元密着の味噌メーカーとして、「讃岐白味噌」を全国に発信し、消費の拡大を図ろうと、すべての原材料に県産品を用いた新商品「サヌキ百年」を開発した。

食の安全安心に対する関心が高まり、原材料に強いこだわりを持つ消費者が増えている中、これまで外国産だった原材料を見直し、米・大豆・塩などすべてを県産の厳選された素材に置き換えた。従来使っていた水飴・粉飴も血糖値の上昇を防ぐ「希少糖」に変更し、健康志向の消費者にもアピールしている。開発にあたり、試作品に対する評価や新たな白味噌の活用法について意見交換を行うために、地域の主婦などに呼びかけて座談会を開催し、そこで出た意見も商品づくりやパッケージデザインに取り入れた。併せて白味噌を使った新たな料理も考案。ポタージュやチーズと合わせた洋風料理など、これまでにないメニューを開発し、白和えなどの定番料理とともに料理教室の開催やホームページ等で紹介している。「サヌキ百年」は既に同社店頭などで販売が始まっている他、業務用としても県内の老舗菓子店等で使用が検討されている。今後は県外で開催される商談会にも積極的に参加し、全国に向けて売り込

んでいきたいと考えている。

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 6

テ ー マ

背景・目的

讃岐食品工業㈱(高松市)

『グラフィック・インソール「SOKO(ソコ)」』の、世界最高峰のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展

同社では、主力商品である天然ゴムをベースとした特殊ラバーフェルト素材「ケミフェルト」が、大手家電メーカーのテレビの足ゴムに採用されるなどして、最近まで順調に売上を伸ばしてきた。しかし2011年期以降、こうした商品群の受注が激減したことで、業績が悪化する。そこで、何とか下請け脱却を図ろうと、「靴の中敷

き」に着目。これまで培ってきた技術を活かし、新たな素材で斬新なグラフィックを施した、これまでにない中敷きを開発し、2012年にインソールブランド『SOKO』として売り出した。ブランド名は靴の中敷きが人間の『底』の部分を支える重要なものであることに由来。ベース素材にコルクを使用することで、抗菌・消臭・調湿・クッション性等に優れ、靴の中の環境を快適に調整する。靴の中の小さな空間のグラフィックが、普段使っ

ている靴の雰囲気をガラリと変える、新たなファッションアイテムとして関係者の話題を集めている。

テ ー マ

背景・目的

事業内容

事業内容日本ケミフェルト㈱(多度津町)

サヌキ百年 白味噌を使った新メニュー 料理教室

同社はデザイン・インソールというニッチマーケットでのナンバーワンを目指し、世界のブランドが注目するパリを拠点とした積極的な事業展開を図っている。2012年からはパリで毎年開催される世界最大級のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」に継続的に出展しており、昨年も中小企業応援ファンドの「海外見本市出展支援事業」を活用して出展した。会期中のブース来場社は105社で、そ

の内商談件数は40件。その中で、イタリア・トリノのショップとは成約にまで至った。現在もフランスのパンプスメーカーやスペインのショップなどと商談を継続している。同社が来場者や他の出展社に聴き取り

したところによると、欧州でも最近は室内で靴を脱ぐ習慣が広がりつつあるということで、それに伴い今後はインソール市場も拡大が期待される。これまでは主に同展示会の「ファッションエリア」に出展してきたが、今後は、セレクトショップやミュージアムショップのバイヤーとの商談がより多く見込める「ギフトエリア」への出展を検討しており、引き続き海外への販路開拓をより積極的に展開したいと考えている。

TO P N E W S▶▶▶TOP NEWSー3

▶▶▶TOP NEWSー4

March 2015 Kagawa Industrial Information 215 March 2015 Kagawa Industrial Information 21 6

香川県よろず支援拠点では、昨年11月に西讃地域の相談拠点として開設した「よろず三豊サテライト」に引き続き、新たに東讃地域、小豆地域、中讃地域に設置。売上拡大、販路開拓、経営改善など経営上の問題にコーディネーター、サブコーディネーターが当面月1回程度出向き、無料でご相談に応じます。経営上のお困りごとがありましたらお気軽にお近くのサテライトにご相談ください。また、開設を記念したセミナーを開催しています。

『香川県よろず支援拠点』のサテライトを東かがわ市、小豆島町、丸亀市の3地域で開設!!

香川県・(公財)かがわ産業支援財団では、国の緊急雇用創出 基金事業を活用して、県内企業が欧米向け販路展開の足がかりとして収益の拡大を目指すため、ニューヨークで開催される北米最大規模の国際ギフトフェア“NY NOW”展に、香川県としては初 めて『かがわブース』を設置します。このほど、選定審査を経て、出展候補者11社を決定しまし た。 今後、展示会主催者の審査を経て、商品のブラッシュアップを 行い、正式に出展します。

ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定!

1.サテライト開設の概要

東かがわ市商工観光課TEL.0879-26-1350

平成27年3月10日(火)9:30~16:00

開設日時

平成27年8月15日(土)から8月19日(水)まで開催期間米国ニューヨーク市ジェイコブK.ジャヴィッツ コンベンションセンター 〈展示会主催者〉エメラルド・エクスポジションズ

開催場所

香川県・(公財)かがわ産業支援財団主 催香川の伝統的工芸品やデザイン雑貨、日用品など出 展 品県内に事業所を有する製造販売業者出展対象者

受 付

東かがわ市役所3階第7相談室(東かがわ市湊1847-1)

場 所

●原則として毎月第2火曜日に開催します。

※いずれのサテライトも事前予約を原則とし、相談時間は1回当たり1時間30分程度で、無料で相談に応じます。詳細は最寄のサテライト受付にご確認ください。

※よろず東かがわサテライト開設記念セミナーは、3月24日(火)に四国タオル工業組合 代表理事 近藤聖司氏を講師として開催しました。よろず小豆島サテライト開設記念セミナーについても決定次第お知らせします。

2.開設記念セミナーの概要

①よろず東かがわサテライト

攻めの地域ブランド「ヒト・モノ・コト」戦略講師:株式会社玄 代表取締役 政所 利子 氏

平成27年4月15日(水) 13:30~15:30開設日時

内 容ひまわりセンター4階(丸亀市大手町2-1-7)場 所

よろず丸亀サテライト 開設記念セミナー

小豆島町企画財政課産業支援室TEL 0879-75-1800

平成27年3月25日(水)10:30~16:00

開設日時

受 付

小豆島町役場内海庁舎2階応接室(小豆島町安田甲144-90)

場 所

●原則として毎月第3火曜日に開催します。

②よろず小豆島サテライト

丸亀市産業振興課TEL 0877-24-8844

平成27年4月23日(木)9:00~17:00

開設日時

受 付

ひまわりセンター4階(丸亀市大手町2-1-7)

場 所

●原則として毎月第4木曜日に開催します。

③よろず丸亀サテライト

公益財団法人かがわ産業支援財団 総務部 企画情報課 TEL.087-868-9901 FAX.087-869-3710お問い合わせ先

香川県よろず支援拠点 高松市林町2217-15 香川産業頭脳化センタービル2階 TEL.087-868-6090 FAX.087-869-3710お問い合わせ先

■NY NOW展とは北米最大規模の家庭用品、ライ

フスタイル、ギフト関連の展示会で毎年2回(2月、8月)開催されている。

■2014年8月の展示会実績・来場者数 約26,000人・出展者数 約2,800社・展示品 デザイン雑貨、日用品

展示会場

展示会風景

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March 2015 Kagawa Industrial Information 21 8March 2015 Kagawa Industrial Information 217

nano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました

第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪)

特集特集3

(公財)かがわ産業支援財団 技術振興部 健康産業プロジェクトチーム高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.(087)840-0338 FAX.(087)864-6303

お問い合わせ先

(公財)かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303E-mail. [email protected]

お問い合わせ先

【nano tech 2015の概要】  最先端のモノづくりに欠かすことのできない基盤技術「ナノテクノロジー」に関する世界最大の展示会。

【かがわ健康関連製品開発地域の出展内容等】 かがわ健康関連製品開発地域における主要な研究開発テーマの一つである赤外分光イメージング装置及び香川大学工学部・微細構造デバイス統合研究センターの技術シーズを紹介しました。

○赤外分光イメージング装置 アオイ電子株式会社と香川大学工学部が共同研究開発を進める赤外分光イメージングについて高感度計測型(2次元計測)と高速計測型(ワンショットライン計測)の試作機の動態展示を行い、装置動作、機能の詳細とともに医療分野、環境分野等への応用を紹介しました。

○MEMS触覚センサ 超低侵襲内視鏡手術を目指して香川大学が産学官・医工連携で開発を進めている内視鏡実装型マイクロセンサ(MEMS触覚センサ)の技術と動物実験結果、さらに同センサの他分野応用の可能性を紹介しました。○香川大学微細加工技術 「香川大学微細加工プラットフォーム」が支援(受託等)する微細加工技術を赤外分光イメージングへの応用(位相シフター)も含めて紹介しました。

「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催!~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~

地域人づくり事業 ~県産食品台湾販路開拓支援事業~ 「台湾食品市場動向セミナー」を開催!

