CORPORATE PROFILE · CORPORATE PROFILE Printed in Japan 森林保全に配慮したFSC...
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CORPORATE PROFILE
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CORPORATE PROFILE
Printed in Japan
森林保全に配慮したFSC 認証紙を使用し、環境に配慮した植物油インキ、水なし印刷を採用しています。
2003 3KⒸ 2020 NGK INSULATORS, LTD.
国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に署名しているNGKグループは、人権、労働、環境および腐敗防止に関わる10原則を尊重した事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
2 CORPORATE PROFILE 3社長メッセージ
世界を、未来を、進化させる力。
日本ガイシは、セラミック技術で応えます。
セラミックスで、エネルギーの未来を明るくする。
セラミックスで、地球環境と社会のこれからを支える。
セラミックスで、先進技術の次を拓いていく。
時代のニーズを捉え、世界に応える新しい価値を
セラミックスの限りない力で生み出す。
まなざしを前に、こころざしを高く、
日本ガイシのものづくりは進化し続けています。
日本ガイシは1919年の創立以来、社会の基盤を支え、環境保全に役立つ製品を
開発、提供し続けてきました。多孔質セラミックスや機能性セラミックス、構造用セラ
ミックスなどのキーマテリアルと、独自の成形・焼成・加工･評価技術などのキーテク
ノロジーを融合させることで、セラミックスの可能性を引き出す革新的な製品を生み
出しています。世界で競争できるグローバル企業として最高のパフォーマンスを発揮
するためには、社員一人ひとりが高い志を持ち、常に挑戦し、個々の能力を高めて
いく必要があります。ものづくりに対する情熱と誇りを持って知識や技術、技能を磨き、
社員一丸となって激しい国際競争を勝ち抜いていきます。世界が直面している
エネルギーや環境などのさまざまな問題にいかに応えるか。エネルギー、エコロジー、
エレクトロニクスの領域で事業を展開してきた日本ガイシの活躍のフィールドはますます
広がっています。NGKグループ理念に掲げる私たちの使命は、「社会に新しい価値を
そして、幸せを」。地球環境を守り、人々の暮らしを支えるために、グローバル社会の
期待に先進の技術でスピーディーに応えていきます。
代表取締役社長
2 CORPORATE PROFILE 3社長メッセージ
世界を、未来を、進化させる力。
日本ガイシは、セラミック技術で応えます。
セラミックスで 、エネルギ ーの 未 来を明るくする。
セラミックスで 、地 球 環 境と社 会 のこれ からを支 える。
セラミックスで 、先 進 技 術 の 次を拓 いていく。
時 代 の ニーズを捉 え、世 界 に 応 える新しい 価 値を
セラミックスの 限りない 力 で 生 み 出 す 。
まなざしを前 に 、こころざしを高く、
日本ガイシのもの づくりは 進 化し 続 けています 。
日本ガイシは1919年の創立以来、社会の基盤を支え、環境保全に役立つ製品を
開発、提供し続けてきました。多孔質セラミックスや機能性セラミックス、構造用セラ
ミックスなどのキーマテリアルと、独自の成形・焼成・加工･評価技術などのキーテク
ノロジーを融合させることで、セラミックスの可能性を引き出す革新的な製品を生み
出しています。世界で競争できるグローバル企業として最高のパフォーマンスを発揮
するためには、社員一人ひとりが高い志を持ち、常に挑戦し、個々の能力を高めて
いく必要があります。ものづくりに対する情熱と誇りを持って知識や技術、技能を磨き、
社員一丸となって激しい国際競争を勝ち抜いていきます。世界が直面している
エネルギーや環境などのさまざまな問題にいかに応えるか。エネルギー、エコロジー、
エレクトロニクスの領域で事業を展開してきた日本ガイシの活躍のフィールドはますます
広がっています。NGKグループ理念に掲げる私たちの使命は、「社会に新しい価値を
そして、幸せを」。地球環境を守り、人々の暮らしを支えるために、グローバル社会の
期待に先進の技術でスピーディーに応えていきます。
代表取締役社長
1919＜日本ガイシはセラミックス企業集団「森村グループ」の一員です＞
森村組1876年（明治9年）
日本に電気が普及し始めた明治中期。
高電圧に耐える「がいし」は輸入品に頼っていました。
「国家への奉仕として、がいしを国産化しなければならない」。
そんな使命から、一片のアメリカ製がいしを手掛かりに
高圧がいしの研究開発が始められました。
これが発端となって日本ガイシが設立され、
暮らしや産業の発展にともなう電力の需要増大に応え
超高圧・超高強度がいしを次々と開発してきました。
今では、世界一のがいしメーカーとして、世界の電力供給を支えています。
磁器がいしの生産で培った技術力は
次世代インフラを支える世界初の大容量蓄電池や
環境課題に応える自動車排ガス浄化用部品、化学工業を進展させる産業用機器、
エレクトロニクスの発展を支える精密機器などを生み出し
エネルギー、エコロジー、エレクトロニクスの分野の発展に貢献しています。
日本ガイシは独自のセラミック技術を核にこれからも
社会のニーズに応える先進のものづくりで、世界の発展を支えていきます。
1919年
1923年1929年1931年1935年1958年1965年1968年1971年1973年
1976年
1978年1986年1989年1995年1996年
1998年2002年2003年2007年2012年2014年2015年2016年2018年
2019年
日本陶器（現ノリタケカンパニーリミテド）のがいし部門を分離し、日本碍子を設立〈①〉
ブッシングの生産を開始100万ボルト級の高電圧電気試験設備が完成化学工業用耐酸機器類の製造販売を開始〈②〉インドへ懸垂がいしを輸出（製品輸出の本格化）ベリリウム銅の製造販売を開始〈③〉初の海外販売会社、NGKアメリカ（米国、現NGKロック）を設立超高圧試験所（現電力技術研究所）が竣工透光性アルミナセラミックス「ハイセラム 」の製造販売を開始初の海外生産拠点、ロックインシュレーターズ（米国／現在は生産終了）を設立
自動車排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム 」の製造販売を開始〈④〉
低レベル放射性廃棄物焼却装置を初納入社名表記を｢日本ガイシ｣に変更ディーゼル・パティキュレート・フィルターの生産を開始世界最大級のがい管（11.5ｍ）を用いたUHV送電用ガスブッシングを納入 半導体製造装置用セラミックスの量産を開始自動車排ガス用NOxセンサーの生産を開始一般財団法人日本ガイシ留学生基金を設立家庭用浄水器「C1 」を発売「NAS 電池」の量産を開始世界最大級のサブナノセラミック膜を開発ガソリン・パティキュレート・フィルターの生産を開始複合ウエハーの生産を開始ハードディスクドライブ用 圧電マイクロアクチュエーターの量産を開始ニッケルすず銅の量産を開始窒化ガリウム（GaN）ウエハー「FGAN 」と紫外LED用マイクロレンズを事業化ハニセラムの生産累計15億個を達成NGKグループ企業行動指針を改定 NGKグループ理念を制定チップ型セラミックス二次電池「EnerCera （エナセラ）」シリーズを事業化
日本ガイシのものづくりの歩み
創立当時の特別高圧がいし
創業当初のがいし仕上げ工程 本社工場の初代トンネル窯（1920年代）創業の発端となったがいしの破片（1905）
4 CORPORATE PROFILE 5日本ガイシの歩み
②
①
④
③
2009年に国立科学博物館の重要科学技術史資料（未来技術遺産）に登録された「ハニセラム」量産第1号品
日本陶器東洋陶器
日本碍子日本特殊陶業
森村商事株式会社
株式会社ノリタケカンパニーリミテド
TOTO株式会社
日本ガイシ株式会社
日本特殊陶業株式会社
1904年（明治37年）
1917年（大正6年）
1919年（大正8年）
1936年（昭和11年）
日本ガイシは社 会の近 代 化を支える
「特別高圧ガイシの国産化」のために誕生しました。
1919＜日本ガイシはセラミックス企業集団「森村グループ」の一員です＞
森村組1876年（明治9年）
日本に電気が普及し始めた明治中期。
高電圧に耐える「がいし」は輸入品に頼っていました。
「国家への奉仕として、がいしを国産化しなければならない」。
そんな使命から、一片のアメリカ製がいしを手掛かりに
高圧がいしの研究開発が始められました。
これが発端となって日本ガイシが設立され、
暮らしや産業の発展にともなう電力の需要増大に応え
超高圧・超高強度がいしを次々と開発してきました。
今では、世界一のがいしメーカーとして、世界の電力供給を支えています。
磁器がいしの生産で培った技術力は
次世代インフラを支える世界初の大容量蓄電池や
環境課題に応える自動車排ガス浄化用部品、化学工業を進展させる産業用機器、
エレクトロニクスの発展を支える精密機器などを生み出し
エネルギー、エコロジー、エレクトロニクスの分野の発展に貢献しています。
