HG2G 5 - IDEC Corporation · 格式輸出。 最多可重疊5 個基本畫面,竝且可配置3 個彈出顯示的子畫面。 將可在複數個畫面上使用的零件配置, 在格式確定的畫面上使畫
薄膜構造評価用X線回折装置 ATX E操作マニュアル -...
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1
薄膜構造評価用X線回折装置ATX-E操作マニュアル
第1版 2003.07.31
Out-of-Plain測定編
注意点
注意
シャッターが開いている場合には絶対に扉を開けないでください。
管理区域内での作業には、必ず線量計を装着してください。(男子:胸部 女子:腹部)
必要なデータの精度と、使用する光学系の特性を良く検討して、光学系の選択を行なってください。
データの処理や印刷は、ATXデータ処理ソフトウェアで行います
禁止
注意
注意
2
Out-of-Plane測定とは?
試料表面に平行な格子面による回折パターンが得られる
定性分析、配向の有無などの判断
Out-of-Plane測定とは?
X線源
ω 2θ
検出器
X線源
ω2θ
検出器
ω(入射X線と試料のなす角度)2θ(入射X線と回折X線のなす角度)を2×ω=2θの関係を保ってスキャンします
つまり、試料法線に対して、対称にX線源と検出器が位置し、試料表面に平行な格子面による回折パターンが得られます検出器X線源
ω2θ
3
光学系の選択・調整
光学系調整の詳細については、
ATX-E操作マニュアル~スリットコリメーション光学系調整編
ATX-E操作マニュアル~チャンネルモノクロメータ光学系調整編
を参照してください
各光学系の発散角・単色性
Cu(ターゲット) Kα10.01~0.02°チャンネルモノクロメータ
Cu(ターゲット) Kα1
Kα2
Kβ
W(コンタミ) Lα
0.05°スリットコリメーション
入射特性X線発散角入射光学系
データに必要な角度分解能と必要な単色性により、下表を参考に使用する光学系を決定し、調整を行います
例えば、スリットコリメーション光学系で、Si単結晶004面を測定した場合、2θ=69°にピークが観察され、更にその周辺(61.5°、66°近辺)にも2桁ほど小さいピークが観察されますが、これらはKβ線やW線などによるもので、チャンネルモノクロメータ光学系では観察されません
4
スリット選択の基本方針
高さ制限スリット試料サイズに応じて
幅制限スリット1.0mm
S2スリット/RSスリット
高さ制限スリット10mm
幅制限スリット1.0mm
S1スリット
S2スリット、RSスリットの高さ制限スリットは試料上下方向サイズの1/2以下にする
GS用幅制限スリット1.0mm
GSスリット
スリットコリメーション光学系の場合
スリット選択の基本方針
高さ制限スリット試料サイズに応じて
幅制限スリット0.1mm
S2スリット/RSスリット
高さ制限スリット10mm
幅制限スリット0.1mm
S1スリット
S2スリット、RSスリットの高さ制限スリットは試料上下方向サイズの1/2以下にする
GS用幅制限スリット0.1mm
GSスリット
チャンネルモノクロメータ光学系の場合
5
試料の準備
試料固定用パーツ
試料押さえには裏表があります
断面はまっすぐではなく、テーパーが付いており、試料を押さえる様になっています
試料台
試料押さえ
注意
テーパー
6
試料の固定
試料台中央に試料を載せ、試料押さえで固定します
試料
試料押さえ
試料を強く押さえ過ぎると試料にそりを生ずることがあります
注意
試料の固定
試料が小さい場合には、取り付け位置に注意します
高さ方向のX線照射範囲はS2スリットの高さ制限スリットサイズの2倍になりますので、中心に取り付け、X線照射範囲が試料をはみ出さないようにします
また、X線照射範囲に試料押さえを装着すると小さい角度の際に、ケラレを生じますので注意します
X線照射範囲
7
測定
試料の装着
試料台をゴニオメータ中心部に装着します
試料台はマグネットで固定されます
8
半割調整
試料表面の位置と角度を調整するのが半割調整です
試料がX線の1/2を遮る位置にZ軸を調整し、更にX線と試料表面が平行になるようにω軸を調整します
Z軸とω軸の調整を繰り返し行い、試料回転中心をX線の中央に、試料表面をX線に平行にアライメントします
Z軸ω軸
X線
半割調整
ATX Measurementソフトウェアメニューより
[測定]-[アライメント調整]
を選択します
9
半割調整
アライメント条件名選択ダイアログで試料の厚さと、S2の幅制限スリットに応じて
回折(試料 **mm Slit **mm)
の項目を選択します
測定実行ボタンを押します
半割調整が実行されます
マニュアル測定コックピット
メニューより
[測定]-[マニュアル測定]
を選択し、マニュアル測定コックピットウィンドウを表示させます
10
測定条件設定測定軸を指定し2θ/ωを選択します
絶対指定を選択し、測定する角度範囲、サンプリング幅、走査速度を入力します
スキャン後ピーク移動のチェックを外します
アッテネータは、自動にチェックを入れます
スキャン開始ボタンを押します
プロファイル
測定が実行され、プロファイルがリアルタイムで更新されます
測定が終了するまでには、 (終了角度-開始角度)/スキャン速度 (分)の時間がかかります
11
データの保存
プロファイルの中で、右クリックして、メニューからデータ保存を選択します
データ保存メニュー
データの保存
保存するファイル名を入力します
データは、c:/atx/data フォルダに各研究室のフォルダがありますので、その中に保存してください