特集特集1

(公財)かがわ産業支援財団 企業振興部 取引支援課高松市林町2217-15 TEL.(087)868-9904 FAX.(087)869-3710

お問い合わせ先

平成27年1月28日(水)~30日(金)10:00~17:00

出展者数約600企業・団体、来場者数47,649人東京ビッグサイト 東4・5・6ホール

開催日時

開催規模開催場所

平成27年1月15日(木) 13:00~17:00

個別面談(事前予約制) ※一部フリー面談有りオークラガーデンホテル上海(中国・上海市)

日 時

商談方式日系大手企業27社参加発注企業中国国内に製造拠点を持つ香川県内のものづくり企業11社(全体41社)

参加受注企業

香川県、岡山県、島根県、鳥取県(公財)かがわ産業支援財団(公財)岡山県産業振興財団(公財)しまね産業振興財団(公財)鳥取県産業振興機構

主 催

会 場

開催概要 商談実績 中国に進出している県内ものづくり系企業の新規取引先の開拓、受注機会の拡大及び海外事業展開における情報交換を目的に、同国に進出している日系大手企業との現地商談会を4県合同(香川、岡山、島根、鳥取)で開催しました。 香川県企業は11社が参加し、日系大手企業との今後の取引に向けて積極的な提案・情報交換が行われました。 参加者の声 ●今後に繋がる非常に有意義な商談会だった。

●今後も定期的に開催してほしい。●上海以外の地域でも開催してほしい。●4県合同であったため、取引の幅が拡大した。

特集特集2

香川県企業[ 11社 ]

全体[ 41社 ]

試作依頼商 談 件 数 52件

1件8件2件5件

183件1件37件11件35件

見積依頼図面検討後日訪問

主な実績

 かがわ産業支援財団が総合調整機関として県、香川大学などと連携して推進している「かがわ健康関連製品開発地域」は、平成27年1月28日(水)から30日(金)まで東京ビッグサイトで開催されたnano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に県内のMEMS技術・開発製品を出展して、全国にPRしました。

 四国の産業競争力の強化に向け策定された「四国産業競争力強化戦略」のうち、「四国企業販路開拓マッチングプロジェクト」の取組みとして、四国4県で連携し展示商談会に共同出展を行います。 西日本の主要製造拠点が集積する大阪で開催される「関西機械要素技術展(インテックス大阪)」において、近隣に位置する香川の技術力をアピールし、新たな市場を切り拓くため、香川県ブースを出展します。

 香川県と(公財)かがわ産業支援財団では、3月18日(水)開催の「台湾向け食品輸出商談会in香川」に先立ち、その事前セミナーとして、3月2日(月)に、中国上海にて複数の企業を経営する 藤岡久士氏と、台湾有数の高級ショッピングモール「微風廣場」の食品買付責任者である 西川正史氏のお二人を講師にお招きし、「台湾食品市場動向セミナー」を開催しました。

(公財)かがわ産業支援財団 企業振興部 海外展開支援室高松市林町2217-15 TEL.(087)840-0391 FAX.(087)869-3710

お問い合わせ先

香川県ブース出展企業募集

開催概要

開 催 日会 場出展小間数募 集 企 業出 展 料

申 込 方 法

申 込 締 切

平成27年10月7日(水)~9日(金)(3日間)インテックス大阪(大阪市住之江区)4.5小間10者程度(県内に本社又は事業所を有する中小企業者)2万円(自社展示経費、製品・販促資材等の輸送費、旅費等は出展者負担)「出展申込書」に必要書類(県税納税証明書等)を添えて期日までにご提出ください。様式ダウンロード➡かがわ産業支援財団HPトピックス(http://www.kagawa-isf.jp/)平成27年5月15日(金)

第18回 関西機械要素技術展

特集特集4

台湾食品市場の現状及び今後期待される日本食材演題微風廣場實業股份有限公司営業部 副総経理 西川 正史 氏

講師

 微風廣場の食品買付責任者として、多くの日本食材を取扱う西川氏からは、台湾における日本食市場の現状や食品の輸出規制、台湾人と日本人との食文化の違い、台湾に県産品を輸出するにあたって県内企業が取り組むべき事項などについて、これまでの経験談を交えながら、ご講演いただきました。

人口統計学から読み解く中華市場演題創見餐飲管理(上海)有限公司董事長/総経理 藤岡 久士 氏

講師

 中国上海にて、飲食店運営会社や食品加工会社など、複数の企業を経営する藤岡氏から、中華圏における将来の市場としての可能性や、中国と台湾との歴史・文化・経済力の相違点、日系企業が海外でビジネス展開を行う上での留意事項、海外展開で日本人が陥りやすい傾向などについて、わかりやすくご講演いただきました。

【台湾向け食品輸出商談会in香川】 県内食品関連事業者の台湾への販路開拓を支援するため、台湾に有力な販路を持つ現地輸入商社を香川県に招へいし、県内での「台湾向け食品輸出商談会」を開催しました。

開催日時 平成27年3月18日(水) 9:00~16:30開催場所 リーガホテルゼスト高松招へいバイヤー 達正食品有限公司、商田實業有限公司参加セラー 16社 商談件数 24件

第18回機械要素技術展 香川県ブース

Page 9: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 8March 2015 Kagawa Industrial Information 217

nano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました

第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪)

特集特集3

(公財)かがわ産業支援財団 技術振興部 健康産業プロジェクトチーム高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.(087)840-0338 FAX.(087)864-6303

お問い合わせ先

(公財)かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303E-mail. [email protected]

お問い合わせ先

【nano tech 2015の概要】  最先端のモノづくりに欠かすことのできない基盤技術「ナノテクノロジー」に関する世界最大の展示会。

【かがわ健康関連製品開発地域の出展内容等】 かがわ健康関連製品開発地域における主要な研究開発テーマの一つである赤外分光イメージング装置及び香川大学工学部・微細構造デバイス統合研究センターの技術シーズを紹介しました。

○赤外分光イメージング装置 アオイ電子株式会社と香川大学工学部が共同研究開発を進める赤外分光イメージングについて高感度計測型(2次元計測)と高速計測型(ワンショットライン計測)の試作機の動態展示を行い、装置動作、機能の詳細とともに医療分野、環境分野等への応用を紹介しました。

○MEMS触覚センサ 超低侵襲内視鏡手術を目指して香川大学が産学官・医工連携で開発を進めている内視鏡実装型マイクロセンサ(MEMS触覚センサ)の技術と動物実験結果、さらに同センサの他分野応用の可能性を紹介しました。○香川大学微細加工技術 「香川大学微細加工プラットフォーム」が支援(受託等)する微細加工技術を赤外分光イメージングへの応用(位相シフター)も含めて紹介しました。

「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催!~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~

地域人づくり事業 ~県産食品台湾販路開拓支援事業~ 「台湾食品市場動向セミナー」を開催!

特集特集1

(公財)かがわ産業支援財団 企業振興部 取引支援課高松市林町2217-15 TEL.(087)868-9904 FAX.(087)869-3710

お問い合わせ先

平成27年1月28日(水)~30日(金)10:00~17:00

出展者数約600企業・団体、来場者数47,649人東京ビッグサイト 東4・5・6ホール

開催日時

開催規模開催場所

平成27年1月15日(木) 13:00~17:00

個別面談(事前予約制) ※一部フリー面談有りオークラガーデンホテル上海(中国・上海市)

日 時

商談方式日系大手企業27社参加発注企業中国国内に製造拠点を持つ香川県内のものづくり企業11社(全体41社)

参加受注企業

香川県、岡山県、島根県、鳥取県(公財)かがわ産業支援財団(公財)岡山県産業振興財団(公財)しまね産業振興財団(公財)鳥取県産業振興機構

主 催

会 場

開催概要 商談実績 中国に進出している県内ものづくり系企業の新規取引先の開拓、受注機会の拡大及び海外事業展開における情報交換を目的に、同国に進出している日系大手企業との現地商談会を4県合同(香川、岡山、島根、鳥取)で開催しました。 香川県企業は11社が参加し、日系大手企業との今後の取引に向けて積極的な提案・情報交換が行われました。 参加者の声 ●今後に繋がる非常に有意義な商談会だった。

●今後も定期的に開催してほしい。●上海以外の地域でも開催してほしい。●4県合同であったため、取引の幅が拡大した。

特集特集2

香川県企業[ 11社 ]

全体[ 41社 ]

試作依頼商 談 件 数 52件

1件8件2件5件

183件1件37件11件35件

見積依頼図面検討後日訪問

主な実績

 かがわ産業支援財団が総合調整機関として県、香川大学などと連携して推進している「かがわ健康関連製品開発地域」は、平成27年1月28日(水)から30日(金)まで東京ビッグサイトで開催されたnano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に県内のMEMS技術・開発製品を出展して、全国にPRしました。