日本ガイシは独自のセラミック技術を核にこれからも
社会のニーズに応える先進のものづくりで、世界の発展を支えていきます。
1919年
1923年1929年1931年1935年1958年1965年1968年1971年1973年
1976年
1978年1986年1989年1995年1996年
1998年2002年2003年2007年2012年2014年2015年2016年2018年
2019年
日本陶器（現ノリタケカンパニーリミテド）のがいし部門を分離し、日本碍子を設立〈①〉
ブッシングの生産を開始100万ボルト級の高電圧電気試験設備が完成化学工業用耐酸機器類の製造販売を開始〈②〉インドへ懸垂がいしを輸出（製品輸出の本格化）ベリリウム銅の製造販売を開始〈③〉初の海外販売会社、NGKアメリカ（米国、現NGKロック）を設立超高圧試験所（現電力技術研究所）が竣工透光性アルミナセラミックス「ハイセラム 」の製造販売を開始初の海外生産拠点、ロックインシュレーターズ（米国／現在は生産終了）を設立
自動車排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム 」の製造販売を開始〈④〉
低レベル放射性廃棄物焼却装置を初納入社名表記を｢日本ガイシ｣に変更ディーゼル・パティキュレート・フィルターの生産を開始世界最大級のがい管（11.5ｍ）を用いたUHV送電用ガスブッシングを納入 半導体製造装置用セラミックスの量産を開始自動車排ガス用NOxセンサーの生産を開始一般財団法人日本ガイシ留学生基金を設立家庭用浄水器「C1 」を発売「NAS 電池」の量産を開始世界最大級のサブナノセラミック膜を開発ガソリン・パティキュレート・フィルターの生産を開始複合ウエハーの生産を開始ハードディスクドライブ用 圧電マイクロアクチュエーターの量産を開始ニッケルすず銅の量産を開始窒化ガリウム（GaN）ウエハー「FGAN 」と紫外LED用マイクロレンズを事業化ハニセラムの生産累計15億個を達成NGKグループ企業行動指針を改定 NGKグループ理念を制定チップ型セラミックス二次電池「EnerCera （エナセラ）」シリーズを事業化
日本ガイシのものづくりの歩み
創立当時の特別高圧がいし
創業当初のがいし仕上げ工程 本社工場の初代トンネル窯（1920年代）創業の発端となったがいしの破片（1905）
4 CORPORATE PROFILE 5日本ガイシの歩み
②
①
④
③
2009年に国立科学博物館の重要科学技術史資料（未来技術遺産）に登録された「ハニセラム」量産第1号品
日本陶器東洋陶器
日本碍子日本特殊陶業
森村商事株式会社
株式会社ノリタケカンパニーリミテド
TOTO株式会社
日本ガイシ株式会社
日本特殊陶業株式会社
1904年（明治37年）
1917年（大正6年）
1919年（大正8年）
1936年（昭和11年）
日本ガイシは社 会の近 代 化を支える
「特別高圧ガイシの国産化」のために誕生しました。
6 CORPORATE PROFILE 7NGKグループ理念／事業領域
暮らしと社会の基盤である電力の安定供給を支え、省エネルギーや持続可能な社会の実現に貢献する製品を提供しています。
自動車の排ガス浄化に欠かせないセラミック製の触媒担体やフィルター、高精度センサーなど、環境保全に貢献する製品を提供しています。
最先端のファインセラミック技術で、エレクトロニクス製品の高度化や小型・軽量化などの技術革新に貢献しています。
製造プロセスの革新や生産性の向上、省エネルギーなど、多様なニーズに応える製品を幅広い産業分野に提供しています。
トリプルEの領域でセラミック技術の新たな可能性に挑み、次代を見つめた新技術や新製品の研究開発に取り組んでいます。
セラミックス事業プロセス
テクノロジー事業エネルギーインフラ事業 研究開発エレクトロニクス事業
□電力貯蔵用「NAS 電池」□送電用がいし・機器□変電用がいし・機器□配電用がいし・機器
□自動車排ガス浄化用セラミックス 触媒担体「ハニセラム 」大型ハニセラム（LSH）
□PM除去フィルターディーゼル・パティキュレート・フィルターガソリン・パティキュレート・フィルター
□車載用高精度NOxセンサー産業機器用O2センサー
□ベリリウム銅合金ベリリウム銅ニッケルすず銅
□電子・電気機器用セラミックス複合ウエハーHDD用圧電マイクロアクチュエーターチップ型セラミックス二次電池「EnerCera 」通信機器用電子部品透光性アルミナセラミックス「ハイセラム 」窒素ガリウム（GaN）ウエハー「FGAN 」紫外LED用マイクロレンズセラミックパッケージ／絶縁放熱回路基板
□半導体製造装置用セラミックスセラミックヒーター静電チャック
□産業プロセス製品加熱装置（焼成炉・乾燥炉）低レベル放射性廃棄物処理装置耐火物製品耐食機器・装置有価物回収「セラレック」システムセラミックフィルター・分離装置波長制御乾燥システム家庭用浄水器「C1」
□ SOFCモジュール□サブナノセラミック膜□亜鉛二次電池「ZNB 」□電子デバイス用ウエハー
NGKグループ理念NGK Group Philosophy
NGKグループは独自の技術で社会に新しい価値を提供し、
人々の暮らしの向上や産業の発展、地球環境の保全に貢献してきました。
この先も時代の要請に応え、日々技術を研ぎ澄まし、革新に挑み続けます。
それが世界の一人ひとりの幸せにつながることを信じて。
NGKグループは、エネルギー、エコロジー、
エレクトロニクスの事業領域で、
新たなセラミック技術の可能性に挑む
研究開発に力を注いでいます。私たちの使命Our Mission
私たちが目指すものOur Values
エコロジー地球環境の保全に貢献する製品の開発・製造
エネルギーエネルギーの安定供給を支える製品の開発・製造
エレクトロニクスエレクトロニクスの進化を支える製品の開発・製造
社会に新しい価値をそして、幸せをEnriching Human Life by Adding New Value to Society.
人 材 挑戦し高めあうEmbrace challenges and teamwork.Quality of People
製 品 期待を超えていくExceed expectations.Quality of Product
経 営 信頼こそが全ての礎Social trust is our foundation.Quality of Management
6 CORPORATE PROFILE 7NGKグループ理念／事業領域
暮らしと社会の基盤である電力の安定供給を支え、省エネルギーや持続可能な社会の実現に貢献する製品を提供しています。
自動車の排ガス浄化に欠かせないセラミック製の触媒担体やフィルター、高精度センサーなど、環境保全に貢献する製品を提供しています。
最先端のファインセラミック技術で、エレクトロニクス製品の高度化や小型・軽量化などの技術革新に貢献しています。
製造プロセスの革新や生産性の向上、省エネルギーなど、多様なニーズに応える製品を幅広い産業分野に提供しています。
トリプルEの領域でセラミック技術の新たな可能性に挑み、次代を見つめた新技術や新製品の研究開発に取り組んでいます。
セラミックス事業プロセス
テクノロジー事業エネルギーインフラ事業 研究開発エレクトロニクス事業
□電力貯蔵用「NAS 電池」□送電用がいし・機器□変電用がいし・機器□配電用がいし・機器
□自動車排ガス浄化用セラミックス 触媒担体「ハニセラム 」大型ハニセラム（LSH）
□PM除去フィルターディーゼル・パティキュレート・フィルターガソリン・パティキュレート・フィルター
□車載用高精度NOxセンサー産業機器用O2センサー
□ベリリウム銅合金ベリリウム銅ニッケルすず銅
□電子・電気機器用セラミックス複合ウエハーHDD用圧電マイクロアクチュエーターチップ型セラミックス二次電池「EnerCera 」通信機器用電子部品透光性アルミナセラミックス「ハイセラム 」窒素ガリウム（GaN）ウエハー「FGAN 」紫外LED用マイクロレンズセラミックパッケージ／絶縁放熱回路基板
□半導体製造装置用セラミックスセラミックヒーター静電チャック
□産業プロセス製品加熱装置（焼成炉・乾燥炉）低レベル放射性廃棄物処理装置耐火物製品耐食機器・装置有価物回収「セラレック」システムセラミックフィルター・分離装置波長制御乾燥システム家庭用浄水器「C1」
□ SOFCモジュール□サブナノセラミック膜□亜鉛二次電池「ZNB 」□電子デバイス用ウエハー
NGKグループ理念NGK Group Philosophy
NGKグループは独自の技術で社会に新しい価値を提供し、
人々の暮らしの向上や産業の発展、地球環境の保全に貢献してきました。
この先も時代の要請に応え、日々技術を研ぎ澄まし、革新に挑み続けます。
それが世界の一人ひとりの幸せにつながることを信じて。
NGKグループは、エネルギー、エコロジー、
エレクトロニクスの事業領域で、
新たなセラミック技術の可能性に挑む
研究開発に力を注いでいます。私たちの使命Our Mission
私たちが目指すものOur Values
エコロジー地球環境の保全に貢献する製品の開発・製造
エネルギーエネルギーの安定供給を支える製品の開発・製造
エレクトロニクスエレクトロニクスの進化を支える製品の開発・製造
社会に新しい価値をそして、幸せをEnriching Human Life by Adding New Value to Society.