 四国の産業競争力の強化に向け策定された「四国産業競争力強化戦略」のうち、「四国企業販路開拓マッチングプロジェクト」の取組みとして、四国4県で連携し展示商談会に共同出展を行います。 西日本の主要製造拠点が集積する大阪で開催される「関西機械要素技術展(インテックス大阪)」において、近隣に位置する香川の技術力をアピールし、新たな市場を切り拓くため、香川県ブースを出展します。

 香川県と(公財)かがわ産業支援財団では、3月18日(水)開催の「台湾向け食品輸出商談会in香川」に先立ち、その事前セミナーとして、3月2日(月)に、中国上海にて複数の企業を経営する 藤岡久士氏と、台湾有数の高級ショッピングモール「微風廣場」の食品買付責任者である 西川正史氏のお二人を講師にお招きし、「台湾食品市場動向セミナー」を開催しました。

(公財)かがわ産業支援財団 企業振興部 海外展開支援室高松市林町2217-15 TEL.(087)840-0391 FAX.(087)869-3710

お問い合わせ先

香川県ブース出展企業募集

開催概要

開 催 日会 場出展小間数募 集 企 業出 展 料

申 込 方 法

申 込 締 切

平成27年10月7日(水)~9日(金)(3日間)インテックス大阪(大阪市住之江区)4.5小間10者程度(県内に本社又は事業所を有する中小企業者)2万円(自社展示経費、製品・販促資材等の輸送費、旅費等は出展者負担)「出展申込書」に必要書類(県税納税証明書等)を添えて期日までにご提出ください。様式ダウンロード➡かがわ産業支援財団HPトピックス(http://www.kagawa-isf.jp/)平成27年5月15日(金)

第18回 関西機械要素技術展

特集特集4

台湾食品市場の現状及び今後期待される日本食材演題微風廣場實業股份有限公司営業部 副総経理 西川 正史 氏

講師

 微風廣場の食品買付責任者として、多くの日本食材を取扱う西川氏からは、台湾における日本食市場の現状や食品の輸出規制、台湾人と日本人との食文化の違い、台湾に県産品を輸出するにあたって県内企業が取り組むべき事項などについて、これまでの経験談を交えながら、ご講演いただきました。

人口統計学から読み解く中華市場演題創見餐飲管理(上海)有限公司董事長/総経理 藤岡 久士 氏

講師

 中国上海にて、飲食店運営会社や食品加工会社など、複数の企業を経営する藤岡氏から、中華圏における将来の市場としての可能性や、中国と台湾との歴史・文化・経済力の相違点、日系企業が海外でビジネス展開を行う上での留意事項、海外展開で日本人が陥りやすい傾向などについて、わかりやすくご講演いただきました。

【台湾向け食品輸出商談会in香川】 県内食品関連事業者の台湾への販路開拓を支援するため、台湾に有力な販路を持つ現地輸入商社を香川県に招へいし、県内での「台湾向け食品輸出商談会」を開催しました。

開催日時 平成27年3月18日(水) 9:00~16:30開催場所 リーガホテルゼスト高松招へいバイヤー 達正食品有限公司、商田實業有限公司参加セラー 16社 商談件数 24件

第18回機械要素技術展 香川県ブース

Page 10: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

財団からのお知らせ 財団からのお知らせ

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 10March 2015 Kagawa Industrial Information 210

希少糖 全国制覇への道(MISSION 6)

  

 去る1月19日(月)、かがわ国際会議場において、かがわ糖質バイオフォーラム第7回シンポジウムが開催されました。参加者数164名と例年に増しての盛会となりました。

かがわ糖質バイオフォーラム第7回シンポジウム開催 !! 大阪大学医学部教授、また内閣府規制改革会議委員も務められている森下先生を講師にお迎えし、食品機能性表示の規制緩和について御講演いただきました。

 特別講演として「機能性表示健康食品を用いた健康バイオ産業創出」と題して大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授に特別講演をいただきました。この4月から始まる食品機能性表示の規制緩和について、機能性表示の在り方や、そのために必要な科学的根拠に関しての考え方など、最新の情報について分かり易くご説明いただきました。また食品の機能性を利用したセルフメディケーションや新たな産業創出の可能性についても具体例を交えお話いただきました。 更に基調講演では講師としてキリンビバレッジ株式会社の若林英行氏に「マーケティングに連動した機能性糖質商品の研究開発~キリンメッツコーラを中心に~」と題して、株式会社ローソンの鈴木嘉之氏には「『マチの健康ステーション』を目指すローソンの商品開発について」と題して御講演をいただきました。日本初となったトクホコーラであるキリンメッツコーラの開発や機能性食品開発のポイント、またローソンにおける「健康」をキーワードとした商品開発の取り組みなど、なかなかお聞きすることができない貴重なお話をいただきました。その他、香川大学の村尾孝児教授、佐藤正資教授の研究発表、(株)レクザム、(株)伏見製薬所及びキンリューフーズ(株)からは商品開発の事例紹介をいただきました。 参加者数は164名と例年に増しての盛会となり、また交流会にも57名の方に御出席を賜り、糖質バイオ分野における企業や大学からの情報共有や人的ネットワークの構築に大いに役立ったものと思います。今後ともかがわ糖質バイオフォーラムの活動を御支援ください。

希少糖・機能性食品研究会並びに複合糖質・糖鎖研究会開催 !! かがわ糖質バイオフォーラム所属の2研究会も開催されました。食品機能性表示の先進地域である北海道での取り

組み、糖鎖や複合糖質の有する幅広い可能性について御講演いただきました。 昨年12月10日(水)、サンポート第二小ホールにおいて希少糖・機能性食品研究会のシンポジウムが開催されました。北海道情報大学の西平順教授から「食品臨床試験の構築と地域貢献」と題して、北海道大学の松浦孝範特任助教から「北海道大学フード&メディカルイノベーション国際拠点の紹介」と題して御講演いただきました。北海道で取り組まれている食品機能性表示制度(ヘルシーDo)についての具体的なお話をいただきました。今春の食品機能性表示の規制緩和を控え、県内の食品関連企業の方にはお役に立てたかと思います。 またハイスキー食品工業(株)の菱谷龍二氏からは「『奇跡の糖』に最強の相棒」と題し、コンニャクマンナンと希少糖含有シロップとの相乗効果についての研究成果は、希少糖の可能性を更に広げるものと思われました。

 また1月30日(金)には県立ミュージアム研修室において、複合糖質・糖鎖研究会が開催されました。基調講演として徳島大学の堀均名誉教授から「糖質のメディシナルブリコラージュ考-血清Gcタンパクとボロントレースドラッグについて」と題して、また九州大学大学院農学研究院の伊東信教授からは「糖脂質研究の新たな展開:Visiting Old, Learn New」と題して御講演いただきました。 また研究紹介としては九州大学大学院農学研究院の竹川薫教授から「組換え糖タンパク質医薬品製造に有用な酵素類の探索と利用」と題して、自然免疫応用技研(株)の田村祐樹氏から「パントエア菌LPS含有クリームのアトピー性皮膚炎寛解維持効果」と題して御発表いただきました。複合糖質・糖鎖研究の最新の研究成果や医薬や食品などへの幅広い展開の可能性を示唆していただきました。

第三回希少糖戦略会議が開催

 3月16日に第三回の希少糖戦略会議が開催。トクホの表示許可が待たれる希少糖D-プシコース、希少糖含有シロップやこれを活用した商品の新たな展開、また4月に予定されている食品機能性表示の規制緩和への対応など、これまでに増して、希少糖事業の方向性を定める重要な会議です。

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 健康産業プロジェクトチーム〒761-0301 高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303

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シンポジウム風景 展示コーナー

研究会風景

ハイスキー食品工業(株) 菱谷 龍二 氏

第19回機械要素技術展(東京ビッグサイト)第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪)

 本県の主要な産業であるものづくり基盤技術関連企業の成長分野等(エネルギー・環境関連分野、ロボット関連分野、自動車関連分野など)への進出を支援する取組みとして、昨年度に引き続き関連企業が多く集まる日本最大の展示商談会である「機械要素技術展(東京ビッグサイト)」に、香川県ブースを出展します。 また、四国の産業競争力の強化に向け策定された「四国産業競争力強化戦略」のうち、「四国企業販路開拓マッチングプロジェクト」の取組みとして、四国4県で連携し展示商談会に共同出展を行います。 西日本の主要製造拠点が集積する大阪で開催される「関西機械要素技術展(インテックス大阪)」において、近隣に位置する香川の技術力をアピールし、新たな市場を切り拓くため、香川県ブースを出展します。

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303 E-mail. [email protected]

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開催概要

香川県ブース出展企業募集

開 催 日会 場出展小間数募 集 企 業出 展 料

申 込 方 法

申 込 締 切

平成27年6月24日(水)~26日(金)(3日間)東京ビッグサイト(東京都江東区)5.5小間各10者程度(県内に本社又は事業所を有する中小企業者)※重複申請可各2万円 (自社展示経費、製品・販促資材等の輸送費、旅費等は出展者負担)「出展申込書」に必要書類(県税納税証明書等)を添えて期日までにご提出ください。様式ダウンロード➡かがわ産業支援財団HPトピックス(http://www.kagawa-isf.jp/)平成27年3月23日(月)

平成27年10月7日(水)~9日(金)(3日間)インテックス大阪(大阪市住之江区)4.5小間

平成27年5月15日(金)

第19回 機械要素技術展 第18回 関西機械要素技術展

※本事業は平成27年度事業であり、事業執行は平成27年度予算成立が前提となります。

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 10March 2015 Kagawa Industrial Information 219

香川県の主要産業の一つである食品産業の魅力を発信するとともに、関連する企業の販路開拓を支援するため、国内最大級の食品関連見本市「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に、(公財)かがわ産業支援財団及び香川県が県ブースを出展しました。(県ブースの出展は平成22年度より実施)

「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました!

「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました!   

特集特集5

本県で製造・生産される食品や農水産物には、多様な素材と優れた生産加工技術を活かした高い品質を有する商品が豊富ですが、少ロットであることや営業力が弱いなどの理由から販路開拓が大きな課題となっていました。財団では、こうした商品を広く売りこむために、これまでも食品に特化した商談会を実施してきましたが、い

ずれも県内での開催のため、県外のバイヤーの招聘が限られ、大都市への販路開拓を目指す事業者にとっては、必ずしも十分な成果が得られるものではありませんでした。そこで、今回初めて、特に関西地域への販路拡大を目指している事業者を募って大阪市内まで出向き、周辺の百貨店や量販店等のバイヤーに売り込んでいくための商談会を開催しました。当日は市内のイベントホールに、関西の他首都圏からも百貨店やセレクトショップ、食品卸などのバイヤー

を迎えて、県内の食品加工メーカー等がセラーとして参加、熱のこもった商談が行われました。バイヤーからは「こだわり商品を見つけることができた」、「自社の企画に合う商品とセラーに出会えた」、また

セラーからは「トレンドや求められている商品の情報が得られた」、「厳しい意見の中に今後の商品開発を見出せた」、「香川県産の農水産物に対する強い需要を感じとることができた」など前向きな意見をいただきました。今回の商談会を足掛かりにして、県内の食品産業の活性化、農水産業の6次産業化の発展につながる

ことが期待されています。

平成27年2月10日(火)~12日(木)10:00~17:00

一般社団法人新日本スーパーマーケット協会84,614人※前回81,828人(+2,786人)

東京ビッグサイト 東全館

会  期

主  催来場者数

●首都圏を中心としたスーパーマーケット、百貨店、飲食店、卸、食品メーカー等の幅広い業界から、明確な目的を持った関係者が多数来場。●試食・試飲等により商品力アピールが可能。「食の最新情報」を発信する場となっている。

特  色

会  場

香川県、公益財団法人かがわ産業支援財団主  催

平成27年1月29日(木) 12:50~17:00開催日時マイドームおおさか(大阪府大阪市中央区)開催場所

株式会社百十四銀行・株式会社香川銀行・高松信用金庫・観音寺信用金庫・香川県信用組合・香川県信用農業協同組合連合会・香川県信用漁業協同組合連合会

共  催 熱のこもった商談

商品展示ブースでバイヤーに対して積極的なプロモーションを実施

【第49回スーパーマーケット・トレードショー2015の概要】14小間(14m×9m=126㎡)

26社(20社公募により選定。加えて小豆島町の協賛により6社が出展)㈱イヅツみそ、㈱井筒屋、㈱共栄食糧、㈱キングフーズ、キンダイ製麺㈱、金両㈱、小豆島手延素麺協同組合、瀬戸内讃岐工房㈱、㈲創樹、髙橋農園、㈱高畑精麦、㈱タケサン、㈱タケサンフーズ、中野産業㈱、㈱禾、ハイスキー食品工業㈱、㈲パイプライン、マコーズファクトリー㈱、丸島醤油㈱、㈱ミトヨフーズ、盛田㈱小豆島工場、安田食品工業㈱、㈱山一商店、ヤマサン醤油㈱、㈱ヤマヒサ、㈱レアスウィート

東2ホール 2F-11出展規模

出 展 者出展場所

【香川県ブースについて】

特集特集6

香川県ブース内『希少糖ブース』 香川県ブース内『小豆島ブース』 出展者の様子 香川県ブースは会期中(3日間とも)盛況

招へいバイヤー 24社県内セラー 61社商  談 延べ192件成  立 36件継  続 100件以上

Page 11: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

財団からのお知らせ 財団からのお知らせ

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 10March 2015 Kagawa Industrial Information 210

希少糖 全国制覇への道(MISSION 6)

  

 去る1月19日(月)、かがわ国際会議場において、かがわ糖質バイオフォーラム第7回シンポジウムが開催されました。参加者数164名と例年に増しての盛会となりました。

かがわ糖質バイオフォーラム第7回シンポジウム開催 !! 大阪大学医学部教授、また内閣府規制改革会議委員も務められている森下先生を講師にお迎えし、食品機能性表示の規制緩和について御講演いただきました。

 特別講演として「機能性表示健康食品を用いた健康バイオ産業創出」と題して大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授に特別講演をいただきました。この4月から始まる食品機能性表示の規制緩和について、機能性表示の在り方や、そのために必要な科学的根拠に関しての考え方など、最新の情報について分かり易くご説明いただきました。また食品の機能性を利用したセルフメディケーションや新たな産業創出の可能性についても具体例を交えお話いただきました。 更に基調講演では講師としてキリンビバレッジ株式会社の若林英行氏に「マーケティングに連動した機能性糖質商品の研究開発~キリンメッツコーラを中心に~」と題して、株式会社ローソンの鈴木嘉之氏には「『マチの健康ステーション』を目指すローソンの商品開発について」と題して御講演をいただきました。日本初となったトクホコーラであるキリンメッツコーラの開発や機能性食品開発のポイント、またローソンにおける「健康」をキーワードとした商品開発の取り組みなど、なかなかお聞きすることができない貴重なお話をいただきました。その他、香川大学の村尾孝児教授、佐藤正資教授の研究発表、(株)レクザム、(株)伏見製薬所及びキンリューフーズ(株)からは商品開発の事例紹介をいただきました。 参加者数は164名と例年に増しての盛会となり、また交流会にも57名の方に御出席を賜り、糖質バイオ分野における企業や大学からの情報共有や人的ネットワークの構築に大いに役立ったものと思います。今後ともかがわ糖質バイオフォーラムの活動を御支援ください。

希少糖・機能性食品研究会並びに複合糖質・糖鎖研究会開催 !! かがわ糖質バイオフォーラム所属の2研究会も開催されました。食品機能性表示の先進地域である北海道での取り

組み、糖鎖や複合糖質の有する幅広い可能性について御講演いただきました。 昨年12月10日(水)、サンポート第二小ホールにおいて希少糖・機能性食品研究会のシンポジウムが開催されました。北海道情報大学の西平順教授から「食品臨床試験の構築と地域貢献」と題して、北海道大学の松浦孝範特任助教から「北海道大学フード&メディカルイノベーション国際拠点の紹介」と題して御講演いただきました。北海道で取り組まれている食品機能性表示制度(ヘルシーDo)についての具体的なお話をいただきました。今春の食品機能性表示の規制緩和を控え、県内の食品関連企業の方にはお役に立てたかと思います。 またハイスキー食品工業(株)の菱谷龍二氏からは「『奇跡の糖』に最強の相棒」と題し、コンニャクマンナンと希少糖含有シロップとの相乗効果についての研究成果は、希少糖の可能性を更に広げるものと思われました。

 また1月30日(金)には県立ミュージアム研修室において、複合糖質・糖鎖研究会が開催されました。基調講演として徳島大学の堀均名誉教授から「糖質のメディシナルブリコラージュ考-血清Gcタンパクとボロントレースドラッグについて」と題して、また九州大学大学院農学研究院の伊東信教授からは「糖脂質研究の新たな展開:Visiting Old, Learn New」と題して御講演いただきました。 また研究紹介としては九州大学大学院農学研究院の竹川薫教授から「組換え糖タンパク質医薬品製造に有用な酵素類の探索と利用」と題して、自然免疫応用技研(株)の田村祐樹氏から「パントエア菌LPS含有クリームのアトピー性皮膚炎寛解維持効果」と題して御発表いただきました。複合糖質・糖鎖研究の最新の研究成果や医薬や食品などへの幅広い展開の可能性を示唆していただきました。

第三回希少糖戦略会議が開催

 3月16日に第三回の希少糖戦略会議が開催。トクホの表示許可が待たれる希少糖D-プシコース、希少糖含有シロップやこれを活用した商品の新たな展開、また4月に予定されている食品機能性表示の規制緩和への対応など、これまでに増して、希少糖事業の方向性を定める重要な会議です。

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 健康産業プロジェクトチーム〒761-0301 高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303