人 材 挑戦し高めあうEmbrace challenges and teamwork.Quality of People
製 品 期待を超えていくExceed expectations.Quality of Product
経 営 信頼こそが全ての礎Social trust is our foundation.Quality of Management
世界最大級の蓄電設備（30万kWh） 単電池（左）と固体電解質セラミックス（右）
9
独自の高度なセラミック技術により、メガワット級の電力貯蔵を世界で初めて実用化し
た「NAS電池」。大容量、高エネルギー密度、長寿命を特長とし、長時間にわたる高出
力供給が可能です。電力需要の少ない夜間に充電し、昼間に放電するピークカットや
非常用電源、瞬時電圧低下への対策として有用です。風力発電や太陽光発電の出
力安定化用途での導入も増えており、再生可能エネルギーの普及やスマートグリッド
（次世代送電網）の構築に役立てられています。また、エネルギーコストや環境負荷を
低減するマイクログリッド（小規模のエネルギー供給網）、貯蔵した電力を有効活用
するデマンドレスポンスなど、世界に広がる新たなエネルギーソリューションにも対応し、
その普及・発展に貢献します。
電力関連事業
自然エネルギーの安定化を実現する、世界初の大容量蓄電システム。
電力貯蔵用「NAS 電池」電力を支え、地球を守る、未来へ続く確かな技術を。
毎日の暮らしと社会のあらゆる活動に欠かせない電力。
この大切なライフラインを守り支えるため
日本ガイシは設立以来、がいしの高品質化に挑戦し続け
信頼性の高いがいしや電力関連機器を
世界中に提供しています。
また、「電力は貯められない」という常識をくつがえし
大容量の電力貯蔵を実現したNAS 電池は
持続可能なエネルギー社会の実現に貢献します。
これからの社会を見据え
高度な製品づくりを進めています。
8 CORPORATE PROFILE
NAS電池は、負極にナトリウム（Na）、正極に硫黄（S）、両電極を隔てる電解質にファインセラミックスを用いた蓄電池ですNAS電池は、国内および海外で約200カ所の稼働実績があります
世界最大級の蓄電設備（30万kWh） 単電池（左）と固体電解質セラミックス（右）
9
独自の高度なセラミック技術により、メガワット級の電力貯蔵を世界で初めて実用化し
た「NAS電池」。大容量、高エネルギー密度、長寿命を特長とし、長時間にわたる高出
力供給が可能です。電力需要の少ない夜間に充電し、昼間に放電するピークカットや
非常用電源、瞬時電圧低下への対策として有用です。風力発電や太陽光発電の出
力安定化用途での導入も増えており、再生可能エネルギーの普及やスマートグリッド
（次世代送電網）の構築に役立てられています。また、エネルギーコストや環境負荷を
低減するマイクログリッド（小規模のエネルギー供給網）、貯蔵した電力を有効活用
するデマンドレスポンスなど、世界に広がる新たなエネルギーソリューションにも対応し、
その普及・発展に貢献します。
電力関連事業
自然エネルギーの安定化を実現する、世界初の大容量蓄電システム。
電力貯蔵用「NAS 電池」電力を支え、地球を守る、未来へ続く確かな技術を。
毎日の暮らしと社会のあらゆる活動に欠かせない電力。
この大切なライフラインを守り支えるため
日本ガイシは設立以来、がいしの高品質化に挑戦し続け
信頼性の高いがいしや電力関連機器を
世界中に提供しています。
また、「電力は貯められない」という常識をくつがえし
大容量の電力貯蔵を実現したNAS 電池は
持続可能なエネルギー社会の実現に貢献します。
これからの社会を見据え
高度な製品づくりを進めています。
8 CORPORATE PROFILE
NAS電池は、負極にナトリウム（Na）、正極に硫黄（S）、両電極を隔てる電解質にファインセラミックスを用いた蓄電池ですNAS電池は、国内および海外で約200カ所の稼働実績があります
10 CORPORATE PROFILE 11電力関連事業
がいし
世界最大級のがいし試験設備を備え、国際的な高電圧試験所として日本で初めて認定登録されました。実規模でがいし装置の各種評価・研究を行っています。送変電用がいしや電力用機器の研究開発で数多くの成果を生み出し、電力産業の発展に貢献しています。
送電用機器送電線事故による停電を防ぐための装置を供給。中でも避雷装置は、機能性セラミックス（酸化亜鉛素子）を内蔵し、雷による大電流を選択的に逃がして落雷による停電の減少に大きく貢献しています。
配電用機器開閉器やカットアウト、耐雷機材や電圧調整装置など、信頼性の高いさまざまな配電用機器を提供しています。電力設備の保全管理、効率的な運用に貢献しています。
送電用がいし耐汚損や耐雷などさまざまな機能を持つがいしを生産しています。強度や絶縁性を保ちながら小型化を達成するなど常に革新を図っており、UHV送電用懸垂がいしは、直径41cmの大きさで84トンもの荷重に耐える高強度を誇ります。
変電用がいし・機器「がい管」や支持がいし、ブッシングや断路器などの変電用機器は、変電所で電線と機器、建物を絶縁するために使われています。世界最大級の磁器製品（全長11.5mのがい管）を用いたUHVガスブッシングは日本ガイシの技術力の結晶です。
UHVがい管の汚損試験UHVガスブッシング 開閉器
送電用長幹がいしと避雷装置（上）
電力技術研究所
ライフラインである電力を安全かつ安定的に届けるために、送電線を支え、鉄塔や機器との
間を確実に絶縁する重要な役割を担っている「がいし」。わずかな不具合でも社会に甚大な
影響を及ぼしかねないため、がいしには常に高い信頼性が求められます。日本ガイシは
がいしの専業メーカーとして1919年の設立以来、独自の技術を進化させ、地震や台風、
冠雪など過酷な環境に耐える強度と品質を誇る製品を生み出してきました。世界最高
強度を持つUHV（100万ボルト級）送電用がいし、世界最大級の変電用がいしを用いた
ブッシングなどを開発、生産しています。生産能力でも世界最大を誇り、100カ国以上で
採用されています。揺るぎない品質と技術力が、安全で確実な電力供給を支えています。
揺るぎない品質と技術力で、世界の電力供給を支えるがいし。
10 CORPORATE PROFILE 11電力関連事業
がいし
世界最大級のがいし試験設備を備え、国際的な高電圧試験所として日本で初めて認定登録されました。実規模でがいし装置の各種評価・研究を行っています。送変電用がいしや電力用機器の研究開発で数多くの成果を生み出し、電力産業の発展に貢献しています。
送電用機器送電線事故による停電を防ぐための装置を供給。中でも避雷装置は、機能性セラミックス（酸化亜鉛素子）を内蔵し、雷による大電流を選択的に逃がして落雷による停電の減少に大きく貢献しています。
配電用機器開閉器やカットアウト、耐雷機材や電圧調整装置など、信頼性の高いさまざまな配電用機器を提供しています。電力設備の保全管理、効率的な運用に貢献しています。
送電用がいし耐汚損や耐雷などさまざまな機能を持つがいしを生産しています。強度や絶縁性を保ちながら小型化を達成するなど常に革新を図っており、UHV送電用懸垂がいしは、直径41cmの大きさで84トンもの荷重に耐える高強度を誇ります。
変電用がいし・機器「がい管」や支持がいし、ブッシングや断路器などの変電用機器は、変電所で電線と機器、建物を絶縁するために使われています。世界最大級の磁器製品（全長11.5mのがい管）を用いたUHVガスブッシングは日本ガイシの技術力の結晶です。
UHVがい管の汚損試験UHVガスブッシング 開閉器
送電用長幹がいしと避雷装置（上）
電力技術研究所
ライフラインである電力を安全かつ安定的に届けるために、送電線を支え、鉄塔や機器との
間を確実に絶縁する重要な役割を担っている「がいし」。わずかな不具合でも社会に甚大な
影響を及ぼしかねないため、がいしには常に高い信頼性が求められます。日本ガイシは
がいしの専業メーカーとして1919年の設立以来、独自の技術を進化させ、地震や台風、
冠雪など過酷な環境に耐える強度と品質を誇る製品を生み出してきました。世界最高
強度を持つUHV（100万ボルト級）送電用がいし、世界最大級の変電用がいしを用いた
ブッシングなどを開発、生産しています。生産能力でも世界最大を誇り、100カ国以上で
採用されています。揺るぎない品質と技術力が、安全で確実な電力供給を支えています。
揺るぎない品質と技術力で、世界の電力供給を支えるがいし。
12 CORPORATE PROFILE 13
人を想い、自然を想う、先進の環境技術を、世界へ。
「ハニセラム」は、自動車排ガス中の有害物質を無害化する触媒を保持するため
のセラミック担体です。少ない体積で広い面積を確保できるハニカム（ハチの巣）構造
により、手のひらサイズのハニセラムにコーティングされた触媒の表面積は、サッカー
場2面分に相当します。排ガスの浄化効率を最大限に高めるために薄壁化と軽量
化を追求し、わずか0 . 0 5mmの超薄壁を実現。エンジンパワーのロスも最小限に
抑えます。素材にはコージェライトセラミックスを採用し、排ガスによる高温や急激な
温度変化に耐え、優れた特性を発揮します。
人にとっていかに快適であるかだけでなく
地球や未来をどれだけ大切にできるか。
持続可能な社会の実現に向けて
これからのものづくりにはこうした発想と技術が問われます。
暮らしのゆとりと豊かさを支えるクルマや産業が
人と地球環境に優しくあるために
日本ガイシは独自のファインセラミック技術で
環境課題の解決に向けて
さまざまな製品を提供し続けてきました。
その先進性と信頼性は今、世界で広く認められています。
セラミックス事業
世界の自動車メーカーから認められた日本ガイシのファインセラミック技術。
自動車排ガス浄化用セラミックス
触媒担体「ハニセラム」
四角セル（左）と六角セル ガソリン車用のハニセラム（左）とディーゼル車用のLSH（右）
大型ハニセラム（LSH）大型ディーゼル車向けのハニセラム。担持する触媒によって排ガスに含まれる粒子状物質（PM）や窒素酸化物（NOx）を除去します。
ハニセラム四角セルのほか、触媒使用量の節減に有効な六角セルも展開。世界中の自動車メーカーに採用され、生産累計は約15億個にのぼります。
12 CORPORATE PROFILE 13
人を想い、自然を想う、先進の環境技術を、世界へ。
「ハニセラム」は、自動車排ガス中の有害物質を無害化する触媒を保持するため
のセラミック担体です。少ない体積で広い面積を確保できるハニカム（ハチの巣）構造
により、手のひらサイズのハニセラムにコーティングされた触媒の表面積は、サッカー
場2面分に相当します。排ガスの浄化効率を最大限に高めるために薄壁化と軽量
化を追求し、わずか0 . 0 5mmの超薄壁を実現。エンジンパワーのロスも最小限に
抑えます。素材にはコージェライトセラミックスを採用し、排ガスによる高温や急激な
温度変化に耐え、優れた特性を発揮します。
人にとっていかに快適であるかだけでなく
地球や未来をどれだけ大切にできるか。
持続可能な社会の実現に向けて
これからのものづくりにはこうした発想と技術が問われます。
暮らしのゆとりと豊かさを支えるクルマや産業が
人と地球環境に優しくあるために
日本ガイシは独自のファインセラミック技術で
環境課題の解決に向けて
さまざまな製品を提供し続けてきました。
その先進性と信頼性は今、世界で広く認められています。
セラミックス事業
世界の自動車メーカーから認められた日本ガイシのファインセラミック技術。
自動車排ガス浄化用セラミックス
触媒担体「ハニセラム」
四角セル（左）と六角セル ガソリン車用のハニセラム（左）とディーゼル車用のLSH（右）
大型ハニセラム（LSH）大型ディーゼル車向けのハニセラム。担持する触媒によって排ガスに含まれる粒子状物質（PM）や窒素酸化物（NOx）を除去します。
ハニセラム四角セルのほか、触媒使用量の節減に有効な六角セルも展開。世界中の自動車メーカーに採用され、生産累計は約15億個にのぼります。
14 CORPORATE PROFILE 15セラミックス事業
NOxセンサー自動車排ガス浄化用セラミックス
PM 除去フィルター
ディーゼル・パティキュレート・フィルターPMを最大99％除去。耐熱性に優れる炭化ケイ素製（写真中央）は主に乗用車に、軽量なコージェライト製は大型車両に搭載されます。
ガソリン・パティキュレート・フィルターガソリン車用のPMフィルターです。ハイブリッド車と同等の燃費性能を持ち、馬力もある直噴ガソリン車で採用されています。
「車載用高精度NOxセンサー」は、自動車の排ガスに含まれるNOx（窒素酸化物）
濃度をppm（100万分の1）レベルで測定できる、世界初の車載用センサーです。リア
ルタイムにNOx濃度を計測し、情報をエンジン制御にフィードバックすることで、排
ガス浄化装置を精密に制御し、NOxの排出量を削減します。高温下で電圧をかける
と酸素イオンを通すジルコニアを使用したセラミック素子により、高温排出ガス中の直
接挿入が可能で、応答性に優れるとともに長期にわたる安定した性能を発揮します。
海上での排ガス規制強化に伴って、船舶の排ガス浄化システムでNOx濃度を監視・
削減する用途でも採用が進んでいます。
自動車の排ガスに含まれるNOx濃度をリアルタイムに測定する、世界初のセンサー。
世界各国でディーゼル車の排ガス対策が急速に進む中、日本ガイシでは厳しい基準を
クリアする最先端の製品づくりを進めています。多孔質セラミックフィルター技術を発展
させた「ディーゼル・パティキュレート・フィルター（DPF）」は、微細孔により粒子状物質
（PM）を確実に捕集します。日本ガイシは、コージェライト製と炭化ケイ素製、2種類の
DPFを量産する唯一のメーカーとして、ディーゼル車のさらなるクリーン化をセラミック
技術で支えています。直噴ガソリンエンジンから排出されるPMを除去する「ガソリン・
パティキュレート・フィルター」も提供しており、世界で加速する環境ニーズに応えます。
排ガス規制の強化に対応する浄化技術を開発し、環境保全に貢献しています。
産業機器用O2センサー半導体や精密機器などのプロセスの制御や監視に用いられる極微量O2（酸素）分析計。高精度センサーにより、製品の品質向上に役立ちます。
車載用高精度NOxセンサージルコニアの酸素ポンプ機能を応用した素子を内蔵しています。優れた検知力と耐久性により、世界中のクリーンディーゼル車に搭載されています。
NOxセンサーとセラミック素子（写真下） エネジーサポートで製造・販売しています
14 CORPORATE PROFILE 15セラミックス事業
NOxセンサー自動車排ガス浄化用セラミックス
PM 除去フィルター
ディーゼル・パティキュレート・フィルターPMを最大99％除去。耐熱性に優れる炭化ケイ素製（写真中央）は主に乗用車に、軽量なコージェライト製は大型車両に搭載されます。
ガソリン・パティキュレート・フィルターガソリン車用のPMフィルターです。ハイブリッド車と同等の燃費性能を持ち、馬力もある直噴ガソリン車で採用されています。
「車載用高精度NOxセンサー」は、自動車の排ガスに含まれるNOx（窒素酸化物）
濃度をppm（100万分の1）レベルで測定できる、世界初の車載用センサーです。リア
ルタイムにNOx濃度を計測し、情報をエンジン制御にフィードバックすることで、排
ガス浄化装置を精密に制御し、NOxの排出量を削減します。高温下で電圧をかける
と酸素イオンを通すジルコニアを使用したセラミック素子により、高温排出ガス中の直
接挿入が可能で、応答性に優れるとともに長期にわたる安定した性能を発揮します。
海上での排ガス規制強化に伴って、船舶の排ガス浄化システムでNOx濃度を監視・
削減する用途でも採用が進んでいます。
自動車の排ガスに含まれるNOx濃度をリアルタイムに測定する、世界初のセンサー。
世界各国でディーゼル車の排ガス対策が急速に進む中、日本ガイシでは厳しい基準を
クリアする最先端の製品づくりを進めています。多孔質セラミックフィルター技術を発展
させた「ディーゼル・パティキュレート・フィルター（DPF）」は、微細孔により粒子状物質
（PM）を確実に捕集します。日本ガイシは、コージェライト製と炭化ケイ素製、2種類の
DPFを量産する唯一のメーカーとして、ディーゼル車のさらなるクリーン化をセラミック
技術で支えています。直噴ガソリンエンジンから排出されるPMを除去する「ガソリン・
パティキュレート・フィルター」も提供しており、世界で加速する環境ニーズに応えます。
排ガス規制の強化に対応する浄化技術を開発し、環境保全に貢献しています。
産業機器用O2センサー半導体や精密機器などのプロセスの制御や監視に用いられる極微量O2（酸素）分析計。高精度センサーにより、製品の品質向上に役立ちます。
車載用高精度NOxセンサージルコニアの酸素ポンプ機能を応用した素子を内蔵しています。優れた検知力と耐久性により、世界中のクリーンディーゼル車に搭載されています。
NOxセンサーとセラミック素子（写真下） エネジーサポートで製造・販売しています
16 CORPORATE PROFILE 17
エレクトロニクスの夢を加速させるものづくりを。
AI（Ar t i f i c i a l I n t e l l i g e n c e、人工知能）や
I oT（ I n t e r n e t o f T h i n g s、モノのインターネット）など、
高度な情報通信社会が到来しています。
加速する通信インフラを支え、より高性能に、より精密にと
めざましく進化し続けるテクノロジーの最先端を
日本ガイシは独自の技術で支えています。
スマートフォンや家電、自動車などに活用される材料や
電子・電気機器を高度化させる部品など
次世代を切り拓く多様なものづくりで
エレクトロニクスの新たな夢を拡げています。
エレクトロニクス事業
多様な形状のニーズに対応 高性能な導電バネ材（右）と耐熱バネ材
銅に数パーセントのベリリウムを添加した「ベリリウム銅合金」。導電性や熱伝導性
に優れる銅の特長に加え、特殊鋼に匹敵する高い強度と耐久性を兼ね備えています。
この展伸材や細線は、耐疲労性に優れ寿命が長く、信頼性の高い導電バネや接点
の材料として、携帯電話や家電、自動車、産業機器などに幅広く活用され、信頼性
向上や小型・軽量化に貢献しています。アメリカ、ヨーロッパ、アジアに生産・加工・
販売拠点を展開し、高度な生産技術と徹底した品質管理のもと、世界の幅広い
産業分野で活用されています。
優れた強度、バネ性、耐疲労性で、電子機器の信頼性向上、小型・軽量化を実現。
ベリリウム銅合金