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研究会風景

ハイスキー食品工業(株) 菱谷 龍二 氏

第19回機械要素技術展(東京ビッグサイト)第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪)

 本県の主要な産業であるものづくり基盤技術関連企業の成長分野等(エネルギー・環境関連分野、ロボット関連分野、自動車関連分野など)への進出を支援する取組みとして、昨年度に引き続き関連企業が多く集まる日本最大の展示商談会である「機械要素技術展(東京ビッグサイト)」に、香川県ブースを出展します。 また、四国の産業競争力の強化に向け策定された「四国産業競争力強化戦略」のうち、「四国企業販路開拓マッチングプロジェクト」の取組みとして、四国4県で連携し展示商談会に共同出展を行います。 西日本の主要製造拠点が集積する大阪で開催される「関西機械要素技術展(インテックス大阪)」において、近隣に位置する香川の技術力をアピールし、新たな市場を切り拓くため、香川県ブースを出展します。

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303 E-mail. [email protected]

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開催概要

香川県ブース出展企業募集

開 催 日会 場出展小間数募 集 企 業出 展 料

申 込 方 法

申 込 締 切

平成27年6月24日(水)~26日(金)(3日間)東京ビッグサイト(東京都江東区)5.5小間各10者程度(県内に本社又は事業所を有する中小企業者)※重複申請可各2万円 (自社展示経費、製品・販促資材等の輸送費、旅費等は出展者負担)「出展申込書」に必要書類(県税納税証明書等)を添えて期日までにご提出ください。様式ダウンロード➡かがわ産業支援財団HPトピックス(http://www.kagawa-isf.jp/)平成27年3月23日(月)

平成27年10月7日(水)~9日(金)(3日間)インテックス大阪(大阪市住之江区)4.5小間

平成27年5月15日(金)

第19回 機械要素技術展 第18回 関西機械要素技術展

※本事業は平成27年度事業であり、事業執行は平成27年度予算成立が前提となります。

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 10March 2015 Kagawa Industrial Information 219

香川県の主要産業の一つである食品産業の魅力を発信するとともに、関連する企業の販路開拓を支援するため、国内最大級の食品関連見本市「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に、(公財)かがわ産業支援財団及び香川県が県ブースを出展しました。(県ブースの出展は平成22年度より実施)

「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました!

「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました!   

特集特集5

本県で製造・生産される食品や農水産物には、多様な素材と優れた生産加工技術を活かした高い品質を有する商品が豊富ですが、少ロットであることや営業力が弱いなどの理由から販路開拓が大きな課題となっていました。財団では、こうした商品を広く売りこむために、これまでも食品に特化した商談会を実施してきましたが、い

ずれも県内での開催のため、県外のバイヤーの招聘が限られ、大都市への販路開拓を目指す事業者にとっては、必ずしも十分な成果が得られるものではありませんでした。そこで、今回初めて、特に関西地域への販路拡大を目指している事業者を募って大阪市内まで出向き、周辺の百貨店や量販店等のバイヤーに売り込んでいくための商談会を開催しました。当日は市内のイベントホールに、関西の他首都圏からも百貨店やセレクトショップ、食品卸などのバイヤー

を迎えて、県内の食品加工メーカー等がセラーとして参加、熱のこもった商談が行われました。バイヤーからは「こだわり商品を見つけることができた」、「自社の企画に合う商品とセラーに出会えた」、また

セラーからは「トレンドや求められている商品の情報が得られた」、「厳しい意見の中に今後の商品開発を見出せた」、「香川県産の農水産物に対する強い需要を感じとることができた」など前向きな意見をいただきました。今回の商談会を足掛かりにして、県内の食品産業の活性化、農水産業の6次産業化の発展につながる

ことが期待されています。

平成27年2月10日(火)~12日(木)10:00~17:00

一般社団法人新日本スーパーマーケット協会84,614人※前回81,828人(+2,786人)

東京ビッグサイト 東全館

会  期

主  催来場者数

●首都圏を中心としたスーパーマーケット、百貨店、飲食店、卸、食品メーカー等の幅広い業界から、明確な目的を持った関係者が多数来場。●試食・試飲等により商品力アピールが可能。「食の最新情報」を発信する場となっている。

特  色

会  場

香川県、公益財団法人かがわ産業支援財団主  催

平成27年1月29日(木) 12:50~17:00開催日時マイドームおおさか(大阪府大阪市中央区)開催場所

株式会社百十四銀行・株式会社香川銀行・高松信用金庫・観音寺信用金庫・香川県信用組合・香川県信用農業協同組合連合会・香川県信用漁業協同組合連合会

共  催 熱のこもった商談

商品展示ブースでバイヤーに対して積極的なプロモーションを実施

【第49回スーパーマーケット・トレードショー2015の概要】14小間(14m×9m=126㎡)

26社(20社公募により選定。加えて小豆島町の協賛により6社が出展)㈱イヅツみそ、㈱井筒屋、㈱共栄食糧、㈱キングフーズ、キンダイ製麺㈱、金両㈱、小豆島手延素麺協同組合、瀬戸内讃岐工房㈱、㈲創樹、髙橋農園、㈱高畑精麦、㈱タケサン、㈱タケサンフーズ、中野産業㈱、㈱禾、ハイスキー食品工業㈱、㈲パイプライン、マコーズファクトリー㈱、丸島醤油㈱、㈱ミトヨフーズ、盛田㈱小豆島工場、安田食品工業㈱、㈱山一商店、ヤマサン醤油㈱、㈱ヤマヒサ、㈱レアスウィート

東2ホール 2F-11出展規模

出 展 者出展場所

【香川県ブースについて】

特集特集6

香川県ブース内『希少糖ブース』 香川県ブース内『小豆島ブース』 出展者の様子 香川県ブースは会期中(3日間とも)盛況

招へいバイヤー 24社県内セラー 61社商  談 延べ192件成  立 36件継  続 100件以上

Page 12: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

●基調講演 「日常生活で人を測る:近未来バイオセンシングとその応用研究」東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 三林 浩二 氏

●特別講演 「オムロンヘルスケアのデザイン思考」 オムロンヘルスケア株式会社 デザインコミュニケーション部 部長 小池 禎 氏

●パネルディスカッション テーマ「かがわにおけるMEMS産業の発展に向けて」

財団からのお知らせ 財団からのお知らせ

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 12March 2015 Kagawa Industrial Information 2111

公益財団法人かがわ産業支援財団 総務部 ファンド事業推進課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9903 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

当財団と「産業振興に関する連携・協力協定」を締結している香川短期大学は、昨年6月から、観音寺市の冷凍食品製造業の細川食品㈱が中小企業応援ファンドを活用して行う「健康志向の冷凍かき揚げの研究開発事業」において、新たなレシピ開発に関する受託研究に取り組んでいます。去る2月27日、この研究に中心的に携わった松永准教授と学生6名が研究成果を報告するために中山理事長を訪問されました。今回の事業は、県民の野菜摂取量が全国的に見ても少ないことを受け、野菜を豊富に含んだか

き揚げを開発して、この問題を解決しようというものです。開発したかきあげレシピは実に48種類で、中にはフルーツと組み合わせたものや、カレー風味、ピ

ザ風味など子供や若者を意識したもの、また、イリコやハマチ、三豊ナスなどかがわの特産品をふんだんに盛り込んだものなど、バラエティーに富んだ内容です。いずれも若い自由な感性で考案されたもので、従来のかき揚げの枠にとどまらない、新たな加工食品としての可能性が感じられるものもあり、今後、同社がこの中から原料調達や、製造工程等について検討したうえで商品化を目指します。学生達は「実際の商品開発の現場では、味や栄養だけでなく市場ニーズや品質、コストなど様々

な側面から検討が必要なことがわかり、大変参考になった」と語っています。この日訪れた学生のほとんどが3月で卒業し、新たに栄養士として県内で食品関連の仕事に就かれるということで、今回の取組が今後の飛躍につながることが期待されます。

 約10年前にマクロビオティック(玄米菜食を中心とした食生活で体質改善・健康維持する考え方)の世界と出合い、米粉のお菓子の開発に取り組み始めた株式会社禾代表の中條淳子さん。平成22年に法人化し、同24年、かがわ農商工連携ファンド事業を活用して本格的に商品開発をされました。

はじまりは家庭の主婦の趣味から 事業化への大きなきっかけになったのは、平成23年に起こった東日本大震災でした。当時はカフェスタイルでマクロビオティックの食事やお菓子を提供していました。アトピーなどアレルギーをもつお客様と接することが多かった関係で、支援物資として卵、乳製品、上白糖不使用の小麦粉のクッキーを送ったのです。 ところが小麦アレルギーをもつ子どもは食べることができなかったのです。「小麦粉を使っていないお菓子はないですか?」と現地の方から直接たずねられ、米粉の代用を思いついたものの、作ったことがなく、また、単純に置き換えればすぐにできるものでもなかったのです。そこから、まるで理科室の実験のように、米粉クッキーの試作を繰り返しました。材料や配合をいろいろ変えて、何度も試してみたのです。 そんなときでした。かがわ産業支援財団の方から支援メニューがいろいろあることを紹介いただき、かがわ農商工連携ファンド事業のことを知りました。稲作農家の長尾正幸さんと連携体