ニッケルすず銅2016年から量産を開始したニッケルすず銅は、ベリリウム銅に匹敵する高強度に加え、耐熱性や耐摩耗性に優れる高機能銅合金です。用途に応じて多様な合金種と硬さのバリエーションを揃えています。
ベリリウム銅0.045mmの板や条、棒状、直径0.05mmの線状まで、さまざまな合金種と硬さのバリエーションをそろえ、ニーズに対応。高強度、高導電性、耐疲労性、高温特性、加工性、耐食性を兼ね備えています。
16 CORPORATE PROFILE 17
エレクトロニクスの夢を加速させるものづくりを。
AI（Ar t i f i c i a l I n t e l l i g e n c e、人工知能）や
I oT（ I n t e r n e t o f T h i n g s、モノのインターネット）など、
高度な情報通信社会が到来しています。
加速する通信インフラを支え、より高性能に、より精密にと
めざましく進化し続けるテクノロジーの最先端を
日本ガイシは独自の技術で支えています。
スマートフォンや家電、自動車などに活用される材料や
電子・電気機器を高度化させる部品など
次世代を切り拓く多様なものづくりで
エレクトロニクスの新たな夢を拡げています。
エレクトロニクス事業
多様な形状のニーズに対応 高性能な導電バネ材（右）と耐熱バネ材
銅に数パーセントのベリリウムを添加した「ベリリウム銅合金」。導電性や熱伝導性
に優れる銅の特長に加え、特殊鋼に匹敵する高い強度と耐久性を兼ね備えています。
この展伸材や細線は、耐疲労性に優れ寿命が長く、信頼性の高い導電バネや接点
の材料として、携帯電話や家電、自動車、産業機器などに幅広く活用され、信頼性
向上や小型・軽量化に貢献しています。アメリカ、ヨーロッパ、アジアに生産・加工・
販売拠点を展開し、高度な生産技術と徹底した品質管理のもと、世界の幅広い
産業分野で活用されています。
優れた強度、バネ性、耐疲労性で、電子機器の信頼性向上、小型・軽量化を実現。
ベリリウム銅合金
ニッケルすず銅2016年から量産を開始したニッケルすず銅は、ベリリウム銅に匹敵する高強度に加え、耐熱性や耐摩耗性に優れる高機能銅合金です。用途に応じて多様な合金種と硬さのバリエーションを揃えています。
ベリリウム銅0.045mmの板や条、棒状、直径0.05mmの線状まで、さまざまな合金種と硬さのバリエーションをそろえ、ニーズに対応。高強度、高導電性、耐疲労性、高温特性、加工性、耐食性を兼ね備えています。
18 CORPORATE PROFILE 19
AIやIoTなど、次 と々新たなテクノロジーが生まれている今。エレクトロニクスの進化を、
日本ガイシは高度なセラミック技術で支えています。スマートフォンなどの通信品質の高度
化や高速化を実現する「複合ウエハー」は、次世代LTE（高速データ通信規格）や第5世代
（5G）移動通信システムにも対応します。NGK独自のセラミック技術によって誕生した
「EnerCera（エナセラ）」シリーズは、熱に強く、電子部品のように扱えるまったく新しい電池
で、IoTデバイスやスマートカードなど次世代機器の電源として期待されています。日本ガイシ
は、革新的な電子部材や電子部品を生み出し、エレクトロニクスの高度化に貢献します。
より速く、小さく、美しく。エレクトロニクスの進化を支えています。
エレクトロニクス事業
電子・電気機器用セラミックス
複合ウエハーセラミック分野で培った独自の接合技術や超高精度薄板研磨技術により開発した電子デバイス用の基板。異なる素材のウエハーを貼り合わせることで、単一材料のウエハーでは実現できない性能や機能を引き出します。
窒化ガリウム（GaN）ウエハー「FGAN 」独自の結晶育成技術により、ウエハー全面にわたる低欠陥を達成しました。LEDの発光効率の向上、半導体レーザーの高出力化を実現します。今までにない超高輝度の照明や、プロジェクターの光源などに活用できます。
ハードディスクドライブ（HDD）用圧電マイクロアクチュエーター電圧をかけると伸縮する圧電セラミックスには、高速応答、高精度、小型、大パワーなどの特徴があります。磁気ヘッドの精密なコントロールに欠かせないHDD用超小型アクチュエーターは、ハードディスクの大容量化と高信頼性を両立させるキーデバイスとして、世界中のデータセンターで活躍しています。
LEDの発光効率を飛躍的に高めるFGAN
紫外LED用マイクロレンズ殺菌や樹脂硬化などに使用される紫外LED。その照射範囲を絞り殺菌効果を高める極小レンズを開発しました。透過性と耐久性に優れた石英ガラスを用い、従来は難しかった複雑形状も実現しました。
セラミックパッケージ／絶縁放熱回路基板世界トップシェアを誇る高周波デバイス用セラミックパッケージ（写真左上）や水晶パッケージ（左下）、光通信パッケージ、パワー半導体モジュール用の絶縁放熱回路基板（右）などの電子部品を提供しています。
チップ型セラミックス二次電池「EnerCera 」電極に当社独自の結晶配向セラミックス板を使用した、小型・薄型でエネルギー密度の高いリチウムイオン（Li）二次電池。耐熱性が高いことが特徴です。ICカードにホットラミネート加工で実装できる世界初のLiイオン電池「EnerCera Pouch」と、回路基板にリフローはんだ実装でき、大電流放電が可能な「EnerCera Coin」の2タイプがあります。
NGKエレクトロデバイスで製造・販売しています
通信機器用電子部品セラミック多層技術や高周波回路設計技術を結集し、多様化する移動体通信用基地局などに使用される積層誘電体フィルターやカプラーなどを提供しています。
双信電機で製造・販売しています
独自のニアネット製法により、紫外LEDチップを格納するキャビティ（空間）を備えた3.5mm四方の石英ガラス製レンズ
透光性アルミナセラミックス「ハイセラム 」高純度アルミナ（Al2O3）を高密度に焼結することで高い透光性と信頼性を実現。屋外施設や商業施設、工場などの大規模空間で利用される高輝度放電灯の発光管や半導体のパッケージ工程で半導体チップを固定する基板として使われています。
99.99%の高純度アルミナを使用した光を通すセラミックス
世界最大級のデジタル技術見本市「CES」や「CEATEC JAPAN」において各種アワードを受賞するなど革新的な蓄電デバイスとして高く評価されています
米粒の4分の1サイズの圧電素子
スマートフォンやタブレットなどの通信端末のノイズを除去する表面弾性波（SAW）フィルター用複合ウエハー
18 CORPORATE PROFILE 19
AIやIoTなど、次 と々新たなテクノロジーが生まれている今。エレクトロニクスの進化を、
日本ガイシは高度なセラミック技術で支えています。スマートフォンなどの通信品質の高度
化や高速化を実現する「複合ウエハー」は、次世代LTE（高速データ通信規格）や第5世代
（5G）移動通信システムにも対応します。NGK独自のセラミック技術によって誕生した
「EnerCera（エナセラ）」シリーズは、熱に強く、電子部品のように扱えるまったく新しい電池
で、IoTデバイスやスマートカードなど次世代機器の電源として期待されています。日本ガイシ
は、革新的な電子部材や電子部品を生み出し、エレクトロニクスの高度化に貢献します。
より速く、小さく、美しく。エレクトロニクスの進化を支えています。
エレクトロニクス事業
電子・電気機器用セラミックス
複合ウエハーセラミック分野で培った独自の接合技術や超高精度薄板研磨技術により開発した電子デバイス用の基板。異なる素材のウエハーを貼り合わせることで、単一材料のウエハーでは実現できない性能や機能を引き出します。
窒化ガリウム（GaN）ウエハー「FGAN 」独自の結晶育成技術により、ウエハー全面にわたる低欠陥を達成しました。LEDの発光効率の向上、半導体レーザーの高出力化を実現します。今までにない超高輝度の照明や、プロジェクターの光源などに活用できます。
ハードディスクドライブ（HDD）用圧電マイクロアクチュエーター電圧をかけると伸縮する圧電セラミックスには、高速応答、高精度、小型、大パワーなどの特徴があります。磁気ヘッドの精密なコントロールに欠かせないHDD用超小型アクチュエーターは、ハードディスクの大容量化と高信頼性を両立させるキーデバイスとして、世界中のデータセンターで活躍しています。
LEDの発光効率を飛躍的に高めるFGAN
紫外LED用マイクロレンズ殺菌や樹脂硬化などに使用される紫外LED。その照射範囲を絞り殺菌効果を高める極小レンズを開発しました。透過性と耐久性に優れた石英ガラスを用い、従来は難しかった複雑形状も実現しました。
セラミックパッケージ／絶縁放熱回路基板世界トップシェアを誇る高周波デバイス用セラミックパッケージ（写真左上）や水晶パッケージ（左下）、光通信パッケージ、パワー半導体モジュール用の絶縁放熱回路基板（右）などの電子部品を提供しています。
チップ型セラミックス二次電池「EnerCera 」電極に当社独自の結晶配向セラミックス板を使用した、小型・薄型でエネルギー密度の高いリチウムイオン（Li）二次電池。耐熱性が高いことが特徴です。ICカードにホットラミネート加工で実装できる世界初のLiイオン電池「EnerCera Pouch」と、回路基板にリフローはんだ実装でき、大電流放電が可能な「EnerCera Coin」の2タイプがあります。
NGKエレクトロデバイスで製造・販売しています
通信機器用電子部品セラミック多層技術や高周波回路設計技術を結集し、多様化する移動体通信用基地局などに使用される積層誘電体フィルターやカプラーなどを提供しています。
双信電機で製造・販売しています
独自のニアネット製法により、紫外LEDチップを格納するキャビティ（空間）を備えた3.5mm四方の石英ガラス製レンズ
透光性アルミナセラミックス「ハイセラム 」高純度アルミナ（Al2O3）を高密度に焼結することで高い透光性と信頼性を実現。屋外施設や商業施設、工場などの大規模空間で利用される高輝度放電灯の発光管や半導体のパッケージ工程で半導体チップを固定する基板として使われています。
99.99%の高純度アルミナを使用した光を通すセラミックス
世界最大級のデジタル技術見本市「CES」や「CEATEC JAPAN」において各種アワードを受賞するなど革新的な蓄電デバイスとして高く評価されています
米粒の4分の1サイズの圧電素子
スマートフォンやタブレットなどの通信端末のノイズを除去する表面弾性波（SAW）フィルター用複合ウエハー
20 CORPORATE PROFILE 21
耐熱性、耐食性、耐久性などに優れるファインセラミックス。この特長を生かし、高温
の腐食性ガスやプラズマなどにさらされる半導体製造プロセスにおいても安定した
性能を発揮するセラミック製品を提供しています。独自のホットプレス製法で成形・
焼成することにより、半導体に悪影響を及ぼす不純物を極限まで低減。高純度で緻
密な結晶体が、高い絶縁抵抗性を発揮し、半導体の生産性を高めます。「セラミック
ヒーター」や「静電チャック」のほか、窒化アルミニウムや酸化アルミニウムなどの各
種素材のチャンバー用部品も製造しています。
プロセステクノロジー事業
半導体製造に変革をもたらすハイパフォーマンスのファインセラミックス。
半導体製造装置用セラミックス
セラミックヒーター成膜プロセスでシリコンウエハーの温度を均一にコントロールするためのステージ。ウエハーを置く発熱体ステージの底面に、管（シャフト）を接合した独自の構造により、端子や導線をハロゲンガスなどから保護します。
静電チャックエッチングなどのプロセスでシリコンウエハーを吸着固定するステージ。高精度ヒーターとの一体化、冷却プレートとの接合など、用途に応じた各種機能を追加でき、半導体の生産効率を格段に高めます。
次なる価値を生み、革新を叶えるプロセスを。
半導体、電子、化学、医薬、食品など
あらゆる分野で求められる絶え間ない進化。
新たな価値を付与し競争力のある製品を生み出すために、
製造プロセスにはダイナミックな革新が必要とされます。
日本ガイシは、独自の技術を融合、進化させ、
生産性や品質の向上、低コスト化、省エネ化といった
あらゆる課題につぶさに応える特徴的な製品や、
プラントエンジアニアリングを通じて、
次なるものづくりを力強く支えています。
20 CORPORATE PROFILE 21
耐熱性、耐食性、耐久性などに優れるファインセラミックス。この特長を生かし、高温
の腐食性ガスやプラズマなどにさらされる半導体製造プロセスにおいても安定した
性能を発揮するセラミック製品を提供しています。独自のホットプレス製法で成形・
焼成することにより、半導体に悪影響を及ぼす不純物を極限まで低減。高純度で緻
密な結晶体が、高い絶縁抵抗性を発揮し、半導体の生産性を高めます。「セラミック
ヒーター」や「静電チャック」のほか、窒化アルミニウムや酸化アルミニウムなどの各
種素材のチャンバー用部品も製造しています。
プロセステクノロジー事業
半導体製造に変革をもたらすハイパフォーマンスのファインセラミックス。
半導体製造装置用セラミックス
セラミックヒーター成膜プロセスでシリコンウエハーの温度を均一にコントロールするためのステージ。ウエハーを置く発熱体ステージの底面に、管（シャフト）を接合した独自の構造により、端子や導線をハロゲンガスなどから保護します。
静電チャックエッチングなどのプロセスでシリコンウエハーを吸着固定するステージ。高精度ヒーターとの一体化、冷却プレートとの接合など、用途に応じた各種機能を追加でき、半導体の生産効率を格段に高めます。
次なる価値を生み、革新を叶えるプロセスを。
半導体、電子、化学、医薬、食品など
あらゆる分野で求められる絶え間ない進化。
新たな価値を付与し競争力のある製品を生み出すために、
製造プロセスにはダイナミックな革新が必要とされます。
日本ガイシは、独自の技術を融合、進化させ、
生産性や品質の向上、低コスト化、省エネ化といった
あらゆる課題につぶさに応える特徴的な製品や、
プラントエンジアニアリングを通じて、
次なるものづくりを力強く支えています。
22 CORPORATE PROFILE 23
産業プロセス製品
耐食機器・装置化学や医薬、鉄鋼などの化学反応工程での高温の酸や有機溶剤にも抜群の耐食性を発揮する各種ポンプやバルブ、静電気帯電を防ぎ安全を確保するグラスライニング製品などを製造しています。
低レベル放射性廃棄物処理装置低レベル放射性廃棄物を処理するプラントの設計、施工、メンテナンスを行っています。全国の原子力施設で採用され、優れた除塵性能と安全性が高く評価されており、廃棄物の低減に貢献しています。
セラミックフィルター・分離装置各種分離膜を用いた高度な膜エンジニアリングにより、高効率な分離システムを提供しています。医薬用水の精製や食品・飲料のろ過、化学・電子工場の排水処理などの幅広い分野で高く評価されています。
波長制御乾燥システム熱風や遠赤外線など、さまざまな加熱装置を開発してきた日本ガイシは、2012年に「光」による新発想の乾燥システムを発表しました。特定の波長の光を選択的に照射することにより、低温（約40℃）で製品への熱ダメージを抑えて乾燥でき、製品の品質向上と生産性向上に貢献します。
有価物回収「セラレック 」システム高温排ガス中に含まれるレアメタルやシリカなどの有価物を分離回収できるフィルターです。発電機や船舶のディーゼルエンジン排ガスの黒煙除去にも使用され、PM（黒煙微粒子）を99％以上捕集します。
耐火物製品圧倒的な薄さと軽さを誇る耐火物により、生産性の向上と省エネルギー化を実現します。電子部品やセラミック製品の焼成に欠かせない焼成治具を、業界随一のラインナップで提供しています。
加熱装置（焼成炉・乾燥炉）セラミックスの製造で培った幅広い温度領域での加熱技術を生かして、加熱炉や乾燥炉を提供しています。電子部品やリチウムイオン電池などの先端分野から窯業分野まで、幅広く活用されています。
精密な温度制御を可能にする、粉体焼成用ローラーハースキルン 独自の焼却技術やセラミックフィルターを用いた、可燃性雑固体廃棄物焼却炉
従来の5倍の強度を発揮する耐火物「NEWSIC 」 優れた耐熱性、耐薬品性、耐摩擦性などにより、過酷な環境下でも威力を発揮するセラミック膜フィルター
600℃の高耐熱性があり、サブマイクロメートルまでの固形物を分離可能
金属の表面にガラスをコーティングし、優れた耐食性を持たせたグラスライニング脱着翼
従来の手法と比べて乾燥時間を半減でき、省エネルギー
家庭用浄水器「C1（シー・ワン）」
プロセステクノロジー事業
「生産効率や製品の品質・特性を格段に向上させたい」「大幅な省エネルギーを
達成したい」。こうしたさまざまな課題に対し日本ガイシは、焼成や乾燥などの加熱
技術、精密なろ過・分離・精製・濃縮を可能にする膜分離技術など、長年のセラミック
製造により培った独自の技術を生かし、製造プロセスにダイナミズムを起こす装置や
生産設備を提供しています。また、高度なエンジニアリング技術も有し、オーダーメード
による設計、製造、設置や長期にわたるメンテナンスを行っています。ニーズに合致
した高度なソリューションにより、化学やファインケミカル、医薬、半導体など、幅広い
産業界の進化を支えています。
セラミック製造で培った技術とノウハウを生かし、産業プロセスにダイナミズムを起こします。
ファインセラミックフィルター技術をご家庭でも
熱ではなく、光での乾燥システム製品の品質向上、省エネルギー化に貢献
R
22 CORPORATE PROFILE 23
産業プロセス製品
耐食機器・装置化学や医薬、鉄鋼などの化学反応工程での高温の酸や有機溶剤にも抜群の耐食性を発揮する各種ポンプやバルブ、静電気帯電を防ぎ安全を確保するグラスライニング製品などを製造しています。
低レベル放射性廃棄物処理装置低レベル放射性廃棄物を処理するプラントの設計、施工、メンテナンスを行っています。全国の原子力施設で採用され、優れた除塵性能と安全性が高く評価されており、廃棄物の低減に貢献しています。
セラミックフィルター・分離装置各種分離膜を用いた高度な膜エンジニアリングにより、高効率な分離システムを提供しています。医薬用水の精製や食品・飲料のろ過、化学・電子工場の排水処理などの幅広い分野で高く評価されています。
波長制御乾燥システム熱風や遠赤外線など、さまざまな加熱装置を開発してきた日本ガイシは、2012年に「光」による新発想の乾燥システムを発表しました。特定の波長の光を選択的に照射することにより、低温（約40℃）で製品への熱ダメージを抑えて乾燥でき、製品の品質向上と生産性向上に貢献します。