を組み、事業として取り組むことになったのです。主婦の趣味が高じたようなお菓子作りが、本格的に事業化することになりました。当時を思い返すと本当に知らないことだらけのスタートでしたね(笑)。 一次産業の方と連携して勉強になったのは、生産者の立場やご苦労が考えられるようになったこと。また、25年から県の推奨米が「ヒノヒカリ」から「おいでまい」に変わり、お菓子に使う米粉も切り替えることになったとき、いち早く対応することができたのも、この連携事業のおかげです。 何よりありがたかったのは試作原材料費が助成の対象経費だったこと。納得がいくまで何十種類、何十回と試作をくり返す必要がありました。アレルギー対応食品としての検査もいろいろあり、そういった経費をすべて自前でとなると実現できなかったと思います。本当にありがたかったです。 今回の事業を活用して人脈が広がり、多くの人やいろいろな会に接することで視野が広くなったと感じています。そして、このような一商品でも“人の役に立っている”ことが実感できるようになりました。こういった助成事業は“人、モノ、お金をどう循環させるか”ということを考えている人に向いていると思います。

 株式会社禾は「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」にて最優秀賞を受賞。詳しくはP3参照。

■ファンド事業データ採 択 :平成24年度事業名 :香川県産米粉を使った食物アレルギー対応菓子類の

新商品開発と販路開拓連携体 :農林漁業者:長尾 正幸(高松市)

新商品ストーリーby かがわ農商工連携ファンド事業 vol.6

かがわ産業支援財団では助成メニューのひとつに、農林漁業者と中小企業が連携体を組み、新商品や新しいしくみづくりを支援する「かがわ農商工連携ファンド事業」を設けています。このコーナーでは農商工連携事業から誕生した商品と、その誕生秘話をご紹介します。

商 品 名

企 業 名

株式会社 禾綾歌郡綾川町畑田 697-1TEL.087-877-2297

おこめのおかし

「SWEETS AID」

公益財団法人かがわ産業支援財団 総務部 ファンド事業推進課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9903 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

◀卵、バター、小麦粉を使っていない 「こめこのおかしSWEETS AID」きほんの クッキーシリーズ(各230円・税別)。 ほかに野菜のお菓子、米粉の スポンジケーキなどもある。

▲「みんなが笑顔で“おいしいね”と言える お菓子づくりをしていきたい」と中條淳子さん

スイーツ エイド

のぎ

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課〒761-0301 高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303

お問い合わせ先

香川大学工学部をはじめ香川インテリジェントパーク内で進められている微細構造デバイス研究開発を中心に、産学官の関係者が連携して、広域的な人材ネットワークを構築することにより、新事業・新産業を創出し、地域の活性化を図っています。この度、微細構造デバイスフォーラムでは、産学官の関係者による平成26年度セミナ-を開催し、「先端医療用デバイス技術と製品応用」に関する微細構造デバイス分野における最新の研究開発情報の発信を行い産学官の関係者など76名のご参加をいただきました。

微細構造デバイス研究開発フォーラム平成26年度セミナ-を開催しました。

香川短大生が新たな健康かきあげのレシピを開発、当財団を訪問されました。

開催日時

開催場所

平成27年2月2日(月) 13:30~17:00

セミナー内容

パネリスト:三林浩二 氏、小池禎 氏、高尾英邦 氏(香川大学工学部教授(兼)微細構造デバイス統合研究センター長)、二宮英樹 氏(㈱四国総合研究所 電子技術部主席研究員)、長峰勝 氏(㈱長峰製作所相談役)

司  会:三原豊 氏(香川大学特命教授(兼)微細構造デバイス研究開発フォーラム会長)

参 加 者

高松国際ホテル「栗林の間」

Page 13: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

●基調講演 「日常生活で人を測る:近未来バイオセンシングとその応用研究」東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 三林 浩二 氏

●特別講演 「オムロンヘルスケアのデザイン思考」 オムロンヘルスケア株式会社 デザインコミュニケーション部 部長 小池 禎 氏

●パネルディスカッション テーマ「かがわにおけるMEMS産業の発展に向けて」

財団からのお知らせ 財団からのお知らせ

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 12March 2015 Kagawa Industrial Information 2111

公益財団法人かがわ産業支援財団 総務部 ファンド事業推進課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9903 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

当財団と「産業振興に関する連携・協力協定」を締結している香川短期大学は、昨年6月から、観音寺市の冷凍食品製造業の細川食品㈱が中小企業応援ファンドを活用して行う「健康志向の冷凍かき揚げの研究開発事業」において、新たなレシピ開発に関する受託研究に取り組んでいます。去る2月27日、この研究に中心的に携わった松永准教授と学生6名が研究成果を報告するために中山理事長を訪問されました。今回の事業は、県民の野菜摂取量が全国的に見ても少ないことを受け、野菜を豊富に含んだか

き揚げを開発して、この問題を解決しようというものです。開発したかきあげレシピは実に48種類で、中にはフルーツと組み合わせたものや、カレー風味、ピ

ザ風味など子供や若者を意識したもの、また、イリコやハマチ、三豊ナスなどかがわの特産品をふんだんに盛り込んだものなど、バラエティーに富んだ内容です。いずれも若い自由な感性で考案されたもので、従来のかき揚げの枠にとどまらない、新たな加工食品としての可能性が感じられるものもあり、今後、同社がこの中から原料調達や、製造工程等について検討したうえで商品化を目指します。学生達は「実際の商品開発の現場では、味や栄養だけでなく市場ニーズや品質、コストなど様々

な側面から検討が必要なことがわかり、大変参考になった」と語っています。この日訪れた学生のほとんどが3月で卒業し、新たに栄養士として県内で食品関連の仕事に就かれるということで、今回の取組が今後の飛躍につながることが期待されます。

 約10年前にマクロビオティック(玄米菜食を中心とした食生活で体質改善・健康維持する考え方)の世界と出合い、米粉のお菓子の開発に取り組み始めた株式会社禾代表の中條淳子さん。平成22年に法人化し、同24年、かがわ農商工連携ファンド事業を活用して本格的に商品開発をされました。

はじまりは家庭の主婦の趣味から 事業化への大きなきっかけになったのは、平成23年に起こった東日本大震災でした。当時はカフェスタイルでマクロビオティックの食事やお菓子を提供していました。アトピーなどアレルギーをもつお客様と接することが多かった関係で、支援物資として卵、乳製品、上白糖不使用の小麦粉のクッキーを送ったのです。 ところが小麦アレルギーをもつ子どもは食べることができなかったのです。「小麦粉を使っていないお菓子はないですか?」と現地の方から直接たずねられ、米粉の代用を思いついたものの、作ったことがなく、また、単純に置き換えればすぐにできるものでもなかったのです。そこから、まるで理科室の実験のように、米粉クッキーの試作を繰り返しました。材料や配合をいろいろ変えて、何度も試してみたのです。 そんなときでした。かがわ産業支援財団の方から支援メニューがいろいろあることを紹介いただき、かがわ農商工連携ファンド事業のことを知りました。稲作農家の長尾正幸さんと連携体

を組み、事業として取り組むことになったのです。主婦の趣味が高じたようなお菓子作りが、本格的に事業化することになりました。当時を思い返すと本当に知らないことだらけのスタートでしたね(笑)。 一次産業の方と連携して勉強になったのは、生産者の立場やご苦労が考えられるようになったこと。また、25年から県の推奨米が「ヒノヒカリ」から「おいでまい」に変わり、お菓子に使う米粉も切り替えることになったとき、いち早く対応することができたのも、この連携事業のおかげです。 何よりありがたかったのは試作原材料費が助成の対象経費だったこと。納得がいくまで何十種類、何十回と試作をくり返す必要がありました。アレルギー対応食品としての検査もいろいろあり、そういった経費をすべて自前でとなると実現できなかったと思います。本当にありがたかったです。 今回の事業を活用して人脈が広がり、多くの人やいろいろな会に接することで視野が広くなったと感じています。そして、このような一商品でも“人の役に立っている”ことが実感できるようになりました。こういった助成事業は“人、モノ、お金をどう循環させるか”ということを考えている人に向いていると思います。

 株式会社禾は「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」にて最優秀賞を受賞。詳しくはP3参照。

■ファンド事業データ採 択 :平成24年度事業名 :香川県産米粉を使った食物アレルギー対応菓子類の

新商品開発と販路開拓連携体 :農林漁業者:長尾 正幸(高松市)

新商品ストーリーby かがわ農商工連携ファンド事業 vol.6

かがわ産業支援財団では助成メニューのひとつに、農林漁業者と中小企業が連携体を組み、新商品や新しいしくみづくりを支援する「かがわ農商工連携ファンド事業」を設けています。このコーナーでは農商工連携事業から誕生した商品と、その誕生秘話をご紹介します。