有価物回収「セラレック 」システム高温排ガス中に含まれるレアメタルやシリカなどの有価物を分離回収できるフィルターです。発電機や船舶のディーゼルエンジン排ガスの黒煙除去にも使用され、PM（黒煙微粒子）を99％以上捕集します。
耐火物製品圧倒的な薄さと軽さを誇る耐火物により、生産性の向上と省エネルギー化を実現します。電子部品やセラミック製品の焼成に欠かせない焼成治具を、業界随一のラインナップで提供しています。
加熱装置（焼成炉・乾燥炉）セラミックスの製造で培った幅広い温度領域での加熱技術を生かして、加熱炉や乾燥炉を提供しています。電子部品やリチウムイオン電池などの先端分野から窯業分野まで、幅広く活用されています。
精密な温度制御を可能にする、粉体焼成用ローラーハースキルン 独自の焼却技術やセラミックフィルターを用いた、可燃性雑固体廃棄物焼却炉
従来の5倍の強度を発揮する耐火物「NEWSIC 」 優れた耐熱性、耐薬品性、耐摩擦性などにより、過酷な環境下でも威力を発揮するセラミック膜フィルター
600℃の高耐熱性があり、サブマイクロメートルまでの固形物を分離可能
金属の表面にガラスをコーティングし、優れた耐食性を持たせたグラスライニング脱着翼
従来の手法と比べて乾燥時間を半減でき、省エネルギー
家庭用浄水器「C1（シー・ワン）」
プロセステクノロジー事業
「生産効率や製品の品質・特性を格段に向上させたい」「大幅な省エネルギーを
達成したい」。こうしたさまざまな課題に対し日本ガイシは、焼成や乾燥などの加熱
技術、精密なろ過・分離・精製・濃縮を可能にする膜分離技術など、長年のセラミック
製造により培った独自の技術を生かし、製造プロセスにダイナミズムを起こす装置や
生産設備を提供しています。また、高度なエンジニアリング技術も有し、オーダーメード
による設計、製造、設置や長期にわたるメンテナンスを行っています。ニーズに合致
した高度なソリューションにより、化学やファインケミカル、医薬、半導体など、幅広い
産業界の進化を支えています。
セラミック製造で培った技術とノウハウを生かし、産業プロセスにダイナミズムを起こします。
ファインセラミックフィルター技術をご家庭でも
熱ではなく、光での乾燥システム製品の品質向上、省エネルギー化に貢献
R
24 CORPORATE PROFILE 25
未来と世界を見つめ、新たな世界基準を創造する。
これからの社会で問われる課題や
グローバルな視野から捉えたニーズ
そしてセラミックスのさらなる可能性に挑むため
日本ガイシはエネルギー、エコロジー、エレクトロニクスの
領域で研究開発に取り組んでいます。
多彩なセラミック材料研究と卓越した解析・評価技術、
高度な生産技術を基盤に、新たな世界基準を創造し
世界にイノベーションをもたらす製品づくりに挑んでいます。
研究開発
研究開発
SOFCモジュール水素と酸素により発電する燃料電池は、クリーンな
エネルギー源として注目されています。日本ガイシ
では、そのうち最も発電効率が高い次世代発電
システムとして期待されている「固体酸化物形
燃料電池（SOFC）」の基幹発電部品であるセラ
ミック製SOFCモジュールの開発に取り組んで
います。全てにセラミックスを採用した当社独自の
設計により、高い発電効率と耐久性の両立を可能
にします。
亜鉛二次電池「ZNB 」 サブナノセラミック膜医薬、化学などの先端分野で多くの実績を重ね、
高い信頼を得てきたセラミックフィルター。その機能
をさらに進化させ、混合液から特定の液体を、
また混合ガスから特定の気体を分離できるさま
ざまな「サブナノセラミック膜」を開発しています。
長さ1m、直径18cmのセラミック基材に成膜した
細孔径1ナノ（10億分の1）メートル以下の次世代
膜は、大幅な省エネルギー、省コストを可能にし、
革新的な分離プロセスを実現します。
電子デバイス用ウエハー日本ガイシの結晶育成技術や異種材料複合化
技術を駆使した独自の高機能ウエハー。パワー
半導体分野や大容量情報通信分野にさらなる
革新をもたらします。大電力や高周波用パワー
ＩＣの小型化、省エネ化に貢献する窒化ガリウム
（ＧａＮ）ウエハー「FGAN 」、次世代高速無線通信
や光通信用デバイスの高性能化を実現する多層
構造の複合ウエハーを開発しています。
エネルギー密度が高く安価な亜鉛は一次電池の
電極に広く利用されていますが、充電を繰り返す
とショート（短絡）を引き起こすという問題があり
ました。日本ガイシは、この問題を独自開発の
水酸化物イオン伝導性セラミックスにより解決し、
二次電池化を実現しました。高容量で、リチウム
イオン電池とは違い不燃性の水系電解液を
用いるため安全性が高く、屋内設置に最適な
亜鉛二次電池を開発しています。
表面加熱、過充電、過放電、釘刺し試験において熱暴走や発火は
不発生
※2020年10月30日まで有効
蓄電池分野で世界初のUL検証マーク（米国の第三者安全科学機関発行）を取得し※、高い安全性が実証されました
24 CORPORATE PROFILE 25
未来と世界を見つめ、新たな世界基準を創造する。
これからの社会で問われる課題や
グローバルな視野から捉えたニーズ
そしてセラミックスのさらなる可能性に挑むため
日本ガイシはエネルギー、エコロジー、エレクトロニクスの
領域で研究開発に取り組んでいます。
多彩なセラミック材料研究と卓越した解析・評価技術、
高度な生産技術を基盤に、新たな世界基準を創造し
世界にイノベーションをもたらす製品づくりに挑んでいます。
研究開発
研究開発
亜鉛二次電池「ZNB 」 サブナノセラミック膜医薬、化学などの先端分野で多くの実績を重ね、高い信頼を得て
きたセラミックフィルター。その機能をさらに進化させ、混合液から
特定の液体を、また混合ガスから特定の気体を分離できるさまざまな
「サブナノセラミック膜」を開発しています。長さ1m、直径18cmの
セラミック基材に成膜した細孔径1ナノ（10億分の1）メートル以下の
次世代膜は、大幅な省エネルギー、省コストを可能にし、革新的な
分離プロセスを実現します。
電子デバイス用ウエハー日本ガイシの結晶育成技術や異種材料複合化技術を駆使した
独自の高機能ウエハー。パワー半導体分野や大容量情報通信
分野にさらなる革新をもたらします。大電力や高周波用パワーＩＣ
の小型化、省エネ化に貢献する窒化ガリウム（ＧａＮ）ウエハー
「FGAN 」、次世代高速無線通信や光通信用デバイスの高性能化
を実現する多層構造の複合ウエハーを開発しています。
エネルギー密度が高く安価な亜鉛は一次電池の電極に広く利用
されていますが、充電を繰り返すとショート（短絡）を引き起こすと
いう問題がありました。日本ガイシは、この問題を独自開発の水酸化
物イオン伝導性セラミックスにより解決し、二次電池化を実現しま
した。高容量で、リチウムイオン電池とは違い不燃性の水系電解液
を用いるため安全性が高く、屋内設置に最適な亜鉛二次電池を
開発しています。
表面加熱、過充電、過放電、釘刺し試験において熱暴走や発火は
不発生
※2020年10月30日まで有効
蓄電池分野で世界初のUL検証マーク（米国の第三者安全科学機関発行）を取得し※、高い安全性が実証されました
NGKセラミックスサウスアフリカ
NGKセラミックスポーランド
NGKセラミックスヨーロッパ
NGKベリルコフランス
サイアムNGKテクノセラ NGKスタンガー
日本ガイシ
NGKセラミックスメキシコ
FMインダストリーズ
NGKメタルズ
NGKセラミックスUSA
NGKロック
NGKセラミックスタイランド
双信エレクトロニクスマレーシア
NGKグローブトロニクステクノロジー
NGKエレクトロデバイスマレーシア
NGK（蘇州）熱工技術NGK（蘇州）環保陶瓷 爱那其斯電机（上海）
NGKセラミックスインドネシア
26 CORPORATE PROFILE 27
Oceania
Asia
China
Africa
事業所・本部・支社・営業所名古屋事業所／東京本部／大阪支社／知多事業所／小牧事業所／石川工場札幌営業所／仙台営業所／北陸営業所／広島営業所／高松営業所／福岡営業所
国内グループエナジーサポート株式会社／関西エナジス株式会社／九州エナジス株式会社北陸エナジス株式会社／エナジス産業株式会社明知ガイシ株式会社／NGKオホーツク株式会社NGKメテックス株式会社／NGKファインモールド株式会社NGKセラミックデバイス株式会社／NGKエレクトロデバイス株式会社双信電機株式会社／双信デバイス株式会社／双信パワーテック株式会社／立信電子株式会社NGKケミテック株式会社／NGKフィルテック株式会社／NGKアドレック株式会社NGKキルンテック株式会社／NGKスポーツ開発株式会社／NGKライフ株式会社NGKゆうサービス株式会社／NGKロジスティクス株式会社
海外グループAmericaNGK-LOCKE, INC.／NGK CERAMICS USA, INC.NGK AUTOMOTIVE CERAMICS USA, INC.／NGK MATERIAL USA, INC.NGK CERAMICS MEXICO, S. DE R.L. DE C.V.NGK METALS CORPORATION／NGK INSULATORS OF CANADA, LTD.FM INDUSTRIES, INC.／NGK ELECTRONICS USA, INC.SOSHIN ELECTRONICS OF AMERICA INC.
Europe, AfricaNGK ITALY S.R.L.／NGK BERYLCO U.K. LTD.NGK CERAMICS EUROPE S.A.／NGK EUROPE GMBHNGK DEUTSCHE BERYLCO GMBH／NGK BERYLCO FRANCENGK CERAMICS POLSKA SP. Z O.O.NGK CERAMICS SOUTH AFRICA（PTY）LTD.SOSHIN ELECTRONICS EUROPE GMBH
Asia, Oceania恩基客（中国）投資有限公司／NGK（蘇州）環保陶瓷有限公司NGK（蘇州）熱工技術有限公司NGK AUTOMOTIVE CERAMICS KOREA CO.,LTD.P.T. NGK CERAMICS INDONESIASIAM NGK TECHNOCERA CO., LTD.NGK CERAMICS (THAILAND) CO., LTD.NGK TECHNOLOGIES INDIA PVT. LTD.NGK STANGER PTY. LTD.爱那其斯電机（上海）有限公司／NGK ENERGYS MYANMAR CO., LTD.双信電子（香港）有限公司／双信華科技（深圳）有限公司台湾双信電機股份有限公司／SOSHIN ELECTRONICS（M）SDN. BHD.NGK ELECTRONICS DEVICES（M）SDN. BHD.NGK GLOBETRONICS TECHNOLOGY SDN. BHD.
www.ngk.co.jp〒467-8530 名古屋市瑞穂区須田町2番56号
Europe America
高い技術力と品質力をつなぎ、世界へ。信頼のグローバルネットワークを展開しています。NGKグループはアメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に約20カ国に
生産・販売拠点を置き、先進の技術と高品質な製品を送り出しています。
このネットワークを生かし、世界の発展に貢献していく
グローバルカンパニーをめざしています。
中国
台湾
日本韓国
タイミャンマー
インド
インドネシア
マレーシア
フランス
南アフリカ
メキシコ
アメリカ
カナダ
… 日本ガイシ… グループ会社（生産拠点）… グループ会社（販売拠点）
ドイツ
イタリアベルギー
アラブ首長国連邦
ポーランドイギリス
オーストラリア
グローバルネットワーク
札幌営業所
エナジーサポートNGKアドレック
明知ガイシ
仙台営業所
北陸営業所東京本部双信電機
NGKケミテック
NGKフィルテック
NGKメテックス
日本ガイシ
名古屋事業所（本社）知多事業所
NGKファインモールド
小牧事業所 NGKセラミックデバイス
石川工場
広島営業所
福岡営業所高松営業所
大阪支社
NGKオホーツク
NGKエレクトロデバイス
NGKキルンテック
立信電子
双信デバイス
双信パワーテック
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NGKセラミックスヨーロッパ
NGKベリルコフランス
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事業所・本部・支社・営業所名古屋事業所／東京本部／大阪支社／知多事業所／小牧事業所／石川工場札幌営業所／仙台営業所／北陸営業所／広島営業所／高松営業所／福岡営業所
国内グループエナジーサポート株式会社／関西エナジス株式会社／九州エナジス株式会社北陸エナジス株式会社／エナジス産業株式会社明知ガイシ株式会社／NGKオホーツク株式会社NGKメテックス株式会社／NGKファインモールド株式会社NGKセラミックデバイス株式会社／NGKエレクトロデバイス株式会社双信電機株式会社／双信デバイス株式会社／双信パワーテック株式会社／立信電子株式会社NGKケミテック株式会社／NGKフィルテック株式会社／NGKアドレック株式会社NGKキルンテック株式会社／NGKスポーツ開発株式会社／NGKライフ株式会社NGKゆうサービス株式会社／NGKロジスティクス株式会社
海外グループAmericaNGK-LOCKE, INC.／NGK CERAMICS USA, INC.NGK AUTOMOTIVE CERAMICS USA, INC.／NGK MATERIAL USA, INC.NGK CERAMICS MEXICO, S. DE R.L. DE C.V.NGK METALS CORPORATION／NGK INSULATORS OF CANADA, LTD.FM INDUSTRIES, INC.／NGK ELECTRONICS USA, INC.SOSHIN ELECTRONICS OF AMERICA INC.
Europe, AfricaNGK ITALY S.R.L.／NGK BERYLCO U.K. LTD.NGK CERAMICS EUROPE S.A.／NGK EUROPE GMBHNGK DEUTSCHE BERYLCO GMBH／NGK BERYLCO FRANCENGK CERAMICS POLSKA SP. Z O.O.NGK CERAMICS SOUTH AFRICA（PTY）LTD.SOSHIN ELECTRONICS EUROPE GMBH
Asia, Oceania恩基客（中国）投資有限公司／NGK（蘇州）環保陶瓷有限公司NGK（蘇州）熱工技術有限公司NGK AUTOMOTIVE CERAMICS KOREA CO.,LTD.P.T. NGK CERAMICS INDONESIASIAM NGK TECHNOCERA CO., LTD.NGK CERAMICS (THAILAND) CO., LTD.NGK TECHNOLOGIES INDIA PVT. LTD.NGK STANGER PTY. LTD.爱那其斯電机（上海）有限公司／NGK ENERGYS MYANMAR CO., LTD.双信電子（香港）有限公司／双信華科技（深圳）有限公司台湾双信電機股份有限公司／SOSHIN ELECTRONICS（M）SDN. BHD.NGK ELECTRONICS DEVICES（M）SDN. BHD.NGK GLOBETRONICS TECHNOLOGY SDN. BHD.
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Europe America
高い技術力と品質力をつなぎ、世界へ。信頼のグローバルネットワークを展開しています。NGKグループはアメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に約20カ国に
生産・販売拠点を置き、先進の技術と高品質な製品を送り出しています。
このネットワークを生かし、世界の発展に貢献していく
グローバルカンパニーをめざしています。
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NGKフィルテック
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小牧事業所 NGKセラミックデバイス
石川工場
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大阪支社
NGKオホーツク
NGKエレクトロデバイス
NGKキルンテック
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双信デバイス
双信パワーテック
CORPORATE PROFILE
Printed in Japan
森林保全に配慮したFSC 認証紙を使用し、環境に配慮した植物油インキ、水なし印刷を採用しています。
2003 3KⒸ 2020 NGK INSULATORS, LTD.
国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に署名しているNGKグループは、人権、労働、環境および腐敗防止に関わる10原則を尊重した事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