商 品 名

企 業 名

株式会社 禾綾歌郡綾川町畑田 697-1TEL.087-877-2297

おこめのおかし

「SWEETS AID」

公益財団法人かがわ産業支援財団 総務部 ファンド事業推進課〒761-0301 高松市林町2217-15 TEL.087-868-9903 FAX.087-869-3710

お問い合わせ先

◀卵、バター、小麦粉を使っていない 「こめこのおかしSWEETS AID」きほんの クッキーシリーズ(各230円・税別)。 ほかに野菜のお菓子、米粉の スポンジケーキなどもある。

▲「みんなが笑顔で“おいしいね”と言える お菓子づくりをしていきたい」と中條淳子さん

スイーツ エイド

のぎ

公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課〒761-0301 高松市林町2217-16 FROM香川1F TEL.087-840-0338 FAX.087-864-6303

お問い合わせ先

香川大学工学部をはじめ香川インテリジェントパーク内で進められている微細構造デバイス研究開発を中心に、産学官の関係者が連携して、広域的な人材ネットワークを構築することにより、新事業・新産業を創出し、地域の活性化を図っています。この度、微細構造デバイスフォーラムでは、産学官の関係者による平成26年度セミナ-を開催し、「先端医療用デバイス技術と製品応用」に関する微細構造デバイス分野における最新の研究開発情報の発信を行い産学官の関係者など76名のご参加をいただきました。

微細構造デバイス研究開発フォーラム平成26年度セミナ-を開催しました。

香川短大生が新たな健康かきあげのレシピを開発、当財団を訪問されました。

開催日時

開催場所

平成27年2月2日(月) 13:30~17:00

セミナー内容

パネリスト:三林浩二 氏、小池禎 氏、高尾英邦 氏(香川大学工学部教授(兼)微細構造デバイス統合研究センター長)、二宮英樹 氏(㈱四国総合研究所 電子技術部主席研究員)、長峰勝 氏(㈱長峰製作所相談役)

司  会:三原豊 氏(香川大学特命教授(兼)微細構造デバイス研究開発フォーラム会長)

参 加 者

高松国際ホテル「栗林の間」

Page 14: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

昭和23年の創業以来、70年近くにわたって繊維織物を用いた製品をつくり続けている丸善織物株式会社。女性のスカートに内蔵されているベルトなど、服飾関連の製品からスタートし、スポーツ・レジャー関連のベルト製造を経て、現在の主軸製品であるベルトスリングの製造が始まったのは、昭和53年でした。 玉掛け作業に使用される繊維スリングのひとつであるベルト

スリングは、ワイヤーなどでは傷をつけてしまう荷物の吊上げ時に多く利用されている、いわば繊維スリングの代表格。現在、JIS規格に適応した工業用のスリングを生産しているメーカーは国内で10数社、四国ではここ丸善織物以外にはありません。自社製品のほか、OEM製品などをあわせ、ニーズに合わせた

アイテムをつくり続けている同社。シェア15-20%と、業界でも3本の指に入る売上高を誇る同社ですが、受注生産のため繁忙期と閑散期があり、どうしても繁忙期に残業等が多くなってしまうことなどの悩みがあったといいます。

そんな折、かがわ産業支援財団の支援について知った大倉社長は、生産性をもっと高めるには…という思いから、「ものづくり産業生産性向上支援事業」へ申請。外部コンサルタントを招いての生産性向上プロジェクトがはじまりました。「企業としての思いや考えを同じように伝えるのでも外部の方から指導いただくと、社員にきちんと伝わる。なかにいるのとは違う視点で取り組みができる。こういった助けは必要だと感じました」と大倉社長。閑散期にも生産を計画的に行うことで、繁忙期の受注増に対応することが可能になり、効率的な生産によって繁忙期の残業も少なくなったそう。同時に、作業手順をマニュアル化してさまざまな作業を平準化。それによって平均生産本数も向上したといいます。また、営業面においてもコンサルティングが入ることで社員の意識が高まってきたことを実感すると話します。

「顧客のニーズをふまえ、つくり手である私たちから提案することもしていきたい」と新製品プロジェクトもスタート。50余名の全社員が新しいアイデアを持ち寄ります。現場の社員の意見を取りまとめるとあって、プロジェクトについて説明してくれる若手社員の目も楽しそうに輝きます。「われわれ経営陣が机上で考えるよりも、現場で実際に生産をしている社員のほうがお客さまの目線に近いですから」と大倉社長。現在、社員の半数を占める女性の、生活に根ざした視点も楽しみと話します。「将来の展望についてよく聞かれますが、その年その年、時流に合わせてその時に合ったことをやっていく、その積み重ねだとわたしは思うんです。振り返った時に、積み重ねた日々が、歴史になっていればいい」。柔軟な発想で、新しい製品が生まれるのももうすぐです。

70年あまりの歴史を持ち業界トップ3のシェアを誇る

外部コンサルタントの介在で社員の意識が高まるのを実感。

全社員の意見を取り入れて商品開発。今後も時流に合わせて、柔軟な経営を。

香川県内の元気な企業を訪問し、その企業が発展してきた過程と躍進し続ける今、そして未来への指針についてお聞きする「かがわ発!元気創出企業」。今回は、四国で唯一の工業用の繊維製スリングメーカーである丸善織物株式会社を訪問。ものづくり企業に一番求められている生産性向上を目指して行っている、さまざまな取り組みを中心にお話をお聞きしました。

工場のなかを一工程ずつ案内してくれた大倉社長。「面白いアイデアがあれば、絞り込まずに全部つくってみようと思っているんです。もちろん失敗もあるかもしれませんが、そのなかでいいものが生まれればいい」とにっこり。

ものづくりを行うメーカーにとって、計画的に生産を行うことは作業効率を高めコストを削減するだけでなく、従事する社員の環境面においてもとても重要なこと。平成25年から外部コンサルタントの指導によって、さまざまな改善を行っている同社では取り組みを始めてから多くのプラス面が生まれたといいます。いったいどんなところに影響があったのか、大倉社長にお話を伺いました。

丸善織物株式会社代 表 者所 在 地電話番号U R L

代表取締役社長 大倉康司氏香川県善通寺市金蔵寺町540(0877)62-1100㈹http://www. maruzen-orimono.co.jp

/////////////////////////////////////////////////////////////

代表取締役社長大倉 康司 氏

業務を標準化・平準化したことで、生産に追われる体制から、新しい発想で製品を生み出そうという体制になった同社。余裕が生まれ、今後遂行するプロジェクトごとの会議も定期的に行うように。

丸善織物のオリジナルブランド「巨象印」のベルトスリングやソフトスリング

かがわ発!元気創出企 業

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 14March 2015 Kagawa Industrial Information 2113

工場1階には最新の機械も導入。製品ごとに異なるさまざまな工程がスムーズに進行できるようにし、作業を効率化。

その時その時、時代を読み解く経営で新しいプロジェクトも進行中! 平成19年に完成した新工場。

Page 15: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

昭和23年の創業以来、70年近くにわたって繊維織物を用いた製品をつくり続けている丸善織物株式会社。女性のスカートに内蔵されているベルトなど、服飾関連の製品からスタートし、スポーツ・レジャー関連のベルト製造を経て、現在の主軸製品であるベルトスリングの製造が始まったのは、昭和53年でした。 玉掛け作業に使用される繊維スリングのひとつであるベルト

スリングは、ワイヤーなどでは傷をつけてしまう荷物の吊上げ時に多く利用されている、いわば繊維スリングの代表格。現在、JIS規格に適応した工業用のスリングを生産しているメーカーは国内で10数社、四国ではここ丸善織物以外にはありません。自社製品のほか、OEM製品などをあわせ、ニーズに合わせた

アイテムをつくり続けている同社。シェア15-20%と、業界でも3本の指に入る売上高を誇る同社ですが、受注生産のため繁忙期と閑散期があり、どうしても繁忙期に残業等が多くなってしまうことなどの悩みがあったといいます。

そんな折、かがわ産業支援財団の支援について知った大倉社長は、生産性をもっと高めるには…という思いから、「ものづくり産業生産性向上支援事業」へ申請。外部コンサルタントを招いての生産性向上プロジェクトがはじまりました。「企業としての思いや考えを同じように伝えるのでも外部の方から指導いただくと、社員にきちんと伝わる。なかにいるのとは違う視点で取り組みができる。こういった助けは必要だと感じました」と大倉社長。閑散期にも生産を計画的に行うことで、繁忙期の受注増に対応することが可能になり、効率的な生産によって繁忙期の残業も少なくなったそう。同時に、作業手順をマニュアル化してさまざまな作業を平準化。それによって平均生産本数も向上したといいます。また、営業面においてもコンサルティングが入ることで社員の意識が高まってきたことを実感すると話します。

「顧客のニーズをふまえ、つくり手である私たちから提案することもしていきたい」と新製品プロジェクトもスタート。50余名の全社員が新しいアイデアを持ち寄ります。現場の社員の意見を取りまとめるとあって、プロジェクトについて説明してくれる若手社員の目も楽しそうに輝きます。「われわれ経営陣が机上で考えるよりも、現場で実際に生産をしている社員のほうがお客さまの目線に近いですから」と大倉社長。現在、社員の半数を占める女性の、生活に根ざした視点も楽しみと話します。「将来の展望についてよく聞かれますが、その年その年、時流に合わせてその時に合ったことをやっていく、その積み重ねだとわたしは思うんです。振り返った時に、積み重ねた日々が、歴史になっていればいい」。柔軟な発想で、新しい製品が生まれるのももうすぐです。

70年あまりの歴史を持ち業界トップ3のシェアを誇る

外部コンサルタントの介在で社員の意識が高まるのを実感。

全社員の意見を取り入れて商品開発。今後も時流に合わせて、柔軟な経営を。

香川県内の元気な企業を訪問し、その企業が発展してきた過程と躍進し続ける今、そして未来への指針についてお聞きする「かがわ発!元気創出企業」。今回は、四国で唯一の工業用の繊維製スリングメーカーである丸善織物株式会社を訪問。ものづくり企業に一番求められている生産性向上を目指して行っている、さまざまな取り組みを中心にお話をお聞きしました。

工場のなかを一工程ずつ案内してくれた大倉社長。「面白いアイデアがあれば、絞り込まずに全部つくってみようと思っているんです。もちろん失敗もあるかもしれませんが、そのなかでいいものが生まれればいい」とにっこり。

ものづくりを行うメーカーにとって、計画的に生産を行うことは作業効率を高めコストを削減するだけでなく、従事する社員の環境面においてもとても重要なこと。平成25年から外部コンサルタントの指導によって、さまざまな改善を行っている同社では取り組みを始めてから多くのプラス面が生まれたといいます。いったいどんなところに影響があったのか、大倉社長にお話を伺いました。

丸善織物株式会社代 表 者所 在 地電話番号U R L

代表取締役社長 大倉康司氏香川県善通寺市金蔵寺町540(0877)62-1100㈹http://www. maruzen-orimono.co.jp

/////////////////////////////////////////////////////////////

代表取締役社長大倉 康司 氏

業務を標準化・平準化したことで、生産に追われる体制から、新しい発想で製品を生み出そうという体制になった同社。余裕が生まれ、今後遂行するプロジェクトごとの会議も定期的に行うように。

丸善織物のオリジナルブランド「巨象印」のベルトスリングやソフトスリング

かがわ発!元気創出企 業

March 2015 Kagawa Industrial Information 21 14March 2015 Kagawa Industrial Information 2113

工場1階には最新の機械も導入。製品ごとに異なるさまざまな工程がスムーズに進行できるようにし、作業を効率化。

その時その時、時代を読み解く経営で新しいプロジェクトも進行中! 平成19年に完成した新工場。

Page 16: 2015 03 · 2015-04-01 · S !Z` oT x z òDU&j `h{ÑÀz&æ g æ q`h&æ-hwf zÄÀ6 \zÄÀ '¤ 4 z Úz¿Ú sr 7 s ì S !Z`oM b{ ¤tx w Í ì w OsS é K b]U ì z w q Ôt slo×z üs rOæ

印刷:香川印刷株式会社この印刷製品はグリーン基準に適合した印刷資材を使用し、グリーンプリンティング認定工場が印刷した環境配慮製品です。

県道三木国分寺線

国道11号バイパス

高松西I.C

高松檀紙I.C

四国横断自動車道

琴電高松築港駅

国道11号

四国横断自動車道

琴電志度線

県道太田上町志度線

琴電長尾線長尾街道

香川インテリジェントパーク

国道32号

国道193号太田駅

瓦町駅国道11号

JR高徳線

JR高松駅

高松中央  I.C

琴電琴平線

レインボーロード

サンメッセ香川

県立図書館・文書館

香川大学工学部

高松桜井高校高松土木事務所 サンシャイン通り

技術振興部 総務部 企業振興部

バス停サンメッセ香川

香川産業頭脳化センタービルネクスト香川FROM香川

RISTかがわ 地域共同研究部至レインボーロード▲ 

<香川インテリジェントパーク 拡大図>

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル1F・2F総務課TEL(087)840-0348 FAX(087)869-3710企画情報課TEL(087)868-9901 FAX(087)869-3710ファンド事業推進課TEL(087)868-9903 FAX(087)869-3710施設管理課TEL(087)869-3700 FAX(087)869-3703

総務部

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地15香川産業頭脳化センタービル2F企業支援課・海外展開支援室TEL(087)840-0391 FAX(087)869-3710取引支援課TEL(087)868-9904 FAX(087)869-3710

企業振興部

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地16FROM香川1階産学官連携推進課・健康産業プロジェクトチームTEL(087)840-0338 FAX(087)864-6303

技術振興部

〒761-0301 香川県高松市林町2217番地43RISTかがわ1階研究管理課・研究開発課TEL(087)869-3440 FAX(087)869-3441

地域共同研究部

JR高松駅より、車で約25分(約9km)、定期路線バスで約30分[サンメッセ・川島・西植田線 サンメッセ香川下車]高松中央インターチェンジより、車で約5分(約1km)高松空港より、車で約25分(約12km)

交通アクセス

http://www.kagawa-isf.jp

成功への道筋が見えて来る!香川の産業界の今をお届けする

その時その時、時代を読み解く経営で新しいプロジェクトも進行中!̶ 丸善織物株式会社 ̶

032015vol.55

 [年4回発行]

http://www.kagawa-isf.jp

第22回芦原科学賞の受賞者決定「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2014」「かがわ発!先進的ビジネスモデル2014」入賞者が決定!!『香川県よろず支援拠点』のサテライトを3地域で開設!!ニューヨーク国際ギフトフェア2015かがわブース出展候補者11社を決定!

●讃岐食品工業株式会社  ●日本ケミフェルト株式会社支援事例紹介

かがわ発!元気創出企業

川県よろず支援拠点で県内中小企業の皆様の相談業務をお受けし始めてから、はや9ヶ月が経ちました。

創業、経営理念を始めとした経営計画の策定、事業再生、事業承継、各種補助金、資金繰りなど様々な相談をお受けしています。中には身の上相談のようなお話もありますが、ご相談者の立場になって、自分ならどう行動するかを考えてお答えしています。最初に相談に来られた時は、暗い面持ちで相談室に入って来

られますが、相談が終わって帰られる時には笑顔の方が多くいらっしゃいます。テレビの番組で古いお宅を住みやすく綺麗にして喜ばれている、“ビフォーアフター”というのがありますが、正にご相談者の表情が相談前と相談後で大きく変化されているように見受けられます。しかし、全ての方の事業が上手くいくという訳では有りません。事業の内容をお聞きして、事業縮小のお話をしたことも有ります。「事業縮小も一つの選択肢ですよ。」とお話したところ、「私も縮小の気持ちを持っていたものの決断できずにいたが、客観的なアドバイスがもらえて気持ちがすっきりした。」というお話もいただきました。小原鐵五郎氏の言葉に、『貸すも親切、貸さぬも親切』というの

が有ります。私もこの言葉のようにご相談者のためになるアドバイスを今後も心がけてまいります。私は、中小企業の社長様とお話させていただくときに、①社長

様ご自身の健康管理をしていただくこと、②社員の方を大切にすること、③自社だけの利益を考えるのではなく、下請け事業者様とは利益を分かち合うパートナーとなることをお約束していただいています。中小企業の事業存続は社長様の健康が不可欠であり、顧客満足度向上は社員満足度があってこそ達成されるものであり、パートナー企業と長いお付き合いをするにはお互いの会社が利益を分けあって行かなければならないからです。ご相談者の中には私のことを親しみを込めて、「よろず屋さん」

と呼んでくださる方がおられます。初めは少し違和感があったのですが、今は満更でもないなぁと思っています。ご相談者の気持ちが分かる「心優しい、よろず屋さん」を目指してまいります。香川県よろず支援拠点には様々な専門性を持った7人の「心優

しい、よろず屋さん」がおりますので、皆様是非ともご来所くださいませ。心からお待ちしております。

「心優しい、よろず屋さん。」

〈職歴〉元、(株)三井銀行、高松信用金庫勤務中小企業診断士〈専門・得意分野〉経営計画策定、金融、創業、事業再生、補助金

■ 香川県よろず支援拠点 梅澤 秀樹

特 集「ものづくり中国進出企業上海商談会」を開催!~中国・上海市で香川県のものづくり企業の技術・製品を日系大手企業へアピール~『台湾食品市場動向セミナー』を開催! nano tech 2015(第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)に出展しました           第18回関西機械要素技術展(インテックス大阪)

「かがわの食品販路開拓チャレンジ商談会in大阪」を開催しました!「第49回スーパーマーケット・トレードショー2015」に香川県ブースを出展しました!

香川県ブース出展企業募集